五輪警備下の東京水路!…10
(『五輪警備下の東京水路!…9』のつづき)

●「TOKYO 2020」のロゴやイメージカラーをあしらった旗やポスターは、街頭のいたるところで目にしますが、水門にもこんな横断幕が掲げられているのはご存じでしょうか。
上は天王洲水門、右は曙水門の巻上機室回廊に掲げられた横断幕。たまたま通って気づいたものですので、探せば都港湾局・建設局管理の水門に、掲げられていたところはもっとあったのではないでしょうか。水路ならではの五輪風景といえるでしょう。

●晴海の項でも少し触れましたが、選手村マンションのバルコニーに掲げられた各国選手団の手による飾りつけは、遠目に見ていても実に楽しげで、かつ美しいものでした。
上はスロバキア、チェコの文字が見え、色彩は控えめながらバルコニーの長手を活かし整然とした感じ。右は朝潮運河側のフランス選手団のもの。国旗のほか、「FRANCE」と波打つような書体で大書きされた横断幕が、お国柄を思わせて印象的でした。

●晴海南西辺、H1バースの巡視船「すずか」「はくさん」越しに見た選手村。何分遠くから、ガブる艇の上で撮っているのでそれなりですが‥‥。
左に見えるカナダ選手団の、7階ぶち抜きという思い切った飾りつけ、右手の「心より感謝いたします」という暖かいメッセージをはじめ、思い思いに国旗やイメージカラーでアピールしているのが見て取れ、眺めているこちらまで嬉しくなるような、高揚感の伝わってくる光景に感動したものでした。
巡視船の大集合のみならず、こちらも一生に一度の見ものといってよい水上からの風景、忘れられない夏になりそうです。
(令和3年7月22・23日撮影)
(『五輪警備下の東京水路!…11』につづく)

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上は天王洲水門、右は曙水門の巻上機室回廊に掲げられた横断幕。たまたま通って気づいたものですので、探せば都港湾局・建設局管理の水門に、掲げられていたところはもっとあったのではないでしょうか。水路ならではの五輪風景といえるでしょう。


上はスロバキア、チェコの文字が見え、色彩は控えめながらバルコニーの長手を活かし整然とした感じ。右は朝潮運河側のフランス選手団のもの。国旗のほか、「FRANCE」と波打つような書体で大書きされた横断幕が、お国柄を思わせて印象的でした。

●晴海南西辺、H1バースの巡視船「すずか」「はくさん」越しに見た選手村。何分遠くから、ガブる艇の上で撮っているのでそれなりですが‥‥。
左に見えるカナダ選手団の、7階ぶち抜きという思い切った飾りつけ、右手の「心より感謝いたします」という暖かいメッセージをはじめ、思い思いに国旗やイメージカラーでアピールしているのが見て取れ、眺めているこちらまで嬉しくなるような、高揚感の伝わってくる光景に感動したものでした。
巡視船の大集合のみならず、こちらも一生に一度の見ものといってよい水上からの風景、忘れられない夏になりそうです。
(令和3年7月22・23日撮影)
(『五輪警備下の東京水路!…11』につづく)

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6月13日の水門たち
(『6月13日のトリさん』のつづき)
●雨降り続きで当然お出かけもできないので、いったん締めた6月13日の項を再開させていただきましょう。いずれもおなじみの顔ぶればかりですが、近況のスナップとしてご覧いただければ幸いです。
「たい焼きが電気ショックでシビレている」絵柄、と妄想解釈して早や12年、変わらぬ姿を見せてくれる古川水門を少し引き気味な位置から。こちらは防潮堤の外側とてテラスはありませんが、かえって水門の存在感は強調されて、硬質ないい雰囲気です。

●運河畔の開発著しく、周辺は大いに賑わっている天王洲水門を構造側から見て。紺色の塗色はまだつやがありますし、梁に施された三角形の模様が効いていて、引き締まった美しさを感じさせるのですが、くぐってスキンプレートを振り返ってみると‥‥。

●継手の下端から昇ってきた錆が、何ともうらぶれた雰囲気で、少々哀れに思えるほど。絵柄の是非はともかく、地色がグレーということもあるのでしょうか、どこか間延びしたような感じがして、裏面とは対照的な風貌ですよね。
芝浦運河地帯周辺の水門て、日の出水門や目黒川水門みたいに、構造側に小さな絵がペイントされているとか(『日の出水門のウラ事情』参照)どこかバランスを欠いた謎の行動(?)がいくつか見られ、以前から気になっているのですが、天王洲水門も少しそのケがあるように感じられ、興味を引かれます。
●曇り空の下、汐留のビル街をバックにうっそりと立つ、汐留川水門。巻上機室と扉体は数年前に更新(『27年度川走り納め…9』参照)されましたが、左に併設されたぬめっとした不思議な外観の、排水機場の配管ケーシングは以前のまま。
浜離宮前水面‥‥築地川、汐留川の排水を担う重要な施設ですから、おいそれといじるわけにはいかないのでしょうが、周囲の水門も更新が進む折柄、外見だけでも考えられていいころですね。

●数少ないスイングゲート、築地川水門。ローラーゲートなら頭上に仰ぐ扉体も、通航しつつ触れるくらい間近に感じられるのは、このタイプのいいところ。湛水線から上の塗色はまだ鮮やかで、光量の少ない曇天ながら、目に沁みるような快さがありました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年6月13日撮影)
(『曳船の操舵席に吸い寄せられて』につづく)

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「たい焼きが電気ショックでシビレている」絵柄、と妄想解釈して早や12年、変わらぬ姿を見せてくれる古川水門を少し引き気味な位置から。こちらは防潮堤の外側とてテラスはありませんが、かえって水門の存在感は強調されて、硬質ないい雰囲気です。

●運河畔の開発著しく、周辺は大いに賑わっている天王洲水門を構造側から見て。紺色の塗色はまだつやがありますし、梁に施された三角形の模様が効いていて、引き締まった美しさを感じさせるのですが、くぐってスキンプレートを振り返ってみると‥‥。

●継手の下端から昇ってきた錆が、何ともうらぶれた雰囲気で、少々哀れに思えるほど。絵柄の是非はともかく、地色がグレーということもあるのでしょうか、どこか間延びしたような感じがして、裏面とは対照的な風貌ですよね。
芝浦運河地帯周辺の水門て、日の出水門や目黒川水門みたいに、構造側に小さな絵がペイントされているとか(『日の出水門のウラ事情』参照)どこかバランスを欠いた謎の行動(?)がいくつか見られ、以前から気になっているのですが、天王洲水門も少しそのケがあるように感じられ、興味を引かれます。

浜離宮前水面‥‥築地川、汐留川の排水を担う重要な施設ですから、おいそれといじるわけにはいかないのでしょうが、周囲の水門も更新が進む折柄、外見だけでも考えられていいころですね。

●数少ないスイングゲート、築地川水門。ローラーゲートなら頭上に仰ぐ扉体も、通航しつつ触れるくらい間近に感じられるのは、このタイプのいいところ。湛水線から上の塗色はまだ鮮やかで、光量の少ない曇天ながら、目に沁みるような快さがありました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年6月13日撮影)
(『曳船の操舵席に吸い寄せられて』につづく)

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天王洲運河
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天王洲運河
所在地:東京都品川区東品川1~品川区東品川2
延長:1.2km
最小水深:A.P.-1.5m
最小桁下高:A.P.+4.5m
メモ:京浜運河(青印)から分岐して、高浜運河(赤印)を横切り、京浜急行北品川駅付近に至る運河。河道改修前の目黒川の河口であったためか、末端部は特徴のある形をしている。
京浜運河からの分岐部付近には、東京海洋大学・品川キャンパスのポンド(空色印)がある。東半部中央付近には、天王洲水門(緑印・2径間)がある。西半部は、船宿の船溜として利用されており、岸近くは土砂が堆積して浅くなっている。
また本運河は、高浜運河を含めて、運河ルネッサンス・品川浦・天王洲地区(東京都港湾局)に指定されており、東半部には飲食店の桟橋が設置されている。



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