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亀島川水門のクレーンが!

(『3月15日と20日の大横川』のつづき)

247016.jpg隅田川を横断して、亀島川に入ってみることにしました。たびたび触れているように、亀島川水門が早すぎる更新工事に取り掛かってだいぶ経ったので、進捗を眺めがてら通っておこうと思ったのです。

第一径間の巻上機室が桁とともに取り去られたのは、大晦日にすでに見ていましたが、径間正面にクレーン船が陣取り、堰柱には足場がかかっていますね。

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第二径間をくぐってから振り返って。足場の様子からして、これから堰柱の補強にかかるのでしょう。しかし、前回の大規模な設備更新からわずか10年で、耐震補強工事をしなければならないとは。前回の更新時には“耐震”が盛り込まれていなかったのかしら? まさか‥‥。

247018.jpgここで一つ、気づかされたことが。機材満載の台船越しに、排水機場へふと目をやったら‥‥あっ!
あのクレーンがなくなってる!

排水機場の柵内は、発電機やクレーン車でぎっしり。使われなくなって久しかったであろうあのクレーンは、工事の機材を置くスペース捻出のため、あっさり撤去されてしまったのでしょう‥‥。

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排水機場のささやかなストラクチャーとはいえ、どこか古風な感じのするその姿に惹かれたものでした。「12月9日の川景色…3」から写真を再掲して、手向けとさせていただきます。合掌。

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栄枯盛衰世の習いなれど、味のある水辺の建造物が去ってゆくのは、やはり寂しいもの。静かな水面を微速で歩かせながら、つらつら想いを巡らせていたら、もう霊岸橋と日本橋水門が見えてきました。

去るものもあれば、帰ってくるものもあり。そうだ、竣工間近い常磐橋を、しつこく訪ねてみるとするか‥‥。

(令和2年3月15日撮影)

(次項につづく)

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タグ : 亀島川 亀島川水門 日本橋水門 台船

平久川ですり抜け…2

(『平久川ですり抜け…1』のつづき)

247006.jpg舵をチョイ、チョイと当てて右の護岸に寄せ、台船とのスキマに軸線を合わせたら‥‥。
‥‥うわあ。

奥の台船はさらに張り出していて、超絶狭い! 平成27年4月、北十間川で体験したすり抜けに勝るとも劣らない狭さ。しかしここまで来たら、腹を決めて応戦するしかありますまい。

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確か、護岸に基礎の出っ張りはないはず。むしろ台船のタイヤフェンダーに触れたら、抵抗で艇が振り回され、右舷船尾をゴツンといくとことは必定。左舷に神経を集中することに。

前回も触れたように、干潮時ゆえ流速はそこそこあり、スロットルをしぼり過ぎるのも気遣われるような悪条件下。舵の当て方ひとつにかかっている、といってもいい過ぎでなし。

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左舷、台船とのクリアランスが、これしかない。

このタイヤに少しでもキュキュッとやらかしたら、その瞬間に姿勢を崩して敗北、と思うと、生きた心地がしませんでしたよう(大げさ)。

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右舷だって、蔦が垂れていてこの余裕のなさ。

写真でもわかるように、フェンダーを出すとかえって幅員が増し、引っかかる可能性もそれだけ増えるので、引っ込めたまま挑戦したのは正解だったと思います。

247010.jpg加えて、出口には桜の枝が低く垂れており、脱出したら即座に左へ急転舵しなければなりません。それでも、フロントに枝が一本引っかかり、バチンとパンチされてしまいました‥‥。

まあ、そんなわけで余裕が全くなく、台船にバウづけしていたイイ感じの豆曳船も、ろくに撮れず終わったのですが、このすり抜けを無地終えた達成感は、格別のものがありました!
撮影地点のMapion地図

(令和2年3月15日撮影)

(『3月15日と20日の大横川』につづく)

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タグ : 平久川 江東内部河川 台船

平久川ですり抜け…1

247001.jpg開花宣言が出され、お花見の季節も間近に迫りました。3月15日は艇のメンテナンスを兼ねて、桜の様子を見に軽く近場回りをすることに。

柵の上でツブれたり、羽づくろいをしたりとくつろいでいたユリカモメ諸君、不審船が接近するやいっせいに立ち上がって、まあ嫌そうな顔でご注目。この直後、全員に飛び立たれました‥‥(泣)。

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例年のごとく、大横川へ向かおうと十字流を右折、平久川へ。あら、平久水門の狭い方の径間、ずいぶん扉体が汚れてしまって、痛ましいものがありますね。しばらく閉鎖が続いていたからでしょう、高圧洗浄してあげたい‥‥。

247003.jpg
習慣、というと語弊がありますが、通い慣れ過ぎた道筋ゆえ、何も考えず平久水門をくぐってしまってから、行く手の光景を目にして気づかされ「しまった!」と後悔しました。

8月1日の内部河川…3」でも触れたとおり、平久川のこの区間は護岸工事中で、通航が難しい状態だったからです。しかし、時雨橋に掲げられた横断幕には「平久川工事中 この先 一般船舶航行注意」とあって、通航止めとは書かれていないのは前回と同様。微妙な判断を迫られることに。

247004.jpg遠く、平久橋の手前に見える、クレーン台船と護岸の間にはスキマがあるような、ないような‥‥う~ん。

左に連なる鋼矢板を横目で見ながら、しばらく悩みましたが、通れなければ戻ればよし、ええい、ままよ! と、消極的ながらすり抜け応戦(?)を決断したのであります。干潮に向かう時間帯で流速は結構あり、行き足も減殺されがち。慎重にまいりましょう。

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あれ? そこそこ可航幅がある? こりゃ通れるかな!

各種の超絶低い橋のみならず、工事区間にいた台船たちにも心技(?)ともに鍛えられ、天地方向のすり抜けはもちろん、左右方向のすり抜けをもこなしてきた歴戦(??)の不審船、このくらいならイケそう‥‥と、楽観ムードが漂ったのでしたが、果たして。
撮影地点のMapion地図

(令和2年3月15日撮影)

(『平久川ですり抜け…2』につづく)

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タグ : 砂町運河 平久川 平久水門 台船 水辺の鳥たち 江東内部河川

2月9日の川景色…4

(『2月9日の川景色…3』のつづき)

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246017.jpg上架されていたのは、台船‥‥というかポンツン桟橋でしょうか、味のある抜き文字で「船1号」とありました。都章がちゃんと入っているのもいいですね。キャンバーのついた甲板には緑の滑止ペイントが塗られ、ボラードのほか複数のハッチや空気抜きなど、意外とディテール豊かです。

船台のあるスロープの水際では、オオバン君たちがおくつろぎ中。寒さで丸くふくらまり、可愛いものでした。

246018.jpg
伊澤造船の本屋(?)を正面から狙い、いかにもバックヤードらしい雰囲気の屋内を撮ってみたかったのですが、残念ながら影になっていて失敗。

それでも、水面に張り出したトタン張りの本屋に、枠で無造作に吊り上げられたFRP艇、星霜を経た護岸の肌や錆色の鋼材、手前に浮かぶおなじみ「伊沢丸55号」と、街場の造船所らしい滋味あふれる角度で、よいものでした。

246019.jpg

246020.jpg旧綾瀬川を出て右を見たら、トタンの上屋がついたいい感じのポンツン桟橋に、コンベア清掃船「第二みどり丸」がもやっており、真横につけて一枚。

隅田川に出ると、すぐ上流が屈曲であるせいか、荒川よりだいぶ風が穏やかで、しばらく微速のままリラックスムードで下航。気ままに寄り道しながら、南下とまいりましょう。
撮影地点のMapion地図

(令和2年2月9日撮影)

(『2月9日の川景色…5』につづく)

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タグ : 旧綾瀬川 隅田川 伊澤造船 水辺の鳥たち 清掃船 曳船 台船

10月14日のフネブネ…4

(『10月14日のフネブネ…3』のつづき)

226041.jpg少し距離をおいて「コスタ・ネオロマンチカ」を眺めていたとき、右から「エスエスSerenade」がゆっくりと近づいてきました。汽笛を鳴らし、手を振って交歓。

巨大客船を間近にして、お客さんも喜ばれたことでしょう。壁のようにそそり立つ舷側、数えきれないほどの舷窓は圧倒的で、きっと驚かれたに違いありません。


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勝鬨橋をくぐると、簡易船着場に「TOKYO WATER TAXI」の一隻を発見。もやいを解いた後、上流に船首を向けたまま、なぜかしばらく進まず、流れのままに流されていました。

デザインが同船社の他の艇と揃えられていたので、気づくのに時間がかかりましたが、船首を見てアッと声をあげました。カタマランの新型艇だったんですね。例の大船隊構想はシングルハルでなく、このカタマラン・タイプで進められるのでしょうか。

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日本橋川河口近くでは、堤防の補強工事が続いており台船や曳船がもやっていますが、その中のクレーン船に掲げられた標語を読み下して、思わず笑いがこみ上げました。

クレーンの後ろに立ってもいい事ないよ by難波
イヤ、難波さん素晴らしい! 工事に携わる皆さん、どうかご安全に。

226044.jpg
同じく日本橋川の工事現場で、クレーン船の対岸にもやっていたこの曳船も味がありました。

船体は明らかに溶接組みなのに、ぐるりと帯金が巻かれたガンネルのみ、大時代なリベット留めなのです。これが無骨かつ古風なオーラを発散しており、舷側の高さの割に低く抑えたコンソールとあいまって、実に好ましい雰囲気。近場を巡っていても個性的なフネブネに出会えるとは、まことに曳船趣味は奥深いものであります。

226045.jpg曳船をもう一隻。汐見運河の船溜で見かけたこれ、色褪せに加えずいぶん錆垂れがひどくて、痛ましくすらあるのが気になってスナップしたもの。船名は「あらた2号」、船籍は神奈川とありました。

曳船の場合、信じられないほどボロボロでも現役だったりするので、一見しただけでは何ともいえませんが、哀愁漂う外観に、何か心惹かれてしまったのでした。

(30年10月14日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 春海運河 隅田川 日本橋川 汐見運河 曳船 台船