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内川遊覧船に乗って…7

(『海王丸パークにて…2』のつづき)

211076.jpg一周して戻ってきた「万葉丸」にふたたび乗り込んで、海王丸パークとお別れです。縮帆のほとんど終わった海王丸を左舷に見ながら、富山新港と内川の東半分を遊覧する残りのコースへ。

入港時に飛び去っていったカモメさんご一行、今度は桟橋を離れたあたりで早くも乗船。さっそく元気いっぱいに、かっぱえびせんの争奪戦を演じていました。

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211078.jpg餌を食べ終わって腹くちくなり、すっかりおとなしくなったカモメたちと一緒に、富山新港見物。新湊大橋をくぐり、右手に入ったところでまず現われたのが、多目的国際ターミナルのクレーン。プッシャー「愛幸丸」(船籍:八幡浜市)とクレーン船の姿も。

南岸、中越パルプの岸壁には、オリーブ色に塗られたダブルリンク式クレーンが見えました。グラブで荷揚した背後の山は、紙の原料になるチップですね。庄川を渡ったすぐ西にある、中越パルプ高岡工場に運ばれるのでしょう。

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コンテナヤードの西には、赤い「北」のファンネルマークを掲げた、ハーバー・タグが休んでいました。船名はよく見えませんでしたが、たぶん「長田丸」。

船橋の天蓋と、箱状に造ったマストの上に放水銃を備えています。側面から見ると、上部構造がちょうどピラミッド状で、外付けの機器類も少なく、すっきりとしたよいまとまりを見せていますね。

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その左にもやうのは‥‥おお、富山県営渡船「こしのかた」。富山新港の港口両岸、越ノ潟と堀岡を結ぶ無料渡船ですね。この渡船も今回乗ってみたいと思いながら、色々と詰め込み過ぎて未遂に終わりました。

(29年9月23日撮影)

(『内川遊覧船に乗って…8』につづく)

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タグ : 新湊観光船 帆船海王丸 富山新港

海王丸パークにて…2

(『海王丸パークにて…1』のつづき)

211071.jpg縮帆の展示作業が始まりました。元乗組員であろうボランティアの方が話す、潮嗄れたいい声の解説をスピーカーで流しながら、一枚づつ縮帆してゆくのです。周りは結構な数の見学者がおり、関心の高さがうかがえました。

残念なことに再び空模様が怪しくなり、黒い雲が上空に広がってきましたが、きびきびした号令毎に索具が引かれ、帆が畳まれてゆくさまをしばし拝見。

211072.jpg何分現役時と違い、作業に当たる人数はごくわずかですから、全部を縮帆するには相当の時間がかかります。途中で失礼してパークの東側へ歩き、新湊大橋がまたぐ水路を望むテラスへ。

水路の様子だけでも見ておこう‥‥、と欲のない考えでいたら、何と、これまたいいタイミングで本船が出航してきました!


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コンテナ船、船名を見ると「PANCON SUNSHINE」。シッピングアクセスによると、韓国は汎州海運の持ち船で、9923総tだそう。

橋をくぐってからこちら、わずかな距離の間にもぐんと速度を増し、船首波が高まりゆく様子がわかりました。

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運よく出航シーンに出くわせて、一息つこうとベンチで一服していたら、さほどの間もなく今度は入港船が! 泡を喰ったもののすでに遅し、後姿を見送ることに。

船名は「CONTSHIP ACE」、リベリア籍で中国は新海豊集装箱運輸の所属、7209総tだそうです。こちらは水路に入った後も結構速度を出していて、護岸にぶつかる引き波がズンと鈍い音を立てるほどでした。

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海王丸の対岸にもやっていたのは、伏木海上保安部の巡視船「やひこ」。ぐっと反り返り、ブルワークで高めた力強い感じのする船首と、船橋付近から船尾までフラットにしたこのタイプ特有のラインが、とてもスマートで印象的ですね。

(29年9月23日撮影)

(『内川遊覧船に乗って…7』につづく)

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タグ : 富山新港 帆船海王丸 巡視船

海王丸パークにて…1

(『内川遊覧船に乗って…6』のつづき)

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海王丸にお邪魔しようとすると、受付のお嬢さんが、あと30分くらいでいったん閉館しますが、よろしいですかと断ってきました。きけば、縮帆作業の展示が始まるとのこと。それでは駆け足で見学させていただきましょう。

上甲板、煙突のディテールが気になって見上げてみました。足場の上、グレーの管は汽笛でしょうか。その他にも、補助缶の蒸気捨管と思われるパイピングなど、興味をそそられます。裏帆を打った横帆も、この角度から見上げると、継手ごとに陰影がついて、おもむきがあります。

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211068.jpg船内を急ぎ眺めて回っていると、通路ですれ違う人も多く、家族連れやカップルで賑わっていました。どの船室もパーツも美しく拭きあげられていて、現役時代と変わらぬ状態を保っており、整備にあたる方々のご苦労が忍ばれました。中でも見惚れたのが、やはり真鍮製の機器や内装類。

ご覧ください、このコンパスケースのツルツルピカピカな磨かれ具合! オフィサー用と思われる階段の、蹴込みや滑り止めも磨き抜かれて、飴色の木部ともよく似合い、真鍮好きとしては感動させられるものが。研磨剤「ピカール」をつけてウェスで磨くの、仕上がりを見ると気持ちよくはあるんですが、面積が面積だけに大変だろうなあ。

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こちらは機械室(エンジンルーム)のトップライトを見上げたところ。船内で唯一、大きな吹き抜けのある区画で、隔壁に沿ってダクトやパイピングが交錯しています。

画面中央、ハンドルと上に伸びるロッドがありますが、これはトップライトのハッチを遠隔で開閉するしかけ。ハッチ直下に、ウォームギヤと円弧状スパーギヤで、軸を動かすからくりが見え、興味深く観察。

211070.jpg通路に掲げられた額縁の一つに、「海王丸航跡図」が掲げられていました。昭和5年竣工以来、106万浬を走ったその全航程を、一枚の海図に書き写したもののようですね。

戦前、戦後の練習帆船としてたどった南洋・ハワイ・豪州・北米航路、戦時中、輸送船として走った近海・南方航路、終戦直後は大陸や朝鮮からの復員業務もあったことでしょう。約60年の航跡を想い、しばし見入ったことではありました。
撮影地点のMapion地図

(29年9月23日撮影)

(『海王丸パークにて…2』につづく)

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タグ : 富山新港 帆船海王丸