22年度川走り初め…1

幸いにして穏やかな隅田川を遡り、神田川河口、隅田川水上派出所にもやう警備艇「いそちどり」の姿を見ながら左へ。

ここは川の上でお正月らしさが味わえる、数少ない場所でもあります。

さっぱりと拭き清められた船体に、ささやかな松飾りの緑が清々しい…。船とともにある暮らし、また船がかわいがられていることを実感する、静かな水辺風景です。

このあたりで台船を見るのは、久しぶりです。何の工事をしているのか、通りがてら観察してみましょう。

●前後に大きなスパッド(杭)を降ろし、護岸に張り付くような形で停泊している台船の上は、デンヨーやユンボが積まれて、資材類で雑然とした雰囲気。
ユンボがいるところを見ると、浚渫でしょうか?
【撮影地点のMapion地図】
(22年1月3日撮影)
(『22年度川走り初め…2』につづく)

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旧江戸川で屋形船が炎上、出動した消防艇も座礁

先週12月3日、北上運河散策から帰宅してみると、航行水路メモ「旧江戸川」へのアクセスが集中しており、驚いてリンク先を見てみたら…。Yahooニュース・火災情報にリンクされていて、なんと3日未明、旧江戸川で屋形船が炎上していたことが報じられていました。
●旧江戸川で屋形船が全焼 炎上しながら流される
12月3日10時1分配信 産経新聞
3日午前3時半ごろ、東京都江戸川区の旧江戸川に係留してあった屋形船「あみ貞」(36トン)から出火、船は炎上しながら対岸方向に約100メートル流され、約3時間後に鎮火した。船に人は乗っておらずけが人はなかった。警視庁小松川署で出火原因を調べている。
小松川署の調べでは、船は全長約20メートル、定員90人。2日夕に東京湾遊覧で出航し、営業を終えて午後10時半ごろに船着き場に戻っていた。船着き場には約2メートルのフェンスがあり施錠され、外部から侵入した形跡はないという。調理場のある船後部付近から出火したとの目撃証言もあり、同署は失火の可能性もあるとみている。
●さらに驚かされたのは、船火事の消火に向かわんとしていた消防艇が、航程なかばの砂町南運河で座礁、小破してしまい、残念ながら活躍できなかったこと。
●屋形船炎上 救助に出動の消防艇が座礁 東京・旧江戸川
12月3日12時42分配信 産経新聞
東京都江戸川区で3日未明、旧江戸川に係留してあった屋形船からし出火、炎上しながら流されて沈没した火災で、消火活動に向かう途中の東京消防庁の消防艇「はまかぜ」(9.7トン)が、現場から約10キロ離れた江東区新木場の砂町南運河で工事現場の鉄製の杭に乗り上げ、座礁した。
はまかぜは午前4時10分ごろ、船首から左舷にかけて損傷し、燃料の軽油約800リットルが流出。東京海上保安部が処理作業に当たった。乗組員4人にけがはなかった。(以下略)
●まずはあみ貞さんと、消防艇「はまかぜ」の乗り組みの方にお見舞い申し上げたいと思います。人的損害がなかったのは、本当に何よりだったと思います。
船火事、特に河川繋留のそれが怖いのは、流れ出した火災船が、他の繋留船や橋脚にもたれかかり、被害が拡大してしまう恐れがあることですが、汐の加減と風向が幸いしたのか、漂流はわずかな距離にとどまり、陸上からの放水で鎮火できたのは、何よりでした。
それにしても残念なのは、消防艇の出動が未遂に終わり、しかも艇の破損にとどまらず、燃料油流出まで起こしてしまったことでしょう。
不謹慎かもしれませんが、消防艇の活躍する場面が見られるのは、めったにないことなので…。乗り組みの方々も、さぞ口惜しい思いをされたのではないでしょうか。「はまかぜ」の早期復帰を祈っております。
(写真は本文とは関係ありません)

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11月15日のフネブネ…1
(『11月15日の川景色…2』のつづき)
●11月15日に出会った、フネブネの姿をご覧に入れましょう。
●曙運河を出た右手、辰巳埠頭には、青ヶ島通いの貨客船、伊豆諸島開発の黒潮丸が接岸していました。
レンボーブリッジ西詰近くのバースでは、何度か見かけたことがありますが、こちらで出会うのは初めてです。角に丸みをつけた、ウイングのないのっぺりした船橋が個性的ですね。
●曳船に曳かれて、貯木場の囲いに入ってゆく台船を見送っていたら…。
おや、真後ろに大きく電話番号を書いた看板が掲げられています。台船で宣伝とはと、珍しく思って帰宅後検索してみたら、旧綾瀬川と隅田川の合流点にある、おなじみ伊澤造船の持ち船でした!
●東雲沖にて。この船社の真っ赤な通船、何度も出会っているんですが、その強烈な塗装のせいか、警戒船の任についていることが多いですね。
いや、実はその逆で、警戒船専従にするため、あえて派手な塗色にしたと言ったほうが、正しいかもしれません。
●旧ブログでも紹介しましたが、神田川で最も気になるのが、柳橋の船宿街にもやう、小松屋さんの第二小松丸。
昭和55年に建造された、東京唯一にして最後の、木造純和船型屋形船とのことで、和船好きとしても惹かれるものがあり、以前から乗ってみたいと思っているのですが、いまだ果たせず…。この船で、同好の方々と水路・水門めぐりなどしたら、楽しいでしょうねえ。

●隅田川河口、豊海埠頭沖にて、観光汽船のヒミコと反航。バックのマルハのマークが日に輝いて、なかなかカッコ良し。
私的に大洋漁業は、子供のころに缶詰で刷り込まれたせいか、「は」を○で囲んだ、ストレートなマークの時代が印象深く、この新しいマークでは、いまいち食欲が湧かなかった覚えが…(失礼)。
【撮影地点のMapion地図】
(21年11月15日撮影)
(『11月15日のフネブネ…2』につづく)

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●11月15日に出会った、フネブネの姿をご覧に入れましょう。

レンボーブリッジ西詰近くのバースでは、何度か見かけたことがありますが、こちらで出会うのは初めてです。角に丸みをつけた、ウイングのないのっぺりした船橋が個性的ですね。

おや、真後ろに大きく電話番号を書いた看板が掲げられています。台船で宣伝とはと、珍しく思って帰宅後検索してみたら、旧綾瀬川と隅田川の合流点にある、おなじみ伊澤造船の持ち船でした!

いや、実はその逆で、警戒船専従にするため、あえて派手な塗色にしたと言ったほうが、正しいかもしれません。

昭和55年に建造された、東京唯一にして最後の、木造純和船型屋形船とのことで、和船好きとしても惹かれるものがあり、以前から乗ってみたいと思っているのですが、いまだ果たせず…。この船で、同好の方々と水路・水門めぐりなどしたら、楽しいでしょうねえ。

●隅田川河口、豊海埠頭沖にて、観光汽船のヒミコと反航。バックのマルハのマークが日に輝いて、なかなかカッコ良し。
私的に大洋漁業は、子供のころに缶詰で刷り込まれたせいか、「は」を○で囲んだ、ストレートなマークの時代が印象深く、この新しいマークでは、いまいち食欲が湧かなかった覚えが…(失礼)。
【撮影地点のMapion地図】
(21年11月15日撮影)
(『11月15日のフネブネ…2』につづく)

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4月5日のフネブネ
●去る4月5日に行き合った、フネブネの姿をいくつか…。
●隅田川、吾妻橋下流で、ヒミコに接近遭遇。吾妻橋の中央径間を通過しようと、ぐっと船足を落としたところです。
背後に見える、屋形船の船溜と対照的な雰囲気。都大路の賑やかな川景色は、やはり出船入船あってこそです。
●新砂水門を出たところで出会ったのは、独特なデザインの屋形船を就航させていることで知られる、あみ達さんの持ち船。
真っ白な船体もさることながら、トップの前をなめらかに下げた姿はなかなか斬新。加えて、船首の曲線的な形のせいもあるのでしょう、遠目にはナメクジのような、生き物じみたシルエットでした。
●旧江戸川河口近くの船溜、堀江ドックに入港する、底引き網漁船でしょうか。
船尾に網を高々と掲げ、白い引き波を立てて走るさまは勇ましく、いかにも頼もしげです。
●旧江戸川をさらに遡上していると、前傾したキャブに回転窓を備えた、通船らしい艇が下ってきました。船体がグレーに塗装されていることもあり、警備艇のようでもあります。
甲板に立つ男性は、カメラを持っていますね。
●真横から見ると、キャブが平行四辺形につぶれた印象で、船首尾をわずかに上げた甲板のラインが、重心の低そうな落ち着きを与え、働くフネの雰囲気充分。
男性もカメラを構え、こちらを撮っています。おたがいを撮りあいっこしたところで、何気なく笑顔になり、手を振り合って別れました。
(21年4月5日撮影)

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背後に見える、屋形船の船溜と対照的な雰囲気。都大路の賑やかな川景色は、やはり出船入船あってこそです。

真っ白な船体もさることながら、トップの前をなめらかに下げた姿はなかなか斬新。加えて、船首の曲線的な形のせいもあるのでしょう、遠目にはナメクジのような、生き物じみたシルエットでした。

船尾に網を高々と掲げ、白い引き波を立てて走るさまは勇ましく、いかにも頼もしげです。

甲板に立つ男性は、カメラを持っていますね。

男性もカメラを構え、こちらを撮っています。おたがいを撮りあいっこしたところで、何気なく笑顔になり、手を振り合って別れました。
(21年4月5日撮影)

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