10月30日の古川…4
(『10月30日の古川…3』のつづき)
●可航区間の最終橋、小山橋を上流側から眺めて。高架と建物の間からのぞける青空、抜けるようで実に気持ちのいいこと。
撮影の都合で、一の橋~遡上限界点を2往復、途中の区間でもリトライが複数回ありましたが、風も抜けずまた流れの緩い時間帯に恵まれて、たび重なる転回も不安なく行えたのは幸いでした。

●快晴の恩恵は、高架の桁裏まで波紋の反射を及ぼし、あまねく光を行き届かせるさまを見せてくれます。ああ、晴れていることって本当にありがたい。

●石垣護岸が見せるこの曲面、外側に更新工事が及んだとあっては、内側も近いうちに見られなくなってしまうのでは‥‥と、記録を残す気持ちで一枚。
曲面の下流側には、右のような切断部分があり、フラップゲートを備えた排水管渠が。長らく河道下に調節池を設ける工事をしていますから、その吐口でしょうか。

●撮影を終え、竹芝運河の無銘人道橋まで戻ってきました。しつこいようですが、抜けるような青空が本当に嬉しい。あっ、橋の向こう、「新東京丸」がこちらに向かってくきますね。入港シーンが楽しめそうです。
(30年10月30日撮影)
(『10月30日のフネブネ…1』につづく)

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撮影の都合で、一の橋~遡上限界点を2往復、途中の区間でもリトライが複数回ありましたが、風も抜けずまた流れの緩い時間帯に恵まれて、たび重なる転回も不安なく行えたのは幸いでした。

●快晴の恩恵は、高架の桁裏まで波紋の反射を及ぼし、あまねく光を行き届かせるさまを見せてくれます。ああ、晴れていることって本当にありがたい。


曲面の下流側には、右のような切断部分があり、フラップゲートを備えた排水管渠が。長らく河道下に調節池を設ける工事をしていますから、その吐口でしょうか。

●撮影を終え、竹芝運河の無銘人道橋まで戻ってきました。しつこいようですが、抜けるような青空が本当に嬉しい。あっ、橋の向こう、「新東京丸」がこちらに向かってくきますね。入港シーンが楽しめそうです。
(30年10月30日撮影)
(『10月30日のフネブネ…1』につづく)

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10月30日の古川…3
(『10月30日の古川…2』のつづき)
●屈曲区間に入った直後、魚探の感に目を落としたらご覧のとおり、モコリとした盛り上がりが見られました。頂部で1.9mの水深ですから、まだ余裕がありますが、こういう感はヒヤリとさせられます。
内側は浅いので、河道中心よりやや外側を通ったのですが、以前はも少し底状が安定していたような気が。
やはり、旧護岸を基礎から撤去し、鋼管矢板を打ち込むという作業の結果、河底が乱れたのでしょうか。竣功の暁には、浚渫もしていただけるとありがたいのですけれど‥‥。

●工事区間を振り返ってみると(下写真)、ジャンクションの高架で三角に区切られた青空の下、重機のポーズも勇ましく見えて、何か希望に満ちた感じ(?)の絵に。
都内可航河川随一の屈曲区間だけに、どんな護岸に生まれ変わるのか、楽しみではあります。以前のように噴水(『光射す高架下水路・古川…8』参照)は設けないでいただきたいものですが!

●新広尾公園親水テラスの前を通過。護岸を計画高水位以下まで掘り込んだ(つまり増水時は水没する前提)形式のテラス、中小河川ではあちこちで見られるようになりましたが、少なくとも柵に扉が設けられていたりして、防災船着場を兼ねているのが普通ですが、こちらはそのたぐいの設備はなし。ちょっともったいない気もします。
ちょうど保育園のお散歩の時間だったのか、遊んでいた子供たちが駆け寄ってきて、元気に手を振ってくれました。柵に守られ、すり鉢状で目も行き届くテラスは、小さい子を遊ばせるには最適の安全な場所といってよいのでしょう。

●この日は「できるだけ二の橋に近づいてほしい」というご希望もあり、ほんの少しですが、遡上限界点を更新しました。写真の場所で魚探の感がロストしたので、ここらが限界らしいと、お断りして転回。
帰路のテラスでは、さっき手を振ってくれた子が知らせたのでしょう、お友達や保母さんたちと一緒に待っていて、盛大なお見送り! 元気いっぱいの笑顔が嬉しく、こちらも手を振って応えました。
【撮影地点のMapion地図】
(30年10月30日撮影)
(『10月30日の古川…4』につづく)

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内側は浅いので、河道中心よりやや外側を通ったのですが、以前はも少し底状が安定していたような気が。
やはり、旧護岸を基礎から撤去し、鋼管矢板を打ち込むという作業の結果、河底が乱れたのでしょうか。竣功の暁には、浚渫もしていただけるとありがたいのですけれど‥‥。

●工事区間を振り返ってみると(下写真)、ジャンクションの高架で三角に区切られた青空の下、重機のポーズも勇ましく見えて、何か希望に満ちた感じ(?)の絵に。
都内可航河川随一の屈曲区間だけに、どんな護岸に生まれ変わるのか、楽しみではあります。以前のように噴水(『光射す高架下水路・古川…8』参照)は設けないでいただきたいものですが!

●新広尾公園親水テラスの前を通過。護岸を計画高水位以下まで掘り込んだ(つまり増水時は水没する前提)形式のテラス、中小河川ではあちこちで見られるようになりましたが、少なくとも柵に扉が設けられていたりして、防災船着場を兼ねているのが普通ですが、こちらはそのたぐいの設備はなし。ちょっともったいない気もします。
ちょうど保育園のお散歩の時間だったのか、遊んでいた子供たちが駆け寄ってきて、元気に手を振ってくれました。柵に守られ、すり鉢状で目も行き届くテラスは、小さい子を遊ばせるには最適の安全な場所といってよいのでしょう。


帰路のテラスでは、さっき手を振ってくれた子が知らせたのでしょう、お友達や保母さんたちと一緒に待っていて、盛大なお見送り! 元気いっぱいの笑顔が嬉しく、こちらも手を振って応えました。
【撮影地点のMapion地図】
(30年10月30日撮影)
(『10月30日の古川…4』につづく)

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10月30日の古川…2
(『10月30日の古川…1』のつづき)

●壮絶張り出しの続き、芝公園入口の上昇してゆく高架を仰いで。高さが増すにつれて圧迫感は減じるものの、数があるだけに、片持ち梁の強烈さはなお衰えず。
護岸に接して橋脚を建て、川面に張り出すのは神田川奧部も同様ですが、密度が濃いだけに印象の強さはやはり、古川に軍配が上がりますよね。
●ここで鴨さんの一群が登場。出会ったはなは基礎護岸の水際でまったりしていましたが、接近すると例によって実に嫌そうな面持ちで、上流にしばらく泳いでは飛びを繰り返していました。
何度目かに川面に降りるのを止め、いずこかへ飛び去ってしまったのですが、ほとんど舟航のない安寧の地を侵した形になり、何とも申しわけない気持ちに‥‥。

●ピンが甘くて恐縮ですが、ここまで近づいたときも。事前にスタッフへ「水鳥が見られるかもしれませんよ」とお知らせしていたので、喜んでカメラを向けておられました。都市河川で普通に水鳥たちが暮らしているシーン、驚かれる方も少なくないでしょう。
●一ノ橋ジャンクション直下、これも古川名物に挙げたい90度超の屈曲区間が見えてくると‥‥。こりゃびっくり、外側の護岸、大規模な改修工事中ですね。
古風な石垣護岸がすっかり失せて、錆色の鋼管矢板が視界いっぱいに広がる、圧倒されるような光景。水際の鋼矢板からは排水のパイプが伸び、盛んに水を吐き出していました。

●陸上の重機も動いていて、平日ならではの躍動感ある河川工事風景。
あまたの支流や暗渠を集め、谷間を流れ下る基幹河川だけに、増水時の流圧を思えば、ここが真っ先に改修の対象になったのはうなずけます。個人的には、可航幅を減じないでもらえるとありがたいですね。
【撮影地点のMapion地図】
(30年10月30日撮影)
(『10月30日の古川…3』につづく)

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●壮絶張り出しの続き、芝公園入口の上昇してゆく高架を仰いで。高さが増すにつれて圧迫感は減じるものの、数があるだけに、片持ち梁の強烈さはなお衰えず。
護岸に接して橋脚を建て、川面に張り出すのは神田川奧部も同様ですが、密度が濃いだけに印象の強さはやはり、古川に軍配が上がりますよね。

何度目かに川面に降りるのを止め、いずこかへ飛び去ってしまったのですが、ほとんど舟航のない安寧の地を侵した形になり、何とも申しわけない気持ちに‥‥。

●ピンが甘くて恐縮ですが、ここまで近づいたときも。事前にスタッフへ「水鳥が見られるかもしれませんよ」とお知らせしていたので、喜んでカメラを向けておられました。都市河川で普通に水鳥たちが暮らしているシーン、驚かれる方も少なくないでしょう。

古風な石垣護岸がすっかり失せて、錆色の鋼管矢板が視界いっぱいに広がる、圧倒されるような光景。水際の鋼矢板からは排水のパイプが伸び、盛んに水を吐き出していました。

●陸上の重機も動いていて、平日ならではの躍動感ある河川工事風景。
あまたの支流や暗渠を集め、谷間を流れ下る基幹河川だけに、増水時の流圧を思えば、ここが真っ先に改修の対象になったのはうなずけます。個人的には、可航幅を減じないでもらえるとありがたいですね。
【撮影地点のMapion地図】
(30年10月30日撮影)
(『10月30日の古川…3』につづく)

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10月30日の古川…1
(『10月30日の運河風景』のつづき)
●竹芝運河の最終橋、青い水管橋の向こうに首都高浜崎橋ジャンクションを望んで。高架が陽光を反射して、好天のありがたさが身に染みる瞬間であります。
しかし、竹芝運河もある種の橋梁過密地帯ですね。水管橋2本を含めると、都道、ゆりかもめや首都高とあわせて僅かな距離に、実に9本もの橋が架かっています。

●はい、毎度おなじみ船宿街であります。変わらぬギッシリぶりを目の当たりにして、舵を取る手に緊張を覚えながらも、独特の風情が健在なことに安堵する船頭。
ここでカメラマンさんが準備に入りました。まず身一つで船首に移動し、カメラや三脚は後からスタッフが渡して、組み立てるというやり方。最微速で進むうち、準備完了です。

●こちらも古川名物、首都高は芝公園入口の壮絶張り出し。毎度のことながら、まあタメ息が出るばかりの見事さで、スタッフからも感嘆の声が上がりました。
訪ねるたびに、もうちょっとこの凄さをお伝えできるような写真がものにできないかと、自分の腕のなさを情けなく思っている次第なのですが、今回は上手くいくでしょうか。

●う~ん、いま一つ。も少し視点が高くて、路面が丸見えに撮れていたらよかったのですが。クルマが走っていたらもっと臨場感があったでしょう。何分お手伝いの最中とて、伸び上がるわけにもいかず、致し方のないところであります。
【撮影地点のMapion地図】
(30年10月30日撮影)
(『10月30日の古川…2』につづく)

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しかし、竹芝運河もある種の橋梁過密地帯ですね。水管橋2本を含めると、都道、ゆりかもめや首都高とあわせて僅かな距離に、実に9本もの橋が架かっています。


ここでカメラマンさんが準備に入りました。まず身一つで船首に移動し、カメラや三脚は後からスタッフが渡して、組み立てるというやり方。最微速で進むうち、準備完了です。

●こちらも古川名物、首都高は芝公園入口の壮絶張り出し。毎度のことながら、まあタメ息が出るばかりの見事さで、スタッフからも感嘆の声が上がりました。
訪ねるたびに、もうちょっとこの凄さをお伝えできるような写真がものにできないかと、自分の腕のなさを情けなく思っている次第なのですが、今回は上手くいくでしょうか。

●う~ん、いま一つ。も少し視点が高くて、路面が丸見えに撮れていたらよかったのですが。クルマが走っていたらもっと臨場感があったでしょう。何分お手伝いの最中とて、伸び上がるわけにもいかず、致し方のないところであります。
【撮影地点のMapion地図】
(30年10月30日撮影)
(『10月30日の古川…2』につづく)

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1月21日の古川…4
(『1月21日の古川…3』のつづき)
●どうやら念願かないそうで、気分はそりゃあよいものの、チラチラ目を落としている魚探の感は、うらはらに非情なものです。小山橋直前からガクンと浅くなり始め、たちまち1mに!
現在時刻10時10分、推算潮位はA.P.+1.46mほど。9年前の1月に陸路訪ねたとき、公園の河道断面図に「河床高さA.P.-0.44m」とあったので、それが本当なら1.9mはあるはずなのですが‥‥。堆砂で河床が上がったのかなあ、などと艇を歩かせながら妄想が脳内をぐるぐる。
ともあれ、まだチルトアップせずとも進める深さがあるのですから、続けて前進です。河底もコンクリートでなく泥なら、ペラをヒットしても致命傷には至るまいと、いつもの小心はどこへやら、今日はやけに強気。

●小山橋通過! いや~、とにかく嬉しい。再塗装されて間がないのか、桁裏も思ったよりきれいですね。ここまでくればあと一息、右手に見えてきたあそこ!

●新広尾公園親水テラス前に到着。
9年前に見下ろした水面に、我が艇とともに在るこの瞬間、実に感慨深いものが。
目黒川や石神井川にも同種の施設がありますが、護岸を掘り込んで計画高水位以下のテラスを造り、平時は親水施設として川面を愛でられ、増水時は冠水することを前提に設計されたもの。
断面図を信じれば、テラス前には基礎護岸がなく、横付けしても差し支えはないはずです。ただし柵には扉はなく、フェンダーの備えもありませんから、船着場としての使用は考えていないのでしょう。

●水深も厳しくなってきたので、テラス前から少し進んだところを、遡上限界として転回。
いったん右に去った高架がふたたび河道上空に戻るさま、日向坂につながる勾配のある橋、二の橋を望んだ場所で、上機嫌の雪辱戦も終了となりました。
●去り際、テラスの下流側をふと見上げると、水位観測機器や水面を向いた監視カメラ、防災用らしきスピーカーが設けられていました。テラスに「災害用ボート収納箱」があったのと併せ、小さな防災拠点としての機能をも有していることがわかります。
イヤ、お手伝いの道々とは申せ、しょっぱなから良い舟行きができ、ゴキゲンであります。この後も楽しい出会いが期待できそうですね。
【撮影地点のMapion地図】
(30年1月21日撮影)
(『1月21日の目黒川…1』につづく)

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現在時刻10時10分、推算潮位はA.P.+1.46mほど。9年前の1月に陸路訪ねたとき、公園の河道断面図に「河床高さA.P.-0.44m」とあったので、それが本当なら1.9mはあるはずなのですが‥‥。堆砂で河床が上がったのかなあ、などと艇を歩かせながら妄想が脳内をぐるぐる。
ともあれ、まだチルトアップせずとも進める深さがあるのですから、続けて前進です。河底もコンクリートでなく泥なら、ペラをヒットしても致命傷には至るまいと、いつもの小心はどこへやら、今日はやけに強気。

●小山橋通過! いや~、とにかく嬉しい。再塗装されて間がないのか、桁裏も思ったよりきれいですね。ここまでくればあと一息、右手に見えてきたあそこ!

●新広尾公園親水テラス前に到着。
9年前に見下ろした水面に、我が艇とともに在るこの瞬間、実に感慨深いものが。
目黒川や石神井川にも同種の施設がありますが、護岸を掘り込んで計画高水位以下のテラスを造り、平時は親水施設として川面を愛でられ、増水時は冠水することを前提に設計されたもの。
断面図を信じれば、テラス前には基礎護岸がなく、横付けしても差し支えはないはずです。ただし柵には扉はなく、フェンダーの備えもありませんから、船着場としての使用は考えていないのでしょう。

●水深も厳しくなってきたので、テラス前から少し進んだところを、遡上限界として転回。
いったん右に去った高架がふたたび河道上空に戻るさま、日向坂につながる勾配のある橋、二の橋を望んだ場所で、上機嫌の雪辱戦も終了となりました。

イヤ、お手伝いの道々とは申せ、しょっぱなから良い舟行きができ、ゴキゲンであります。この後も楽しい出会いが期待できそうですね。
【撮影地点のMapion地図】
(30年1月21日撮影)
(『1月21日の目黒川…1』につづく)

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