芝浦東運河の橋台跡

12月13日航行時のお話を再開させていただきます。順番で言うと、「富士見橋架橋成る」から「南前堀…1」のあいだの航程になります。

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東京港を横断し、日の出水門にヨーソロ、延長300mに満たないミニ運河、芝浦東運河へ進入。
今まで紹介し忘れていたのですが、ここにもちょっとした見どころがあります。

20087.jpgこれ、橋台跡ですね。かつて竹芝・日の出・芝浦の3埠頭を貫いていた、東京都臨港線の鉄道橋跡です。

北側のこちらは、橋台近くにわずかながら築堤も残り、柵も立てられて、廃線跡らしい雰囲気を残していますね。


20088.jpg対してこちら、南側はビルが立ち、背後の土地はすっかり様変わりして、ペラペラの壁のような状態の橋台が、さびしく取り残されていました。

臨港線については、その道の愛好家によって語りつくされた感があるので、詳しくはそちらに譲りますが、現役時代・昭和49年の航空写真「CKT-74-15」(GIS国土情報ウェブマッピングシステム)を見ると、接岸する船や艀の数とともに、鉄道の貨物ヤードの広大さ、貨車の多さにも驚かされます。このころはまさに、この3埠頭が、東京港の中心だったことが実感できますね。

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そういえば、このあたり、戦前の臨港線を写した絵葉書があったなあ…と、探してみたら、ありました。もっともこれは、芝浦東運河ではなく、古川河口の竹芝運河の光景ですね。橋は、これも橋梁ファンや鉄道ファンの間では有名な単葉跳開橋、古川可動橋です。(竹芝運河の写真は『古川再訪…1』参照)

跳ね橋の魅力もさることながら、通航する和船群のディテールが、人着写真としてはよく写っているのに惹かれて買ったものです。橋が開くのを待っていたフネブネが、本船の瀬取りに向かわんと、いっせいに漕ぎ出す様子が、活き活きと映し出されていますね。

参考まで、キャプションを抜き書きしておきます。タイトルは「芝浦臨港線ハネアゲ橋」。全長30m、重量8萬貫、工費¥160,000-。「東京大十六橋」というシリーズものの一枚です。

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昨年こちらで触れましたが、保護色カラーに塗り替えられて、ちょっと残念な日の出水門を通過。

新日の出橋が迫っているので、12月27日からのタイトルや、この写真のような撮り方しかできませなんだ。
日の出水門には、びっくりさせられたことがもう一つありました。次回ご覧に入れましょう。
撮影地点のMapion地図

(22年12月13日撮影)

(『日の出水門のウラ事情』につづく)

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タグ : 芝浦東運河 竹芝運河 日の出水門 古川可動橋 絵葉書・古写真