9月11日の水路風景…2
(『9月11日の水路風景…1』のつづき)
●前後しますが、東雲北運河にて。ボートから買えるハンバーガー店「スキッパーズ」の線路をはさんだお隣にある、「Island Stone」(『「スキッパーズ」と、そのお隣の話』参照)の立派な桟橋前のテラスに、看板がかかっていました。
「船着場のあるレンタルスペース アイランドストーン」とあります。運河から見ると、店舗の構えでもなく、桟橋に使途不明感がありましたから‥‥店名が入れば皆さん検索して、利用につながるのではないでしょうか。
●不定期観察中、大島川西支川の巽橋改架工事を。う~ん、もろもろが交錯しすぎて、わかりづらいですが‥‥奥に見えるのは足場で、橋は完全に撤去されたのかな?
トシのせいかどうも目がおぼつかず、お恥ずかしいかぎりです。前回、4月10日のときと、くらべてみてください。

●航程の終わり近く、ゲートブリッジまでひとっ走りした帰路のこと。東防波堤の北側、若洲公園寄りに巨体を横たえる何かが‥‥高い紅白の櫓がそびえているところを見ると、杭打船かしら?

●アンカーを広範囲に打っている可能性が高いので、水面に気を配りながら、遠巻きに近づいてみました。おお、大きい‥‥。櫓は、先すぼまりになった三角柱のてっぺんを切り落としたような形。ちょっと、欧州大戦時あたりの戦艦の櫓檣を思わせるものが。右舷には揚錨船もいますね。

●逆光気味で暗くなりましたが、左舷に出てみました。五洋建設のポコム12号、海底を地盤改良するための「深層混合処理船」というのだそう。なるほど、櫓も一風変わった姿なわけですね。あっ、平成28年5月に、同じような用途の「ポコム2号」を袖ヶ浦市で見たことがあるな。
ウイングを張り出した船橋が中央にあり、後ろには上背のあるタンク様の構造物、船橋の回廊から櫓に向かってキャットウォークが伸びていたりと、特殊な任務相応のディテールが目を引き、興味深く拝見したものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月11日撮影)
(この項おわり)

にほんブログ村
【▲クリックお願いします】

「船着場のあるレンタルスペース アイランドストーン」とあります。運河から見ると、店舗の構えでもなく、桟橋に使途不明感がありましたから‥‥店名が入れば皆さん検索して、利用につながるのではないでしょうか。

トシのせいかどうも目がおぼつかず、お恥ずかしいかぎりです。前回、4月10日のときと、くらべてみてください。

●航程の終わり近く、ゲートブリッジまでひとっ走りした帰路のこと。東防波堤の北側、若洲公園寄りに巨体を横たえる何かが‥‥高い紅白の櫓がそびえているところを見ると、杭打船かしら?

●アンカーを広範囲に打っている可能性が高いので、水面に気を配りながら、遠巻きに近づいてみました。おお、大きい‥‥。櫓は、先すぼまりになった三角柱のてっぺんを切り落としたような形。ちょっと、欧州大戦時あたりの戦艦の櫓檣を思わせるものが。右舷には揚錨船もいますね。

●逆光気味で暗くなりましたが、左舷に出てみました。五洋建設のポコム12号、海底を地盤改良するための「深層混合処理船」というのだそう。なるほど、櫓も一風変わった姿なわけですね。あっ、平成28年5月に、同じような用途の「ポコム2号」を袖ヶ浦市で見たことがあるな。
ウイングを張り出した船橋が中央にあり、後ろには上背のあるタンク様の構造物、船橋の回廊から櫓に向かってキャットウォークが伸びていたりと、特殊な任務相応のディテールが目を引き、興味深く拝見したものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月11日撮影)
(この項おわり)

にほんブログ村
【▲クリックお願いします】
最狭水路打通の日!…7
(『最狭水路打通の日!…6』のつづき)
●和船の横をすり抜ければ、後の二隻はそこそこの可航幅があるので、余裕しゃくしゃく(いった先から増長ぎみ)。目前に迫った巽橋をくぐったら、大横川との丁字流はもうすぐです。
水平方向の狭さに、意識を持っていかれっぱなしだったこともあり、橋をくぐるのがえらく新鮮に思えるほど。この巽橋、高欄の新しさにだまされがちですが、リベットみっちりで、路面ににょっきり鈑桁が顔を出しているという、魅力的な橋なんですよね。
(『大島川西支川を歩く…4』参照)

●もっとも、すんなり航過したというわけではなく、最後の難関‥‥いや、難関は大げさだな、ちょっと気がかりな場所が一つありました。河口部、船宿さんの釣船と屋形がもやう、ここです。
以前、釣船と屋形の間に一本、船尾どうしを結んだ控えのもやいが渡してあったのを、覚えていたのです。今日はもやいを渡しているのか‥‥。水面下に沈んでいたら、不用意に進むと引っかかるだけでなく、二隻を傷つけてしまいます。あと少しで完走というところまできて、事故を起こしては元も子もありませんから、ここは慎重に一旦停止し、目を凝らして観察。
●‥‥よし、大丈夫そうだ! スロットルをコツン、次第についてゆく行き足を感じながら、視界を占めてゆく見慣れたヤマタネ倉庫の壁面。
二隻の船尾角を完全にかわしたところで、堰を切ったように、さっきとは桁違いの嬉しさが、もりもり湧き上がってきました!
ついにこの瞬間が来たのです!

●最狭水路・大島川西支川、打通成る!
最初は入ることすら難しかろうと思い込んでいたのが、北側と南側からそれぞれ、恐る恐る出入りできるようになり、そして今日、気長に待ち続けた甲斐あって、通しで艇を歩かせることができた‥‥。思えば初訪から9年、待てば水路の日和あり、であります、はい。
最狭部のヌシたる、あの艇のオーナー様にも感謝。番組中でのお願いを、聞き届けてくださったかどうかはわかりませんが、出港していただいたお陰様で、事故なく念願を成就することができました。ありがとうございました!

●嬉しさで少しおつむに変調を来したのか、練兵衛橋と大島川水門に挟まれた丁字流を、微速で意味なく、3回もぐるぐると回ってしまいました。何か、立ち去り難いものがあったのかもしれません。
一息ついてふと目を上げると、工事中の大島川水門の径間を窓にして、水上バス「カワセミ」の遡上する姿を見ることができました。
【撮影地点のMapion地図】
(28年5月8日撮影)
(『5月8日の運河風景』につづく)

にほんブログ村

水平方向の狭さに、意識を持っていかれっぱなしだったこともあり、橋をくぐるのがえらく新鮮に思えるほど。この巽橋、高欄の新しさにだまされがちですが、リベットみっちりで、路面ににょっきり鈑桁が顔を出しているという、魅力的な橋なんですよね。
(『大島川西支川を歩く…4』参照)

●もっとも、すんなり航過したというわけではなく、最後の難関‥‥いや、難関は大げさだな、ちょっと気がかりな場所が一つありました。河口部、船宿さんの釣船と屋形がもやう、ここです。
以前、釣船と屋形の間に一本、船尾どうしを結んだ控えのもやいが渡してあったのを、覚えていたのです。今日はもやいを渡しているのか‥‥。水面下に沈んでいたら、不用意に進むと引っかかるだけでなく、二隻を傷つけてしまいます。あと少しで完走というところまできて、事故を起こしては元も子もありませんから、ここは慎重に一旦停止し、目を凝らして観察。

二隻の船尾角を完全にかわしたところで、堰を切ったように、さっきとは桁違いの嬉しさが、もりもり湧き上がってきました!
ついにこの瞬間が来たのです!

●最狭水路・大島川西支川、打通成る!
最初は入ることすら難しかろうと思い込んでいたのが、北側と南側からそれぞれ、恐る恐る出入りできるようになり、そして今日、気長に待ち続けた甲斐あって、通しで艇を歩かせることができた‥‥。思えば初訪から9年、待てば水路の日和あり、であります、はい。
最狭部のヌシたる、あの艇のオーナー様にも感謝。番組中でのお願いを、聞き届けてくださったかどうかはわかりませんが、出港していただいたお陰様で、事故なく念願を成就することができました。ありがとうございました!

●嬉しさで少しおつむに変調を来したのか、練兵衛橋と大島川水門に挟まれた丁字流を、微速で意味なく、3回もぐるぐると回ってしまいました。何か、立ち去り難いものがあったのかもしれません。
一息ついてふと目を上げると、工事中の大島川水門の径間を窓にして、水上バス「カワセミ」の遡上する姿を見ることができました。
【撮影地点のMapion地図】
(28年5月8日撮影)
(『5月8日の運河風景』につづく)

にほんブログ村
最狭水路打通の日!…6
(『最狭水路打通の日!…5』のつづき)

●福島橋寄りの繋留艇列をクリア。一番手前の艇、手製のバウフェンダーを貼り付けてあるあたり、いかにも最狭水路の住人らしい感じがしますね。転回のとき、護岸にバウづけして回しているんだろうなあ。
短い区間ではありますが、これでしばらく繋留艇はないので、ようやく右舷側の護岸から距離が取れて、一息つくことができました。いや~、抜けたんだなあ‥‥。じわじわと嬉しさがこみ上げてきた一瞬ではありました。

●桟橋の一つをパチリ。足場用の鋼管を素材にした簡素なものとはいえ、踊り場も広く取られ、ガッシリとした感じ。右手の杭、真ん中あたりがすっかり細ってしまっているのが、年季を感じさせます。

●繋留艇列が再び始まりました。先ほどとは反対に、チョイチョイと左舷側に寄せて、まず一隻目の和船をかわしにかかります。
前回も大いに気になった(通航時は観察する余裕はないとはいえ)、純粋な木造和船らしい舟。甲板上には、貝を採る鋤簾も見えますね。
●船尾には外された舵がポン、といった感じで無造作に寝かされていたりして、和船らしい魅力あふれるディテール満載。もっともシートや舟板などがはみ出ているため、可航幅は先ほどと劣らず狭く、しげしげ眺めている余裕はやはりなし。
それでも通航2回目、しかも真の(?)最狭区間を突破した直後となれば、最初のころより、だいぶ気持ちにゆとりが出てきたのも事実ではあります。イヤ、まだ大島川西支川を出たわけではなし、ゆとりが単なる増長とならないよう、気を引き締めて残りを消化しましょう!
(28年5月8日撮影)
(『最狭水路打通の日!…7』につづく)

にほんブログ村


短い区間ではありますが、これでしばらく繋留艇はないので、ようやく右舷側の護岸から距離が取れて、一息つくことができました。いや~、抜けたんだなあ‥‥。じわじわと嬉しさがこみ上げてきた一瞬ではありました。

●桟橋の一つをパチリ。足場用の鋼管を素材にした簡素なものとはいえ、踊り場も広く取られ、ガッシリとした感じ。右手の杭、真ん中あたりがすっかり細ってしまっているのが、年季を感じさせます。

●繋留艇列が再び始まりました。先ほどとは反対に、チョイチョイと左舷側に寄せて、まず一隻目の和船をかわしにかかります。
前回も大いに気になった(通航時は観察する余裕はないとはいえ)、純粋な木造和船らしい舟。甲板上には、貝を採る鋤簾も見えますね。

それでも通航2回目、しかも真の(?)最狭区間を突破した直後となれば、最初のころより、だいぶ気持ちにゆとりが出てきたのも事実ではあります。イヤ、まだ大島川西支川を出たわけではなし、ゆとりが単なる増長とならないよう、気を引き締めて残りを消化しましょう!
(28年5月8日撮影)
(『最狭水路打通の日!…7』につづく)

にほんブログ村
最狭水路打通の日!…5
(『最狭水路打通の日!…4』のつづき)

●初期のポジションは、できるだけ左舷側から‥‥などと胸算用していたものの、両岸の浅さが見当がつかないのと、何よりこれから入るところがえらく狭いということもあって、いきなり構想が破綻(泣)。
もう少しはすに角度をつけられたら、だいぶ楽になるんだが、と脳内でぼやきながらも、やり直しがきかないのは織り込み済み。写真のあたりでニュートラルに戻し、あとは舵だけで桟橋に狙いを定めます。
●桟橋の杭に辛うじてフェンダーをヒットさせ、ソフトに達着させることに成功! 杭がミシリ、と不気味な音を立てるのを聞きながら、右手でハッシと杭をつかみ、行き足を止めて杭を軸に向きを変える‥‥。ここまでは、何とか上手くいった! さすがにこの瞬間は、写真など撮れるはずもありませなんだ。
変針に成功したところで、手早く舵中央、スロットルを前進に投入、ペラ後流のパシャッという水音を耳にした瞬間にニュートラル‥‥と、手順を一つでも間違えれば接触必至なだけに、終始無言で全力応戦であります、はい。

●ついた角度のまま、惰性で貝びっしりの護岸に突入。
メリメリガシャガシャキキキと、まあ精神をこそげ落とされるような、えらいサウンドを盛大にまき散らしての接岸であります。
上の写真は護岸にぶつけにかかった少し後、取舵を取って何とか姿勢を平行に立て直したときの一枚。突っ込んだ瞬間の写真はだから撮る余裕がないんですって。右舷は護岸に密着しているので、ここがいかに狭いか、わかろうというものです。
●盛大な音だけ聞くと、艇の損傷もいかばかりかと思われるでしょうが、むやみに突っ込んだわけでなく、経験から勝算はありました。この貝びっしり、意外とクッションの役目をしてくれることを知っていたのです。
右舷はフェンダーも3つ下げてあるので、ガンネル全長に渡って傷がいくということもありませんでした。まあ、帰港後に見てみると、付着した貝殻や泥でえらいことになっていて、掃除は大変になりましたが‥‥。

●貝のクッションに助けられながら、体勢を建て直しちょいチルトダウンしつつ前進に投入。右舷からメリメリガシャガシャと音を立てて、行き足が付き始めました。
よ~し、最大の難関は突破したぞ!!
しかし改めて写真を眺め、この狭さ、このクランクぶり、よくぞ作戦通り(?)すり抜けたものと、ホント、今でもタメ息が出てきますわい。

●左の桟橋にもやっている艇のうち、2隻目の方がスターンを振っており、より狭くなっていました。護岸にぶつけた反動がわずかに効き始め、我が艇は左に寄ってきたので、当て舵をして距離を維持しつつ、チョイ、チョイと断続的に前進をかけ、離脱をはかります。
ついに隘路を突破した、待ち焦がれた瞬間のはずでしたが、手放しで喜ぶ気にはなれませんでした。まだまだ最狭区間は続いており、文字通り手が離せないからです!
(28年5月8日撮影)
(『最狭水路打通の日!…6』につづく)

にほんブログ村

●初期のポジションは、できるだけ左舷側から‥‥などと胸算用していたものの、両岸の浅さが見当がつかないのと、何よりこれから入るところがえらく狭いということもあって、いきなり構想が破綻(泣)。
もう少しはすに角度をつけられたら、だいぶ楽になるんだが、と脳内でぼやきながらも、やり直しがきかないのは織り込み済み。写真のあたりでニュートラルに戻し、あとは舵だけで桟橋に狙いを定めます。
●桟橋の杭に辛うじてフェンダーをヒットさせ、ソフトに達着させることに成功! 杭がミシリ、と不気味な音を立てるのを聞きながら、右手でハッシと杭をつかみ、行き足を止めて杭を軸に向きを変える‥‥。ここまでは、何とか上手くいった! さすがにこの瞬間は、写真など撮れるはずもありませなんだ。
変針に成功したところで、手早く舵中央、スロットルを前進に投入、ペラ後流のパシャッという水音を耳にした瞬間にニュートラル‥‥と、手順を一つでも間違えれば接触必至なだけに、終始無言で全力応戦であります、はい。

●ついた角度のまま、惰性で貝びっしりの護岸に突入。
メリメリガシャガシャキキキと、まあ精神をこそげ落とされるような、えらいサウンドを盛大にまき散らしての接岸であります。
上の写真は護岸にぶつけにかかった少し後、取舵を取って何とか姿勢を平行に立て直したときの一枚。突っ込んだ瞬間の写真はだから撮る余裕がないんですって。右舷は護岸に密着しているので、ここがいかに狭いか、わかろうというものです。

右舷はフェンダーも3つ下げてあるので、ガンネル全長に渡って傷がいくということもありませんでした。まあ、帰港後に見てみると、付着した貝殻や泥でえらいことになっていて、掃除は大変になりましたが‥‥。

●貝のクッションに助けられながら、体勢を建て直しちょいチルトダウンしつつ前進に投入。右舷からメリメリガシャガシャと音を立てて、行き足が付き始めました。
よ~し、最大の難関は突破したぞ!!
しかし改めて写真を眺め、この狭さ、このクランクぶり、よくぞ作戦通り(?)すり抜けたものと、ホント、今でもタメ息が出てきますわい。

●左の桟橋にもやっている艇のうち、2隻目の方がスターンを振っており、より狭くなっていました。護岸にぶつけた反動がわずかに効き始め、我が艇は左に寄ってきたので、当て舵をして距離を維持しつつ、チョイ、チョイと断続的に前進をかけ、離脱をはかります。
ついに隘路を突破した、待ち焦がれた瞬間のはずでしたが、手放しで喜ぶ気にはなれませんでした。まだまだ最狭区間は続いており、文字通り手が離せないからです!
(28年5月8日撮影)
(『最狭水路打通の日!…6』につづく)

にほんブログ村
最狭水路打通の日!…4
(『最狭水路打通の日!…3』のつづき)
●あ の 艇 が い な い 。
いやもう、眼をひん剥いたの何の。大げさでなく船頭の目ん玉には、

●こう見えた!
ちなみに脳内に鳴り響いた擬音は、尾田栄一郎ばりの「ドン!」
(『集中線追加ツール』をお借りして作成しました。)
「ワケあり!レッドゾーン」出演時に、お願いしたのをオーナーが聞き届けてくださったのか、単なる偶然か、いずれにせよめったにない僥倖に、もの凄い確率で出くわしたことは間違いありません。
●風は微風ながらあり、ニュートラルで留まっていても、我が木っ端ブネは刻々とその姿勢を変えてゆきます。チルトアップで瞬発力も極端に落ちていることもあり、同じポジションを維持し続けるのは難しい状況。即座に応戦を決意せざるをえません。
高欄にもたれて見下ろすおじさまたちに、手を振る余裕もすでになし。フェンダーレッコー、前進最微速!

●福島橋は北側がRC桁、南側がリベット組みの鋼桁で、永代通りを渡しているだけあり、幅の広さも結構なもの。
これが大島川南支川でなければ、「くぐりでがあるなあ」などとつぶやきながら、頭上の変化を楽しんだことでしょう。もちろんそんな余裕はない(断言)。
●魚探は相変わらず感なしだわ、朽ちた沈船らしき残骸がむくろをさらしているわと、空恐ろしい光景を横目でチラチラ見ながら、乏しい脳ミソを遠心力ではじけ飛ぶ(うそ)ほどフル回転させ、作戦を練る船頭。
積年のもやもやが吹き払われた瞬間を迎えて、橋桁にぶら下がって逆上がりをしたくなるくらい、嬉しくてたまらない気持と、街場の水路の中では究極の難所といってよい区間を前に、逃げられない緊迫感がないまぜとなった、この時の心持ち‥‥。
その複雑さは、とても一言ではいいあらわせません。
●おつむをブン回しつつ、時間を稼いだつもりで、ゆっくり歩かせたといってもたかが数10m。
↓あっという間に目前です。

●まあ、不出来な写真ではありますが、船頭にとっては長年の念願がかなった(いや、まだこの時点ではかなっていないか)、本当にほんとうに嬉しい、まさ記念すべき風景でありました。お目汚し恐縮ながら、しばらくタイトルに掲げさせていただきます。
さて、歩かせながら考えた作戦(でも何でもない)とは、以下のようなものでした。
1)最初のポジションをできるだけ左舷側に取り、ニュートラルで流しながら桟橋へソフトに達着。
2)右手で桟橋の杭をつかみ、面舵を切りながら一瞬前進に投入し、パワーで右舷側に頭を振らせる。
3)角度が決まったら舵中央に戻し、再度前進に投入、そのまま護岸にぶつけにかかる。
うまくいくかどうかはわかりませんでしたが、何はさておき、我が艇が名誉の負傷を受けても、人さまの桟橋や艇を傷つけないのが大前提と、考えた末しぼり出した算段ではありました。
さあ、進もうか!
【撮影地点のMapion地図】
(28年5月8日撮影)
(『最狭水路打通の日!…5』につづく)

にほんブログ村
●あ の 艇 が い な い 。
いやもう、眼をひん剥いたの何の。大げさでなく船頭の目ん玉には、

●こう見えた!
ちなみに脳内に鳴り響いた擬音は、尾田栄一郎ばりの「ドン!」
(『集中線追加ツール』をお借りして作成しました。)
「ワケあり!レッドゾーン」出演時に、お願いしたのをオーナーが聞き届けてくださったのか、単なる偶然か、いずれにせよめったにない僥倖に、もの凄い確率で出くわしたことは間違いありません。

高欄にもたれて見下ろすおじさまたちに、手を振る余裕もすでになし。フェンダーレッコー、前進最微速!

●福島橋は北側がRC桁、南側がリベット組みの鋼桁で、永代通りを渡しているだけあり、幅の広さも結構なもの。
これが大島川南支川でなければ、「くぐりでがあるなあ」などとつぶやきながら、頭上の変化を楽しんだことでしょう。もちろんそんな余裕はない(断言)。

積年のもやもやが吹き払われた瞬間を迎えて、橋桁にぶら下がって逆上がりをしたくなるくらい、嬉しくてたまらない気持と、街場の水路の中では究極の難所といってよい区間を前に、逃げられない緊迫感がないまぜとなった、この時の心持ち‥‥。
その複雑さは、とても一言ではいいあらわせません。
●おつむをブン回しつつ、時間を稼いだつもりで、ゆっくり歩かせたといってもたかが数10m。
↓あっという間に目前です。

●まあ、不出来な写真ではありますが、船頭にとっては長年の念願がかなった(いや、まだこの時点ではかなっていないか)、本当にほんとうに嬉しい、まさ記念すべき風景でありました。お目汚し恐縮ながら、しばらくタイトルに掲げさせていただきます。
さて、歩かせながら考えた作戦(でも何でもない)とは、以下のようなものでした。
1)最初のポジションをできるだけ左舷側に取り、ニュートラルで流しながら桟橋へソフトに達着。
2)右手で桟橋の杭をつかみ、面舵を切りながら一瞬前進に投入し、パワーで右舷側に頭を振らせる。
3)角度が決まったら舵中央に戻し、再度前進に投入、そのまま護岸にぶつけにかかる。
うまくいくかどうかはわかりませんでしたが、何はさておき、我が艇が名誉の負傷を受けても、人さまの桟橋や艇を傷つけないのが大前提と、考えた末しぼり出した算段ではありました。
さあ、進もうか!
【撮影地点のMapion地図】
(28年5月8日撮影)
(『最狭水路打通の日!…5』につづく)

にほんブログ村