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五輪警備下の東京水路!…10

(『五輪警備下の東京水路!…9』のつづき)

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269047.jpg「TOKYO 2020」のロゴやイメージカラーをあしらった旗やポスターは、街頭のいたるところで目にしますが、水門にもこんな横断幕が掲げられているのはご存じでしょうか。

上は天王洲水門、右は曙水門の巻上機室回廊に掲げられた横断幕。たまたま通って気づいたものですので、探せば都港湾局・建設局管理の水門に、掲げられていたところはもっとあったのではないでしょうか。水路ならではの五輪風景といえるでしょう。

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269049.jpg晴海の項でも少し触れましたが、選手村マンションのバルコニーに掲げられた各国選手団の手による飾りつけは、遠目に見ていても実に楽しげで、かつ美しいものでした。

上はスロバキア、チェコの文字が見え、色彩は控えめながらバルコニーの長手を活かし整然とした感じ。右は朝潮運河側のフランス選手団のもの。国旗のほか、「FRANCE」と波打つような書体で大書きされた横断幕が、お国柄を思わせて印象的でした。

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晴海南西辺、H1バースの巡視船「すずか」「はくさん」越しに見た選手村。何分遠くから、ガブる艇の上で撮っているのでそれなりですが‥‥。

左に見えるカナダ選手団の、7階ぶち抜きという思い切った飾りつけ、右手の「心より感謝いたします」という暖かいメッセージをはじめ、思い思いに国旗やイメージカラーでアピールしているのが見て取れ、眺めているこちらまで嬉しくなるような、高揚感の伝わってくる光景に感動したものでした。

巡視船の大集合のみならず、こちらも一生に一度の見ものといってよい水上からの風景、忘れられない夏になりそうです。

(令和3年7月22・23日撮影)

(『五輪警備下の東京水路!…11』につづく)

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タグ : 天王洲水門曙水門春海運河巡視船

6月13日の水門たち

(『6月13日のトリさん』のつづき)

267041.jpg雨降り続きで当然お出かけもできないので、いったん締めた6月13日の項を再開させていただきましょう。いずれもおなじみの顔ぶればかりですが、近況のスナップとしてご覧いただければ幸いです。

たい焼きが電気ショックでシビレている」絵柄、と妄想解釈して早や12年、変わらぬ姿を見せてくれる古川水門を少し引き気味な位置から。こちらは防潮堤の外側とてテラスはありませんが、かえって水門の存在感は強調されて、硬質ないい雰囲気です。

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運河畔の開発著しく、周辺は大いに賑わっている天王洲水門を構造側から見て。紺色の塗色はまだつやがありますし、梁に施された三角形の模様が効いていて、引き締まった美しさを感じさせるのですが、くぐってスキンプレートを振り返ってみると‥‥。

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継手の下端から昇ってきた錆が、何ともうらぶれた雰囲気で、少々哀れに思えるほど。絵柄の是非はともかく、地色がグレーということもあるのでしょうか、どこか間延びしたような感じがして、裏面とは対照的な風貌ですよね。

芝浦運河地帯周辺の水門て、日の出水門や目黒川水門みたいに、構造側に小さな絵がペイントされているとか(『日の出水門のウラ事情』参照)どこかバランスを欠いた謎の行動(?)がいくつか見られ、以前から気になっているのですが、天王洲水門も少しそのケがあるように感じられ、興味を引かれます。

267044.jpg曇り空の下、汐留のビル街をバックにうっそりと立つ、汐留川水門。巻上機室と扉体は数年前に更新(『27年度川走り納め…9』参照)されましたが、左に併設されたぬめっとした不思議な外観の、排水機場の配管ケーシングは以前のまま。

浜離宮前水面‥‥築地川、汐留川の排水を担う重要な施設ですから、おいそれといじるわけにはいかないのでしょうが、周囲の水門も更新が進む折柄、外見だけでも考えられていいころですね。

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数少ないスイングゲート、築地川水門。ローラーゲートなら頭上に仰ぐ扉体も、通航しつつ触れるくらい間近に感じられるのは、このタイプのいいところ。湛水線から上の塗色はまだ鮮やかで、光量の少ない曇天ながら、目に沁みるような快さがありました。
撮影地点のMapion地図

(令和3年6月13日撮影)

(『曳船の操舵席に吸い寄せられて』につづく)

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タグ : 古川水門天王洲水門汐留川水門築地川水門芝浦運河天王洲運河汐留川築地川

天王洲運河


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天王洲運河
所在地:東京都品川区東品川1~品川区東品川2
延長:1.2km
最小水深:A.P.-1.5m
最小桁下高:A.P.+4.5m
メモ京浜運河青印)から分岐して、高浜運河赤印)を横切り、京浜急行北品川駅付近に至る運河。河道改修前の目黒川の河口であったためか、末端部は特徴のある形をしている。
京浜運河からの分岐部付近には、東京海洋大学・品川キャンパスのポンド(空色印)がある。東半部中央付近には、天王洲水門(緑印・2径間)がある。西半部は、船宿の船溜として利用されており、岸近くは土砂が堆積して浅くなっている。
また本運河は、高浜運河を含めて、運河ルネッサンス品川浦・天王洲地区東京都港湾局)に指定されており、東半部には飲食店の桟橋が設置されている。
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