満願寺閘門…3

(『満願寺閘門…2』のつづき)

70276.jpg扉体の滑車に目をやると、ワイヤーとともに十分グリスが回っており、黒く油光りしていました。この様子なら、頻繁といえないまでも、そこそこの通船量がありそうですね。

船と船大工―湊町新潟を支えた木造和船―」(新潟市歴史博物館・平成19年刊)によると、ご当地独特の和船・コウレンボウを鉄舟化したものが、現在でも砂利運搬船として活躍しているとのこと。(日本の川と災害の『阿賀野川 満願寺閘門と小阿賀樋門』にも船の一部が写っています)あるいはそういった建材輸送が、今でもこの閘門を通って行われているのかもしれません。

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堤防上の県道17号線から、閘室を見下ろしたところ。こうして見ると、73mの長さはやはり結構な規模で、法面の開きもあってか、なかなか雄大です。水位差は2mほどでしょうか。

右手に見える建物は、阿賀野川河川事務所・満願寺出張所です。そのさらに右には、樋門からの導水路があって、建物はいわば背割堤上に建っていることになります。

70278.jpg背割堤の上から、小阿賀樋門の裏側を見たところ。阿賀野川から導水された濁水が、かなりの流速で流れ込んでいました。

このように、常時小阿賀野川への導水が行われているとすると、先ほど見た阿賀野川の2本の堰は、小阿賀野川に向けての取水用なのかもしれません。


70279.jpg同じく閘門ゲートを背割堤から。堤防は完全に切断されてはおらず、浅いながら天端近くの土かぶりがあって、いわば樋門の構造になっているのが興味深い点。

後ほど紹介する説明板によると、阿賀野川の計画高水位はT.P.+10m、対する小阿賀野川はT.P.+7.11mで、およそ3mの差がありますから、がっちりした構造が求められたのでしょう。

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こちらは西側…小阿賀野川側のゲート。巻上機室正面には夜設、監視カメラ、スピーカーと、設備もひととおり揃って閘門らしいいでたち。

ちなみに閘室の周りは、満願寺公園の一部となっていて、自由に見学できるのが嬉しいところです。
撮影地点のMapion地図

(23年8月10日撮影)

(『満願寺閘門…4』につづく)

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満願寺閘門…1

(『新井郷川水門の周辺…2』のつづき)

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閘門めぐりのシメとなる物件は、ちょっと足をのばしてみることにしました。ふたたび阿賀野川を渡り、堤防道・県道16号線を上流へ向かうことに。

たまたま渡った橋が、これまた素晴らしいトラス橋で、構造の美しさにほれぼれ。帰宅後に検索してみたら、県道3号線を渡す、泰平橋(Wikipedia『泰平橋』参照)とのこと。

70267.jpgおお、対岸はるかに水門が…。先を急いでいたので、一枚撮っただけで離れましたが、後で考えると、帰りに寄ってもよかったような…。

これも帰宅後に検索したところ、安野川水門阿賀野川アラカルト河川管理施設)とのことでした。水門に隣接して、公園も設けられているのですね(Mapion地図)。


70268.jpgそして到着したのが、満願寺閘門。新潟市港南区、阿賀野川から小阿賀野川が分かれる、分流点に設けられた閘門です。

閘門群生地域といってよい、新潟の閘門の中でも有名な物件であり、内陸に位置する結構な規模の閘門ということもあって、ぜひ訪ねておきたいと思っていたのです。


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こちらは閘門ゲートの右側(阿賀野川でいうと下流側)にある、小阿賀樋門。阿賀野川から小阿賀野川へ導水しているだけあって、樋門といえど3径間と結構な規模ですね。

70270.jpg上の2枚は、閘門と樋門の間に伸びる導流堤というか、横堤から撮ったのですが、そこからふと阿賀野川の河道を眺めてみると…、対岸に河口から17km地点の里程標が。荒川と同じですね。

気になったのは、「船舶等通航禁止」の標識が掲げられていたこと。しかも、ここから下流というのが妙です。どうして? この後、理由がわかって驚かされることになりました。
撮影地点のMapion地図

(23年8月10日撮影)

(『満願寺閘門…2』につづく)

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