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10月14日の川景色…3

(『10月14日の川景色…2』のつづき)

その2:常磐橋復元進む
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日本橋川を下って、復元工事中の常磐橋にやってきました。遠目には錆色の足場と建機を載せた台船が目立ち、ここしばらく変わらぬ風景に見えましたが、進捗の方はどうでしょうか。

226012.jpg橋を観察する前に、台船にもやった豆曳船に目線を吸い寄せられました。錆びた上にペンキを塗り重ねボッテリとした肌、高さの抑えられた扁平なスタイルに加え角型の船首と、川の土木風景にしっくりくる雰囲気。

船名は「アント102」らしいのですが、船固有の名前ではなく、後ろのクレーンに見える通り社名が「(株)アント」なのですね。

同社サイトの「工事実績・施行例」を開くと、平成25年に鉄建建設が元請となった「国指定史跡常盤橋門跡常盤橋解体工事(第514号)」が載っていました。今回の復元工事も、同じ事業で連続しているのでしょうか。

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微速で近づいて、鋼矢板で囲まれた橋脚周りに注目すると‥‥おおお、ずいぶん積み上がっているぞ! 中央上の凹部は、扇形の銘を彫った石材がはめ込まれるところでしょう。だんだん橋の形を成してくるなあ。

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くぐって下流側から。石を一つ一つ洗浄して、キレイになったのはいいのですが、中にいくつか妙に平滑な石が‥‥。まあ、明治の竣工以来たびたび補修はされただろうし、解体前の写真を見ると、質感の違う石があるのは確かなのですが、洗浄して白くなると目立ちますね。

226015.jpg下流側から振り返って。左手、常磐橋公園から伸びていた橋台地も、まだ姿を現わしていませんし、復元完成まで道のりはまだまだ長そうですね。

東京の河川に架かる橋では最も古く、明治のデザインや技術を今に伝える貴重な石造アーチ。復活を楽しみに待つこととしましょう。
撮影地点のMapion地図

(30年10月14日撮影)

(『10月14日の川景色…4』につづく)

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タグ : 日本橋川 常磐橋 高架下水路

5月20日の神田川・日本橋川…3

(『5月20日の神田川・日本橋川…2』のつづき)

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以前と同じような角度で恐縮ながら、他ならぬ珍しい石造アーチの築造風景、進捗の記録として物見高くスナップ。

あれっ、「4月8日の常磐橋」のときより、アーチの天端に並べられていたものや、手前の輪石が数を減らしていますね。試しに組んで具合をみてから、ふたたび外して修正といった具合に、何か理由があってつけ外しをしているのでしょうか。

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そうそう、前から気になっていたんですけれど、石材の上面に何本か筋彫りしてあるのは何でしょう。石切り場から切り出したときに付いたものなのか、目地の喰いつきをよくするとか、他の理由があるのか。

詳しい調査をされながらの工事でしょうから、ぜひ調査結果や解体・組立の様子を図録にまとめていただきたいもの。欲をいえば印刷製本されたものを手にしたいところですが、読めればもちろん贅沢は申しますまい、PDFでもいいですから!

220078.jpg日本橋まで下ってきたら、径間の向こう、日本橋船着場におなじみ「エスエスSerenade」の姿が。

ZEN船長が桟橋に出ておられて、すぐこちらに気付いてくれました。巡視船群を見物してきたことを話すと、これから向かわれるとのこと。この日に乗船したお客さん方、実にラッキーでした。


220079.jpg鎧橋の特徴ある高欄に、黄色い地の横断幕が。亀島川の日本橋水門~霊岸橋間に工事用桟橋設置とな。しかも32年までとは、ずいぶん長くかかるのですね。

水門は更新工事が終わってまだ日が浅いですから、次は霊岸橋か、それとも護岸の耐震補強か‥‥。道々だし、チラッとのぞいてみましょう。


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むう、ちょうど左径間の幅くらい、重機が載るようなガッチリした足場がありますね。チラ見しただけなので細部はわかりませんが、左の護岸に道板も伸びているようです。入って観察するのは次回にするとして、まずは様子見。

帰宅後検索したら、PDF「亀島川(日本橋水門~霊岸橋区間)における船舶の航行について(お知らせ)」がヒット。工事の内容は水門の耐震補強とある以外、詳しいことは言及されていませんが、足場の真下も航行できるよ、というのが意外でした。今度くぐってみよう!
撮影地点のMapion地図

(30年5月20日撮影)

(『5月20日の神田川・日本橋川…4』につづく)

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タグ : 日本橋川 常磐橋 日本橋水門 高架下水路

5月20日の神田川・日本橋川…2

(『5月20日の神田川・日本橋川…1』のつづき)

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賑やかな後楽園ブリッジと、ひっそり息づく震災復興橋・後楽橋のコンビ。後楽橋の径間から、ここが狭窄部であることが実感できます。分水路が必要なわけですね。

後楽園ブリッジの上では、高欄に肘をついてカメラを構えている男性が。「男前に撮ってね!」と声をかけたら、親指をグッと突き出して笑ってくれました。

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そして後楽橋の向こう、日本橋川を分かつ丁字流では、三崎町中継所常駐の顔なじみ、豆曳船「第30中島丸」が、きれいに整備された姿でもやっていました。

最近ようやく、本当にようやく気づいたのですが、第30中島丸の操舵室、上下に動く可動式ですよね? キャブの後端角、メッキのレールが天地方向に取り付けられていて、外側からそれを支えるガイドも見えるからです。レールの長さからして、可動寸法は1mに満たないくらいですから、プッシャーとして伸びあがるためというより、橋の桁下高をクリアするためのものなのでしょう。

220073.jpg日本橋川に入ってしばらく、首都高の西神田出入口付近まで下ってくると、白く船首波を盛り上げて、行逢船が遡上してくるのを発見。

このあたりは高架の幅も広く、薄暗いので船種がなかなかわかりませんでしたが、南堀留橋をくぐったあたりで判明。湾岸所の警備艇ですね! このあたりで出会うのは珍しいです。

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減速して十分右に寄せ、避航の意思を示して待っていると、すぐに警備艇も行き足を落としてくれ、「ご苦労さまです!」と手を振って別れました。艇名は「らいちょう」、やっぱり警備艇はグレー塗装が好きだなあ‥‥。

220075.jpgさて、毎度気になる復元工事中の常磐橋。進捗のほどは如何と、最微速で可航径間に近づいてみると‥‥。

おおお、アーチの輪石、少しづつですが数が増えているようですね! 何分足場ががっちりしているので、水面からの観察は苦しいものがありますが、くぐりざまのぞいてゆきましょう。
撮影地点のMapion地図

(30年5月20日撮影)

(『5月20日の神田川・日本橋川…3』につづく)

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タグ : 神田川 日本橋川 高架下水路 曳船 警備艇 常磐橋

4月8日の常磐橋

(『豊海橋がジャッキアップされる?』のつづき)

218041.jpg日本橋川で気になるモノといえばもう一つ、復元組立中の常磐橋。支保工が組まれたのは、昨年12月10日の項ですでに触れましたが、石組みの方はどれくらい進んだでしょう?

台船が舷を寄せ合い、鋼材の足場が組まれてと工事現場らしい雰囲気は変わらず。台船のトランサムに大書きされた「深川30号」の書体、緑の塗色と合わせて味があるなあ。

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おっ、写真左手、橋脚付近をのぞくと、石がいくつか並べられているのがチラリと。しかし、支保工の桁下は相変わらず低く、マストを立てたままで通れるかしらと、船頭としては緊張気味。舵とスロットルに集中せねばならず、肝心のものにカメラを向けられぬ悔しさ。

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まあ何とか、マストはクリアしたのでホッとしました‥‥。舵を切りながら片手撮りした一枚、支保工の鋼材がズラリと並んだ風情が、何やらSFチックに撮れたなあと自画自賛です。

アーチ、それも石造アーチのの支保工をですよ、頭上間近に感じられる水路行なんて、この先まず体験できないでしょう。心してくぐらねば!

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足場をくぐり終わる直前、振り返ってようやく、支保工上の石材をとらえることにかろうじて成功! 途中まで積まれたアーチの輪石が一列のみ、あとは道床部分でしょうか、まだすき間のあるまばらな状態。

218045.jpgいや~、まさか生きているうちに、石造アーチ橋の築造風景をこの目で見られようとは、夢にも思いませなんだよ。眼鏡橋好きとしては感激ですね。

右写真は、台船の上に枕木をかませ、一つ一つ丁寧に並べられた石材の様子。調査・洗浄・補修と、ここまで長い道のりを想うと、関係者の地道な努力には頭が下がります‥‥。
撮影地点のMapion地図

(30年4月8日撮影)

(『4月8日の神田川』につづく)

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タグ : 日本橋川 高架下水路 常磐橋 台船

12月10日の川景色…6

(『12月10日の川景色…5』のつづき)

214051.jpg聖橋の一件と並んで、橋でもう一つ嬉しいことに出会えたのです。道路橋の新常盤橋をくぐり、高架下を下流へ向かうと、常磐橋の工事現場が見えてきました。ここまではいつもどおり。

ん? 橋のあったあたりを囲む足場、ちょっと違うな‥‥。もしかしてこれは、と期待に胸ふくらませて近づいてみると!

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支保工が組まれている!

いや~、支保工を目にするのは、解体中だった4年前以来です。コレがふたたび組まれたということは、部材の調査がひととおり終わり、復元に向けて動き出した‥‥と考えていいんですよね?

214053.jpgかたわらにもやう小型台船上に、枕木をかまされて石材が置かれているのは、いつもどおりの現場風景。

ついこの間、29年9月9日にも、石材の搬出中に出くわしたばかりだったので、まだまだ先は長そうと思っていたら、一転して支保工が出現したのですから、嬉しくなりました。


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これからは通るたびに、復元されてゆく常磐橋を眺められるわけだ‥‥。というわけで、復活支保工の初くぐりをば。

いったんニュートラルに戻してから、改めてコツンと前進に入れて、そろりと進入。
‥‥って、えらい低いなコレ!
あいにくマストを立てたままだったので、あまりの低さにヒヤリとしてゴースターン。確認したら、ほんの3㎝くらいでかわせることがわかり、ふたたび前進と相成りました。

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すり抜け後、振り返って。えええ、A.P.+3.4m! 前に支保工があった26年11月2日のときは、A.P.+3.63mだったのに、またさらに低くなったんですなあ‥‥。観光船の通航とか、大丈夫なのでしょうか。

ちなみに本日1月4日、出かけた帰りにのぞいてみたら、松の内にもかかわらず石組みが進行中でした。きれいに磨かれた石材で、美しくなった常磐橋が復元されてゆく過程、眺められるのを楽しみにしています。
撮影地点のMapion地図

(29年12月10日撮影)

(『12月10日の川景色…7』につづく)

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タグ : 日本橋川 高架下水路 台船 常磐橋