3月29日のお花見水路…5

(『3月29日のお花見水路…4』のつづき)

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少々風も出てきて、波も立ってきたので、お客さまを乗せて港内を突っ切るには、あまり具合のよくない状況になってきました。少し時間がかかっても、目黒川へは運河づたいに向かった方がよいでしょう。

竹芝運河から古川の河口で左折、芝浦運河を南下することに。おなじみ浜崎橋ジャンクションを仰ぐと、桁側面に陽光を反射して、古川の上流に向かって収束してゆく、見事な造形を見せてくれました。

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170_023.jpg芝浦運河に入り、古川水門をくぐってすぐ右手、新芝浦橋の西詰近くにも桜の一群が。

右の写真は、以前も紹介した南浜橋~浦島橋間のテラスにある桜並木。こちらも3~4分咲きといった感じです。河畔桜の双璧ともいえる、大横川・目黒川には及ばないにせよ、道々の運河畔でも、こうしてあちこちの桜の姿を拾って歩けるのは楽しいものですね。


170024.jpg浦島橋は、芝浦運河地帯でも数少なくなった、リベット組みの鋼桁橋です。架け替えが著しい芝浦ともなれば、腕はまずくともやはり、アップで一枚収めておきたくなるというもの。

写真左手も、テラスの工事がだいぶ進んできましたね。整備が進むにつれて、東京港のバックヤードとして働いてきた運河地帯の面影は、急速に薄れてゆきます。


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港栄橋をくぐって、アーバンランチがやってきました。橋の手前で右に寄せて停止、道を譲って通過を待ちます。

全高を抑えた姿勢に、カタマランならではの旋回性能のよさを考えると、都内ならほとんどの狭水路で運用できそうですね。港湾部だけでなく、江東や隅田川西岸の河川でも、活躍する姿を見てみたいものです。チャーター便で、川めぐりをしたことはあるのかな?
撮影地点のMapion地図

(27年3月29日撮影)

(『3月29日のお花見水路…6』につづく)

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タグ : 古川 高架下水路 竹芝運河 芝浦運河 アーバンランチ 水上バス

古川の護岸が崩落


夕方のニュースですでに報じられたので、ご存知の方も多いと思いますが、古川は一之橋橋詰近くの護岸が崩落、河道が半ば閉塞するという事故がありました。日本経済新聞サイトからの記事を転載させていただきます。


区道30メートル崩落、けが人なし 東京・麻布十番 2013/10/5 18:22

4日午後11時ごろ、東京都港区麻布十番の幅約5メートルの区道が約30メートルにわたって崩れた。区道は古川沿いの高さ約6メートルの護岸上にあり、のり面のコンクリート部分や区道の土台に当たる土砂が川に崩落した。けが人や家屋への被害は出ていない。

 都建設局によると、現場の区道は昭和初期に造られ、都は昨年から周辺の護岸の改修工事を進めていた。3日に工事関係者から道路が沈下しているとの通報があり、4日午後6時以降、通行禁止にしていた。



一之橋付近、首都高下を流れる古川の護岸が崩落」(NEVERまとめ)に掲載されている写真から判断すると、一之橋西詰の南側で間違いないと思われます。上に掲げた写真は、5月4日の古川遡上時(『光射す高架下水路・古川…1』ほか参照)に撮ったものですが、まさにこの左側、マンションらしい建物が迫っているあたりの護岸ですね。

NEVERまとめの写真を見ると、工事のフェンスとおぼしきものも一緒に崩落しているので、旧来の石垣護岸を改築する工事でもしていたのでしょうか。道路の陥没が始まっていたということは、水の侵入による土砂のゆるみや、水を含んだ土砂が膨張したことによる、石垣のはらみ出しなどが考えられますが、現時点の報道ではその点について触れられておらず、原因はわかりません。

ともあれ、人身事故にならなかったのは、本当に何よりでした。河道や道路がもとのように復旧され、また古川を遡上できる日が来ることを願っています。

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タグ : 古川 高架下水路

光射す高架下水路・古川…11

(『光射す高架下水路・古川…10』のつづき)

120096.jpg帰路のスナップのつづきです。右は上流側から見た新堀橋。右に高いビル、左に防音壁を連ねた二段重ねの首都高と、まさに人工の渓谷といったところ。

ちょうど影になっていることも手伝い、ぽつねんと寂しそうな感じがしますが、歩行者の交通量は結構あり、往路にはおじさまグループに発見され、例によってうろんげに見下ろされてしまいました(笑)。


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芝公園入口の涙ぐましい張り出し(自分の中では、すでに固有名詞になっているあたり)から伸びるランプを、同様に上流側から眺めて。

波紋が陽光を反射して、桁裏へキラキラと模様を描くのはよく見かけますが、ほんの小さなものがほとんどです。ここは反射が帯状に長く連なり、しかも桁に勾配があることも手伝い、奥まで一望できる大規模(?)なもので、しばし見とれてしまいました。

120098.jpg赤羽橋の裏側を上流側から。こちらも桁裏はピカピカで、奥には桁から下がった、使途不明な二組のタイヤも小さく写っています。

杭列の間に、光の柱のようなものが…。確か、あの位置にはなにも建っていないはずですが、反射の具合でこう写ったのか、少々不気味ではありますね。



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上と対照的なのが、芝園橋を上流側からくぐったとき。薄闇に沈んだ中、桁の下端だけが縞状に鈍く光り、構造の美しさを堪能させてくれるようです。

まあ、カメラ任せで偶然撮れたにすぎないのですが、古川ならではの、光の面白さを味わった気分でした。

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そして最後はやはり、金杉橋下流のぎっしり船溜でシメといきたいものです。初訪時の緊張はどこへやら、今や余裕をもってこの風情ある川景色を愛でられるのですから、現金なものですね。

陽の高い季節、また午後早くという時間帯のおかげもありましょうが、高架と橋脚を縫って、またビルの谷間をものともせず、川面へさんさんと降り注いでは、さまざまなシーンを見せてくれた初夏の陽光!

奥部まで進入できる日は限られますが、可航環境もまずまずで、特に街の深部に分け入ってゆくような、探検気分が盛り上がるという意味では、他の高架下水路に勝るとも劣らないものがあります。今まで古川に対して抱いていたイメージは、ほんの一面に過ぎなかったことを、痛感させられた水路行でした。


(25年5月4日撮影)

(『5月4日のフネブネ』につづく)

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タグ : 古川 高架下水路 橋の裏側

光射す高架下水路・古川…10

(『光射す高架下水路・古川…9』のつづき)

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120091.jpg河道を扼する不安な張り出しを認め、恐る恐る近づいてみると、護岸工事で川中に前進させて鋼矢板を打ち込み、防水区画を造っているものと判明。水深はさらに上がって1mになりましたが、先ほどより安定している模様。左側が通れるのなら、テラスまであとわずかの距離だし、何とか突破して小山橋をくぐりたい…。排水のホースが何本か、左に出ているのが気になります。

下はすでに転回した後の写真ですが、工事現場にギリギリまで近づいてみると…。ホースは長々と対岸近くまで伸び、さらに上流側にも、もう一群あることが判明! 

うう~ん、ボートフックでつついて通ることも一瞬考えたものの、これは欲張らない方がよさそう…。というわけで、涙を呑んで180度回頭。新広尾公園テラスとの再会は、またの機会とするとことにしました。

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川面を抜けてくる南風のおかげで、幅が狭いにもかかわらず、楽々と転回できたのがせめてもの慰め。捲土重来、ええ、また来ますとも!
撮影地点のMapion地図

120094.jpgあと一歩というところだったので、がっかりはしたものの、あとは様子の知れた帰り道ということで、ホッと息をついたのも事実。というわけで、以下は帰路のスナップです。

一之橋手前、うねる二重の高架と橋脚のかたちを楽しんで。すき間からのぞく初夏の青空、日の高いこの時季に訪ねて、本当によかった…。


120095.jpgカーブ上に存在感を放つ錆色のがっしり桁、こちらから見ると、上に二階建ての詰所が載っていることがわかりました。

側面に掲げられた横断幕によると、「古川地下調節池 インフォメーションセンター」とあります。ここにお邪魔すれば、地下調節池について勉強させてくれるのかしら。

(25年5月4日撮影)

(『光射す高架下水路・古川…11』につづく)

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タグ : 古川 高架下水路

光射す高架下水路・古川…9

(『光射す高架下水路・古川…8』のつづき)

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120087.jpg下手な橋よりも頑丈そうな、錆色の鋼桁をくぐって曲線の半ばへ。左の浅場を避けるため、できるだけアウトコースぎりぎりに持ってゆきたいのですが、水面下にあるであろう基礎護岸の寸法が不明なことから、あまり右に寄せ過ぎることもためらわれ、真ん中やや右よりといったポジションに。

取舵を切り始めたころから、魚探の感が波打ち始めて不安定となったばかりか、水深も2m台を割ってぐんぐんと上昇しだし、一の橋の直前では右のとおり、1.5mまで浅くなってしまいました。あらら…。推算潮位高1.29mを引くと、河床高はA.P.-0.2m程度ということになりますね。浅くなるのは予想できたものの、思ったより河床が上がっているようです。

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一の橋…いやさ、一之橋を通過! 江東の竪川同様、かつての大工事による新開地を思わせる、「ナンバーズ・ブリッジ」の第一橋。そろそろ歩きで河口から21分、ついにここまで来ることができた!

120089.jpg90度に及ぶ急カーブ区間も、この橋の下で終息して、もとのゆるやかな河道に戻ります。そうそう、カーブを半ばまで曲がったところで、いままでそよとも吹かなかった風が、南北の河道を抜けるようにドウッと吹きつけてきたのです。これで、この先の転回もバッチリと、思わず笑顔になりました。今日の古川にはとことん「呼ばれて」いるようです!

そんな笑顔もつかの間、魚探に目をやると、北の国からのメッセージのように無慈悲な数値が。1.1m! 
過去ログ「古川をほんの少し歩く…1」で見た、新広尾公園の説明板には、河床高A.P.-0.44mとありました。もちろん、土砂の堆積は覚悟の上ですが、ここまで河床が上がってしまっているとは…。新広尾公園のテラスまでは、何とかたどり着きたいのですが、大丈夫かしら。慎重にまいりましょう。

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奥に小さく見える、小山橋をくぐれば、ゴールの新広尾公園テラスは目前。水深がこれ以上、浅くならないことを祈りつつ…。あれっ、その前に不安をかきたてられるモノが。通れるのかな?
撮影地点のMapion地図

(25年5月4日撮影)

(『光射す高架下水路・古川…10』につづく)

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タグ : 古川 高架下水路