南本牧運河を通る…3
(『南本牧運河を通る…2』のつづき)
●東側、南本牧埠頭に目をやると、コンテナヤードらしく積み上げられたコンテナが見え、建屋の間からキリンさんの姿もちらりと。
前回紹介した横浜市のサイトによれば、総埋立面積約217ha、残土や廃棄物の最終処分場でもありますから、東京でいえば中防に相当する埋立地なのですね。
●南本牧大橋以外で、運河沿いの目立つ建造物といえば、右側に見えるこのサイロくらいでしょうか。
運河の西岸一帯は地図によると、国際埠頭(株)の敷地のようですね。帰宅後検索してみると、国際埠頭のオフィシャルサイトを発見。「構内図&埠頭設備」によれば、このサイロは穀物サイロで、14万tの収用能力があるそう。他の施設も3Dイラストをクリックすれば詳しく解説してくれる、なかなか楽しいサイトでした。

●運河南口から振り返って。まだ若い運河らしい、広々とした風景が秋空の下に広がっていました。
●運河を出た正面、もやにけぶる根岸湾の眺め。針路ほぼこのままで直進すれば、対岸にある横浜ベイサイドマリーナに行けますね。
三浦から東京へ艇を回航しては川走りを楽しんでいたころ、鶴見航路(鶴見つばさ橋の下)から京浜運河に入って、内水路コースで都内入りするのがつねでした。
そのころに南本牧運河を通っていてもよさそうなものですが、やはり前後が外海で荒天避航路としては魅力に乏しく、進入のためにわざわざ変針して横波に苦しむよりは、しばらくガマンして突っ走り、京浜運河に飛び込んだ方が楽、という頭があったのだと思います。

●南本牧運河に別れを告げ、西へ舵を切って根岸湾の奥へ向かいます。右手に3頭のキリンさんたちと、後に見える三角屋根の上屋がこれまた大迫力。
これも国際埠頭の「構内図&埠頭設備」に載っていました。クレーンは「セミマントロリー橋型クレーン」なるタイプ。三角屋根は石炭作業場といって、最大120,000tの収容能力を誇る屋内貯炭場、埠頭は15万t級船舶が接岸可能なのだとか。
クレーンの解説文がまた泣かせます。「大型専用船の場合、一昼夜で約25,000トンの揚げ荷役が可能です。このグラブバケットひと掴みでダンプカー1台分以上です。人と大きさを比較してみてください」
誇らしげな書き方もさることながら、「新幹線電車何輌分」「霞が関ビル何杯分」という説明に弱い船頭としてはまさにツボです! 本当に楽しいサイトですね。ありがとうございました!
【撮影地点のMapion地図】
(23年10月10日撮影)
(『堀割川ふたたび…1』につづく)

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前回紹介した横浜市のサイトによれば、総埋立面積約217ha、残土や廃棄物の最終処分場でもありますから、東京でいえば中防に相当する埋立地なのですね。

運河の西岸一帯は地図によると、国際埠頭(株)の敷地のようですね。帰宅後検索してみると、国際埠頭のオフィシャルサイトを発見。「構内図&埠頭設備」によれば、このサイロは穀物サイロで、14万tの収用能力があるそう。他の施設も3Dイラストをクリックすれば詳しく解説してくれる、なかなか楽しいサイトでした。

●運河南口から振り返って。まだ若い運河らしい、広々とした風景が秋空の下に広がっていました。

三浦から東京へ艇を回航しては川走りを楽しんでいたころ、鶴見航路(鶴見つばさ橋の下)から京浜運河に入って、内水路コースで都内入りするのがつねでした。
そのころに南本牧運河を通っていてもよさそうなものですが、やはり前後が外海で荒天避航路としては魅力に乏しく、進入のためにわざわざ変針して横波に苦しむよりは、しばらくガマンして突っ走り、京浜運河に飛び込んだ方が楽、という頭があったのだと思います。

●南本牧運河に別れを告げ、西へ舵を切って根岸湾の奥へ向かいます。右手に3頭のキリンさんたちと、後に見える三角屋根の上屋がこれまた大迫力。
これも国際埠頭の「構内図&埠頭設備」に載っていました。クレーンは「セミマントロリー橋型クレーン」なるタイプ。三角屋根は石炭作業場といって、最大120,000tの収容能力を誇る屋内貯炭場、埠頭は15万t級船舶が接岸可能なのだとか。
クレーンの解説文がまた泣かせます。「大型専用船の場合、一昼夜で約25,000トンの揚げ荷役が可能です。このグラブバケットひと掴みでダンプカー1台分以上です。人と大きさを比較してみてください」
誇らしげな書き方もさることながら、「新幹線電車何輌分」「霞が関ビル何杯分」という説明に弱い船頭としてはまさにツボです! 本当に楽しいサイトですね。ありがとうございました!
【撮影地点のMapion地図】
(23年10月10日撮影)
(『堀割川ふたたび…1』につづく)

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南本牧運河を通る…2
(『南本牧運河を通る…1』のつづき)
●初くぐりともなれば、撮らずにはおれない橋の裏側。上空を覆っていた雲もすっかり失せて、水面からの反射が魚腹状のディテールをほどよく浮き出させ、いい感じです。
ちなみに、「南本牧ふ頭 事業概要」(横浜市港湾局)によると、この南本牧大橋、2003年の土木学会デザイン賞・優秀賞を受賞した橋なのだとか。
【撮影地点のMapion地図】

●すでにタイトルでもご覧に入れましたが、くぐってから見上げると、光線のあんばいもよろしく、実にいい表情を見せてくれました。南本牧運河のシンボルであり、唯一の橋としての貫禄充分ですね。
航過しながら、山口氏とカメラを構えて、橋のいいお顔をパシャパシャと。よく見ると、桁側面に航路を示す標識灯が設けられており、陸上の行き来だけでなく、水路のためにも役立っていることが実感できました。

●さて、肝心の水路の方はと申しますと、Mapionの地図上で測った幅が約100m、埠頭の裏側を走る運河ということで、揚搭設備が見られることを期待したのですが、予想に反してその類はほとんどなし。
写真右手に見られるように、鋼管の杭が何本か岸に沿って打ち込まれ、小型の本船や、独行艀クラスの繋留に備えているところもあったものの、岸壁やクレーンなど、陸とのつながりを示すものはありませんでした。
●ここは上の杭より少し手が込んでいて、鋼材を組んだフレームにゴムのフェンダーが取り付けられているもの。やはり護岸の様子から見て、陸上とのやり取りは考えられていないようです。
ここで山口氏、「この向こう、線路が走ってますよね?」と、またも鋭い観察力を披露。いわれてみると、建屋と護岸の間隔、電柱の並び方、いかにも引き込み線があるっぽい…。写真の直前で、踏切警報機が頭をのぞかせているに至り、線路の存在が決定的になりました。
帰宅後に検索してみると、「鉄道路線図」(神奈川臨海鉄道株式会社)がヒット。神奈川臨海鉄道の本牧線ということがわかりました。
(23年10月10日撮影)
(『南本牧運河を通る…3』につづく)

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ちなみに、「南本牧ふ頭 事業概要」(横浜市港湾局)によると、この南本牧大橋、2003年の土木学会デザイン賞・優秀賞を受賞した橋なのだとか。
【撮影地点のMapion地図】


航過しながら、山口氏とカメラを構えて、橋のいいお顔をパシャパシャと。よく見ると、桁側面に航路を示す標識灯が設けられており、陸上の行き来だけでなく、水路のためにも役立っていることが実感できました。

●さて、肝心の水路の方はと申しますと、Mapionの地図上で測った幅が約100m、埠頭の裏側を走る運河ということで、揚搭設備が見られることを期待したのですが、予想に反してその類はほとんどなし。
写真右手に見られるように、鋼管の杭が何本か岸に沿って打ち込まれ、小型の本船や、独行艀クラスの繋留に備えているところもあったものの、岸壁やクレーンなど、陸とのつながりを示すものはありませんでした。

ここで山口氏、「この向こう、線路が走ってますよね?」と、またも鋭い観察力を披露。いわれてみると、建屋と護岸の間隔、電柱の並び方、いかにも引き込み線があるっぽい…。写真の直前で、踏切警報機が頭をのぞかせているに至り、線路の存在が決定的になりました。
帰宅後に検索してみると、「鉄道路線図」(神奈川臨海鉄道株式会社)がヒット。神奈川臨海鉄道の本牧線ということがわかりました。
(23年10月10日撮影)
(『南本牧運河を通る…3』につづく)

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南本牧運河を通る…1
(『横浜港を横切って』のつづき)
●横浜港シンボルタワーのある、D突堤北東角をかわしたところで変針、南本牧運河へ向かいます。
もやがまだ濃く視界がいま一つなので、変針直後は目標が取れずちょっととまどいましたが、運河北口はジョウゴ状になっていることもあり、おおむね岸に沿ってゆけばいずれ見えてくるだろうと、続けて前進。

●右手に見えてきた、スマートなクレーンの林立する岸壁は、三菱重工業横浜製作所。遠目に見ると、クレーンはほっそりと優しげな印象ですが、岸壁右手に浮かぶモーターボートとくらべると、その巨大さが実感できますね。
ここで山口氏が、「あの船の向こうにいるの、護衛艦じゃないですか?」と指さす方向を見ると、船体は隠れて見えないものの、確かに護衛艦らしきマストが2本、白い船越しに先端をのぞかせていました。普通に見ていたら、気づかないほどのわずかな変化を発見されるとは、山口氏の慧眼、恐るべきものがあります。
●三菱重工の横まで来ると、さすがに運河の入口がはっきりと見えてきました。シンボルのように屹立する斜張橋、左側の南本牧埠頭に居並ぶキリンさんたち…。
初めて通る水路を、お天気に恵まれたときに訪ねられてよかった! 進入を前にして、秋の空と無事の到着に感謝しました。
●右側(西岸)の角を見ると、護岸に直接ペンキ書きされた警告文が。「注意! 航行制限高さ8.1m」「注意! 護岸付近水深浅し」…護岸上には釣り人さんも多いこともあり、近づかないに越したことはありませんね。
この南本牧運河、ボートオーナーや釣り人さんにはよく知られた存在のようで、検索すると結構な量の記事がヒットしますが、正式な名称なのか知りたくなって、さらに検索してみたところ、「『小安協ニュース』第6号」(日本財団図書館)を発見。平成11年に橋の工事をした際の図面で、「南本牧運河」の名前が明記されていました。

●逆光にくっきりと浮かび上がる、斜張橋・南本牧大橋のシルエットに迎えられ、いよいよ南本牧運河に進入。
延長約1.2km、接続する水路のない、「孤立した運河」の表情は、どんなものでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(23年10月10日撮影)
(『南本牧運河を通る…2』につづく)

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もやがまだ濃く視界がいま一つなので、変針直後は目標が取れずちょっととまどいましたが、運河北口はジョウゴ状になっていることもあり、おおむね岸に沿ってゆけばいずれ見えてくるだろうと、続けて前進。

●右手に見えてきた、スマートなクレーンの林立する岸壁は、三菱重工業横浜製作所。遠目に見ると、クレーンはほっそりと優しげな印象ですが、岸壁右手に浮かぶモーターボートとくらべると、その巨大さが実感できますね。
ここで山口氏が、「あの船の向こうにいるの、護衛艦じゃないですか?」と指さす方向を見ると、船体は隠れて見えないものの、確かに護衛艦らしきマストが2本、白い船越しに先端をのぞかせていました。普通に見ていたら、気づかないほどのわずかな変化を発見されるとは、山口氏の慧眼、恐るべきものがあります。

初めて通る水路を、お天気に恵まれたときに訪ねられてよかった! 進入を前にして、秋の空と無事の到着に感謝しました。

この南本牧運河、ボートオーナーや釣り人さんにはよく知られた存在のようで、検索すると結構な量の記事がヒットしますが、正式な名称なのか知りたくなって、さらに検索してみたところ、「『小安協ニュース』第6号」(日本財団図書館)を発見。平成11年に橋の工事をした際の図面で、「南本牧運河」の名前が明記されていました。

●逆光にくっきりと浮かび上がる、斜張橋・南本牧大橋のシルエットに迎えられ、いよいよ南本牧運河に進入。
延長約1.2km、接続する水路のない、「孤立した運河」の表情は、どんなものでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(23年10月10日撮影)
(『南本牧運河を通る…2』につづく)

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