2月26日の運河風景…3

(『2月26日の運河風景…2』のつづき)

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モノレールがジョイントを叩く音をさせて近づいてきたので、とっさにカメラを向けた一枚。タワーマンションの折り目(?)と、貫通幌が偶然一線に並んで撮れました。

モノレールは開通から半世紀余り経っていますが、開発著しい芝浦の風景にもよくなじみ、「未来の乗り物」っぽさに磨きがかかったように思えます。

203012.jpg高浜西運河・高浜運河との変則十字流を望むここで、モノレールとあわよくば新幹線も入れてのツーショットを撮りたいというご要望があり、しばらく漂泊。

船長よりご指示があり、私は船尾方向のワッチ(見張り)を承りました。後ろから同航船が近づいたら、知らせてほしいとのこと。やはり監視カメラがあっても、後方視界は限られるようです。


203013.jpg高浜運河を南下、途中天王洲運河などの沿岸風景をスナップしながら、目黒川水門へ。くぐった瞬間、視界いっぱいに広がる雄大な鯨の絵柄に、皆さん歓声を上げて見入られていました。

扉体に絵を描いた水門は数あれど、目黒川水門は絵柄の秀逸さ、地元ゆかりのモチーフと、群を抜いているように思えます。

旧品川湊は、目黒川旧河道に鯨塚(『TBS「ゴロウ・デラックス」に…』参照)が祀られているくらい、鯨とは縁の深いところ。取材時、その話をすっかり忘れていたのですが、記事にはちゃんと盛り込まれており、ライターさんの慧眼に、ただこうべを垂れたのでありました。

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首都高羽田線、京浜運河上区間の更新工事‥‥つまり、現在線の西側に新たな高架道路を建設し、既存道路は撤去するという大工事が進行中ですが、天王洲南運河のここ、橋脚だけでなくもう桁がかかっている部分も。

その進捗の速さ、目を見張るばかり。昭和39年のオリンピックを目指した突貫工事もかくや、と思わせるものがありました。

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京浜運河に出て、撮影を続けながら北上。陽も傾いて、運河の水面にも夕闇が迫ってきました。

品川埠頭橋をくぐったあたりで、「レディ・クリスタル」が解纜作業をしているのが見えたので、右に寄せて徐航していたところ、間なしに離岸、微速で進んできました。ビルの谷間に翳る運河を、静々と水押し分ける悠揚迫らぬ姿! 運河のヌシといった貫録がありますね。
撮影地点のMapion地図

(29年2月26日撮影)

(『2月26日の運河風景…4』につづく)

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タグ : 芝浦西運河 天王洲南運河 京浜運河 目黒川水門

7月10日の水路風景…12

(『7月10日の水路風景…11』のつづき)

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京浜運河を北上、このあたりの目立つ構造物といえば、紅白の塗装が美しい大井2号水管橋。ここに並行する形で、ご覧のような大型の足場が組まれていました。

194057.jpg錆色の形鋼を組んで、東岸の桟橋状スロープからガーダーの橋を架け、可航幅半ばまで伸ばされているところを見ると、狙いは対岸のようですね。

検索してみたところ、「首都高更新の注目現場『1号羽田線』を大公開」(日経コンストラクション)がヒット。おおお、首都高の高架を水管橋の上に架け替えるため、水管橋も新しくするのですね! しかし、首都高羽田線も全面更新とは、世紀の大工事といっても大げさではなさそうです。

194058.jpg足場をくぐってしばらく進んだところで右へ舵を切り、天王洲南運河から港内に出てみることにしました。

若潮橋が仮橋になってから、もうずいぶんになるなあ‥‥。初出が21年12月「東品川橋の工事」ですから、もう7年目。そろそろカッコが取れてもいいころですね。ちなみに旧橋の姿は、過去ログ「京浜運河を散策する…6」にあります。


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右手、大井火力発電所のある南岸には、通るたび目を奪われてしまう、業務船の船溜があります。この日もクレーン船、通船、曳船、プッシャーバージと賑やかなこと。

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このクレーン、ジブがパイプ組みでなく、側板に窓を開けた構造なのが、スマートかつ堅牢そうな感じがして素敵。

株式会社古川組のサイトによると、船名は「駿河2号」のようですね。1,140t、最大巻上荷重120tとのこと。
撮影地点のMapion地図

(28年7月10日撮影)

(『7月10日の水路風景…13』につづく)

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タグ : 京浜運河 天王洲南運河 通船 曳船 台船 水管橋

27年度川走り納め…13

(『27年度川走り納め…12』のつづき)

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「リバーラウンジ」のバージハウス近影。セイルをイメージしたと思しき天幕が目立ち、ハウスの屋上は柵と階段が備えられて、夏は夕涼みによさそうですね。

船体に舷窓が見えるということは、甲板下にも部屋があるのでしょうか。右手にも一本桟橋が見えるので、外側にもう一艇着けられそうです。

186062.jpgバージハウスの右並びに見える、内山コンクリートのサイロだかタンク(写真右手、クリーム/ブルーのツートン)がきれいに塗りあげられていたので、カメラを向けたところ‥‥。むう、お相撲さんが強烈過ぎて吸い寄せられてしまいました。

格闘ゲームのキャラクターのような雰囲気もさることながら、壁面画としても巨大なそのスケール、遠くからでも目立ちますね。惜しむらくは、周りをビルに囲まれていて、ほぼ正面からしか見えないことでしょうか。

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186064.jpgおなじみ、クジラを両の扉体に描いた目黒川水門をくぐって左へ、京浜運河に出ました。さんさんと降りそそぐ冬の陽を浴びて輝く水門、佳き哉、よきかな(こればっかり)。

モノレールの走行音を聞きながら京浜運河を北上、品川埠頭橋を仰ぎつつ、船溜の多い北端区間に突入。大晦日のこととて、行き合う船も少なく、いたって静かな水路風景ではあります。

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湾岸署の船溜に近づいて、バウを突き合わせ憩う警備艇部隊を一枚。停泊時も、水上警察旗(『新川畔をお散歩…3』参照)は掲げたままなのですね。
撮影地点のMapion地図

(27年12月31日撮影)

(『27年度川走り納め…13』につづく)

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タグ : 高浜運河 天王洲南運河 京浜運河 警備艇 目黒川水門

6月14日の目黒川…1

(『6月14日の天王洲南運河』のつづき)

154041.jpg京浜運河を横断して、長らく架け替え工事が続いている、東品川橋の下へ。ここで初見した既製桁「ランドクロス」を渡した仮橋の向こうに、完成した新橋の橋脚を見ることができました。桁も3分の2くらい架設済みで、竣工が近づいていることを感じさせます。

さて、光量過多ぎみに輝くアイル橋の向こう、ようやく今回の目的地(の入口)が見えてきました。本当にご無沙汰してしまったなあ、目黒川‥‥。

目黒新橋を拝んでみたくなったこともあり、潮位が高い時間帯であることを幸い、久方ぶりに遡上限界点まで、上がってみようと思ったのです。

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154044.jpg垂直護岸の狭水路とくれば、スロットルをさらに戻して、ゆっくり歩かせるが吉。水位はまだ高いものの、干潮に転じてしばらく経つとあって、少し流速を感じ始めました。流路と直角に立つ波は、可愛らしいくらいの規模ながら、河口波なのかもしれません。

河口を過ぎた直後、魚探の感に目を落とすと、凹凸はかなり激しいものの、4.2mともう充分過ぎる水深です。左右の護岸を見ても、今までにないひたひた感が新鮮なほど。これなら、以前とちょっと違う表情が楽しめそうですね。

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おおお、洲崎橋がこんなに低い! 目黒川ですり抜け感を味わえるのは、初めてかも。一瞬、マストを倒そうかと思ったのですが、目測で何とかいけそうと判断し、回転数そのまま、続けて前進!
撮影地点のMapion地図

(26年6月14日撮影)

(『6月14日の目黒川…2』につづく)

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タグ : 天王洲南運河 目黒川

6月14日の天王洲南運河

(『第一航路と大井埠頭』のつづき)

154036.jpgスロットルレバーを引いて行き足を落とし、これもお久しぶりの天王洲南運河へ進入。右手、品川火力発電所の煙突が、相変わらずどっしりと頼もしい姿を見せています。

発電所本屋から、煙突の基部へうねる極太のダクト、この角度から見ると本当に迫力がありますね。我が木っ端ブネなど、らくらくと収めてしまうであろうその直径、出力の大きさがうかがい知れようというものです。

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154038.jpg南岸、大井火力発電所に隣接する護岸沿いには、ちょっとした船溜が。集油船「えど」、以前は浚渫船「雲取」などといっしょに、港南大橋近くの船溜にもやっていましたが、今はここが住み家のようですね。

ここは都の海上清掃船基地で、運河や港湾部の水面清掃を担当する、東京港埠頭(株)の黄色い清掃船たちも、肩を寄せ合うようにしてもやっています。

黄色い清掃船といえば、日施清掃のかたわら、「水深MAP」を作成しておられることでも知られている、水路バカにとっても、ありがたいことこの上ない存在。いつもご苦労さまです!

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やはり南岸、業務船が集まる一角に目線を吸い寄せられていると、錆色のクレーン台船の上に、一隻の曳船が上架されているのを発見。船名は「八千代丸」、船底の塗装中でしょうか、独特の水線下形状に目を奪われます。

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今まで点々と浮かんでいた雲も、進行方向に限ればすっかり失せて、初夏とは思えない抜けた青空に。

見上げるトラス、もう使われなくなって久しい貨物線のものだけに、だいぶ錆が広がってきましたね。いずれ、春海運河のそれのように、一面茶色くなるまで放置されるのかなあ。
撮影地点のMapion地図

(26年6月14日撮影)

(『6月14日の目黒川…1』につづく)

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タグ : 天王洲南運河 曳船 清掃船