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7月23日の水路風景…3

(『7月23日の水路風景…2』のつづき)

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269082.jpg第一航路といえば、大井埠頭に居並ぶクレーン群。長い岸壁が途中で屈折していることも手伝い、遠方までしっかり堪能できるこの佳さ。

対岸、有明の国際クルーズターミナルには、商船三井客船「にっぽん丸」が接岸中。コロナ禍とあって、国内の比較的短いツアーのみに就航しているようですね。


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天王洲南運河、おなじみ古川組の船溜を東から。夏の雲をバックに、生い茂った草のようにクレーンのジブが伸びているさま、いつ見ても強烈なオーラを発していて、湾奥西側の運河でも随一の魅力的な光景といえます。

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おもちゃ箱をひっくり返したような、雑然と(失礼)した鉄の匂い濃厚な台船群にもやって、これまた独特の魅力を放つ船、「第2赤間丸」に目を引かれました。揚錨船ですね。

特に船首周りの、丸々と肥えたラインに惹かれるものが。細い煙突からはみ出して、切り抜きのファンネルマークが掲げられているのもいいですね。日立の「亀の甲マーク」によく似ていますが、微妙に違うようです。

269085.jpg台船上に上架された曳船の、船底形状を観察できるのも楽しみの一つ。

塗色とマークから、これは自社保有船と思われますが、船体の貝落としと再塗装にかかるところでしょうか。台船の甲板にはうっすら草が生え、地面のように見えるのも味ですね。
撮影地点のMapion地図

(令和3年7月23日撮影)

(『7月23日の水路風景…4』につづく)

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タグ : 東京港 天王洲南運河 曳船

五輪警備下の東京水路!…9

(『五輪警備下の東京水路!…8』のつづき)

269041.jpg第一航路を台場の近くまで下ってきたら、対岸、天王洲南運河の東口に、巡視船が接岸しているのが見えたので、航路を横断して接近。

南風と引き波でまあ、結構ガブりました。スロットルをしぼって跳ねる艇をなだめながら、近づいてみると横須賀のPM14「たかとり」(526総t)、函館から来たヘリコプター搭載巡視船「つがる」(3,652総t)の2隻でした。

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大井火発のバースにもやう大型巡視船2隻、しかもヘリ巡視船は今回の警備陣で初めて目にするとあって、興奮度も大。「たかとり」は就役33年、「つがる」は42年といずれも大ベテランです。

運河両岸に大井・品川の両火発があるこの地、加えて天下(?)の第一航路、そして台場、大井、中防と五輪競技会場が控えているとあれば、大型巡視船が複数配置されているのも、うなずけようというもの。

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両巡視船をくらべると、「たかとり」が昔の排水量型巡視船の面影を色濃く残す、船体中央の乾舷を抑えた曲線的なラインなのに対し、「つがる」はヘリ巡視船とあって容積ベースらしい直線が目立つスタイルという、実に対照的なのが面白いですね。

船尾から見ると、この違いがさらに際立って見え、特に「たかとり」の魅力が際立って感じられたものでした。ブルワークを縁取るガンネルと、ふくよかと表現したくなる船体の断面形状、滋味にあふれているじゃありませんか!

269044.jpg隅田川河口、豊海埠頭を背にして躍り出るように走ってきたのは、横須賀からの艇、SS56「かしおぺあ」。

この2日間、至るところで監視取締艇や警備艇が、慌ただしく走り回っていたのを目にしてきましたが、このタイプが長年見慣れているせいか、どこか力強く、かつ頼もしく感じられる気が。ともあれ、皆さん本当にお疲れさまであります。

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晴海を固める巡視船群をバックに、八戸から来航したCL77「むつかぜ」をスナップして、警備陣めぐりのシメとしました。

まず、一生に一度といっても過言でない海保船艇づくしのページェント(と浮かれると、怒られそうですが)を自艇で目の当たりにできて、本当に貴重な体験だったと充実感がかつてないレベルに。遠来の各船艇と、乗り組みの方々の頭が下がる勤務ぶりに、改めて敬意を表したいと思います。

船艇をめぐったお話はこれで終わりますが、五輪ならではの水路風景を自分なりにまとめておきたく、次回よりもう少しだけ、同じタイトルでお付き合いいただければ幸いです。

(令和3年7月23日撮影)

(『五輪警備下の東京水路!…10』につづく)

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タグ : 天王洲南運河 東京港 巡視船 巡視艇 監視取締艇

12月13日の水路風景…2

(『12月13日の水路風景…1』のつづき)

259015.jpg東雲運河での爽快なトライアルを終えた後は、そのまま港内を縦断して台場の内水面へ。

コロナ禍によるオリンピック延期で、いったんは姿を消したオリンピックシンボルが、内水面の同じ場所に再登場したと聞いたからです。何か変化はあるでしょうか?

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タグ : 東京港 天王洲南運河 高浜西運河 芝浦運河 朝潮運河 隅田川 消防船 水上バス オリンピックシンボル

8月15日の水路風景…8

(『8月15日の水路風景…7』のつづき)

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254052.jpg鋼材組み橋脚ズラリと、一直線に伸びるホームが魅力的な、おなじみモノレールの大井競馬場前駅。あれ、以前とちょっと違った感じが‥‥。

ホームに至る階段室の側壁、前はつるりとフラット(『8月13日の川景色…1』参照)だったのが、今回見ると横にリブ状のものが走っていますね。どうやら外壁工事をしていて、こちらが本来の姿のようです。


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高浜運河経由で北上しようと、左に折れて天王洲南運河へ。あっ、アイル橋の桁側面、クジラのキャラクターが描いてある‥‥。小さくてちょっと目立たない感じもしますが、可愛らしいですね。

ここ東品川一帯は、鯨塚(『TBS「ゴロウ・デラックス」に…』参照)もあるくらい、クジラとは縁の深い土地柄。この右手にある東品川海上公園には、クジラの形をした滑り台があり、そのかたわらにある目黒川水門も扉体にクジラの絵をあしらっていることは、皆さんよくご存じでしょう。

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その目黒川水門をくぐって、高浜運河に入ります。あら、扉体の下端に錆が出てきていますね。スキンプレート側に洗浄装置のない設備ではあるので致し方のないところですが、せっかくの素敵な絵が長持ちするよう、お手入れをお願いしたいところです。

254055.jpg新東海橋をくぐったところで右手に目をやると‥‥おや、運河畔に並んでいた内山コンクリートのサイロが消え失せて、どうやら更地にされてしまったようです。

舟運との関連性はさておき、運河畔に建材系の施設があると、艀輸送華やかなりしかつてを思い起こさせて、よいものだったのですが‥‥。また一つ、産業系の運河風景が消えてゆくさまを見届けて、少々寂しい気分になったことではありました。
撮影地点のMapion地図

(令和2年8月15日撮影)

(『8月15日の水路風景…9』につづく)

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タグ : 京浜運河 天王洲南運河 高浜運河 目黒川水門

10月27日のフネブネ…2

(『10月27日のフネブネ…1』のつづき)

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第一航路から天王洲南運河へ。おなじみ古川組の船溜は、いつも目を引かれてしまう楽しいフネ好きスポットですが、今回も期待を裏切りませんでした。この「ふじ丸」! 一見しただけで、すっかり気に入ってしまいました。

240027.jpg日通色のような塗装もいいですが、チャームポイントはぐっと高めた船首のブルワークと、なりの割に大ぶりな操舵室でしょう。

船首に備えたユニックを守るためでしょうが、小兵ながら船首楼船のように見えるブルワークが、どこか模型のような可愛らしさを醸し出していますね。


240028.jpg芝浦西運河では、「TOKYO WATER TAXI」の一隻、ハルナンバー02と行逢。手を振りあって別れました。

後ろに立っていた方も、乗り組みさんなのでしょうか。以前取材で乗った際、バウに操舵席がある上、居住性ベースの造りでワンオペは難しそうだな、という感想を持ったのですが、船社も同様の考えにいたり、二人乗務が標準になったのかもしれません。

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東雲北運河、木村造船所の屋外にある船台には、通船が上架されていました。塗装やスタイルからして、芝浦通船の艇ですね。

バウに向かうにつれ船足が深くなる、和船に似た水線下形状、トランサムにぺたりと貼られたジンクや舵の羽板と、ディテールが観察できてよいものです。脚立が一つズッコケているのもご愛嬌。

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帰港した後、晴海に寄り道してみたら、ちょうど砕氷艦「しらせ」が出航してゆくところに出くわしました。客船ターミナルのデッキに上がり、暮れなずむ東京港を曳船に付き添われて消えゆく姿を、一眼レフを構えるファンの皆さんと一緒にお見送り。

すっかり陽が落ちるのが早くなり、急速に冷え込んでゆく空気に秋の深まりを感じる出港風景。水鳥たちの姿も増えてきたし、冬の訪れももう間もなくですね。

(元年10月27日撮影)

(『10月27日の水路風景』につづく)

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タグ : 天王洲南運河 芝浦西運河 東雲北運河 通船 砕氷艦しらせ 東京港