7月9日のフネブネ…4
(『7月9日のフネブネ…3』のつづき)
●帰路、海老取運河に戻ってからの一枚。呑川河口近くにいた台船にもやっていたのがこれ、「20東庄丸」。都内水路ではよく出くわす東庄丸船隊らしい、シャープな感じの操舵室が魅力的な押船です。
定繋地は朝潮運河かな? 横田海事のフネブネって、甲板室が白で船体水線上が黒、喫水線下が赤い船底塗料という渋い組み合わせが多い印象で、私の好みでもあります。

●平和島運河南端の干潟水路(この日は日中潮位が高かったので、干潟は水面下でしたが)に出ると、昭和島南岸に沿って、警備艇「すみれ」が走ってくるのが見えました。
見通しのよい水面ですから、間なしにこちらを認めて行き足を落としてくれ、ブイの打たれた角を曲がって、モノレールの線路に沿ったところで行逢。手を振りあって別れました。

●ブイを過ぎてからモノレールが現れたので、振り返って警備艇と並走するシーンを一枚。多摩川までパトロールでしょうか、お気をつけて。
●京浜運河北端近く、台船やクレーン船が並ぶ中で、ふと目を引かれたのはこの台船。袋は土嚢でしょうか、その割に手前の石が積まれた側が喫水が深いので、荷ガサがあっても重さはないのかも。
土運船だとホールドに隠れてしまう積荷が、デッキ上に積み上げられていると、トリムの原因まで目視でわかって、面白いですよね。

●最近あまり全景を記録していなかったなあと思いついて、湾岸署水上安全課・高輪消防署と続く官船の船溜を南方からスナップ。
ここに居並ぶフネブネが、一隻残らず出払ってしまうときってあるのかなあ‥‥。まあ、イベントか何かでなければ、のっぴきならない事態でしょうから、こうして舷を寄せ合い憩うているときは、都内水路とその沿岸が平和であることに違いありません。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年7月9日撮影)
(『7月9日のフネブネ…5』につづく)

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定繋地は朝潮運河かな? 横田海事のフネブネって、甲板室が白で船体水線上が黒、喫水線下が赤い船底塗料という渋い組み合わせが多い印象で、私の好みでもあります。

●平和島運河南端の干潟水路(この日は日中潮位が高かったので、干潟は水面下でしたが)に出ると、昭和島南岸に沿って、警備艇「すみれ」が走ってくるのが見えました。
見通しのよい水面ですから、間なしにこちらを認めて行き足を落としてくれ、ブイの打たれた角を曲がって、モノレールの線路に沿ったところで行逢。手を振りあって別れました。

●ブイを過ぎてからモノレールが現れたので、振り返って警備艇と並走するシーンを一枚。多摩川までパトロールでしょうか、お気をつけて。

土運船だとホールドに隠れてしまう積荷が、デッキ上に積み上げられていると、トリムの原因まで目視でわかって、面白いですよね。

●最近あまり全景を記録していなかったなあと思いついて、湾岸署水上安全課・高輪消防署と続く官船の船溜を南方からスナップ。
ここに居並ぶフネブネが、一隻残らず出払ってしまうときってあるのかなあ‥‥。まあ、イベントか何かでなければ、のっぴきならない事態でしょうから、こうして舷を寄せ合い憩うているときは、都内水路とその沿岸が平和であることに違いありません。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年7月9日撮影)
(『7月9日のフネブネ…5』につづく)

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綾瀬新橋に行こうとしたら…2
(『綾瀬新橋に行こうとしたら…1』のつづき)
● 行き足をしぼりながら伊藤谷橋に接近。う~ん、ほぼ流路幅いっぱいを塞ぐようにして、台船や曳船でみっちりですね‥‥。フネブネの上流側には、浮流物がたくさん引っかかっていそう。
この距離からだとまだわかりませんが、左右どちらともすき間があるようにも見えます。最後まで希望を捨てずに、さらににじり寄ってみましょう。

●‥‥と、その前に、目線が吸い寄せられてしまったのがこの土運船。上流側の喫水が深く、ちょっと高い引き波が来たら、ホールドに浸水しそうなくらいの過積載ぶりですね。
ユンボが備えた格子状のシャベルと積み荷から見て、鋼管矢板を打ち込む準備として、護岸沿いのガレ場をさらっているのでしょう。しかし、結構な大きさの石塊が沈んでいたのですね。かつての石垣護岸が崩壊後、放置されたものかしら?

●‥‥むう、どうやら左手は基礎護岸に接舷しているようですね。となれば、突破口は右手、曳船と鋼管矢板の間しかありません。
まあしかし、もうここから上流に業務船の行き来はないとは申せ、この繋ぎ方はどうでしょうか。万が一消防艇や警備艇など、官船の緊急通航があったら、面白からざることになるのは明らかです。

●う~ん‥‥‥‥やめておこう‥‥。
あるいは鋼管矢板を打ち込む前であったなら、何とかすり抜けられたかもしれませんが。というわけで諦めがつき、後進、転回して撤退であります。
●現場を離れる直前、後ろ髪を引かれるものがあって、台船上の機材越しにチラと見えた綾瀬新橋をスナップ。
小さくかいま見える程度でしたが、橋脚の湛水線が黒く見え、ギリギリくぐれたかもと思うと、やはり悔しさがこみ上げてきます。ともあれ、綾瀬新橋自体は無事なようでしたので、確認できたことをよしとしましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年10月23日撮影)
(この項おわり)

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この距離からだとまだわかりませんが、左右どちらともすき間があるようにも見えます。最後まで希望を捨てずに、さらににじり寄ってみましょう。

●‥‥と、その前に、目線が吸い寄せられてしまったのがこの土運船。上流側の喫水が深く、ちょっと高い引き波が来たら、ホールドに浸水しそうなくらいの過積載ぶりですね。
ユンボが備えた格子状のシャベルと積み荷から見て、鋼管矢板を打ち込む準備として、護岸沿いのガレ場をさらっているのでしょう。しかし、結構な大きさの石塊が沈んでいたのですね。かつての石垣護岸が崩壊後、放置されたものかしら?

●‥‥むう、どうやら左手は基礎護岸に接舷しているようですね。となれば、突破口は右手、曳船と鋼管矢板の間しかありません。
まあしかし、もうここから上流に業務船の行き来はないとは申せ、この繋ぎ方はどうでしょうか。万が一消防艇や警備艇など、官船の緊急通航があったら、面白からざることになるのは明らかです。

●う~ん‥‥‥‥やめておこう‥‥。
あるいは鋼管矢板を打ち込む前であったなら、何とかすり抜けられたかもしれませんが。というわけで諦めがつき、後進、転回して撤退であります。

小さくかいま見える程度でしたが、橋脚の湛水線が黒く見え、ギリギリくぐれたかもと思うと、やはり悔しさがこみ上げてきます。ともあれ、綾瀬新橋自体は無事なようでしたので、確認できたことをよしとしましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年10月23日撮影)
(この項おわり)

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綾瀬新橋に行こうとしたら…1
(『10月23日の官船たち』のつづき)

●この日は綾瀬川を遡上してみることにしました。最低橋の綾瀬新橋、ご存じのとおり古い橋でもあるので、補修や改架があったらと心配になったからです。
最下流部、中川との合流点から進入、定番ともいえるかつしかハープ橋の曲線美を振り返りながら、ゆるゆると上航します。

●ええと、ヒドリガモかな? 間違っていたらごめんなさい。早くも冬鳥の姿を目にして、まあ嬉しいこと。数十羽くらいの群れだったでしょうか。
渡りを終えてまだ間もないくつろぎのひとときを、不審船の来襲で乱されたとあれば、いうまでもなくおかんむりで大騒ぎ。グヮグヮと鳴きながら飛び回られ、ほうほうの体で退散しました‥‥。
●堀切橋下流で見かけた、クレーン台船を中心とする工事船団。背割堤の水際に鋼管矢板を打つ、護岸改良の工事をしていました。
堤防、護岸の改良やテラス化など、綾瀬川下流区間はここしばらく工事が多いですね。業務船のバリエーションを楽しむには、格好の環境でもありますが。

●うまく撮れていなくて申しわけないです。綾瀬水門の少し上流、国交省綾瀬排水機場の建物を東側から仰いだところ。
右手角の塔屋と、マイクロ波鉄塔にちょっと惹かれるものがあってカメラを向けたのですが、もう少し離れていればよかったと後悔しました。
●背割堤を介して荒川と接する区間が終わり、河道は右にゆるく屈曲してほぼ真北へ。首都高小菅ジャンクションを過ぎ、東京拘置所の東、常磐線の鉄橋が見えるあたり。
あれ? 伊藤谷橋の下、どうも台船がみっちり詰まっているような‥‥。まさか閉塞するほどメザシにもやってはおるまいと、近づいてみることに。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年10月23日撮影)
(『綾瀬新橋に行こうとしたら…2』につづく)

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●この日は綾瀬川を遡上してみることにしました。最低橋の綾瀬新橋、ご存じのとおり古い橋でもあるので、補修や改架があったらと心配になったからです。
最下流部、中川との合流点から進入、定番ともいえるかつしかハープ橋の曲線美を振り返りながら、ゆるゆると上航します。

●ええと、ヒドリガモかな? 間違っていたらごめんなさい。早くも冬鳥の姿を目にして、まあ嬉しいこと。数十羽くらいの群れだったでしょうか。
渡りを終えてまだ間もないくつろぎのひとときを、不審船の来襲で乱されたとあれば、いうまでもなくおかんむりで大騒ぎ。グヮグヮと鳴きながら飛び回られ、ほうほうの体で退散しました‥‥。

堤防、護岸の改良やテラス化など、綾瀬川下流区間はここしばらく工事が多いですね。業務船のバリエーションを楽しむには、格好の環境でもありますが。

●うまく撮れていなくて申しわけないです。綾瀬水門の少し上流、国交省綾瀬排水機場の建物を東側から仰いだところ。
右手角の塔屋と、マイクロ波鉄塔にちょっと惹かれるものがあってカメラを向けたのですが、もう少し離れていればよかったと後悔しました。

あれ? 伊藤谷橋の下、どうも台船がみっちり詰まっているような‥‥。まさか閉塞するほどメザシにもやってはおるまいと、近づいてみることに。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年10月23日撮影)
(『綾瀬新橋に行こうとしたら…2』につづく)

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8月11日のフネブネ
(『後楽橋の改修工事』のつづき)
●交互通航の新砂水門で上航船を待っていたら、「UTSUMI 50」が土嚢を積んだ台船を押して入ってきました。おや、以前は船体まで白一色だったのに、緑に塗り替えたのですね。
鎌首をもたげて働く豆押船、あごを突き出しいきんで頑張っているように見えて、思わず応援したくなりますよね。出港してすぐにいい表情の船が見られたので、すっかりよい機嫌に。

●波浪する荒川河口から砂町南運河へ入り、ホッとしたところで出会ったのが2隻のガット船、外側「金吉丸」、岸壁側「第一金吉丸」、母港は木更津とありました。
黒い船体に逆光気味で、ディテールは見づらいですが、略同と見える兄弟船がそのたっぷりと肥えた舷を接して憩う姿、なかなか風情があってよいものです。

●隅田川派川を遡上していると、分流点近くでまたも「UTSUMI 50」と行逢。現場に土嚢を降ろした帰りでしょうか。よく見ると、押しているのはさっきと違う台船。土嚢ごと現場へ置いてきて、空いた台船を連れ帰ってきたのでしょう。

●隅田川、箱崎ポンプ所の前で、下航するコンベア清掃船「建河清第5号」と、手上げの小型清掃船「ちどり3号」を一枚。
ともにおなじみの船影ですが、コンベアと手上げ、2種2隻の航行する姿を同時に目にするのって、おそらく初めてだと思います。タイミングのよい出会いに、こちらも嬉しくなったことではありました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年8月11日撮影)
(『8月11日の川景色』につづく)

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鎌首をもたげて働く豆押船、あごを突き出しいきんで頑張っているように見えて、思わず応援したくなりますよね。出港してすぐにいい表情の船が見られたので、すっかりよい機嫌に。


黒い船体に逆光気味で、ディテールは見づらいですが、略同と見える兄弟船がそのたっぷりと肥えた舷を接して憩う姿、なかなか風情があってよいものです。

●隅田川派川を遡上していると、分流点近くでまたも「UTSUMI 50」と行逢。現場に土嚢を降ろした帰りでしょうか。よく見ると、押しているのはさっきと違う台船。土嚢ごと現場へ置いてきて、空いた台船を連れ帰ってきたのでしょう。

●隅田川、箱崎ポンプ所の前で、下航するコンベア清掃船「建河清第5号」と、手上げの小型清掃船「ちどり3号」を一枚。
ともにおなじみの船影ですが、コンベアと手上げ、2種2隻の航行する姿を同時に目にするのって、おそらく初めてだと思います。タイミングのよい出会いに、こちらも嬉しくなったことではありました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年8月11日撮影)
(『8月11日の川景色』につづく)

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