2月19日の川景色…2
(『2月19日の川景色…1』のつづき)

●曙北運河を南下し、新イグアナクレーンの横に出たので、正横から側面の姿を一枚。一見、きれいに前後対称形のようですが、トラスの三角をたどってみると、岸壁側の方がわずかに長いようです。
塗色以外、遠目には旧クレーンとほとんど変わりはないものの、運河の新顔を折りにふれて眺めるのは、やはり楽しいものです。

●ぐっと岸壁に寄せて、真下に入ってみました。これができるのも、十分な水深が確保されている、揚搭設備ならでは。同乗の方にも思いのほか好評で、「レールになった気分!」との感想もいただきました。

●しつこいようですが、もう一枚。よく見ると、夜設としてライトが備えられているのですね。
●通りがかれば必ずカメラを向けます、ええもう(真顔)。変わらず素敵な古賀オールさん。快晴の下で眺めると、魅力もいや増して写し甲斐もあろうというもの。
この日は、乾舷に高低のあるバージ二隻が、横抱きにもやっていました。頼もしささえ感じる肥えた船型に、重い巻取鋼板を満載している様子を想像するだけで、楽しくなるものが。貴重な艀輸送、頑張っていただきたいものです。
●新砂水門はご存知のとおり、新水門の工事中で、警戒船により管制される交互通航。通航量も結構なものなので、乗り組みの方も気が抜けないでしょう、ご苦労さまです。
カメラを向けていたら、鋼製艇らしい進入艇が。遠目には保安庁船艇のようなスタイルです。墨田川造船に向かうのかな? 行き足を止めて、入ってくるのを待つことにしました。
【撮影地点のMapion地図】
(29年2月19日撮影)
(『2月19日の川景色…3』につづく)

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●曙北運河を南下し、新イグアナクレーンの横に出たので、正横から側面の姿を一枚。一見、きれいに前後対称形のようですが、トラスの三角をたどってみると、岸壁側の方がわずかに長いようです。
塗色以外、遠目には旧クレーンとほとんど変わりはないものの、運河の新顔を折りにふれて眺めるのは、やはり楽しいものです。

●ぐっと岸壁に寄せて、真下に入ってみました。これができるのも、十分な水深が確保されている、揚搭設備ならでは。同乗の方にも思いのほか好評で、「レールになった気分!」との感想もいただきました。

●しつこいようですが、もう一枚。よく見ると、夜設としてライトが備えられているのですね。

この日は、乾舷に高低のあるバージ二隻が、横抱きにもやっていました。頼もしささえ感じる肥えた船型に、重い巻取鋼板を満載している様子を想像するだけで、楽しくなるものが。貴重な艀輸送、頑張っていただきたいものです。

カメラを向けていたら、鋼製艇らしい進入艇が。遠目には保安庁船艇のようなスタイルです。墨田川造船に向かうのかな? 行き足を止めて、入ってくるのを待つことにしました。
【撮影地点のMapion地図】
(29年2月19日撮影)
(『2月19日の川景色…3』につづく)

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イグアナ讃歌…1

運河から仰ぐ空は、絵筆でさっと刷いたような雲も爽やかな秋晴れ、川面も空を映し青く、河水を分けて進むだけで、快い気分になるほどです。

●天高く、水清くなる季節とくれば、水鳥たちの渡ってくるころでもあります。オオバンやキンクロハジロなどが群れをなして、クウクウ、ガアガアと賑やかに鳴き交わす姿を、道々眺める楽しみが増える時季でもあるわけです。
コンクリートの柵列の、陽射しでぬくもった天端で、平たくツブれて暖を取る鴨さん二羽をスナップ。ええと、カルガモとキンクロのメスかしら。

相変わらず端正な美しさを見せる、古賀オールのクレーン群に魅せられながらも、少々不安なひととき。もしかしたら、レールの艀輸送が廃止と決まり、クレーンも撤去されてしまっているのでは‥‥と、この時点ではどうも悪い方へ考えがちだったからです。

●さらに前進し、左手の木立の影から顔を出したのは‥‥・。
!!!!

●新しいイグアナクレーン?
やはり、10月30日に見た緑色のトラス部材は、組み立て前のこの一部だったのか?
イヤイヤ、早合点はいけないと、一つ深呼吸。形があまりにもそのまんまですから、単に塗りなおしただけ、という線も否定できないでしょう。角をかわって、解体中の旧イグアナクレーンでも見えてくれば、この点は確定できるはずです。
【撮影地点のMapion地図】
(28年11月20日撮影)
(『イグアナ讃歌…2』につづく)

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新砂水門・本船通航!…1
(『魚群捕捉!』のつづき)
●曙北運河に入って右に折れれば、必然的に見えてくるおなじみ古賀オールのクレーン群。40t吊りのクレーンNo.10、いつみても惚れ惚れする凛々しさですわい。そういえば、曳船がバージを引いて接岸する光景を見たいと願って早や数年、いまだに実現できていないなあ‥‥。
南下して十字流を左へ、砂町運河を東航していると、幸いにもテンションが急上昇せざるを得ないシーンに、出くわすことができたのです!

●おおお! 本船が新砂水門を通航中だ!
何度か触れたように、新砂水門は東京で唯一、本船の通航がある水門。運河を通る本船‥‥ガット船の姿は過去にも紹介しましたが、水門通航中のシーンは、なかなかものにできずにいたのです。嬉しさもひとしおですわ!
●向こう側では新水門の工事中とあって、航路はクランク状に狭まり、交互通航の管制中。上の写真でも右端に、待機中のヨットが見えます。
本船は左から斜めに突っ込む形で、水門の径間にさしかかったところ。ただでさえ幅員に余裕がないところへ持ってきて、直前で大きく舵を切らねばならないとは! はた目に見ていても、息詰まる緊張感がありますね。

●船尾を少し振りつつも、針路がほぼ水門の軸線に合った瞬間。忙しく舵輪を回す船長の表情や、きしむ船体を想像いや、妄想して勝手に一人固唾を呑む船頭。夢中でカメラを構えながら、「ヨーソロ、いいぞ、そのままそのまま」などと、あらぬことを口走るほどに興奮の極み。
もろ逆光とあって、船や水門は黒く陰り、空は靄がかったように白く、腕の悪さも加えて写真としては締まらなくなってしまいましたが、当時の緊張感が反芻できるという意味では、かえって良かったかもと自己満足。

●水門の西端をかわして、マッコウクジラの頭のように量感のある船首が、のっそりといった感じで迫ってきました。
いいぞ、イイゾ、このすり抜け感! 針の穴を通すような操船をされている、船長はじめ乗り組みの皆さんには失礼ながら、一大スペクタクルをようやくものにできた喜び、まこと例えようなし。

●径間離脱まであと一息、漆黒の鉄鯨はなお、慎重な歩みを崩しません。よく手入れされた美しい船体とあいまって、荘厳さすら感じさせる光景でした!
【撮影地点のMapion地図】
(28年9月10日撮影)
(『新砂水門・本船通航!…2』につづく)

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南下して十字流を左へ、砂町運河を東航していると、幸いにもテンションが急上昇せざるを得ないシーンに、出くわすことができたのです!

●おおお! 本船が新砂水門を通航中だ!
何度か触れたように、新砂水門は東京で唯一、本船の通航がある水門。運河を通る本船‥‥ガット船の姿は過去にも紹介しましたが、水門通航中のシーンは、なかなかものにできずにいたのです。嬉しさもひとしおですわ!
●向こう側では新水門の工事中とあって、航路はクランク状に狭まり、交互通航の管制中。上の写真でも右端に、待機中のヨットが見えます。
本船は左から斜めに突っ込む形で、水門の径間にさしかかったところ。ただでさえ幅員に余裕がないところへ持ってきて、直前で大きく舵を切らねばならないとは! はた目に見ていても、息詰まる緊張感がありますね。

●船尾を少し振りつつも、針路がほぼ水門の軸線に合った瞬間。忙しく舵輪を回す船長の表情や、きしむ船体を想像いや、妄想して勝手に一人固唾を呑む船頭。夢中でカメラを構えながら、「ヨーソロ、いいぞ、そのままそのまま」などと、あらぬことを口走るほどに興奮の極み。
もろ逆光とあって、船や水門は黒く陰り、空は靄がかったように白く、腕の悪さも加えて写真としては締まらなくなってしまいましたが、当時の緊張感が反芻できるという意味では、かえって良かったかもと自己満足。

●水門の西端をかわして、マッコウクジラの頭のように量感のある船首が、のっそりといった感じで迫ってきました。
いいぞ、イイゾ、このすり抜け感! 針の穴を通すような操船をされている、船長はじめ乗り組みの皆さんには失礼ながら、一大スペクタクルをようやくものにできた喜び、まこと例えようなし。

●径間離脱まであと一息、漆黒の鉄鯨はなお、慎重な歩みを崩しません。よく手入れされた美しい船体とあいまって、荘厳さすら感じさせる光景でした!
【撮影地点のMapion地図】
(28年9月10日撮影)
(『新砂水門・本船通航!…2』につづく)

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6月7日のフネブネ…5
(『6月7日のフネブネ…4』のつづき)

●近づいてみると、船体は塗装済みではあるものの、船橋構造物はまだ工作の途中らしく、銀色の生地もあらわです。
●舷側に大書きされた文字は、果たして日本語ではありません。ええと、フランス語かな? トランサムの「KHOR ANGAR」が船名のようですね。
右の写真は真横から見たところ。「DJIBOUTI」‥‥ジブチだ! と、ここでようやく気付く船頭。海外向けの艇が、墨田川造船で建造されているのを目にするのは、もちろん今回が初めてとあって、妙に興奮してしまいました。

●キラキラと陽光を反射する、船橋構造物周りをアップで。縦に走る筋は、ステンレスのビートか何かと思っていたら、違うみたいですね。仕上げ前のパテ盛りのようにも見えました。船体に描かれた緑・白・青のストライプは、ジブチの国旗の色をデザインした、沿岸警備隊所属を示すシンボルでしょう。
帰宅後に検索してみると、ジブチの海賊対処能力を強化するため、我が国のODAで供与される、2隻のうちの一つなのだとか(『ジブチ共和国向け無償資金協力贈与契約の締結』独立行政法人 国際協力機構)。

●去りぎわに左舷前方から。一見した感じでは、大きさ、スタイルとも、保安庁の「すずかぜ」型巡視艇によく似ています。
「ゲディズ」と同じ日に、珍しいODA艇に出会えるなんて、本当にラッキーでした。任地は紅海の入口ともいえる遠いところ、道中の無事と、現地での活躍を祈っています。
●帰路のシメは、やはり大好きな古賀オールのバージとクレーンで。バージはおなじみ「第六ふみ丸」。クレーンと同じく、よく整備された船体は、眺めていて気持ちの良いものですね。
曳船に曳かれた航行中の姿を、一度ものしてみたいと願いながら、早や数年経ってしまいました。いずれ平日に休みを取れる機会があったら、この巨体があけぼの水門をギリギリですり抜けるシーンや、十字流を微速で進む悠揚迫らぬ姿を撮ってみたいものです。
(27年6月7日撮影)
(『6月7日の水門…1』につづく)

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●近づいてみると、船体は塗装済みではあるものの、船橋構造物はまだ工作の途中らしく、銀色の生地もあらわです。

右の写真は真横から見たところ。「DJIBOUTI」‥‥ジブチだ! と、ここでようやく気付く船頭。海外向けの艇が、墨田川造船で建造されているのを目にするのは、もちろん今回が初めてとあって、妙に興奮してしまいました。

●キラキラと陽光を反射する、船橋構造物周りをアップで。縦に走る筋は、ステンレスのビートか何かと思っていたら、違うみたいですね。仕上げ前のパテ盛りのようにも見えました。船体に描かれた緑・白・青のストライプは、ジブチの国旗の色をデザインした、沿岸警備隊所属を示すシンボルでしょう。
帰宅後に検索してみると、ジブチの海賊対処能力を強化するため、我が国のODAで供与される、2隻のうちの一つなのだとか(『ジブチ共和国向け無償資金協力贈与契約の締結』独立行政法人 国際協力機構)。

●去りぎわに左舷前方から。一見した感じでは、大きさ、スタイルとも、保安庁の「すずかぜ」型巡視艇によく似ています。
「ゲディズ」と同じ日に、珍しいODA艇に出会えるなんて、本当にラッキーでした。任地は紅海の入口ともいえる遠いところ、道中の無事と、現地での活躍を祈っています。

曳船に曳かれた航行中の姿を、一度ものしてみたいと願いながら、早や数年経ってしまいました。いずれ平日に休みを取れる機会があったら、この巨体があけぼの水門をギリギリですり抜けるシーンや、十字流を微速で進む悠揚迫らぬ姿を撮ってみたいものです。
(27年6月7日撮影)
(『6月7日の水門…1』につづく)

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3月15日の水路風景…1

●ここしばらく、空模様の優れない日曜日がつづき、水路に出られないまま、気がつけば3月も半ば近く‥‥。15日の、それも午後になって何とか晴れ間を得て、ようやくの本年初出港と相成った次第です。
気温も上がり、水辺はもう春の花の季節に入ろうというところ。近場の春めいた雰囲気を拾って歩こうと、まずは曙北運河から運河地帯へ進入。2ヶ月半になんなんとする「水路離れ」を経ての水上とて、舵を握っているだけでもうハイになることったらなく、目に入る風景どれもが感動そのもの、といっても大げさではないアブナイ精神状態。おなじみ古賀オールのバージを眺めて、しみじみと嬉しさを噛みしめる不審船頭一名。

南側の西詰に掲げられているのが、下の銘板。塗り重ねですっかりつぶれてしまってはいるものの、「昭和五年/株式會社横河橋梁製作所/製作」と、かろうじて読むことができました。

●‥‥あれ? 北側東詰の銘板には、「東京石川島造船所製作」とあったんですが‥‥。さてこの違い、どう解釈すべきでしょうか。

●「運河の曲がり角」を曲がって、汐浜運河畔名物、ハクモクレン並木の様子は如何と眺めれば、八分咲きといったところでしょうか。
お花見客の姿も多く見られ、白い花弁を愛でながらのんびりお散歩される方、カメラを構える方と賑やか。春らしい、どこかウキウキした運河風景、よいものです。

進入シーンを見るのは初めてで、遠目とはいえ、大ぶりな船が狭水路に突っ込む瞬間ともなれば、コーフンするのもむべなるかな。潮もいい塩梅に干いてきたことだし、大横川も訪ねてみようと、続けて前進!
【撮影地点のMapion地図】
(27年3月15日撮影)
(『3月15日の水路風景…2』につづく)

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