超弩級最低橋?

(『浪花濃厚水路…11』のつづき)

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堂島大橋に接近してみると、まあ、息を呑むスレスレっぷりです。桁についている緩やかな反りがなければ、水面との距離は、板子一枚のスキ間しかないのではないかと思わせるほど。もちろん、通れる余地があるからこそ、船は進んでゆくのでしょうが…。

今さらながら気づかされたのは、下路式―道の上部に支える構造のある橋―だからこそ、桁下の低さが視覚的に強調されて、禍々しさすら感じるサイテーぶりを発散しているのでは…ということ。
もし、愛しの最低橋・茂森橋がタイドアーチやトラスだったら、あの桁橋ゆえの哀愁は薄れこそすれ、もっと鬼気迫る、佐藤淳一氏言われるところの、「ビジュアル的に迫力のある」橋になっていたかもしれません。

15217.jpg下路式ゆえの、視覚的な錯覚もさることながら、禍々しさを振りまいていた原因の一つが判明。近づいてから気づいたのですが、両端に茂森橋同様の、ラーメン橋台がある! 「タイドアーチのラーメン橋台橋」だ!

古びていることもあるのでしょうが、親柱付近のデザインが、何かおどろおどろしていて、歴史を感じるとかそういう以前にコワイ…(私だけ?)。

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これはまずいだろう…。
すみません、目前に迫った瞬間に口走った、正直な感想を書いてみました。

上で触れたような、さまざまなパーツが発する毒素(失礼)に、完全に呑まれているところに持ってきて、この、律義にも小さく書き込まれた橋名に、何かノックアウトされた気が。
低さに加えて、戦前(昭和2年)の竣工、ラーメン橋台橋、そしてこの規模と、雰囲気、条件ともに十二分。最低橋趣味者としてですね、堂島大橋を超弩級最低橋に推薦したいと愚考するのであります。

15219.jpg…まあ、ざれ言はともかくとして、楽しいすり抜けの瞬間をご覧いただきたく。

向こう側、手すりと桁下の距離が非常にシビアなのが見て取れるかと思いますが、緩やかに見えても橋の反りはかなりあり、船の中央部では、まだ少し余裕が感じられました。


15220.jpg後席の老紳士など、イスの間にしゃがんで横向きに丸くなり、まったく周りを見ていないあたり、堂島大橋が乗客にあたえた恐怖(笑)が見て取れる一枚。

何分、水路幅や橋の規模が違うので、目測には相当の錯覚があるとは思うのですが、実際の桁下高は、1.8mくらいだったでしょうか。満潮に向かう時間帯だったは言えこの低さ、大阪の艇長さんたちが、うらやましく思えるサイテーっぷりでした。
撮影地点のMapion地図

(21年9月12日撮影)

(『浪花濃厚水路…12』につづく)

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タグ : 堂島川 堂島大橋 最低橋