川崎の枝運河めぐり…13
(『川崎の枝運河めぐり…12』のつづき)

●水路を半ばまで進み、油槽群が途切れたあたり、護岸のきわまでびっしりと林立している錆色のプラント。ちなみに北東岸一帯は、JXTGエネルギー川崎製造所の敷地だそう。
このあたりから左手に少し幅が広がり、通船や釣船らしいブイ繋留船がちらほら見えてきました。奥には屋形船も何隻かもやっています。

●最奥部は、南西方に向けてポンドがあり、三方は横付けできる岸壁になっていました。塗色を揃えた釣船が横抱きにもやい、岸壁上には釣りをする人も見えて、のんびりした空気が漂っています。期待したとおり、街場に間近い旧海岸線の雰囲気がありました。
●ブイ繋留の船が見えたあたり、護岸は石垣で、水際はゴロタ石のゆるい法面になっており、ちょっと妙なつくりだなと思ったのですが、Googleマップで見ると、この手前には鋼矢板が打ってあるのですね。いわば基礎護岸の一種といわけでした。
高潮位時には水面下になるらしく、ご覧のとおり「浅瀬注意」の看板が何枚か立てられていました。生活環境局という設置者名が珍しいですね。自治体の土木部門が名前を変えたのでしょうか。

●夜光運河とお別れして、千鳥運河を東へ。川崎のおおむね東西方向に伸びる枝運河の中で、唯一袋小路にならず、貫通しているのがありがたいところ。
もっとも、橋台地のように土堤が両岸から伸びていて、ちょっとしたことで閉塞に至ったかも、と思わせるような地勢ではあります。鈑桁の管路橋が架かる左手、岡本太郎ばりの絵柄が描かれた太平洋セメントのサイロが、よい目標になっていますよね。
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月9日撮影)
(『川崎の枝運河めぐり…14』につづく)

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このあたりから左手に少し幅が広がり、通船や釣船らしいブイ繋留船がちらほら見えてきました。奥には屋形船も何隻かもやっています。

●最奥部は、南西方に向けてポンドがあり、三方は横付けできる岸壁になっていました。塗色を揃えた釣船が横抱きにもやい、岸壁上には釣りをする人も見えて、のんびりした空気が漂っています。期待したとおり、街場に間近い旧海岸線の雰囲気がありました。

高潮位時には水面下になるらしく、ご覧のとおり「浅瀬注意」の看板が何枚か立てられていました。生活環境局という設置者名が珍しいですね。自治体の土木部門が名前を変えたのでしょうか。

●夜光運河とお別れして、千鳥運河を東へ。川崎のおおむね東西方向に伸びる枝運河の中で、唯一袋小路にならず、貫通しているのがありがたいところ。
もっとも、橋台地のように土堤が両岸から伸びていて、ちょっとしたことで閉塞に至ったかも、と思わせるような地勢ではあります。鈑桁の管路橋が架かる左手、岡本太郎ばりの絵柄が描かれた太平洋セメントのサイロが、よい目標になっていますよね。
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月9日撮影)
(『川崎の枝運河めぐり…14』につづく)

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川崎の枝運河めぐり…12
(『川崎の枝運河めぐり…11』のつづき)

●油槽船たちがもやう対岸、南側は運河全長に渡り、東亜石油の敷地。天を突きそびえるサイロ、圧倒されそうな密度のパイピング、見るからに高温に晒されていそうな錆びたダクトと、その筋の方垂涎の光景が間近で繰り広げられていました。
プラントのそこここからは、白い湯気が常に噴き上がっていて、何やらスチームパンクを思わせます。街場の者からすれば究極の非日常、まさに工業地帯の贅。

●さまざまな構造物が交錯、重層して醸し出される「鉄いきれ」に、むせ返るようなこの高密度。陸路では見ることの難しい工場風景をほしいままにできること、まことに水路のありがたさを実感するときでもあります。
●水江運河を出てお次へ向かおうと、十字流からやや北西へ開口した、今までとはうって変わった狭水路へ舵を取りました。
ご覧のとおり入口両岸は、これまた圧倒されそうな円筒形のタンクがびっしり並ぶ油槽エリア。今回訪ねた中で最もささやかな水路、夜光運河の始まりです。

●延長はわずか0.3㎞、入ったはなから終端部が見えてしまう短さですが、何やらロマンチックな名前には、以前から惹かれるものがありました。ここにも旧海岸線を思わせる風情は、残っているでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月9日撮影)
(『川崎の枝運河めぐり…13』につづく)

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プラントのそこここからは、白い湯気が常に噴き上がっていて、何やらスチームパンクを思わせます。街場の者からすれば究極の非日常、まさに工業地帯の贅。

●さまざまな構造物が交錯、重層して醸し出される「鉄いきれ」に、むせ返るようなこの高密度。陸路では見ることの難しい工場風景をほしいままにできること、まことに水路のありがたさを実感するときでもあります。

ご覧のとおり入口両岸は、これまた圧倒されそうな円筒形のタンクがびっしり並ぶ油槽エリア。今回訪ねた中で最もささやかな水路、夜光運河の始まりです。

●延長はわずか0.3㎞、入ったはなから終端部が見えてしまう短さですが、何やらロマンチックな名前には、以前から惹かれるものがありました。ここにも旧海岸線を思わせる風情は、残っているでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月9日撮影)
(『川崎の枝運河めぐり…13』につづく)

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