4月16日のさくらしべ降る水路…4

(『4月16日のさくらしべ降る水路…3』のつづき)

204016.jpg水門をくぐって、小名木川西端の桜並木区間に出てみると‥‥。ううん、こちらも日照など条件がよろしいのでしょうか、手前ほど葉桜のパーセンテージが上がっている状態でした。

しぼったスロットルを少し開いて、両岸をきょろきょろと探しながら前進。南にある各河川にくらべて、桜の密度がだいぶ粗いせいか、水面に浮く花びらもあまり見られません。あ、左に見える高橋船着場、元はこの向こう、東にあったのが、橋の西へ移動したんだ。

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‥‥と、高橋北詰に、まだ満開に近い一本を発見! 遠くから、ざあっと花吹雪を舞い散らせているさまが目に入り、急いだものの着く前に風がぱたりと止んで、「あ~あ」とタメ息が漏れはしましたが、一同大いに盛り上がりました。

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高橋をくぐった東側、北岸には、ご覧の浚渫船がスパッドを下ろしていました。なるほど、高橋船着場を移転したのは、この工事のためだったのですね。中川船舶の「61号千羽丸」でした。

204019.jpg目を転じて南岸は、護岸の前に錆色の鋼管矢板が、びっしり打ち込まれていました。

一見した様子からして、一段低めたテラスを造るとか、そういったレベルのものではないようです。護岸のさらなる強化、耐震化といったところでしょうか。これが徐々に東西へ向けて広がってゆくとなれば、繋留船たちにとっては厳しい環境になりそうです。


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さらに進むと、クレーン船を中心に、曳船や台船がひとかたまりにもやった、工事船団が出現。河道の3分の2近くを占める、結構な規模です。

一番外側にいるのが、鋼管矢板を俵積みした台船。その長大なこと、堅固な地盤まで達する深さを実感させるものが。横を通るときは、曳き波で揺らすとゴロンと崩れてきそうで、首をすくめながら最微速にしぼったものでした。
撮影地点のMapion地図

(29年4月16日撮影)

(『4月16日のさくらしべ降る水路…5』につづく)

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タグ : 小名木川 江東内部河川 浚渫船 台船

4月16日のさくらしべ降る水路…3

(『4月16日のさくらしべ降る水路…2』のつづき)

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ちょっと戻って。黒船橋のS字屈曲を曲がり切れば、当然見えてくるのが大島川水門。更新工事もついに竣工、久方ぶりに二径間揃って解放された姿を見ることができました。

工事成ってからくぐるのは、これが初めてです。新装開店後のくぐり初めとまいりましょうか!

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渋めな塗色に、更新前とは正反対の雰囲気でまとめられた、どこか硬派な感じのする巻上機室。もう少し目立つ色を取り入れて、自己主張してもよさそうな気がしますが、これも嫌いではありません。勘亭流もどきのアンドン銘板(?)は、ちょっと笑いを誘うけれど(ごめんね)。

足場で覆われ、角落しで塞がれて、台船がデンともやうあのわさわさした空気にも惹かれますが、静けさを取り戻し、こざっぱりとした表情の水門と向き合うと、やはりホッとさせられます。

204013.jpg光の具合があまりよくないので、表は少し引いて一枚。管理棟(左手)も併せてリニューアルされたのがわかります。扉体の色が‥‥いや、せっかくの竣工後初くぐり、無粋なことはいいっこなし。

これで、26年7月20日以来、通りがかるたびにスナップしてきた、更新工事の進捗観察も終わりと思うと、何やら感慨深いものが。特に親しんできた水門だけに、どこか格別の思いがあったのでしょう。


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204015.jpg水門と別れて隅田川に出たところで、ほぼ正面に望めるのが対岸、新川一丁目あたりの河畔公園。あら、遠目に見たかぎり、こちらはまだあまり散っていないような。

この日は最初から、スカイツリーの櫓下を訪ねてみようと考えていたので、迷わず小名木川へ。新小名木川水門も更新工事中ですが、前回、昨年11月20日とくらべてみると‥‥ううん、パッと見あまり変化がないような。外からはわからないところで、工事はどんどん進んでいるに違いないのでしょうが。
撮影地点のMapion地図

(29年4月16日撮影)

(『4月16日のさくらしべ降る水路…4』につづく)

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タグ : 大横川 隅田川 小名木川 江東内部河川 大島川水門 新小名木川水門

11月20日の川景色…10

(『11月20日の川景色…9』のつづき)

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テラス工事が進行中の横十間川のスナップを2枚。基礎と護岸ができた後は、場所によりますがしばらく土嚢を積んで、盛り土を締めている光景を目にすることができます。

こちらはよほど環境がよいのか、雑草や蔓が土嚢の上に生い茂って、黒と緑のストライプに。このまま放っておいたら、土嚢がすっかり隠れて、草の土手になってしまいそうですね。

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江東水上バスの忘れ形見である、上屋付きの船着場・亀戸乗船場も、いつの間にかテラスに取り込まれた形になっていました。

前進した護岸にもゴムのフェンダーが取り付けられていたので、引き続き船着場の機能は活かすようですが、このままだと、接岸した船と岸壁との間に、大きなすき間ができてしまうので、使い勝手としてはどうでしょう。旧来のフェンダーを撤去して、すき間をなくすなどの工事は、これから行われるのでしょうか。

199068.jpg猿江恩賜公園のあたりまで南下してくると、本村橋をえらい数の人が渡っているのが目に入りました。そのうちの多くは河畔の桟道へと降りて、ぞろぞろとこちらへ向かってきます。

う~ん、何かイベントがあったのかしら? と横目で見ながら通過していたら、ほとんどの人がスマホに目を落としながら歩いている‥‥。あ、「ポケモンGO」で、このあたりがイイ感じのスポットになったのかも。

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この日は珍しく閘門様から荒川に抜けず、再び扇橋閘門のお世話になって、感潮水域に戻ることに。

後扉が上がった直後、水しぶきのカーテンの向こうに見えたのは、カタマランの観光船2隻に、カヤックも数隻と結構な通航量。出てきた観光船のお客さんに、手を振りながら「行ってらっしゃ~い!」と声をかけたのはいいものの、2隻ともUターンして再度入閘。‥‥むう、ちょっと気恥ずかしいですのう。

199070.jpg後半は少し雲が多くなりましたが、秋らしい穏やかなお天気で、よい近場のお散歩でした。最後は運河の柵に憩う、羽づくろい中のトリさんたちの姿を。

この何年かで、写真の黒い鳥、オオバン君がえらく数が増えて、他の水鳥を圧倒しているような気がするんですが、実際はどうでしょう。どこか気の弱そうなしぐさが可愛らしく、夕暮れの川面でクォッ、クォッと聞こえる鳴き声も風情があって、好きな鳥ではあるのですが。

(28年11月20日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 横十間川 小名木川 砂町運河 江東内部河川 水位低下化河川 扇橋閘門 閘門 水辺の鳥たち

11月20日の川景色…5

(『11月20日の川景色…4』のつづき)

199041.jpg横十間川との丁字流にさしかかったところで、クローバー橋を仰いで一枚。

いつも同じような角度で見てしまいますが、十字をなすその交点に、ルーバー状の飾りがさも意味ありげに並んでいれば、嫌でも目線が吸い寄せられます。ある意味、通航船からの視線を意識したデザインといってもいいでしょう。


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沿岸に点々と見え隠れする、紅葉した木々を拾いながら東進。静かな川面に、越中島線のトラスが姿を映していました。

小名木川貨物駅も姿を消して久しく、鉄道と水運の接点を物語る遺構は見られなくなりましたが、テラスの整備と同時に、コンクリート堤防がぐっと低められて、水面からもトラスの全貌が眺められるようになったのは嬉しいことでした。

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199044.jpgそれにしても、清々しいばかりに真っ直ぐ、東西に伸びゆく直線水路! かつては幾多の小堀割を従えて、大河川連絡の重責を担ったメインライン中のメインライン。分派していた大小の堀割は、この数十年でほとんど埋め立てられましたが、それがかえって、生き残った小名木川の存在を際立たせたのかもしれません。

おなじみの船路ではあるので、最近ではあまり水深を意識することもなくなったのですが、たまたまこのあたりで魚探の感を撮っておいたので、メモ書きとして。微細な凹凸はあるものの、ご覧のとおり安定しています。




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番所橋をくぐって小名木川と別れ、旧中川に出ると、目の前に広がる大島小松川公園の森が、ところどころ紅葉していてなかなキレイ。ここがスーパー堤防の法面であることを、一瞬忘れさせるような木立ちの濃厚さではありました。
撮影地点のMapion地図

(28年11月20日撮影)

(『11月20日の川景色…6』につづく)

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タグ : 小名木川 旧中川 江東内部河川 水位低下化河川

11月20日の川景色…4

(『11月20日の川景色…3』のつづき)

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閘程8尺超ともなれば、例によってやってみたくなるのが人情。
使用前。

199037.jpg
使用後。

あっ、左手、扇橋河川公園の紅葉もキレイ。もっとも、閘門にすべての意識を吸い取られて、気づいたのは写真を見てからというお粗末であります。

199038.jpg側壁の湛水線もはるか頭上に去り、フェンダーは進入時の姿がウソのように長々と伸び、天端は見上げるばかり。閘程をしみじみと実感するひとときであります。

何分オープンボートとくれば、扉体からの雨降り(洗浄水もありますが)が少し落ち着いてからでないと、船頭が無類の閘門好きとはいえ、やはりツラいものがあり。後扉が開け放たれたからといって、横っ跳びに壁を蹴って出閘するわけではありません。周りを見回す余裕はあるわけです。

199039.jpg
平成のはじめ、江戸川閘門を初通航して以来、開け放たれた扉体から外界がのぞける一瞬は、何度体験しても感動的です。

後扉からの滴が、水面につくる一本の線が、まるで水位低下化区間のスタートラインのよう。今日も一回り、楽しませていただきましょう!

199040.jpgそういえば、こちら側からはあまり撮ったことがなかったなあ‥‥と、くぐる直前に仰いで一枚。扇橋閘門を出て二本目の橋、都道465号線四ツ目通りを渡す、小名木川橋。

桁側面に「減速区域」を示す標識が掲げられ、その下に補助標識として「手こぎ優先」の文言が。カヤックやレガッタ、ドラゴンボートといった櫂漕艇の往来が少なくない、水位低下化河川らしい注意喚起といえるでしょう。
撮影地点のMapion地図

(28年11月20日撮影)

(『11月20日の川景色…5』につづく)

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