雨の大河津にて…3
(『大河津の絵葉書』のつづき)

●積み残し分を一つ。先ほどの旧可動堰を撮った短い晴れ間のときに、訪ねられないまでも一枚ものしておこうと、30倍ズーム一杯で遠望した大河津分水の現可動堰。
平成23年11月通水、巨大なラジアルゲートを、角のように突き出た油圧シリンダーでこね回すという、何とも魅力あふれる外観。近くで見てみたかったなあ‥‥。
「国内最大規模の河川ゲートが完成~新潟県の大河津分水に建設された新可動堰~」(IHIインフラシステム)によると、シェル式ラジアルゲート、調節ゲートは幅37.95m・高さ6.4m×4門、制水ゲートが幅同じ・高さ6.7m×2門とのこと。
●話を戻して、雲が薄くなったとはいえ、いつ雨脚が強まるかわからない状況とあっては、あれこれ見て回る気持ちも萎えようというもの。閘門好きとしては、せめて洗堰のマイタゲートだけでも見て帰りたいと、分流点からすぐ下流の信濃川へ突進。
速足で息を切らせながら、大河津洗堰西詰に到着。ここは魚道観察室が設けられていることで有名なのですが、コロナ禍で閉鎖中の看板が出ていました。

●堰の落差を轟轟と流れる水音を耳にしながら、洗堰の上流側へ。東岸にあった説明板によると、平成12年通水、堰長・167.52m、管理橋長・118.8m。全体に石張りを施した、重厚な風貌が印象的でした。
●巻上機は、「油圧シリンダ自走式」なる初見のタイプ。なるほど、先ほど見た可動堰同様、大きなシリンダが堰柱に備わっていますね。「自走式」の指す意味が、いま一つわかりません。今後の宿題にしておこう‥‥。
洗堰、扉体のみで堰上げているのではなく、上流側には角落しがはめ込まれていて、扉体は増水時のみ全閉するやり方のようです。
豪快な水音は快く、晴れていれば気持ちの良いBGMになったはずですが、何分この空模様、ゆっくりしているいとまはなく、一刻値千金(大げさだな)と心得て、せかせかと先を急がざるを得ません。おかげで銘板類をスナップしておくのを、すっかり忘れていました‥‥。

●目を足元に落とすと‥‥管理橋上の対空表記、といっていいのでしょうか。「おおこうづあらいぜき」と大書きされていました。
こうしている間にも、ぱら、ぱらと雨粒が顔を打ち、気持ちがせいて足も自然に早まります。肝心の閘門へ急ぐとしましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年10月24日撮影)
(『雨の大河津にて…4』につづく)

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●積み残し分を一つ。先ほどの旧可動堰を撮った短い晴れ間のときに、訪ねられないまでも一枚ものしておこうと、30倍ズーム一杯で遠望した大河津分水の現可動堰。
平成23年11月通水、巨大なラジアルゲートを、角のように突き出た油圧シリンダーでこね回すという、何とも魅力あふれる外観。近くで見てみたかったなあ‥‥。
「国内最大規模の河川ゲートが完成~新潟県の大河津分水に建設された新可動堰~」(IHIインフラシステム)によると、シェル式ラジアルゲート、調節ゲートは幅37.95m・高さ6.4m×4門、制水ゲートが幅同じ・高さ6.7m×2門とのこと。

速足で息を切らせながら、大河津洗堰西詰に到着。ここは魚道観察室が設けられていることで有名なのですが、コロナ禍で閉鎖中の看板が出ていました。

●堰の落差を轟轟と流れる水音を耳にしながら、洗堰の上流側へ。東岸にあった説明板によると、平成12年通水、堰長・167.52m、管理橋長・118.8m。全体に石張りを施した、重厚な風貌が印象的でした。

洗堰、扉体のみで堰上げているのではなく、上流側には角落しがはめ込まれていて、扉体は増水時のみ全閉するやり方のようです。
豪快な水音は快く、晴れていれば気持ちの良いBGMになったはずですが、何分この空模様、ゆっくりしているいとまはなく、一刻値千金(大げさだな)と心得て、せかせかと先を急がざるを得ません。おかげで銘板類をスナップしておくのを、すっかり忘れていました‥‥。

●目を足元に落とすと‥‥管理橋上の対空表記、といっていいのでしょうか。「おおこうづあらいぜき」と大書きされていました。
こうしている間にも、ぱら、ぱらと雨粒が顔を打ち、気持ちがせいて足も自然に早まります。肝心の閘門へ急ぐとしましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年10月24日撮影)
(『雨の大河津にて…4』につづく)

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