8月13日の川景色…4

(『8月13日の川景色…3』のつづき)

209096.jpgこちらの帰り道の落ち穂拾い。たまには、あけぼの水門もちゃんと(何がちゃんとなのかは略)スナップしておこう。「江東5大水門」の一つなのですから。

見通しが悪く、人目も乏しいせいか、東雲水門や辰巳水門に見られるようなスローガンも掲げられておらず、また東京の水門では珍しく、名前がひらがな表記です。格子に覆われてわかりづらいものの、魚のような帆のような、何かをモチーフにした絵柄が描かれている「お絵かき水門」でもあります。

209097.jpg
ここを古賀オールのバージが、手に汗握る思いですり抜けているんだよなあ‥‥。水門をくぐった北側では、鋼管矢板の打ち込み作業中でした。新しい護岸か、テラスでもできるのかしら。

209098.jpg
綾瀬川下流部を通ったとなれば、見逃せない堀切菖蒲水門。最近見学会も催され、多くの参加者があったとのこと。都内の水門の中でも、巻上機室、扉体ともに類を見ない変わり型、維持はその分大変かと思いますが、頑張っていただきたいものです。

209099.jpg
ちょうど陽をさえぎった雲の下で、新イグアナクレーンにご機嫌伺い。

‥‥いや、もう代替わりしてだいぶ経つのですから、「新」は取った方がいいかな。レールをつなぐお仕事がここで続くかぎり、変わらぬ姿で踏ん張っていてほしいもの。

209100.jpg
そして古賀オール、第三工場ヤードクレーン! 都内の運河畔にある荷役設備が数えるほどになった今も、万丈の気を吐くこの揺ぎ無さ! 古賀さんがホームグラウンドである運河地帯に在ってくれることに、ただ感謝のほかありません。

(29年8月13日撮影)

(この項おわり)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 曙運河 綾瀬川 汐見運河 曙北運河 あけぼの水門 堀切菖蒲水門 イグアナクレーン 古賀オール

12月29日の綾瀬川…2

(『12月29日の綾瀬川…1』のつづき)

141021.jpg工事成ったテラス基礎が途切れたあたり、台船が横付けしていない区間があったので、施工中の様子を見ることができました。

元からあった基礎護岸(他河川のものと違って高く、水面上に出ている)の手前に、鋼管矢板をすき間なく打ち込んだ様子がわかります。背後の高架には、高さのある杭打船が接近することもあってか、警戒標識の赤い三角旗が、ズラリと下げられていました。

141022.jpg

141023.jpg機材満載の台船に横付けしていた、小さな曳船(写真上)を一枚。船体、操舵室とも角ばった、全体的に直線的な印象でした。

斜めに架かった黄色い橋、堀切避難橋の手前で、工事区間はおしまい。右側には台船を繋留する杭や、護岸上にも機材らしきものが見えます。



141024.jpg

141025.jpgそしておなじみ、都内水門随一の伊達者、堀切菖蒲水門。前回は左径間が閉じていましたが、今日は全開で何より。左径間下流側、浅瀬ができてしまったのか、旗付きの竿が見られますね。

特徴ある扉体を仰ぎながらくぐってみると、あらら、扉体のてっぺんに草が生えている‥‥。閉鎖時にすくい上げた泥に、生えてきてしまったのでしょうか。やはり、円筒形の半割り(?)という扉体の特殊さが、メンテナンスを難しくしているのかもしれません。
撮影地点のMapion地図

(25年12月29日撮影)

(『12月29日の綾瀬川…3』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 綾瀬川 台船 曳船 堀切菖蒲水門

2月10日の綾瀬川下流部…3

(『2月10日の綾瀬川下流部…2』のつづき)

114051.jpg
巨大な円筒の量感を頭上に感じながら、扉体を仰いで。鋼板で構造を覆ったシェル式ゲートのため、下端には点々と排水用の穴が開いているのみで、外観はのっぺりとしています。

右端、色の濃いところがありますね。あれが本来の塗色に近い色で、あとの大部分はすっかり色あせてしまったようです。巨大な筒っぽとなれば、足場を組むのも難儀しそうですから、塗り替えもままならないのかしら。

114052.jpg堰柱の上流側…いや、橋脚というべきでしょうか、こちらは下流側と異なる、まろやかかつふくよかなラインで、あちらが船首なら船尾といったところ。

実際、昔の客船によく見られた、クルーザー・スターンを思わせる曲線で、ブルワークのような上端の突起部分も効いています。デザインを担当された方は、きっと、船が好きな方だったのではないでしょうか。



114053.jpg屋根の上流側端、あの「くりん」とした部分が撮りたくて…。橋がちょっと邪魔な上、逆光とどうもうまくいきません。ここだけは、陸上から撮るしかなさそうです。

あっ、扉体をこちらから見ると、色が下流側より濃いようです。橋の影になっていることで、退色をまぬかれたのかな? たまには訪ねてみるもので、つど新しい発見があるものですね。


114054.jpg

114055.jpg堀切菖蒲水門との逢瀬を楽しんだ後は、堀切ジャンクションが頭上を分岐・合流しつつうねるさまを見上げながら遡上。

ジャンクションのすぐ上流、堀切橋の近くには、漁船とプレジャーボートがもやう、綾瀬川では珍しい船溜のあるところ。写真奥のプレジャーたち、岸と直角にもやっていますが、増水時は大丈夫なのかな?
撮影地点のMapion地図

(25年2月10日撮影)

(『2月10日の綾瀬川下流部…4』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 綾瀬川 堀切菖蒲水門

2月10日の綾瀬川下流部…2

(『2月10日の綾瀬川下流部…1』のつづき)

114046.jpg思い切りよく、といっていいほど斜めに架けられた橋、堀切避難橋の向こうに、ご存知、堀切菖蒲水門が見えてきました。

過去に何度か登場してもらいましたが、外観の奇抜さという点では都内随一で、その割に外した感じはせず、どこか愛嬌のあるのが気に入っています。今回こちらを訪れたのは、堀切菖蒲水門に会いたくなったからでもあるのです。

114047.jpg
まずは近づく前に、真っ正面からいいお顔を。おお、左径間の扉体が閉じているな…。希少なシーンに出会えて、ラッキーでした。扉体の断面側、塗装されていないんですね。

近くに寄ると強烈さが際立つ堰柱たちも、この距離から眺めるとおすましして、おとなしい表情に見えます。

114048.jpg閉じている左径間の扉体をアップで。全開しているときは、円筒形にまとまっているのですが、全閉するとご覧のとおり唐竹割り。カマボコ形の2枚の扉体が上下にずれて、閉鎖時の高さを稼ぐ仕組みです。

後ろの管理橋には、赤地に白線の「進入禁止」の標識が掲げられていますね。都内の水門にしては珍しく、信号が設けられていないので、標識の旗が用意してあるのでしょう。

114049.jpg
ズームのゆがみで向こうの堰柱がおじぎしてしまっても、仰いで撮りたいこの角度!

朝顔の花のように広がった、水線付近からの曲線、ちょっとアゴをしゃくれたような巻上機室の下端、くりんとカールした屋根の上流側まで、何ともキャラクターの立った(?)この表情。最も魅力的な角度といっていいかもしれません。

堰柱一つ一つに、どこか顔を思わせるキャラクター性があるという意味では、行徳可動堰の堰柱に近いものを感じさせます。あっ、「進入可」の標識の旗、巻上機室右側面の、監視カメラを取り付けた張り出しに掲げられている…。扉体に貼り付けたくても、こうつるんと丸くてはとっかかりもなし、苦しいですが仕方がなかったのでしょうね。

114050.jpgほぼ真横から、水線付近を見たところ。ここだけ切り取ると、上から水面までなめらかにすぼまりゆく曲線が、まさに本船の船首そのもの。このような、船首が波をさばくようにつけた上広がりの曲面を、「フレア」と呼びますが、これがホンモノの船だったら、凌波性もさぞよかっただろうと思える形です。

もちろん、水門の機能とはほとんど関係がなく、単なる意匠上のものに過ぎないのですが、この曲線なかりせば、堀切菖蒲水門の魅力も半減していただろうことは、間違いありますまい!
撮影地点のMapion地図

(25年2月10日撮影)

(『2月10日の綾瀬川下流部…3』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 綾瀬川 堀切菖蒲水門