8月13日の巡視船艇

(『中防水路西口の様子』のつづき)

209041.jpg引き続き、道々のもろもろは飛ばして主だったモノを先に。中防水路を訪ねた後、第二航路を経由して左へ、13号地貯木場(今はクレーン船ほか業務船の船溜)を右に見て北上。

低く垂れ込める雲をバックに、グラブ式浚渫船を一枚。峰岸浚渫の「第二十八周宏丸」。「12月31日の運河風景」で紹介したときは土運船の影になっていましたが、今回はきれいに正横を撮れました。

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さて、お題の巡視船艇です。おなじみ辰巳埠頭東端にある、墨田川造船の浮きドックには、艤装中の巡視船がもやわれていました。ハルナンバーはPS34、「しぎら」。

小型とはいえ、巡視艇と違って船橋の高さがありますから、進水後にここまで引き出して甲板室を載せ、マストや空中線のたぐいを重ねてゆくのでしょう。

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後ろから見ると、2軸あるウォータージェットのノズルが目立ち、その太さから俊足であることがうかがわれます。

本船は「しもじ」型に属し、同タイプ全船が宮古島保安部に配備されるとのこと。遠く南方での厳しい任務が控えている就役前の姿を眺め、ご安航を祈らずにはおられませんでした。

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同日の午後、墨田川造船の本社の前を通ったところ、2隻の巡視艇が艤装中でした。PC41「しまぎり」と、PC42「みちなみ」。

「しまぎり」は甲板室の下塗りが済んだのか、側面のハッチをのぞきグレー一色です。「みちなみ」はまだ生地のままでした。

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同型2隻が並んで艤装しているところを目にすると、いかにも続々建造中という感じがして、頼もしく思えるものですね。「ことなみ」型に属し、墨田川造船ではすでに5隻を建造、就役させているとのこと。
撮影地点のMapion地図

(29年8月13日撮影)

(『8月13日の新砂水門』につづく)

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堀川口防潮水門…1

(『松重閘門ふたたび…5』のつづき)

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206027.jpg堀川に沿って南下し、河口近くの港新橋にやって来ました。国道23号線を渡す港新橋は、昭和47年竣工の姿のよい桁橋。側道から階段を登り、下流側の歩道をずんずんと中央部へ。

天下の名四国道とあって、トラックも多く圧倒されそうな交通量を横目に、橋の真ん中を目指すのはもちろん、見たいものがあるからです。何しろ、この橋上をおいて他に、眺められる場所はないのですから。

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防音壁が途切れたところで、南側へ目を向けると‥‥おおお! 堀川口防潮水門です!

「通航水門」と称するマイタゲート4径間、中央ににょっきり孤立しているローラーゲート「排水水門」1径間。本船を通船させるため、高さ制限のないゲート形式を選んだあたり、東京の朝潮水門と同じ伝ですが、規模としては桁違い。しかもこちらは、現在も本船を通していて、十全にその特長が生かされているのです。

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水門の規模に圧倒されながらも、その向こうに見える大型巡視船に、つい目線が吸い寄せられて一枚。ハルナンバーはPLH21、ヘリ2機搭載型「みずほ」!

もやっているのはガーデン埠頭でしょうか。何しろ、2隻しかいない「みずほ」型巡視船の、ネームシップを拝めたのですから、嬉しくなろうというものです。

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さて、この水門の魅力の一つは、マイタゲートにあるといってよろしいでしょう。通航船の高さを制限せず、幅員を確保するとなれば選択肢は限られるわけで、昭和39年という竣工時期を考えると、このタイプをおいて他になかったと思われます。もしかしたら、径間数で見ると、現役では国内で最大規模のマイタゲートかもしれません。

写真は向かって左側に、2径間あるうちの一つをズームでたぐったもの。戸袋に格納された扉体はもとより、「上航」とペンキ書きされた表記、堰柱(?)天端ににょっきり立つ信号の灯器と、ディテールが楽しめました。
撮影地点のMapion地図

(29年5月3日撮影)

(『堀川口防潮水門…2』につづく)

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日和山公園と山居倉庫

(『下瀬閘門を訪ねて』のつづき)

183116.jpg江戸から明治にかけて、最上川舟運がもたらした富を、内貿海運である北前航路への中継ぎをすることで栄えてきた酒田は、いわば水運によって一時代を築いた街です。

当然、往時をしのばせる史跡がいくつも残っているわけですが、今回は代表的ともいえる二つ、日和山公園と山居倉庫を訪ね、この小旅行の締めとしました。

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「いずも」来航!…9

(『「いずも」来航!…8』のつづき)

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離れ際、張り出しのボリューム感を再度眺めておこうと、艦首方向から。

舷梯はもはやはるか彼方、装載艇も豆粒のようで、改めてその長大さにため息が出そう。張り出し前端の部分、曲面のない角錐にまとめたあたりも目を引かれますね。

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最微速でゆるゆる移動し、「いず」の近くまで来たので、船首側から船橋周りを一枚。こちらも上部構造物、船体のラインとも直線でまとめられ、シャープな引き締まった印象です。

「いず」は阪神淡路大震災の教訓をもとに建造され、平成9年に竣工した大型巡視船で、大きな船橋構造物の中は災害対策本部に用いるスペースなど、「災害対応型」の名にたがわぬ、さまざまな設備がなされているとのこと。「いずも」同様、フラッグシップとしての性格を兼ね備えた船といってよいでしょうね。

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船首を突き合わせて相対する、「いず」と「いずも」を眺めて。3,680総t・全長110.4mと、満載排水量26,000t・全長248m。外観も役割もそれぞれ違いますが、有事の際の頼もしい味方であることには変わりはないでしょう。

大規模災害や領海警備の案件が相次ぐ昨今、海保、海自とも、創設以来最も忙しく、緊張が続いている時期といってもいい過ぎではありません。二隻の艦船に心あらば、どのようなことを語り合っているでしょうか。

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178045.jpg名残惜しく「いずも」と別れた後は、短時間近場回りをして帰港したのですが、その間見たものを二つ。「汐留川水門の工事」でも触れた、汐留川水門の水上から眺めた様子と、通航止めが続く源森川水門を。

何分地場の船以外は入れないとあって、奥の様子はうかがいしれません。機会があったら、陸路眺めにいってみたいですね。北十間川樋門の閘門化はまだかなあ‥‥。


(27年8月31日撮影)

(この項おわり)

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「いずも」来航!…7

(『「いずも」来航!…6』のつづき)

178031.jpg前後しますが、UH-60JAが再着艦する前のこと。装載艇が近づいてきたので、何か失礼でもあったかしら、とスロットルを戻すと‥‥。

艇長氏、メガホンを構えていわく、「作業は15時15分に終了します。それ以降は(『いずも』を)存分にご覧になっていただいて結構ですから!
あ、ありがとうございます(涙)

やつがれの不審船ごときに、わざわざご案内くださって本当に恐縮です! 思わず帽子を取って、深々と頭を下げてしまいました。

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そうそう、これもUH-60JAが着艦する直前ですが、白いハードトップ付きのプレジャーが一隻、南側より「いずも」見物に参入。

‥‥したのはいいものの、ご覧のとおりいかんせん近すぎ、しかもヘリの着艦作業真っ最中とあって、いうまでもなく装載艇は大慌て。全速力で追いかけたものの、拿捕されると勘違いしたのか、プレジャーが逃げる逃げる(笑)。
いや、プレジャーの艇長にはそんなつもりはなくて、単に浮かれて後ろを見ていなかっただけなのかもしれませんが、遠目には追いかけっこに見えました!

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上の騒ぎから5分と経たないうちに、EC-225LPが再度の着艦。ああ、水煙うずを巻くダウンウォッシュ、いいなあ。

着艦に熟練した艦載機だけでなく、いわば陸上機も易々と迎えられることこそ、広大なフラッシュデッキを持った、「空母型」ならではの長所。「いずも」がその機能を十全に発揮する瞬間を、間近で都合4回も拝めたのですから、半休を取って訪ねた甲斐があったというものです。

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我が木っ端ブネと周囲の位置関係の心覚えにと、少し引いた写真を一枚。発着艦作業中は、木材投下泊地のドルフィンが並んでいる線の、少し東側で漂泊して見学しました。望の大潮の翌日とあって、潮流の影響が結構あったので、時々微速で動いて位置を調整します。

EC-225LPがフライパスしていった間なしに、装載艇の艇長が我々に向かい、両手で大きく〇を作ってうなずきました。「飛行作業は終わった、近づいてもいいよ!」というサインのようです。手を振って了解し、勇躍「いずも」のそばへ。乗り組みの皆さん、お忙しい中、ご親切にありがとうございました!

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先ほどとあまり変わらない角度ではありますが、やはり艦尾からアプローチしたくなり、微速で接近。

連れがたまたまモノクロモードで撮っていて、帰宅後に仕上がりを見たら、曇天の重苦しさがうせて、むしろこちらの方が悪くない雰囲気に思えました。まあ、軍艦色に曇り空とくれば、ほとんどモノクロームの世界ではありますね。

(27年8月31日撮影)

(『「いずも」来航!…8』につづく)

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