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ようやく会えた! 巡視船「みかづき」

(『7月12日の運河風景…2』のつづき)

253011.jpg曙運河を南下し辰巳埠頭に出て、墨田川造船の浮きドックと艤装桟橋のある一角を訪ねてみました。3月と4月に、船台上でトランサムを目にしたものの、いまだ全容を拝んだことがない「みかづき」がいれば、という期待があったのです。

埠頭の東角をかわって、さてどうかしら、と首を伸ばしてみると‥‥一隻もやっていますね! 「みかづき」だといいんですが!

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トランサムの船名はまだ塗りつぶされていましたが、間違いなく「みかづき」です! いや~、何度もロストしてようやっと、という感があったので、嬉しかったですねえ。

Wikipedia「しもじ型巡視船」によると、200総t、全長43m、兵装は20㎜多銃身機銃×1。速力は最近の例にならい、どうも未公表のようですね。「みかづき」は、このクラス最新の10番船になるそうです。

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正横からサイドビューを一枚。船体は塗装済みでしたが、上部構造物はマストとクレーンをのぞいて生地のまま。足場も取れていない、艤装真っ最中の状態です。

巡視船『みかづき』進水」(世界の艦船)によると、4月7日に進水していたとありますが、4月29日は本社を、6月7日は辰巳を訪ねたのに、見ることができずハテ? と首をかしげたものでした。

入れ替わりのタイミングが合っただけなのか、特殊な艤装などでどこか別の造船所にしばらく出張っていたのか‥‥。いずれにせよ、今回は竣工までえらく時間がかかるんだなあ、と思ったことではありました。

253014.jpg左舷前方から。ぐっと反った滑走船タイプのラインが、力強さを醸し出してよい角度です。船首甲板上、円筒の上に載った一つ目は、射撃指揮装置の光学センサーでしょうか。

逆光に入ると空が白くなり、シャープさに欠けるのは夏なので致し方ないものの、生地のままの船橋がキラキラして、新造船らしい初々しい魅力が感じられたものでした。

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ようやく会えたんだしと、ちょっと欲を出して岸壁に寄せ、正面から狙ってみました。サイドビューは軽快な感じがしますが、真正面から眺めるとだいぶ違って、排水量相応の重厚な印象が。

竣工後は、父島の小笠原海上保安署に配備されるとのこと。南海の護りにおもむく頼もしい増勢、ご安航をお祈りしております。
撮影地点のMapion地図

(令和2年7月12日撮影)

(『7月12日の運河風景…3』につづく)

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タグ : 巡視船 東京港 墨田川造船

6月7日の辰巳埠頭

252001.jpg久しぶりの出港となった6月7日。まず荒川を岩淵まで上がり、隅田川に入って、12年ぶりに石神井川を訪ねる心づもりだったのですが‥‥まあ、その顛末は後ほど触れるとして、あけぼの水門をくぐり南下。

先日、墨田川造船でトランサムのみ拝んで姿を消した、「みかづき」の艤装中のシーンを期待して、辰巳埠頭の艤装桟橋と浮きドックのある一角を、最初の目的地としたのであります。

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曙運河を出て、右へ舵を切ると‥‥おお、入渠中の艇がいますね! 巡視艇ではなく、警察船艇のような雰囲気です。近づいてみましょう。こちらに来るのも久しぶりで、新顔を見られるとなれば、自然に顔もほころぶというもの。

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ほぼ真後ろから。トランサムの船名は「ぼうそう」、定繋港は東京。塗装から間もないのでしょう、グレーの舷側色も、船底色も鮮やか。ピカピカに磨かれて金色に輝いている真鍮のペラは、3軸でした。走りもきっとパワフルでしょうね。

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左舷に回って、ドックの開口部からのぞいた舷側の文字を読むと‥‥どうやら、千葉県警の警備艇みたいですね。嬉しい出会いではありました。

期待した「みかづき」ですが、影も形もなし‥‥う~ん、残念。以前の経験から考えて、結構な期間を艤装に費やすであろうとみていたので、もういなくなるとは!

252005.jpg気温相応に靄が出て、空は白っぽく冴えないものの、その分水面は穏やか。小型の本船たちが居並ぶ辰巳埠頭も、まだ起き出して間もないような、静かな雰囲気です。

ゲートブリッジをかすめて、砂町南運河経由で荒川に入ろうと、スロットルをぐっと倒しプレーニングへ。結構な距離を走るので、メリハリをつけて効率よくまいりましょう。

(令和2年6月7日撮影)

(『6月7日の砂町南運河』につづく)

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タグ : 曙運河 あけぼの水門 墨田川造船 警備艇

4月29日のフネブネ…2

(『4月29日のフネブネ…1』のつづき)

250006.jpg隅田川に戻ったところで、先ほど別れた「建設河清第1号」と再びの出会い。

狭水路での作業中とは打って変わって、船尾に噴流を白く盛り上げ、文字通り“爆走”(?)する姿を見ることができ、ちょっとトクした気分に。



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吾妻橋をくぐって、観光汽船の浅草乗場にふと目をやると‥‥好天の日中にもかかわらず、乗船待ちのお客さんが全くいない異様な光景。コロナ対策で運休中のため当然ではありますが、非常事態を象徴するようなシーンに思えて、しばらく見入ってしまいました。

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東雲北運河、木村造船所にはどんな船がいるかな‥‥と近づいてみると、これは神田川のゴミ運搬で顔なじみ、曳船「第30中島丸」と、バージ「中島第五八号」が寄り添うように憩うているのを発見。横抱き繋留のスタイルは三崎町中継所でのそれと一緒ですが、どこかリラックスした、ホッとさせる雰囲気じゃありませんか。

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その奥、墨田川造船の前まで来て、アッと声を上げました。前回4月4日、建屋の中で建造中だった「みかづき」もそろそろ進水したろう、と期待していたのですが、建屋のシャッターは閉まっていたにもかかわらず、艤装桟橋に「みかづき」の姿はなし‥‥。

これはもしかして、進水早々、辰巳埠頭の艤装桟橋に回航されてしまったのでしょうか。大型船であれば、船橋やマストなど上部構造を重ねた後では、橋がくぐれなくなるでしょうからね。惜しいことをしました。

250010.jpg10年近くも墨田川造船に通っていて、今回ようやく気づかされたことが一つ。工場建屋の奥には本社社屋がチラッと見えるのですが、ご覧のとおり時計台が設けられていて、しかも屋根の上にある風見が、なんと帆船の形!

いや、洒落てますねえ。「みかづき」には会えなかったけれど、これに気づけたことはちょっとした感動で、マイナスを取り戻せたような気分になったものでした。

(令和2年4月29日撮影)

(『4月29日の川景色』につづく)

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タグ : 隅田川 東雲北運河 清掃船 曳船 墨田川造船

3月15日のフネブネ…2

(『3月15日のフネブネ…1』のつづき)

247056.jpg海王丸の船首側にメザシにもやっているのは、水産庁の漁業取締船「照洋丸」と同じく漁業調査船「開洋丸」、どちらもおなじみの顔ぶれ。

「開洋丸」トランサムのスリップウェイが魅力的で、出会うたびまじまじと眺めてしまいます。捕鯨母船を思わせるものがあるからでしょう。こちらはクジラでなく、トロール網を展開・揚収するためのものでしょうが、普通の船にはない装備はやはり魅力で、よいものですね。

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帰り道は、例によって東雲北運河へ。二つの造船所があるこの水路は、ご存じのとおり官船を中心に、ちょっと惹かれる船影に出会える確率が高いところ。さて本日は‥‥おっ、屋形とポンツン桟橋の間に、グレーの警察船艇らしいのがはさまっていますね!

247058.jpgハルナンバー視6、「たかお」でした。木村造船所に修繕にでも来たのでしょう。操舵室の上背があるので、潮位の高い日だと、くぐれない橋が出てきそうです。

先ほど見たら、建屋内の船台はいっぱいだったので、となりの屋形「第二あら川丸」と一緒に、順番待ちといったところでしょうか。


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さらに進んで、こちらもおなじみ墨田川造船。しばらく前から、建屋内の船台上で建造中の船がいて、通るたびに意識していました。

この日ようやく、トランサムに船名が書き込まれたのを発見。「みかづき」、語感からして巡視艇でしょうか。ホテルみたいな名前だなあ‥‥と、俗な感想が漏れたものです。グレーなのはきっと下塗りで、これから本塗装に入るのでしょうね。

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最後は船ではありませんが、この項の積み残しということで一つ。東雲運河の旧防波堤、ご存じのように天端に木を生い茂らせた(『東雲運河の旧貯木場…1』以下のシリーズ参照)風情のある姿で、石組みの法面護岸とあわせて、運河風景をまろやかなものにしていた、いわば立役者だったのですが‥‥。

この日帰路に通ってみたら、何と、結構な延長のある防波堤全体が剪定されていたのです! 向こうも見えない密林だったのが、スカスカの疎林レベルにまで。枝を刈りはらったどころか、幹もずいぶん切られたであろうと感じるくらい。

長年にわたり放置されていたのですから、今さら構造物の保護のため、とは考えづらいですね。オリンピックに関連して、会場に近いここに不審者が潜まないようにとか、警備上の理由なのではないでしょうか。

(令和2年3月15日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 東京港 東雲北運河 東雲運河 警備艇 墨田川造船

7月28日の水路風景…2

(『7月28日の水路風景…1』のつづき)

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237007.jpg曙北運河に入り、恒例のイグアナ先生へご機嫌伺いと北上。西岸の工事で、以前は密生していた背の高い木々が刈りはらわれたため、かなり遠くからも見通せるようになっています。

ためしにズームで一枚撮ってみると、腰を落としてぐっと踏ん張った感じが強調され、接近して仰ぐのとは違った雰囲気ですね。その後左に折れ、いつもの角度からも楽しみました。

237008.jpg汐見運河を西航していると、毎度のことながら気になるのは、京葉線高架の向こうに見える墨田川造船の艤装桟橋。

さて本日は‥‥いました! 寄り道決定です。でも、巡視艇ではないようですね。官船か民間船か、いずれにせよ近づいて確かめようと取舵一杯。


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船首ブルワークに掲げられた「仁王丸」という勇ましい船名が目に入りました。どうやら旅客船のようですね。大きな窓を備えた高さのある客室、乗降に配慮したと思われる造りから、貸切でなく定期船でしょうか。丸みを廃した直線的なデザインが印象的で、スピード感にあふれています。

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船尾から眺めたら、トランサムに書かれた船籍港が松島。10年前、丸文松島汽船(『第三芭蕉丸の船旅…1』ほか参照)に乗りましたが、あの松島航路に就航する船なのですね。

検索すると、松島島巡り観光船企業組合の船隊が「仁王丸」を名乗っており、就航船もよく似た外観なので、こちらの新造船で間違いないでしょう。また、「進水式見学祭のご案内」(PDF・墨田川造船)によれば、7月17日に進水式が行われたのだそう。進水間もない、しかも巡視艇建造所の印象が強い墨田川造船では、珍しい(失礼)民間船の艤装風景を目にすることができて、ラッキーでした。
撮影地点のMapion地図

(元年7月28日撮影)

(『7月28日の水路風景…3』につづく)

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タグ : 曙北運河 汐見運河 東雲北運河 イグアナクレーン 墨田川造船