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4月13日の水路風景…2

(『4月13日の水路風景…1』のつづき)

233076.jpg橋脚工事の足場を後に、多摩川を遡上しつつ振り返って。川面は鏡のよう‥‥とまではいかないものの、風も収まって穏やかで、空を映しあくまで青く、航跡で乱すのがもったいなくなるくらいでした。

国際線ターミナルや駐車場を整備しているのでしょう、空港にもクレーンが林立して、このあたりの沿岸も、訪ねるたびに風景が変わってゆきます。


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おなじみ羽田可動橋‥‥東側の桁が陽を浴びてきれいだったので一枚。使われなくなって20年余り、目立った傷みこそ見られないものの、桁側面の褪色も進んで、だいぶ寂しい雰囲気が濃くなってきました。

233078.jpg京浜運河を北上していると、都水道局の京浜運河水道橋のすぐ南、昔からある沈船が目に入りました。大井埠頭、八潮1丁目の西あたりです。

潮が引くと、舷側や甲板がすっかり錆び落ちて、肋材ばかりが目立つ残骸が顔を出します。これも年々崩壊が進んで、わかりにくくなっていますからお気をつけて。写真にも写っていますが、北側にブイがあり目標となっています。

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品川埠頭北端、東京港内ではもはや希少になったこの手の施設、宇部三菱セメントのアンローダー。川崎・横浜のそれらとくらべたら小規模ですが、近づいて仰げばやはり結構な迫力。鉄の息吹が濃厚に匂う一角であります。

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東雲運河まで戻ってくると、東電堀を発した水陸両用バス「スカイダック」と反航。お客さんと手を振りあってのすれ違いです。

少し離れてからカメラを向けたら、あらら、もろ逆光で黒くつぶれてしまいましたね。しかしこうして見てみると、冬とは違った鋭い陽射し、引き波のギラギラとした反射に、もう夏が近いことを感じさせたものでした。

(31年4月13日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 多摩川 海老取運河 京浜運河 東雲運河 羽田可動橋

4月13日の水路風景…1

(『4月13日のフネブネ…2』のつづき)

233071.jpg以下道々のスナップを垂れ流します。往路、京浜運河を南下し初めて間もなく、海洋大学品川キャンパス(旧水産大)のポンドから、一隻のカッターが現われました。

チャージ(艇長)から指示があったのでしょう、櫂を休めて減速し、こちらの通過を待つ姿勢に。「ありがとう!」とお礼をいって手を振り、お先に失礼。あとカッターのすぐ左手、テラスの角で何かロケをしていますね、ドラマかしら?

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神奈川県側の京浜運河を西航中、以前も紹介した三井埠頭のアンローダーを眺めに立ち寄るのは、この航程の定番といっていいイベント。

怖気をふるうほど巨大で、造形もまた面白く、毎度のことながらほれぼれと仰いだものです。塗装も鮮やかで、光線もよろしくよく映えて、目に沁みる美しさでした。

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川崎の枝運河めぐり…1」のときは曇りだったので、青空の下でいいお顔をものしたいと、東洋埠頭川崎支店の橋型クレーンを改めて一枚。

グリーンの少し暗めの塗色なので、曇りだとディテールがつぶれてしまい、いま一つでした。明るいときに拝むと、渋さも際立って無骨な感じが強調され、とても素敵ですね。

233075.jpg以下帰りの道々のスナップです。南本牧運河を抜けた後、ベイブリッジをくぐって横浜港内へ。

防波堤突端に立つ赤い灯台のこじんまりとした風情と、接してそびえる巨大な主塔の、対照的な姿に惹かれるものが。主塔の脚部、足場で覆われていますね。再塗装など補修でしょうか。



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多摩運河を出て多摩川の河道を横断し、上流を目指す澪筋に至るまでは、最も緊張するひととき。ひたすら魚探の感と前方を交互に注視していて、普段はあまり周りを見る余裕はないのですが、この日はたまたま着陸する飛行機が目について、かろうじて一枚撮れました。

怖いくらい短い間隔で、飛行機が連なって降りてくるさまは壮観なのですが、写真を改めてみてみると、朽ちかけた旗竿の澪標や浅瀬ばかり目についてしまい、たまにしか通らないヘタレ船頭から見れば、まあその怖いことったら。全速ですっ飛ばしてくる地元艇の豪胆さには、感心するばかりです。

(31年4月13日撮影)

(『4月13日の水路風景…2』につづく)

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タグ : 京浜運河 横浜港 多摩川

5年ぶりに横浜へ…2

(『5年ぶりに横浜へ…1』のつづき)

233006.jpg横浜への道々でのスナップ、つづき。京浜運河に入って最初にくぐるのが、新幹線・大井車輌基地に至る線を渡す、2径間の上路式トラス。

手前に並行する貨物線は廃線なので、架線も外されていますが、径間長と構造の天地寸法が大きいこともあって、実に堂々たるもの。京浜運河の門的な存在といってもよろしいでしょう。


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京浜運河を出て右へ折れ、平和島運河の干潟水路を昭和島南岸に沿って西航していたら、正面、モノレールの線路と家並の向こうに、富士山がぽっかりと頭を出しているのを発見。

今まで気づいていなかっただけと思われますが、ここで富士山を目にするのは初めてです。嬉しくなったものの、富士山が見えるときは、北西風が強くなる兆候でもあります。もっとも靄がかかりくっきりではないこと、予報では昼ごろより南風が入るとのことでしたから、見えたのは午前中、ほんの短時間のことだったと思われます。

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海老取川に独り残った、ポンジュースの看板についてはたびたび触れましたが、こちらは南端近くで朽ちつつある、すでに使われなくなって久しい看板のフレーム。青空をバックにした赤錆びた鋼材が、寂寥感を誘いますよね。

廃フレームはこの左手にもあと1基あり、かつて空港へ向けてひしめいていた、たくさんの看板たちを思い起こさせるよすがとなっています。

233009.jpg海老取川澪筋を出て左へ舵を切り、多摩川河口へ船首を転じれば、見えてくるのは川崎~羽田間の建設中の橋の足場。

以前も触れたように、澪筋はこの左に伸びています。砂洲の境界を示す澪標がほとんど失われた今、ここに橋脚ができればよい目標になりますから、航行する者にとっては、新橋さまさまといったところです。


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警戒船に挨拶しながら、足場のかたわらを微速で歩かせつつ眺めると‥‥おお、橋脚が立ち上がりつつある! 昨年12月9日の「川崎の運河群へ向かう…2」の写真と、くらべてみてください。
撮影地点のMapion地図

(31年4月13日撮影)

(『5年ぶりに横浜へ…3』につづく)

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タグ : 京浜運河 平和島運河 海老取川 多摩川

12月9日の川景色…1

(『12月9日のフネブネ…3』のつづき)

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フネブネで一つ取りこぼしが。帰路、多摩運河を出て多摩川の澪筋をたどろうとしていたら、浅瀬を下流に大きく避けた航路を取って、一隻の小型艇が西航してくるのが見えました。

遠目のシルエットは、妙に船体が扁平で四角く、そのくせ上部構造のかさがある、頭でっかちな印象。一瞬、ファンボート(プロペラ艇)かと思ってしまいました。昔、月刊「世界の艦船」で読んだのですが、かつて海上保安庁が浅瀬の多い多摩川河口域で用いるため、ファンボートを一隻だけ運用していたことが頭の片隅にあったのです。

228102.jpg近づいてみると、舷側表記から神奈川県警(横浜水警)の「やまゆり」と判明。ファンボートなんかではなく、どうやらカタマランのようです。

まあしかし、舷側が低くて這うようなスタイルですね。カディがかさ張っているので、お世辞にもスマートとはいえない外観ですが、担当水域に合わせて船型を考えたのでしょうか。運河の出口で停止して進入を待ち、乗り組みの方と手を振りあって別れました。

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以下、この日に眺めた川景色や物件から、気になったものをいくつか。扇橋閘門の工事進捗を見ておきたくなり、小名木川へ。以前も触れた新小名木川水門、更新工事はほぼ終わったようで、足場も右端を残して外されていました。

う~ん、見たかぎり、やはり左径間はこのまま廃止されるのか‥‥。前にも触れた扉体の番号はもとより、堰柱の補強や再塗装もなされていないあたり、ちょっと異様な光景ではあります。

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228105.jpg東から裏側を見て。前後を角落しで塞がれているものの、旧扉体は残されているのですね。工事はまだ途中で、これからコンクリートで閉塞するとかされるのかしら(ぐぐれ)。

鉄板で巻き立てられた堰柱の天端を見ると、ボルトが出ていますね。単なる痕跡なのか、それとも管理棟からこの上に橋でも架けるのかなと、あれこれ想像してしまいました。
撮影地点のMapion地図

(30年12月9日撮影)

(『12月9日の川景色…2』につづく)

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タグ : 多摩川 小名木川 新小名木川水門 警備艇 江東内部河川

川崎の運河群へ向かう…2

(『川崎の運河群へ向かう…1』のつづき)

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前後して恐縮ですが、午前中の往路があまりに暗かったこともあり、上と以下2枚は帰路に撮ったものを掲げます。

澪筋を知る助けとなった、巨大足場を下流側から見たところ。既製桁による足場を上下流側一対組んで、真ん中に鋼管矢板を打った基礎らしいものを挟んでいるのがわかりました。どうも、橋脚を造っているようですね。左手、対岸近くにもクレーンが林立した現場が遠望できます。

検索してみたら、「羽田空港と川崎市を結ぶ新しい橋の整備に着手します」(東京都・29年1月24日、建設局発表)がヒット。環状8号線の延長部として、長さ約600mの橋を平成32年竣工を目指し架橋するとのこと。多摩川の新しい第一橋梁ができるわけですね。

228007.jpg足場の位置は、羽田空港船着場のほぼ真横。かつて、油槽船が横付けしていたバースを流用したもので、頑丈そうなコンクリート製です。

帰路は折よく、「Jetsailor」が横付け中。建造所であるツネイシクラフト&ファシリティーズの当該船ページによると、16総t、スズキDF250APを2機がけ、最大速力24kt、28年4月30日竣功とのこと。


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海老取川澪筋を出て、最初に見た浚渫船団を下流側から。この船団のおかげで、東西方向の航路は十分な水深が確保されていました。

願わくば本流のみならず、多摩運河に分岐する、南北方向の澪筋も浚渫していただきたいもの! ブイや澪標などは少なく、航路標識はまだしの感がありますが、これはおいおい整備されてゆくに違いありません。

‥‥イヤ、浅瀬だらけで放置感のあった多摩川河口部も、いよいよ大きく変化してゆく時代になったのですね。通航のたびに緊張を強いられてきた(半ば楽しんでいますが)身としては、やはり感慨深いものがあります。

228009.jpg多摩運河の北口は、多摩川の上流側から浅瀬が舌状に伸びており、瀬の最下流部には大きな杭が澪標として設けられていた‥‥はずなのですが、チビていてほとんど視認できず。

あと記憶にあるのより、ずっと下流側への迂回をした気が。浅瀬が成長したのかな?‥‥と、まあ、久しぶりの多摩川横断は緊張の連続。多摩運河に入った瞬間、実にホッとさせられたものでした。

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浮島橋をくぐると、いよいよ運河地帯に入った、という気分が盛り上がってきます。最初に出会ったのは黒いガット船、「第十一大神丸」。ホールドには砂だか泥がまだ見えましたから、今は休憩中でしょうか。
撮影地点のMapion地図

(30年12月9日撮影)

(『川崎の枝運河めぐり…1』につづく)

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タグ : 多摩川 多摩運河 曳船 浚渫船