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変わりゆく多摩川河口…4

(『変わりゆく多摩川河口…3』のつづき)

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羽田エアポートガーデンの東側に隣接する、空港第3ターミナルの駐車場P5。楕円形の断面を持つ、ちょっとバージを思わせるような外観で、河畔の雰囲気によく似合っていますね。

上層階の川表側に駐車したら、きっと河口から湾奥に至る眺めの素晴らしさに、ほれぼれしてしまうことでしょうね。隣のエアポートガーデンも、上層に眺望を売り物にした大浴場があるそうです。

261037.jpgそのさらに東、モノレールが走っているのに目を引かれて一枚。このあたり、テラス風の散策路は整備されていますが、河中はまだ手付かずのようで、洲やガレ場が残っていますね。

レンガ色の壁は整備中の防潮堤で、ご覧の通りまだ途切れています。地先感の濃厚だった河畔も、これから街場の水辺同様、美しく整えられてゆくのでしょう。


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連絡道路の橋を眺めながら漂泊していたら、多摩運河から出てきた艇が上航してきました。東を向いたついでと、広大な河口を望んで。

荒川、江戸川と並び称される湾奥に注ぐ大河の一つとして、変化を続ける多摩川河口‥‥。空港のD滑走路築造も大きな変化の一つでしたが、羽田連絡道路の橋と、それに伴う両岸地区の再開発も、水辺の雰囲気を結構な規模で変えてゆくことでしょう。

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261040.jpg少し風はありましたが、穏やかでよいひとときでした。帰路はP4橋脚の南側を通って仰ぎながら上航。竣工したら、橋脚脇の桁に紅緑灯を設けて、橋脚をはさんで上下航を分ければより安全と思います。

海老取側澪筋に入ると、珍しく行逢艇が。お互い微速だったので、狭まった澪筋も楽に行き違いできましたが、ときおり高速で飛び出てくる艇もいるので、見通しが悪いこともあり決して気は抜けない区間ではあります。
撮影地点のMapion地図

(令和3年2月7日撮影)

(『2月7日の新呑川…1』につづく)

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タグ : 多摩川 海老取川

変わりゆく多摩川河口…3

(『変わりゆく多摩川河口…2』のつづき)

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台船を正横に見て。下回りのあるクレーン車を載せ、クレーン船として働いているようですね。船名は「東洋200号」、船橋には東洋船舶工業(株)の横断幕がありました。

261032.jpg手前には曳船が一隻もやっていました。甲板室の前に備えた、黄色く塗られたパイプ製のガードが目立っています。

船名を見て驚きました。「第五十令和丸」、令和になってからまだ2年たらず、その間に50隻も僚船が造られたの? まあ、通しナンバーであるとはかぎりませんが、令和を冠した船名を実見するのは初めてということも手伝い、印象深いネーミングではありました。

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「東洋200号」を船尾側から。順光だと紅白のスパッドやクレーンのオレンジが映えて、なかなか美しいものですね。

このクラスの台船が、架設たけなわのときは多数出入りしたのですから、川崎寄りも十分な水深が確保されていると見てよいでしょう。もっとも浚渫した場所は工事終了にともない埋め戻されて、浅瀬に復元されてしまうそうですが‥‥。

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261035.jpg上は川崎側、南詰の様子を遠望。送り出し架設も終わって、以前よりすっきりした表情になりましたね。

前回同様、やはり全容が望める位置まで下りたいものと、下流側へ距離を撮ってから向き直り一枚。前回より桁が伸びたせいもあって、だいぶ遠ざかったものの、橋詰部分がフレームの外になってしまいました。竣工すれば合計10,000tに及ぶという桁の重量、相応の威容を好天のもと眺められて、嬉しいひとときでした。


(令和3年2月7日撮影)

(『変わりゆく多摩川河口…4』につづく)

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タグ : 多摩川 台船 曳船

変わりゆく多摩川河口…2

(『変わりゆく多摩川河口…1』のつづき)

261026.jpg訪ねるたび同じことをしていますが、近づきながら南岸に伸びる桁を望んで。逆光に浮かび上がるシルエットの中に、フェンスや積まれた資材などのラインが浮かび上がり、工事たけなわの様子が伝わってきます。

橋脚の向こうには、台船がいるようですね。後で見てみましょう。


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くぐりながら北岸に向いて、二組の仮設橋脚をスナップ。いずれ撤去されてしまうのですから、この光景は今だけのもの。変化の著しい水辺とあって、記録しておけば、後でこんな時期もあったなあと、思い出すよすがになりますよね。

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橋とともに目を奪われるのが、ホテルや名店街などを備えた巨大複合施設、羽田エアポートガーデン。橋詰に接して河畔にそびえる姿、周囲に大建造物がないこともあって、よく目立ちます。

公式サイトを開いたところ、まずポップアップで「『羽田エアポートガーデン』開業延期のお知らせ」なる、昨年8月6日付のメッセージが。「新型コロナウイルス感染症に伴う昨今の状況や、国際線旅客数の大幅な減少が続いている状況を鑑み」開業延期を決定、開業日は未定とありました。「国家戦略特区 大規模複合開発」の文字を掲げた一大プロジェクトだけに、意気込んでいた関係者もさぞ無念なことでしょう。

261029.jpg下流側、東に出て順光となれば、メッシュのフェンスや発電機といった、雑然とした橋上のディテールもはっきりしてきます。

中央に三つ並べられているのは、箱桁の左右に張り出させる、歩道の部材でしょう。クレーンによってこれらが、順次組み付けられていくわけですね。


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さらに下流へ流して、橋脚を中心に一枚。以前も紹介したPDF「羽田連絡道路だより 第7号」によれば、P4橋脚ですね。

立ち上がる前、築造中からのおつきあいですが、湾奥や多摩運河に向かう通航艇にとっては、澪筋のよい道しるべとなってくれる、ありがたい存在です。夜間の備えに、何らかの灯器も取り付けられるとよいのですが。
撮影地点のMapion地図

(令和3年2月7日撮影)

(『変わりゆく多摩川河口…3』につづく)

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タグ : 多摩川

変わりゆく多摩川河口…1

(『2月7日の水路風景…2』のつづき)

261021.jpg澪筋の羽田側‥‥旧穴守稲荷の鳥居がある東岸は、護岸は従来のままとはいえ、法面の途中にフェンスがめぐらされ、水際には降りられないようになっていました。

前回訪問時、昨年8月15日は、西岸は鋼管矢板が並び、東岸は鋼矢板が打ってありましたが、すでに新たな護岸が仕上がった西岸に比べ、東岸は一見変化なし。基礎のみの改修だったのでしょうか。

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ところが、屈曲を過ぎて東へ向き直ると、風景が一変したのです。前回は一面に土嚢が積まれ、盛り土を締めている最中だった法面が完成し、見渡すかぎりコンクリートの真っ白なフラットに!

ここだけ切り取って眺めると、まるで異星に降り立ったような‥‥というと大げさですが、あまりに広大な白い法面に、別世界に放り込まれたような感じがしたのは確かです。水面にポツリと立つ澪標が、異世界感を強調していますよね。

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澪筋を離脱し、本流に出てから羽田イノベーションシティをほぼ正横に望んで。建物が階段状でどこか未来的なのも手伝っているのでしょう、白く輝く法面越しに見ると、宗教施設感が半端ありません(笑)。

法面の右手、芝生を敷き詰めているようですね。写真の中央あたりは凸凹なことから、左へ向かって芝生敷きを進めているのでしょう。水際がこの様子なら、施工時に河中も整理されて、ガレ場や沈んだ導流堤など、水面下の危険物も撤去されたであろうことを期待してしまいます。

261024.jpgさあ、羽田連絡道路の橋へ向かうとしましょう。すでに各所で報じられているとおり、桁もすべて架設されて、全貌を現わしつつありました。

今は仮設の足場で支えている状態ですが、これが撤去されれば、この広大な河口をわずか3径間でヤッ、と渡ってしまうのですから、構造は理解していても嘆息するしかありません。

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北詰、羽田側もご覧のとおり、東西から伸びる取付道路と接続されて、見た目にもしっくりくる感じに。背後の施設群も着々と建設が進み、橋が竣工した後の賑わいが想像できるようです。
撮影地点のMapion地図

(令和3年2月7日撮影)

(『変わりゆく多摩川河口…2』につづく)

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タグ : 海老取川 多摩川

8月15日の水路風景…5

(『8月15日の水路風景…4』のつづき)

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下流側へ出て、さらに下航し距離をとることにしました。光線の塩梅はこちらの方がよいので、クレーンの塗色も鮮やかに見えます。背後にある船着場との位置関係も、よくわかる角度ですね。

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対岸、川崎側のクレーンをズームで。羽田側とは塗色を変えて、本体が山吹色なあたり、識別のしやすさを考えたのでしょうか。

254038.jpg川崎側の陸上をふたたびズームでたぐって。「羽田連絡道路だより 第11号」によると、この設備はトラッククレーンという送り出し架設のためのもので、橋上のクレーンはトラベラークレンとありました。

7月時点で全長約600mのうち、架設済みが370mに達したとのこと。見たところ、台船による架設はすでに終わり、今後は送り出し架設と、陸上での施工が中心になるのでしょう。

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254040.jpg架設済みの桁が一望できるところまで下航し、一息つきながら眺めて。これでもおよそ3分の2の長さなのですから、高水敷や取付道路まで含めた橋の長大さが想われます。

帰路も桁裏を仰いでから離脱。台風での遅れを取り戻すように、目を見張るような急ピッチで架橋が進んでいるのを拝見して、より竣工が楽しみになったことではありました。


(令和2年8月15日撮影)

(『8月15日の水路風景…6』につづく)

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タグ : 多摩川