お花見水路の道々で…6
(『お花見水路の道々で…5』のつづき)
●大島川水門を出たところで、下流側、佃島の分流点を望んだところ。こちらもまだまだ満開といってよいレベルで、法面の緑とよくマッチし、春めいた雰囲気。
河畔の人出もそうですが、手前の水面にはカヤックのフリートも繰り出しており、絵面としては休日そのもの。さすが緊急事態宣言明け、お休みをとってお花見に来られた方も多かったのでしょう。

●せっかく出かけたのだし、大横川だけでなく他の河畔も咲きっぷりを見ておきたいと欲が出て、定番の日本橋川~神田川コースへ。
快晴の陽射しを受けて、豊海橋もリベットや継手などディテールくっきり、高欄のブルーや銘板の緑青色も映えて、きれいでした。

●日本橋北詰の橋詰広場にある、一本だけながらなかなかの枝ぶりの桜。少し散って疎らになっていましたが、橋詰の袖高欄や側壁の石材によく似合って、なかなか素敵。三越をバックに一枚。
●日本橋をくぐったところで、Uターンして船着場に向かう「エスエスNANO1」と行逢。実は大横川から、2~3隻置いてずっと続航状態だったのでした。
ここで初めて、操船はおなじみZEN船長であったことが判明。あちらから気づいて下さり、お手振りを頂戴しました。ありがとうございました!

●上流から続々供給(?)される花びらで、水面には薄桃色の水玉模様が絶えることなく、まことに風流。光線の塩梅もよろしかったので、供用が待たれる常磐橋をスナップ。
復元工事が終わってだいぶ経ったものの、南岸の公園に残工事があるからでしょうか、橋詰は波板のフェンスで閉ざされたまま。白かった石材の表面も、だんだんと渋さを増しいい色になってきたこともあり、そろそろ橋上からも愛でてみたいですねえ。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年3月31日撮影)
(『お花見水路の道々で…7』につづく)

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河畔の人出もそうですが、手前の水面にはカヤックのフリートも繰り出しており、絵面としては休日そのもの。さすが緊急事態宣言明け、お休みをとってお花見に来られた方も多かったのでしょう。

●せっかく出かけたのだし、大横川だけでなく他の河畔も咲きっぷりを見ておきたいと欲が出て、定番の日本橋川~神田川コースへ。
快晴の陽射しを受けて、豊海橋もリベットや継手などディテールくっきり、高欄のブルーや銘板の緑青色も映えて、きれいでした。

●日本橋北詰の橋詰広場にある、一本だけながらなかなかの枝ぶりの桜。少し散って疎らになっていましたが、橋詰の袖高欄や側壁の石材によく似合って、なかなか素敵。三越をバックに一枚。

ここで初めて、操船はおなじみZEN船長であったことが判明。あちらから気づいて下さり、お手振りを頂戴しました。ありがとうございました!

●上流から続々供給(?)される花びらで、水面には薄桃色の水玉模様が絶えることなく、まことに風流。光線の塩梅もよろしかったので、供用が待たれる常磐橋をスナップ。
復元工事が終わってだいぶ経ったものの、南岸の公園に残工事があるからでしょうか、橋詰は波板のフェンスで閉ざされたまま。白かった石材の表面も、だんだんと渋さを増しいい色になってきたこともあり、そろそろ橋上からも愛でてみたいですねえ。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年3月31日撮影)
(『お花見水路の道々で…7』につづく)

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11月1日の常磐橋
(『11月1日のフネブネ…5』のつづき)
●たびたび紹介してきた復元工事中の常磐橋、この日訪ねたところ、橋上の足場や養生はすべて取り去られ、橋詰のフェンスのみとなったことを確認。
供用はまだ先になるのでしょうが、見たかぎり一応の竣工成ったといってよい状態ですね。関係者の皆様、本当にお疲れさまでした。

●下流側の水切りと銘板を、お気に入りの角度から。石材を組み始めてから2年あまり、水線付近はもちろんですが、表面も全体的に年季の入った色合いになってきて、かつてほどではないにせよ、往年の渋さを取り戻しつつあるような気が。

●上流側に抜けてから振り返って。光の加減か、こちらの方がより星霜を経た質感に見えます。
目立つのは西側、大きく張り出した橋台地の上に備えられた袖高欄。大理石でしょうか、白く滑らかな肌が美しく、アーチのみならず、こちらもライトアップしてほしいくらい‥‥と思ったら、黒い筒が親柱の根本に見えますね。斜めになった角度からして、照明であることを期待してしまいます。

●回頭して東側の径間をくぐると、差し込んだ陽光が水面に反射して、アーチ表面にゆらゆらとらせん状の模様を描いていました。濃淡のある石材の生地色と調和して、本当にきれい。原形に近い姿へ復した常磐橋の再登板を、川も祝っているように思えたものでした。
(令和2年11月1日撮影)
(この項おわり)

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供用はまだ先になるのでしょうが、見たかぎり一応の竣工成ったといってよい状態ですね。関係者の皆様、本当にお疲れさまでした。

●下流側の水切りと銘板を、お気に入りの角度から。石材を組み始めてから2年あまり、水線付近はもちろんですが、表面も全体的に年季の入った色合いになってきて、かつてほどではないにせよ、往年の渋さを取り戻しつつあるような気が。


目立つのは西側、大きく張り出した橋台地の上に備えられた袖高欄。大理石でしょうか、白く滑らかな肌が美しく、アーチのみならず、こちらもライトアップしてほしいくらい‥‥と思ったら、黒い筒が親柱の根本に見えますね。斜めになった角度からして、照明であることを期待してしまいます。

●回頭して東側の径間をくぐると、差し込んだ陽光が水面に反射して、アーチ表面にゆらゆらとらせん状の模様を描いていました。濃淡のある石材の生地色と調和して、本当にきれい。原形に近い姿へ復した常磐橋の再登板を、川も祝っているように思えたものでした。
(令和2年11月1日撮影)
(この項おわり)

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9月21日の水路風景…2
(『9月21日の水路風景…1』のつづき)
●お次はもうほとんどルーティン(?)になってしまった、常磐橋復元工事の進捗を観察する件であります。
屈曲を過ぎて、一本下流の常盤橋をくぐる手前でふと、「この先常磐橋工事中」の看板が、右肩下がりになってしまったのに気づかされました。もう長い間この看板を見ていますが、いつもキチンと水平に架けられていたので、ちょっと意外ではありました。

●前回、9月21日の状態とくらべると、袖高欄、高欄ともに養生が取り去られ、橋上がクリアになってきましたね。
側面に掲げられていた、通航の可否や航路を示す看板もなくなり、竣工がいよいよ近づいたという感じがします。この日も作業は続行しており、安全帽姿の皆さんが忙しそうに立ち働いていました。

●さて、くぐってみようとスロットルを投入、大好きな水切りを眺めながら左径間に進入すると‥‥う~ん、石材表面の色、ずいぶん渋くなりましたよね?
曇りのせいで、色味が暗く見えるのかしら‥‥いや、それにしても、組み上げた当初の白っぽい感じは脱して、本来の色合いに近づいてきたことは間違いないでしょう。
●写真がブレていて恐縮ですが、今回驚いたのがこれです。アーチ内側の頂部に、何か黒い箱のようなものが取り付けられている‥‥何だろう?
近づいてみると、照明の灯器でした。なるほど、アーチの曲面を白熱色の球でほんのり照らし、夜に眺めると、アーチが水面に倒立像を映して浮かび上がる、といった趣向なのですね。

●きれいに洗浄し、復元した石材に穴をあけて‥‥、といった抵抗感がなくはないのですが、常磐橋が美しくライトアップされる姿も楽しみではあり、注目されることはもちろん悪いことではありません。
しかし、穴をあけたのに抵抗感がといっておきながら何ですが、周りにガードフレームを取り付けた方がいいような気もします。ただでさえ桁下(?)高が低いところへ、別付けの突起が増えたわけですから、ぶつけて壊してしまう艇が出ないとも限りません。心配しすぎでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年9月21日撮影)
(『9月21日の水路風景…3』につづく)

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屈曲を過ぎて、一本下流の常盤橋をくぐる手前でふと、「この先常磐橋工事中」の看板が、右肩下がりになってしまったのに気づかされました。もう長い間この看板を見ていますが、いつもキチンと水平に架けられていたので、ちょっと意外ではありました。

●前回、9月21日の状態とくらべると、袖高欄、高欄ともに養生が取り去られ、橋上がクリアになってきましたね。
側面に掲げられていた、通航の可否や航路を示す看板もなくなり、竣工がいよいよ近づいたという感じがします。この日も作業は続行しており、安全帽姿の皆さんが忙しそうに立ち働いていました。

●さて、くぐってみようとスロットルを投入、大好きな水切りを眺めながら左径間に進入すると‥‥う~ん、石材表面の色、ずいぶん渋くなりましたよね?
曇りのせいで、色味が暗く見えるのかしら‥‥いや、それにしても、組み上げた当初の白っぽい感じは脱して、本来の色合いに近づいてきたことは間違いないでしょう。

近づいてみると、照明の灯器でした。なるほど、アーチの曲面を白熱色の球でほんのり照らし、夜に眺めると、アーチが水面に倒立像を映して浮かび上がる、といった趣向なのですね。

●きれいに洗浄し、復元した石材に穴をあけて‥‥、といった抵抗感がなくはないのですが、常磐橋が美しくライトアップされる姿も楽しみではあり、注目されることはもちろん悪いことではありません。
しかし、穴をあけたのに抵抗感がといっておきながら何ですが、周りにガードフレームを取り付けた方がいいような気もします。ただでさえ桁下(?)高が低いところへ、別付けの突起が増えたわけですから、ぶつけて壊してしまう艇が出ないとも限りません。心配しすぎでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年9月21日撮影)
(『9月21日の水路風景…3』につづく)

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7月12日の運河風景…6
(『7月12日の運河風景…5』のつづき)
●恒例の常磐橋復元工事の進捗観察。橋上には足場や養生が見られ、路面や高欄など、細部の仕上げを行っているとおぼしき雰囲気。
そうそう、この向こう、上流側右手にある小さな橋詰テラス、前から気になっていたのですが、今回の進捗で「あっ、もしかして」と妄想(あくまで妄想です、ハイ)させるものがありましてね。

●前回はなかった柵が設けられ、テラスらしくなってきた‥‥のはさておき。中に立てられた錆色のゲート開閉装置らしき2本、錆びたまま濡れたような照りを帯びていて、どうもクリアー塗料を塗られたようですね。
左上にある、宙に浮いたような不思議なマンホールとあわせて考えると、恐らくこれ、下水設備か何かの展示としてあつらえているのではないか、とピンとくるものがありました。かつての地下の様子を、地表から一段下がったここに再現するとすれば、面白いアイデアだとは思いますが、ここに設けた由来が知りたいところではあります(間違っていたらごめんなさいね)。

●上流側から。親柱と袖高欄の乳白色が目立ち、竣工してから渡りつつ撫でまわしてみたい気持ちがむくむくと。コロナ禍もあってか今しばらくかかりそうではありますが、楽しみにその日を待ちたいものです。

●帰路の寄り道は、定番の東雲北運河。木村造船所の前では、上架待ちでしょうか、日本橋消防署の「きよす」の姿が。バックの建屋、木々と緑系が多いところだけに、消防艇の船体色はほどよく目立って、視神経に沁みる感じ。基本的に暖色系の船が好きというのもありますが。
●そのまま北上、ハンバーガー店「スキッパーズ」が見えるところまで来たら、ちょうどフライブリッジ付きクルーザーがバウを突っ込んで、品物を受け取っているところに出くわしました。
ここで他艇の受け取りシーンを見たのは初めてということもあり、「スキッパーズ」ファンとしてはすっかり嬉しくなったものです。貴重なプレジャー対応のお店、大いに利用していただいて、盛り立ててゆきたいものですね。
(令和2年7月12日撮影)
(この項おわり)

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そうそう、この向こう、上流側右手にある小さな橋詰テラス、前から気になっていたのですが、今回の進捗で「あっ、もしかして」と妄想(あくまで妄想です、ハイ)させるものがありましてね。

●前回はなかった柵が設けられ、テラスらしくなってきた‥‥のはさておき。中に立てられた錆色のゲート開閉装置らしき2本、錆びたまま濡れたような照りを帯びていて、どうもクリアー塗料を塗られたようですね。
左上にある、宙に浮いたような不思議なマンホールとあわせて考えると、恐らくこれ、下水設備か何かの展示としてあつらえているのではないか、とピンとくるものがありました。かつての地下の様子を、地表から一段下がったここに再現するとすれば、面白いアイデアだとは思いますが、ここに設けた由来が知りたいところではあります(間違っていたらごめんなさいね)。

●上流側から。親柱と袖高欄の乳白色が目立ち、竣工してから渡りつつ撫でまわしてみたい気持ちがむくむくと。コロナ禍もあってか今しばらくかかりそうではありますが、楽しみにその日を待ちたいものです。

●帰路の寄り道は、定番の東雲北運河。木村造船所の前では、上架待ちでしょうか、日本橋消防署の「きよす」の姿が。バックの建屋、木々と緑系が多いところだけに、消防艇の船体色はほどよく目立って、視神経に沁みる感じ。基本的に暖色系の船が好きというのもありますが。

ここで他艇の受け取りシーンを見たのは初めてということもあり、「スキッパーズ」ファンとしてはすっかり嬉しくなったものです。貴重なプレジャー対応のお店、大いに利用していただいて、盛り立ててゆきたいものですね。
(令和2年7月12日撮影)
(この項おわり)

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