水上バスとテラスの人道橋と…
(『6月7日の大横川北端部…3』のつづき)

●竪川水門から隅田川に出て、ようやく行き足分の風で涼しく過ごせるようになり、一息つきながら下航。すぐ下流の新大橋では、観光汽船の「リバータウン」、水辺ラインの「こすもす」が行逢するシーンに出くわし、しみじみしたものです。

●「こすもす」を十分追い越してから左、東岸寄りに出て停止、上航してくる「さくら」との離合をものしようと待ち構えての一枚。ちょっとタイミングを逸していま一つでしたが、二隻揃って大川筋を上下する瞬間を撮れたのは、嬉しいものでした。
なぜしみじみしたかというと、コロナ禍で長らく水上バス船社が休航を余儀なくされており、静まり返った大川筋の寂しさを休日にテラスから望見していたので、賑わいが戻ったことを目の当たりにして、まあ、トシがいもなくウルッとしたわけであります。
もちろん乗客はまだ少なく、完全に旧に復したわけではありませんが、やはり都大路はフネブネの姿と引き波が絶えない川面あってこそ、との感を新たにしました。

●下って、大島川水門前へ。橋脚が設けられてから長らくそのままだったテラスをつなぐ人道橋の工事、ついに桁が架設されたのでした。
桁の両端に階段が設けられるのか、築堤状の取付道路をあつらえるのか不明ですが、派川筋をまたぐ人道橋の架設は画期的なこと。河畔をお散歩する楽しみもさらに広がって、かつ変化のあるものになるでしょう。
●橋がはすに架設されているのと、ズームのゆがみも手伝って、何やら水平の基準がわからない写真になってしまいましたが、桁上の床板は未施工のようで、陽が差し込んでいました。
しかし、水門の全景とはこれでお別れということになりますね。せっかく“統一デザイン”に改装して間がないのに、ちょっと惜しいような気もしますが、今度は橋上から間近に愛でられるのだ、と思うことにしましょう。
●潮位が低いこともあり、西側河川の低い橋たちの様子もちょっと見ておきたくなって、そのまま大横川へ直進。断面図のある橋、平木橋を一枚。
下端から少しづつ腐食していって、いずれ見られなくなるであろう断面図を、折りに触れてこうして記録していますが、そろそろ並べて変化を見られるくらい数が揃ったかしら。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年6月7日撮影)
(『6月7日の西側河川…1』につづく)

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●竪川水門から隅田川に出て、ようやく行き足分の風で涼しく過ごせるようになり、一息つきながら下航。すぐ下流の新大橋では、観光汽船の「リバータウン」、水辺ラインの「こすもす」が行逢するシーンに出くわし、しみじみしたものです。

●「こすもす」を十分追い越してから左、東岸寄りに出て停止、上航してくる「さくら」との離合をものしようと待ち構えての一枚。ちょっとタイミングを逸していま一つでしたが、二隻揃って大川筋を上下する瞬間を撮れたのは、嬉しいものでした。
なぜしみじみしたかというと、コロナ禍で長らく水上バス船社が休航を余儀なくされており、静まり返った大川筋の寂しさを休日にテラスから望見していたので、賑わいが戻ったことを目の当たりにして、まあ、トシがいもなくウルッとしたわけであります。
もちろん乗客はまだ少なく、完全に旧に復したわけではありませんが、やはり都大路はフネブネの姿と引き波が絶えない川面あってこそ、との感を新たにしました。

●下って、大島川水門前へ。橋脚が設けられてから長らくそのままだったテラスをつなぐ人道橋の工事、ついに桁が架設されたのでした。
桁の両端に階段が設けられるのか、築堤状の取付道路をあつらえるのか不明ですが、派川筋をまたぐ人道橋の架設は画期的なこと。河畔をお散歩する楽しみもさらに広がって、かつ変化のあるものになるでしょう。

しかし、水門の全景とはこれでお別れということになりますね。せっかく“統一デザイン”に改装して間がないのに、ちょっと惜しいような気もしますが、今度は橋上から間近に愛でられるのだ、と思うことにしましょう。

下端から少しづつ腐食していって、いずれ見られなくなるであろう断面図を、折りに触れてこうして記録していますが、そろそろ並べて変化を見られるくらい数が揃ったかしら。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年6月7日撮影)
(『6月7日の西側河川…1』につづく)

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3月15日と20日の大横川
(『平久川ですり抜け…2』のつづき)
●緊迫のすり抜けを半ば楽しみつつ終えて、さて十字流を左折し桜の具合はと舵を戻してみると‥‥‥‥‥‥。

●‥‥全く咲いていない。
●いや、一応開花宣言が出た後だし、せめて1輪か2輪、ポツリポツリといった感じで咲いていることを期待したんですが、全く咲いていない!
東富橋~練兵橋間、本当に開花ゼロでした。この目でつぶさに見てきたのですから、間違いありません。ううん、寒い日が続いたとはいえ、日照の比較的よい大横川畔がこの状態とは。

●ブログ更新が滞って、少々時間が経ってしまったこともあり、春分の日の20日に訪ねたときの写真を2枚だけ挿入します。
さすがにこの日には、最低でも1本につき数輪は咲いており、橋詰に近い陽当たり良好なところでは、写真のようにまとまった開花が見られ、何とかお花見をした気分になれたものでした。

●これは越中島橋の西側、1本だけ水面近くに枝を垂らしている桜ですが、2分咲きといったところでしょうか。ちなみにこの写真を撮った20日は、朝のうち7~8mの強風で、出港停止が出たほどでしたが、11時近くなって風が穏やかになったのを見て出かけ、めでたくお花見が成就(?)できたというわけです。
しかし、今になって考えると、ちょっと無理をしてもこのとき出かけておいて、本当によかったと思いました。ここ数日の外出自粛令に加えて、これを書いている週末は大荒れ、あす29日は珍しく雪が降る、なんて天気予報を聞いているのですから、なおさらです。
また、写真でもお分かりのように、今年の「お江戸深川さくらまつり」はコロナウィルス対策のため中止となり、桜並木を貫く提灯も、艪漕ぎ和船の体験乗船もなく、震災以来の寂しい川面に。何ともやりきれないかぎりですが、未曽有の非常時とあれば、致し方ありません。
●まだ冬の冷たさが残る風に吹かれながら、大島川水門をくぐって大横川を脱出。この時点では、コロナウィルス禍も暖かくなれば終息するだろう、とタカをくくっていたものの、さらに厳しさを増した現状を見るにつけ、言葉がありません。
今年はこのまま、満開の大横川を目にすることなく、夏に至りそうですね‥‥。
(令和2年3月15日・20日撮影)
(『亀島川水門のクレーンが!』につづく)

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●緊迫のすり抜けを半ば楽しみつつ終えて、さて十字流を左折し桜の具合はと舵を戻してみると‥‥‥‥‥‥。

●‥‥全く咲いていない。

東富橋~練兵橋間、本当に開花ゼロでした。この目でつぶさに見てきたのですから、間違いありません。ううん、寒い日が続いたとはいえ、日照の比較的よい大横川畔がこの状態とは。

●ブログ更新が滞って、少々時間が経ってしまったこともあり、春分の日の20日に訪ねたときの写真を2枚だけ挿入します。
さすがにこの日には、最低でも1本につき数輪は咲いており、橋詰に近い陽当たり良好なところでは、写真のようにまとまった開花が見られ、何とかお花見をした気分になれたものでした。

●これは越中島橋の西側、1本だけ水面近くに枝を垂らしている桜ですが、2分咲きといったところでしょうか。ちなみにこの写真を撮った20日は、朝のうち7~8mの強風で、出港停止が出たほどでしたが、11時近くなって風が穏やかになったのを見て出かけ、めでたくお花見が成就(?)できたというわけです。
しかし、今になって考えると、ちょっと無理をしてもこのとき出かけておいて、本当によかったと思いました。ここ数日の外出自粛令に加えて、これを書いている週末は大荒れ、あす29日は珍しく雪が降る、なんて天気予報を聞いているのですから、なおさらです。
また、写真でもお分かりのように、今年の「お江戸深川さくらまつり」はコロナウィルス対策のため中止となり、桜並木を貫く提灯も、艪漕ぎ和船の体験乗船もなく、震災以来の寂しい川面に。何ともやりきれないかぎりですが、未曽有の非常時とあれば、致し方ありません。

今年はこのまま、満開の大横川を目にすることなく、夏に至りそうですね‥‥。
(令和2年3月15日・20日撮影)
(『亀島川水門のクレーンが!』につづく)

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駆け足お花見水路…4
(『駆け足お花見水路…3』のつづき)
●大島川水門の右径間を出ようとすると、向こうの右手護岸上に、何やら新しい構造物が立っている‥‥。コンクリートの色がまだ新しく、陽光を反射しているので目立ちますね。
下の写真が正横から見たところ。鋼管の3本脚で、やたらとガッチリした印象です。いずれテラスとなるであろう、張り出しの上に設けられていますが、さて何でしょうね?

●形からして、水門の運転や大横川の通航情報を発信する、電光掲示板が載る架台のように思えました。間違っていたらごめんなさい。
大横川も目黒川同様、お花見水路として知られるようになり、この時期には輻輳するので、日にちを限って通航を規制しようかという話も出ているとのこと。これが電光掲示板だとしたら、そのための準備も兼ねているのかもしれません。

●大横川を出ると、ちょうど水上バス「ヒミコ」が下航してきました。堤防上の桜並木をバックに、季節感のあるスナップを撮りたくなるもの。
佃島もなかなか濃厚な咲きっぷりで、遠望するとピンクの真綿を敷いたように見え、よいものです。ちょっと距離をおくと薄霞がかかってしまうのも、春らしさを感じさせますよね。

●最後は砂町運河、潮見運動公園の桜を背負った清掃船、「第七清海丸」の姿でシメることができました。すでに4~6月のご案内画像で、一瞬前の写真を掲げましたが、明るい船体塗色に桜並木が似合って、これまた春めいたフネ写真になったと自画自賛。1時間に満たない駆け足散歩の割には、大いに楽しめて満足でした。
【撮影地点のMapion地図】
(30年3月28日撮影)
(この項おわり)

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下の写真が正横から見たところ。鋼管の3本脚で、やたらとガッチリした印象です。いずれテラスとなるであろう、張り出しの上に設けられていますが、さて何でしょうね?

●形からして、水門の運転や大横川の通航情報を発信する、電光掲示板が載る架台のように思えました。間違っていたらごめんなさい。
大横川も目黒川同様、お花見水路として知られるようになり、この時期には輻輳するので、日にちを限って通航を規制しようかという話も出ているとのこと。これが電光掲示板だとしたら、そのための準備も兼ねているのかもしれません。


佃島もなかなか濃厚な咲きっぷりで、遠望するとピンクの真綿を敷いたように見え、よいものです。ちょっと距離をおくと薄霞がかかってしまうのも、春らしさを感じさせますよね。

●最後は砂町運河、潮見運動公園の桜を背負った清掃船、「第七清海丸」の姿でシメることができました。すでに4~6月のご案内画像で、一瞬前の写真を掲げましたが、明るい船体塗色に桜並木が似合って、これまた春めいたフネ写真になったと自画自賛。1時間に満たない駆け足散歩の割には、大いに楽しめて満足でした。
【撮影地点のMapion地図】
(30年3月28日撮影)
(この項おわり)

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2月3日の川景色…10
(『2月3日の川景色…9』のつづき)

●お次は大横川へ。大島川水門、空が曇ってきたこともあり、薄クリームの扉体は保護色っぽく見えて、今一つメリハリがありません。安全上の見地からも、やはり扉体は赤系がよいと愚考しますのう。
入ってすぐのところで、大横川名物・護岸はっつきチュンさんを久しぶりに発見、トリ好きのテンションは急上昇! 懸命にしがみつく姿、可愛いですねえ!

●驚かさないようにスロットルを絞り、最微速で歩かせながら、コーフンしてバシバシ連続で撮る、撮る! しかし、雲が厚くなってきて光が足りなかったのか、舵を取りながらの片手撮りでは、ほとんどがピンボケかブレブレという悲しい結果に(泣)。
唯一、少しは見られそうな一枚もこのていたらく。まあ、まだ冷たい川風にふくらまりながら、一生懸命何かをついばんでいるチュンさんたちのタマラン姿が記録できたのですから、よしとしましょう。
●潮時もちょうどよい頃合いだったので、そのまま奥まで進んで茂森橋をすり抜け。
立っていると桁裏がまったく見えない、ギリギリっぷりが脳裏に想像できる実にイイ塩梅。しかし、曇天下だと、哀愁漂う雰囲気がさらに強調されますなあ‥‥。改修の予定は本当にないのでしょうか。

●さんざん通ってわかっていても、撮らずにゃおれないこの低さ。アングル材の継手に並ぶ鋲頭一つ一つを、ほんの鼻先の距離で愛でられるひとときこそ至福なり。
‥‥‥‥通るたび、似たようなことばかり垂れ流している気がしますが‥‥。
【撮影地点のMapion地図】
(30年2月3日撮影)
(『2月3日の川景色…11』につづく)

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入ってすぐのところで、大横川名物・護岸はっつきチュンさんを久しぶりに発見、トリ好きのテンションは急上昇! 懸命にしがみつく姿、可愛いですねえ!

●驚かさないようにスロットルを絞り、最微速で歩かせながら、コーフンしてバシバシ連続で撮る、撮る! しかし、雲が厚くなってきて光が足りなかったのか、舵を取りながらの片手撮りでは、ほとんどがピンボケかブレブレという悲しい結果に(泣)。
唯一、少しは見られそうな一枚もこのていたらく。まあ、まだ冷たい川風にふくらまりながら、一生懸命何かをついばんでいるチュンさんたちのタマラン姿が記録できたのですから、よしとしましょう。

立っていると桁裏がまったく見えない、ギリギリっぷりが脳裏に想像できる実にイイ塩梅。しかし、曇天下だと、哀愁漂う雰囲気がさらに強調されますなあ‥‥。改修の予定は本当にないのでしょうか。

●さんざん通ってわかっていても、撮らずにゃおれないこの低さ。アングル材の継手に並ぶ鋲頭一つ一つを、ほんの鼻先の距離で愛でられるひとときこそ至福なり。
‥‥‥‥通るたび、似たようなことばかり垂れ流している気がしますが‥‥。
【撮影地点のMapion地図】
(30年2月3日撮影)
(『2月3日の川景色…11』につづく)

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4月16日のさくらしべ降る水路…3
(『4月16日のさくらしべ降る水路…2』のつづき)

●ちょっと戻って。黒船橋のS字屈曲を曲がり切れば、当然見えてくるのが大島川水門。更新工事もついに竣工、久方ぶりに二径間揃って解放された姿を見ることができました。
工事成ってからくぐるのは、これが初めてです。新装開店後のくぐり初めとまいりましょうか!

●渋めな塗色に、更新前とは正反対の雰囲気でまとめられた、どこか硬派な感じのする巻上機室。もう少し目立つ色を取り入れて、自己主張してもよさそうな気がしますが、これも嫌いではありません。勘亭流もどきのアンドン銘板(?)は、ちょっと笑いを誘うけれど(ごめんね)。
足場で覆われ、角落しで塞がれて、台船がデンともやうあのわさわさした空気にも惹かれますが、静けさを取り戻し、こざっぱりとした表情の水門と向き合うと、やはりホッとさせられます。
●光の具合があまりよくないので、表は少し引いて一枚。管理棟(左手)も併せてリニューアルされたのがわかります。扉体の色が‥‥いや、せっかくの竣工後初くぐり、無粋なことはいいっこなし。
これで、26年7月20日以来、通りがかるたびにスナップしてきた、更新工事の進捗観察も終わりと思うと、何やら感慨深いものが。特に親しんできた水門だけに、どこか格別の思いがあったのでしょう。

●水門と別れて隅田川に出たところで、ほぼ正面に望めるのが対岸、新川一丁目あたりの河畔公園。あら、遠目に見たかぎり、こちらはまだあまり散っていないような。
この日は最初から、スカイツリーの櫓下を訪ねてみようと考えていたので、迷わず小名木川へ。新小名木川水門も更新工事中ですが、前回、昨年11月20日とくらべてみると‥‥ううん、パッと見あまり変化がないような。外からはわからないところで、工事はどんどん進んでいるに違いないのでしょうが。
【撮影地点のMapion地図】
(29年4月16日撮影)
(『4月16日のさくらしべ降る水路…4』につづく)

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●ちょっと戻って。黒船橋のS字屈曲を曲がり切れば、当然見えてくるのが大島川水門。更新工事もついに竣工、久方ぶりに二径間揃って解放された姿を見ることができました。
工事成ってからくぐるのは、これが初めてです。新装開店後のくぐり初めとまいりましょうか!

●渋めな塗色に、更新前とは正反対の雰囲気でまとめられた、どこか硬派な感じのする巻上機室。もう少し目立つ色を取り入れて、自己主張してもよさそうな気がしますが、これも嫌いではありません。勘亭流もどきのアンドン銘板(?)は、ちょっと笑いを誘うけれど(ごめんね)。
足場で覆われ、角落しで塞がれて、台船がデンともやうあのわさわさした空気にも惹かれますが、静けさを取り戻し、こざっぱりとした表情の水門と向き合うと、やはりホッとさせられます。

これで、26年7月20日以来、通りがかるたびにスナップしてきた、更新工事の進捗観察も終わりと思うと、何やら感慨深いものが。特に親しんできた水門だけに、どこか格別の思いがあったのでしょう。


この日は最初から、スカイツリーの櫓下を訪ねてみようと考えていたので、迷わず小名木川へ。新小名木川水門も更新工事中ですが、前回、昨年11月20日とくらべてみると‥‥ううん、パッと見あまり変化がないような。外からはわからないところで、工事はどんどん進んでいるに違いないのでしょうが。
【撮影地点のMapion地図】
(29年4月16日撮影)
(『4月16日のさくらしべ降る水路…4』につづく)

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