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7月12日の運河風景…6

(『7月12日の運河風景…5』のつづき)

253036.jpg恒例の常磐橋復元工事の進捗観察。橋上には足場や養生が見られ、路面や高欄など、細部の仕上げを行っているとおぼしき雰囲気。

そうそう、この向こう、上流側右手にある小さな橋詰テラス、前から気になっていたのですが、今回の進捗で「あっ、もしかして」と妄想(あくまで妄想です、ハイ)させるものがありましてね。


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前回はなかった柵が設けられ、テラスらしくなってきた‥‥のはさておき。中に立てられた錆色のゲート開閉装置らしき2本、錆びたまま濡れたような照りを帯びていて、どうもクリアー塗料を塗られたようですね。

左上にある、宙に浮いたような不思議なマンホールとあわせて考えると、恐らくこれ、下水設備か何かの展示としてあつらえているのではないか、とピンとくるものがありました。かつての地下の様子を、地表から一段下がったここに再現するとすれば、面白いアイデアだとは思いますが、ここに設けた由来が知りたいところではあります(間違っていたらごめんなさいね)。

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上流側から。親柱と袖高欄の乳白色が目立ち、竣工してから渡りつつ撫でまわしてみたい気持ちがむくむくと。コロナ禍もあってか今しばらくかかりそうではありますが、楽しみにその日を待ちたいものです。

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帰路の寄り道は、定番の東雲北運河。木村造船所の前では、上架待ちでしょうか、日本橋消防署の「きよす」の姿が。バックの建屋、木々と緑系が多いところだけに、消防艇の船体色はほどよく目立って、視神経に沁みる感じ。基本的に暖色系の船が好きというのもありますが。

253040.jpgそのまま北上、ハンバーガー店「スキッパーズ」が見えるところまで来たら、ちょうどフライブリッジ付きクルーザーがバウを突っ込んで、品物を受け取っているところに出くわしました。

ここで他艇の受け取りシーンを見たのは初めてということもあり、「スキッパーズ」ファンとしてはすっかり嬉しくなったものです。貴重なプレジャー対応のお店、大いに利用していただいて、盛り立ててゆきたいものですね。

(令和2年7月12日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 日本橋川 東雲北運河 常磐橋 高架下水路 消防艇 スキッパーズ

竣工間近な常磐橋

(『4月4日のフネブネ』のつづき)

249036.jpg復元工事の竣工も近づいたとあって、最近は出るたびに訪ねている明治生まれの純粋石橋・常磐橋。くぐりつつ進捗を拝見するのも楽しいですが、渡ってみたい気持ちが強くある橋でもあります。

今回は4月4日だけでなく、同月29日の写真とともに2回分をまとめてみました。
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タグ : 日本橋川 高架下水路 常磐橋

3月15日の常磐橋

(『亀島川水門のクレーンが!』のつづき)

247021.jpg先月9日に見たばかりなのに、ここは石橋好きとして大詰めの様子を見届けたく、常磐橋を訪れました。

前回と異なり、通航径間は左。写真左端、台船に「潜水作業中」の赤い幟が立っていたので、スロットルを一杯までしぼり、作業員の方に声をかけながら、慎重に通ります。


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前回とくらべると、右径間の支保工はもとより、それを支えていた鋼管杭や梁も、すべて撤去されたことが大きな変化。これで二つのアーチとも、もとどおり自らの構造のみで荷重を支えたことになります。下流側の高欄も、だいぶ揃ってきましたね。

247023.jpg興味深かったのは、くぐりながら輪石を見上げたとき。継ぎ目にテープで養生した痕が、ところどころ残っていたこと。

たまたまラジオで聞いて知ったのですが、常磐橋の目地には和紙のパルプと何かを混ぜ合わせた、新しい素材が使われているとのことでした。それが固化するまでテープで養生していた、ということでしょうか。

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上流側にあった鋼材組みの足場も撤去され、高欄も揃ってきてと、こちらも変化が。支保工や足場を支えていたアーチ下の杭や梁、不要になった部分から、思い切りよくガス切断してしまうのですね。

注目したのは橋詰、橋台地のあたり。水面近くに降りて橋や川面を愛でられるような、小さいながらテラス風の造りにしたようですね。そうであるなら、これは憎い心配りといってよいでしょう!

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同じく上流側から。対岸、常磐橋公園側の橋台地は、まだ工事たけなわのようで、鋼矢板の囲いや足場も外されておらず、高欄もまだここまで伸びていないようです。

3月中‥‥つまり明後日の竣工を目指していると聞きましたが、何分コロナ禍の折柄、大々的に竣工式典など催すのもはばかられそうで、この点少々気の毒ではありますね。
撮影地点のMapion地図

(令和2年3月15日撮影)

(『3月15日の朝潮運河』につづく)

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タグ : 日本橋川 常磐橋 高架下水路 台船

2月9日の川景色…10

(『2月9日の川景色…9』のつづき)

246046.jpg通航径間は右(日本銀行側)なので、支保工が残っている側へ舵を当てました。

考えてみれば、次に通ったときにはもう竣功していて、支保工の姿を拝めるのも、これが最後になるかもしれないんですよね。記念の意味も込めて、進入直前に一枚スナップ。といいつつ、うまく撮れなかったな‥‥。


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246048.jpg出てすぐ左手には、以前と変わらず機材を載せた台船や曳船など、業務船でみっちり。和船でいう二形(ふたなり)造りみたいな船首が魅力の「アント102」に惹かれつつ、ギリギリをすり抜けて。

転回するためにいったん離れて、上流側からの現場全景。台船や足場がなくなれば、橋の全容が見られるのは嬉しいですが、このわさわさした雰囲気に数年なじんできたので、ちょっとさみしくはありますよね。

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転回後に再接近。左手の橋台近くや高欄など、見たかぎりまだ残工事があるようですが、ここまで足場類が減り側面が眺められるようになっただけでも、竣功間近であることが感じられ、ワクワクするものが。

まさか、生きているうちに石橋の支保工が拝めようとは思っていませんでしたし、解体・組み立て中にも貴重なシーンを目にすることができて、幸運ではありました。
そうそう、復元事業に携わられた企業の一つ、「伝匠舎 株式会社石川工務所」のサイトに、解体時の基礎についてなど、興味深い記事がありましたのでご紹介します。「千代田区:常磐橋(ときわばし)災害復旧事業」。ご担当は輪石始点と基礎だったとのこと。

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上流側も水切り周りをアップで。橋上、高欄の鉄製部分が未装着ですが、柱の白く輝く美しい仕上がりを目にすると、完成が楽しみになります。

なお、復元工事は今月いっぱいで終わる予定とのこと。桜の開花予想も今年はだいぶ早まるようですし、明治の姿を取り戻した常磐橋の下を、花筏が流れる小粋な姿が見られるかもしれませんね。

(令和2年2月9日撮影)

(『2月9日の川景色…11』につづく)

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タグ : 日本橋川 常磐橋 高架下水路

2月9日の川景色…9

(『2月9日の川景色…8』のつづき)

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水上バスの航跡をなぞりながら、隅田川を下航。引き波で乱れた川面が逆光でキラキラ輝く向こう、視界を圧する隅田川大橋の下に永代橋を望み、上航船もあってと、街場の川の魅力を凝縮したような、どこか贅沢なシーンでした。

246042.jpg舵を右へ切り、引き波を越えるこころよい衝撃を感じながら、日本橋川へ進入。

豊海橋のジャッキアップが終わった後も、堤防と護岸の改良工事が続いている日本橋川河口部。日本橋船着場の存在もあり、通航量も多いとあって、両岸の修景も併せて、旧来のコンクリート堤防の改修が必要なのでしょう。

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日本橋川に入った目的は、復元工事も終盤戦に入った常磐橋を見ること。屈曲を過ぎ、すぐ下流の常盤橋のアーチに入ると、視界に入ってきました。さて、どこまで進んだかな?

246044.jpgおお、左径間の支保工と、橋脚周りの鋼矢板が撤去されている! 影になってちょっと見づらいですが、前回、昨年11月の訪問時にくらべたら、だいぶすっきりとしましたね。

何より嬉しかったのは、橋脚周りの鋼矢板が取り去られたことです。だって‥‥。


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原形に復元された水切りと、初対面がかなったのですから!

平成24年6月の記事「常磐橋哀歌」でも触れましたが、絵葉書でわかるように、原形では上下流とも銘板近くまで高さのある水切り(整流覆)を備えていたのが、後年の加工で上流側はなくなり、下流側は低められて最近に至ったわけです。

復元前の形態が、いつ、またなぜ成立したのかは知りませんが、純粋な石橋が解体調査の後、元の姿を取り戻すことはそうそうあることではないでしょう。それを長きに渡った工程を含め、川面からつぶさに眺められた喜び、言葉に尽くしがたいものがありました。
撮影地点のMapion地図

(令和2年2月9日撮影)

(『2月9日の川景色…10』につづく)

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タグ : 隅田川 日本橋川 高架下水路 常磐橋 水上バス