夕凪橋の架け替え工事

(『5月4日の六郷水門』のつづき)

120041.jpg帰路は、京浜運河から左折して、天王洲南運河~高浜運河~高浜西運河~芝浦運河のルートで戻ることにしました。

天王洲南運河の東品川橋、市販桁「ランドクロス」と「プレガーダー」を組んだ仮橋がまだ架かっていて、工事が続いているようですね。「東品川橋の工事」で初見して以来、足かけ5年に及んでおり、結構な規模の工事であることがうかがえます。

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高浜西運河まで来て、芝浦西運河を通ってから芝浦運河へ出ようと、モノレールの線路に沿って左へ。そうそう、こちらも架け替え中なのでしたっけ。

仮橋の高欄に掲げられた垂れ幕には「夕凪橋架替工事のお知らせ(平成24年9月~平成26年2月)」、「施工時の桁下高 3.9m 現況より60cm低くなります。施工時の可航幅 9.7m 現況より70cm狭くなります。」とありました。船溜を控えているだけあって、書き方も親切ですね。
撮影地点のMapion地図

120043.jpg頭上を走り抜けるモノレールにつられて見上げると、橋脚も足場で囲まれて、物々しい雰囲気。桁下高を示す、小旗の付いたワイヤーを渡すためのものですね。

くぐってから振り返ると、旧夕凪橋は写真左、東側の径間が取り外されたところでした。しかし、最近は運河に架かる橋の架け替えが、妙に多い気がするなあ。かつての港湾部らしさを感じさせた無骨な鋼桁橋たちが、加速度的に少なくなってゆくのは、ちょっと寂しいですね。

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120045.jpg芝浦運河に戻り、おなじみ古川水門まで北上してきました。

似たようなことを何度も繰り返して恐縮ですが、本日は日中の潮位が、こうイイ感じで高止まりしている日。この佳き日に「呼ばれる」どころか、気持ちのみならず船体ごと、ちゅうちゅう吸い寄せられそうな水路といえば…。


(25年5月4日撮影)

(『光射す高架下水路・古川…1』につづく)

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タグ : 天王洲南運河 芝浦西運河 芝浦運河 古川水門

12月2日の川景色…1

(『12月2日のフネブネ』のつづき)

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前後しますが、フネブネのお次は同日に眺めた気になる物件たちをいくつか。朝潮運河、新月島運河(新月島川)との丁字流近くに突き出しているのが、この「泉興産勝どき倉庫」の看板を掲げたクレーン。朝潮運河に唯一残った荷役設備であります。

とはいっても、看板やガーダーのはげちょろげ具合、岸壁上には不要の鋼材らしきものが無造作に横たわり、本来開口しているべき建屋の壁は、すき間なく塞がれているところをなど見ると、もう使われなくなってずいぶん経つのでしょう。朝潮水門のスイングゲートとともに、舟運の残り香を伝える数少ない物件となってしまいました。
撮影地点のMapion地図

110032.jpg西仲橋の架け替え」でも触れた、西仲橋の工事はどうかしらと、左に折れて月島川へ入ってみました。

以前は両岸から鋼矢板の囲みが張り出し、可航幅を極端に圧迫してすり抜け感が味わえましたが、それらは取り去られてご覧のようにすっきり。見通しがだいぶよくなりました。



110033.jpg水路中央を占有していた鴨さんたちが、我が艇の接近を嫌がっていっせいに散ってゆきました。ごめんね~。頭の茶色いのは、ホオハジロだったかな? (トリ好きなくせに詳しくないあたり)

そうそう、ここ月島川は、水路行でたびたび出会っているスマートなカタマラン、エスエスNANO1(『満漢全席小名木川…9』ほか参照)の定繋地でもあるのですが、通りがかったところで、嬉しいことにちょうどZEN船長がおられ、久々にご挨拶ができました。

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次第に薄雲がかかり始め、ときおり陽が陰るようになってきました。冬の薄日を浴びて、どこかさっぱりとした表情の月島川水門を一枚。

110035.jpgこの後、芝浦運河地帯にもちょっと寄ってみたのですが、その入口にある古川水門、例の「たい焼きが電気ショックでシビレている」(『芝浦運河点描…2』参照)絵柄を見上げて気づいたのが、ちょっとした汚れのパターン。

左右にある継手からの錆だれはともかく、イナズマ模様の谷になった角から下へ、白く水垢様の汚れが何本も見られますね。絵を描いて塗料の盛ってある分、表面にわずかな凹凸があるということが、実感できる汚れの付き方。これだけの面積がある扉体を、美しく維持してゆくのは大変なことですね。
撮影地点のMapion地図

(24年12月2日撮影)

(『12月2日の川景色…2』につづく)

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タグ : 朝潮運河 月島川 月島川水門 古川水門 水辺の鳥たち

6月3日の芝浦運河地帯…3

(『6月3日の芝浦運河地帯…2』のつづき)

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一旦運河を出て港内へ。レインボーブリッジの西詰、ループの中へ久しぶりに入ってみたくなりました。

ぐるりを走るゆりかもめの電車を目で追っていたら、時ならぬサイレンの音がわんわんと響いてきて、ループ道路の途中に集結している様子。水面からはよく見えませんでしたが、首都高で事故があったようでした。

95048.jpg高浜水門に向かって左手、京浜運河の北口にある船溜…かつて浚渫船「雲取」がもやっていたあたりには、新しい浚渫船「海竜」の姿が!

まさにフネそのもの、他の本船に混じったら、とっさには見分けがないつかないくらいのスタイルは、機械然とした無骨そのものの「雲取」とは対照的ですね。


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船宿の持ち船らしいフラットボートの後について、運河へもどりました。芝浦運河を通って帰るとしましょう。

雲も切れて初夏らしくなった空をバックに、そびえるタワーマンション群とその影を映す水面、一条の白いウェーキがよいアクセントとなって、美しい街場の運河風景を楽しむことができました。

95050.jpg芝浦運河といえば、芝浦東運河との分流点にある、「芝浦通船」の通船溜を眺めるのも楽しみの一つ。

チラリとのぞく船底色の赤がよく映えているのも、白い船体が美しくあってこそ。社風なのでしょうか、この船社のフネブネはどれも手入れが行き届いています。その上、今や少なくなりつつある、これこそ“ツーセン”といいたくなるような船型なのですから、吸い寄せられるわけですわ!
撮影地点のMapion地図

95051.jpgそしておなじみ、古川水門の裏側を仰ぎながら、芝浦運河にお別れ。

まだちょっと物足りないので、浜離宮前に寄り道してみましょう。




(24年6月3日撮影)

(『浜離宮の出船風景』につづく)

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タグ : 芝浦運河 高浜西運河 通船 曳船 浚渫船 古川水門

芝浦運河点描…2

(『芝浦運河点描…1』のつづき)

13061.jpgアーバンランチの発着する、「ミナモ」の桟橋の対岸のみ、ご覧のような自然石(砕石かな?)を積んだ、法面護岸が完成していました。

これなら見た目も良いですし、艇から見れば、引き波の反射をやわらげてくれる効果も得られるので、一石二鳥と言ったところでしょう。

13062.jpg本来は、桟橋や揚搭設備を持っていたであろう倉庫が、テラスが直前に造られたことにより、水面から切り離され、ちょっと寂しい光景になってしまった例。

もちろん倉庫としては現役なのでしょうが、本来の荷受口であった、運河とのつながりが絶たれてしまった姿は、少々哀れでもあります。

13063.jpg新橋への切り替えは完了したものの、まだ工事の続く潮路橋の前後では、水面に旗やブイが設けられ、通航船に注意をうながしている箇所がありました。

仮設橋か、旧橋のものかはわかりませんが、まだ水中に取り除ききれていない矢板や橋脚が、残っているのでしょうか。


13064.jpg今回の芝浦界隈散策で、一番嬉しかったのがこれ。
全長わずか100mあまりの極小運河、芝浦北運河の奥には、建材の荷揚げ場があるのですが、独航艀が接岸しているのを、初めて見ることができたのです。

超ミニ運河とはいえ、水運の一翼を担う、生きた運河であるところに惹かれるわけです、ハイ。

水辺がが再開発され、ま新しいマンションや公園に囲まれながら、孤軍奮闘するこうした施設は何か所かありますが、まあ、やはり自分としては、声援を送りたくなってしまうわけで…。
先祖代々の先住者にもかかわらず、後から来た人たちに苦情を言われ(以下略)というお話を、ご近所の町工場の人たちからも、よく聞かされていますのでねえ…。

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これも「お絵描き水門」、私の脳内では、「たい焼きが電気ショックでシビレている」(笑)絵に見える、ユーモラスな絵柄の古川水門を後に、本日のお散歩を終了。

何度も通ったおなじみの運河でも、こうして小さな変化が楽しめるのが、都内の水路の面白さでもあります。東京南部の水路群も、しばらく訪ねていないので、機会があったらまた、見て回りたいですね。
撮影地点のMapion地図

(21年8月16日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 芝浦運河 芝浦北運河 古川水門

古川再訪…1

6001.jpg昨日5月3日は、日中は薄曇が多く、午後からは南風が強くなり…と、ベストとは言えませんでしたが気温は高く、川走りにはまずまずのお天気でした。

準備を整えて、いざ運河に出てみると…おや、水のコンディションがあまり良くありません。絵の具を流したように赤茶けて、ペラがかき回した航跡も、心なしか泡立ちがいい(?)ような…。ここ数日、気温が急に上がったせいでしょうか。今までも、降雨の乏しい夏には、こうした色の水になったことがありました。

6002.jpg東雲運河を下り、東京港に出ると、水の色は急激に回復。やはりホッとします。

本日最初の目的地は、写真の日の出桟橋、水上バスターミナルのすぐ奥に河口のある、古川です。


6003.jpg日の出・竹芝の両埠頭に挟まれたここは、竹芝運河という、全長わずか200mのミニ運河。古川の河口は、この奥になります。

Doblog「水路をゆく」をお読みくださっている方は、よくご存知と思いますが…、古川は、金杉橋近くのギッシリぶりに怖気をふるった、17年8月以来の訪問。トラウマ(?)があったとはいえ、よくぞ足掛け5年もうっちゃっておいたものだと、変なところで感心してしまいました。

6004.jpg海岸通りの橋梁集中区間を抜けると、首都高・浜崎橋ジャンクションの曲線道路が頭上にうねる、ある種東京の川を象徴するような風景が広がります。

4本のうねった道路を束ねたあたりが、竹芝運河の終点です。



6005.jpg左手には芝浦運河地帯のメインライン、芝浦運河の入口。東芝浦橋の向こうに見える水門は、古川水門なのですが、よく考えてみると、古川には全く接していないんですよね…。

さて、足掛け5年、実質3年半ぶりの古川再訪、何か新しい発見はあるのか、そして、トラウマは克服できるのでしょうか…。

撮影地点のMapion地図

(21年5月3日撮影)

(『古川再訪…2』につづく)

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タグ : 古川 古川水門 東京港 竹芝運河 高架下水路 水上バス