海王丸パークにて…2

(『海王丸パークにて…1』のつづき)

211071.jpg縮帆の展示作業が始まりました。元乗組員であろうボランティアの方が話す、潮嗄れたいい声の解説をスピーカーで流しながら、一枚づつ縮帆してゆくのです。周りは結構な数の見学者がおり、関心の高さがうかがえました。

残念なことに再び空模様が怪しくなり、黒い雲が上空に広がってきましたが、きびきびした号令毎に索具が引かれ、帆が畳まれてゆくさまをしばし拝見。

211072.jpg何分現役時と違い、作業に当たる人数はごくわずかですから、全部を縮帆するには相当の時間がかかります。途中で失礼してパークの東側へ歩き、新湊大橋がまたぐ水路を望むテラスへ。

水路の様子だけでも見ておこう‥‥、と欲のない考えでいたら、何と、これまたいいタイミングで本船が出航してきました!


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コンテナ船、船名を見ると「PANCON SUNSHINE」。シッピングアクセスによると、韓国は汎州海運の持ち船で、9923総tだそう。

橋をくぐってからこちら、わずかな距離の間にもぐんと速度を増し、船首波が高まりゆく様子がわかりました。

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運よく出航シーンに出くわせて、一息つこうとベンチで一服していたら、さほどの間もなく今度は入港船が! 泡を喰ったもののすでに遅し、後姿を見送ることに。

船名は「CONTSHIP ACE」、リベリア籍で中国は新海豊集装箱運輸の所属、7209総tだそうです。こちらは水路に入った後も結構速度を出していて、護岸にぶつかる引き波がズンと鈍い音を立てるほどでした。

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海王丸の対岸にもやっていたのは、伏木海上保安部の巡視船「やひこ」。ぐっと反り返り、ブルワークで高めた力強い感じのする船首と、船橋付近から船尾までフラットにしたこのタイプ特有のラインが、とてもスマートで印象的ですね。

(29年9月23日撮影)

(『内川遊覧船に乗って…7』につづく)

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タグ : 富山新港 帆船海王丸 巡視船

8月13日の巡視船艇

(『中防水路西口の様子』のつづき)

209041.jpg引き続き、道々のもろもろは飛ばして主だったモノを先に。中防水路を訪ねた後、第二航路を経由して左へ、13号地貯木場(今はクレーン船ほか業務船の船溜)を右に見て北上。

低く垂れ込める雲をバックに、グラブ式浚渫船を一枚。峰岸浚渫の「第二十八周宏丸」。「12月31日の運河風景」で紹介したときは土運船の影になっていましたが、今回はきれいに正横を撮れました。

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さて、お題の巡視船艇です。おなじみ辰巳埠頭東端にある、墨田川造船の浮きドックには、艤装中の巡視船がもやわれていました。ハルナンバーはPS34、「しぎら」。

小型とはいえ、巡視艇と違って船橋の高さがありますから、進水後にここまで引き出して甲板室を載せ、マストや空中線のたぐいを重ねてゆくのでしょう。

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後ろから見ると、2軸あるウォータージェットのノズルが目立ち、その太さから俊足であることがうかがわれます。

本船は「しもじ」型に属し、同タイプ全船が宮古島保安部に配備されるとのこと。遠く南方での厳しい任務が控えている就役前の姿を眺め、ご安航を祈らずにはおられませんでした。

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同日の午後、墨田川造船の本社の前を通ったところ、2隻の巡視艇が艤装中でした。PC41「しまぎり」と、PC42「みちなみ」。

「しまぎり」は甲板室の下塗りが済んだのか、側面のハッチをのぞきグレー一色です。「みちなみ」はまだ生地のままでした。

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同型2隻が並んで艤装しているところを目にすると、いかにも続々建造中という感じがして、頼もしく思えるものですね。「ことなみ」型に属し、墨田川造船ではすでに5隻を建造、就役させているとのこと。
撮影地点のMapion地図

(29年8月13日撮影)

(『8月13日の新砂水門』につづく)

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タグ : 浚渫船 巡視船 巡視艇 東雲北運河 東京港

堀川口防潮水門…1

(『松重閘門ふたたび…5』のつづき)

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206027.jpg堀川に沿って南下し、河口近くの港新橋にやって来ました。国道23号線を渡す港新橋は、昭和47年竣工の姿のよい桁橋。側道から階段を登り、下流側の歩道をずんずんと中央部へ。

天下の名四国道とあって、トラックも多く圧倒されそうな交通量を横目に、橋の真ん中を目指すのはもちろん、見たいものがあるからです。何しろ、この橋上をおいて他に、眺められる場所はないのですから。

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防音壁が途切れたところで、南側へ目を向けると‥‥おおお! 堀川口防潮水門です!

「通航水門」と称するマイタゲート4径間、中央ににょっきり孤立しているローラーゲート「排水水門」1径間。本船を通船させるため、高さ制限のないゲート形式を選んだあたり、東京の朝潮水門と同じ伝ですが、規模としては桁違い。しかもこちらは、現在も本船を通していて、十全にその特長が生かされているのです。

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水門の規模に圧倒されながらも、その向こうに見える大型巡視船に、つい目線が吸い寄せられて一枚。ハルナンバーはPLH21、ヘリ2機搭載型「みずほ」!

もやっているのはガーデン埠頭でしょうか。何しろ、2隻しかいない「みずほ」型巡視船の、ネームシップを拝めたのですから、嬉しくなろうというものです。

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さて、この水門の魅力の一つは、マイタゲートにあるといってよろしいでしょう。通航船の高さを制限せず、幅員を確保するとなれば選択肢は限られるわけで、昭和39年という竣工時期を考えると、このタイプをおいて他になかったと思われます。もしかしたら、径間数で見ると、現役では国内で最大規模のマイタゲートかもしれません。

写真は向かって左側に、2径間あるうちの一つをズームでたぐったもの。戸袋に格納された扉体はもとより、「上航」とペンキ書きされた表記、堰柱(?)天端ににょっきり立つ信号の灯器と、ディテールが楽しめました。
撮影地点のMapion地図

(29年5月3日撮影)

(『堀川口防潮水門…2』につづく)

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タグ : 堀川口防潮水門 堀川 巡視船

日和山公園と山居倉庫

(『下瀬閘門を訪ねて』のつづき)

183116.jpg江戸から明治にかけて、最上川舟運がもたらした富を、内貿海運である北前航路への中継ぎをすることで栄えてきた酒田は、いわば水運によって一時代を築いた街です。

当然、往時をしのばせる史跡がいくつも残っているわけですが、今回は代表的ともいえる二つ、日和山公園と山居倉庫を訪ね、この小旅行の締めとしました。

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タグ : 酒田港 巡視船 和船 日和山公園 山居倉庫 新井田川

「いずも」来航!…9

(『「いずも」来航!…8』のつづき)

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離れ際、張り出しのボリューム感を再度眺めておこうと、艦首方向から。

舷梯はもはやはるか彼方、装載艇も豆粒のようで、改めてその長大さにため息が出そう。張り出し前端の部分、曲面のない角錐にまとめたあたりも目を引かれますね。

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最微速でゆるゆる移動し、「いず」の近くまで来たので、船首側から船橋周りを一枚。こちらも上部構造物、船体のラインとも直線でまとめられ、シャープな引き締まった印象です。

「いず」は阪神淡路大震災の教訓をもとに建造され、平成9年に竣工した大型巡視船で、大きな船橋構造物の中は災害対策本部に用いるスペースなど、「災害対応型」の名にたがわぬ、さまざまな設備がなされているとのこと。「いずも」同様、フラッグシップとしての性格を兼ね備えた船といってよいでしょうね。

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船首を突き合わせて相対する、「いず」と「いずも」を眺めて。3,680総t・全長110.4mと、満載排水量26,000t・全長248m。外観も役割もそれぞれ違いますが、有事の際の頼もしい味方であることには変わりはないでしょう。

大規模災害や領海警備の案件が相次ぐ昨今、海保、海自とも、創設以来最も忙しく、緊張が続いている時期といってもいい過ぎではありません。二隻の艦船に心あらば、どのようなことを語り合っているでしょうか。

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178045.jpg名残惜しく「いずも」と別れた後は、短時間近場回りをして帰港したのですが、その間見たものを二つ。「汐留川水門の工事」でも触れた、汐留川水門の水上から眺めた様子と、通航止めが続く源森川水門を。

何分地場の船以外は入れないとあって、奥の様子はうかがいしれません。機会があったら、陸路眺めにいってみたいですね。北十間川樋門の閘門化はまだかなあ‥‥。


(27年8月31日撮影)

(この項おわり)

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