8月15日の水路風景…2
(『8月15日の水路風景…1』のつづき)
●海老取運河に入って南下中、ちょっと距離はありましたが、通りすぎざまに北前堀水門を軽くスナップ。
羽田周辺の船溜に息づいていた水門たちも、内水の堤防築造で貴船、呑川の2水門が撤去されたので、こちらもそろそろ‥‥との思いがあり、とりあえず撮っておくにしくはなしとカメラを向けたのです。

●いま一つの水門がある船溜、高架下水路でもある南前堀はどうかしら、とのぞいてみると‥‥う~ん、手前に繋留船が詰まっていますね。水路がさらに埋め立てられて、繋留スペースが圧迫されてきたのかなあ。
平成29年8月以来入っていないので、埋め立ての進展や堤防の増高など、その後の様子を確かめてみたく、ちょっと入っておこうかと思っていたのですが、これは「呼ばれていない」よナ‥‥。

●海老取川南端に出ました。すでに竣工したこの北側同様、護岸の強化工事が進行中で、鋼管矢板がずらりと並んだ錆色の川景色です。

●屈曲を曲がり切って澪筋に出ると‥‥おおお、羽田連絡道路の橋、ずいぶん工事が進みましたね! ここから眺めると、桁がほとんど架かっているようにも見えます。
●干潮で長々と露出した導流堤・五十間鼻には、釣り人さんがちらほら。いつも釣り糸を垂れている、沿岸のほとんどが護岸工事中とあっては、こちらに出てこざるを得ないのでしょう。干潮時の渚に人影がある川景色、よいものです。
●昨年末に通ったときは、増水時の堆砂で河床が上がったのか、A.P.+1.41m時点での水深が1.5mと、澪筋らしからぬ浅さでしたが、今回はどうかしらと魚探の感に目を落とすと‥‥3.9m!。
写真のタイムスタンプは11:14、推算潮位A.P.+0.98mですから、浚渫し直したのですね。前回のままだと、大潮の干潮時はほぼゼロになってしまいますから、何よりではありました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年8月15日撮影)
(『8月15日の水路風景…3』につづく)

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羽田周辺の船溜に息づいていた水門たちも、内水の堤防築造で貴船、呑川の2水門が撤去されたので、こちらもそろそろ‥‥との思いがあり、とりあえず撮っておくにしくはなしとカメラを向けたのです。

●いま一つの水門がある船溜、高架下水路でもある南前堀はどうかしら、とのぞいてみると‥‥う~ん、手前に繋留船が詰まっていますね。水路がさらに埋め立てられて、繋留スペースが圧迫されてきたのかなあ。
平成29年8月以来入っていないので、埋め立ての進展や堤防の増高など、その後の様子を確かめてみたく、ちょっと入っておこうかと思っていたのですが、これは「呼ばれていない」よナ‥‥。

●海老取川南端に出ました。すでに竣工したこの北側同様、護岸の強化工事が進行中で、鋼管矢板がずらりと並んだ錆色の川景色です。

●屈曲を曲がり切って澪筋に出ると‥‥おおお、羽田連絡道路の橋、ずいぶん工事が進みましたね! ここから眺めると、桁がほとんど架かっているようにも見えます。

●昨年末に通ったときは、増水時の堆砂で河床が上がったのか、A.P.+1.41m時点での水深が1.5mと、澪筋らしからぬ浅さでしたが、今回はどうかしらと魚探の感に目を落とすと‥‥3.9m!。
写真のタイムスタンプは11:14、推算潮位A.P.+0.98mですから、浚渫し直したのですね。前回のままだと、大潮の干潮時はほぼゼロになってしまいますから、何よりではありました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年8月15日撮影)
(『8月15日の水路風景…3』につづく)

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南前堀が!…1
(『8月13日の東電堀』のつづき)
●京浜運河に入って一路南下、ガスミオ運河が西に接続する十字流、赤い桁の京和橋を望むところまで来ました。
この向こう、平和島運河の一部でもある干潟水路で澪筋をたどっていると、左舷前方上空から時ならぬタービン音が‥‥。旅客機とは違う挙動に思わず注視していると、おお!

●海上保安庁のシュペルピューマが! 頭上低く左旋回しながら、基地に降りてゆく迫力ある姿! 上手くとらえることができてニンマリ。
●名物・羽田可動橋もご機嫌麗しく。雲が多い日だったので、暗く撮れてしまうものが多かった中、まれに陽が射して、このように清々しい川景色になるときも。
この間、道々見たものについてはひとまず置いておいて、相変わらずのこらえ性のなさから、本日の目的地について先にやらせていただきます。21年12月13日以来、実に8年ぶりの再訪となった水路、それは‥‥。

●都内最南端の高架下水路、南前堀! しばらく工事中で、中に入ったはいいものの、転回できなくて出られなくなったら大変と、進入を控えていたのです。
といっても、「南前堀は工事中?」でこわごわのぞき込んだのが3年前。もういいかげん竣工しているでしょうと、南前堀水門に近づいて奥をうかがうと、どうやら中も落ち着いた様子。では久々に、いってみましょうか!

●勢い込んだ書き方をしてはいますが、右手のテラスにはえらい人数の釣り人さんがおられましてね‥‥。神妙な面持ちで左に大回りしながら、針路径間中央へ。
おお、コンクリートの色も真新しい、立派な護岸が見えますね。ん? 左手、繋留船があるのか?
【撮影地点のMapion地図】
(29年8月13日撮影)
(『南前堀が!…2』につづく)

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この向こう、平和島運河の一部でもある干潟水路で澪筋をたどっていると、左舷前方上空から時ならぬタービン音が‥‥。旅客機とは違う挙動に思わず注視していると、おお!

●海上保安庁のシュペルピューマが! 頭上低く左旋回しながら、基地に降りてゆく迫力ある姿! 上手くとらえることができてニンマリ。

この間、道々見たものについてはひとまず置いておいて、相変わらずのこらえ性のなさから、本日の目的地について先にやらせていただきます。21年12月13日以来、実に8年ぶりの再訪となった水路、それは‥‥。

●都内最南端の高架下水路、南前堀! しばらく工事中で、中に入ったはいいものの、転回できなくて出られなくなったら大変と、進入を控えていたのです。
といっても、「南前堀は工事中?」でこわごわのぞき込んだのが3年前。もういいかげん竣工しているでしょうと、南前堀水門に近づいて奥をうかがうと、どうやら中も落ち着いた様子。では久々に、いってみましょうか!

●勢い込んだ書き方をしてはいますが、右手のテラスにはえらい人数の釣り人さんがおられましてね‥‥。神妙な面持ちで左に大回りしながら、針路径間中央へ。
おお、コンクリートの色も真新しい、立派な護岸が見えますね。ん? 左手、繋留船があるのか?
【撮影地点のMapion地図】
(29年8月13日撮影)
(『南前堀が!…2』につづく)

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南前堀は工事中?
(『8月17日の天王洲運河』のつづき)
●天王洲運河を出て、雲低く垂れこめ、霧中に沈まんばかりのビル群を後に、京浜運河を南下。時刻は9時を過ぎましたが、船影もなく、両岸に人影も見えないことだしと、しばらくプレーニングで飛ばしました。曇天下とはいえ、平らかな水面を滑るように走るのは、やはり爽快です。
平和島運河の干潟区間に出て、おなじみ羽田架道橋を見上げたところで、空が少し明るんできました。風も少し出てきたようだし、これから晴れてくれるかなあ。

●ともあれ、今日はこのあたりをうろついてみようと、海老取運河に入って減速、まっすぐ南前堀を目指しました。潮位が高いとあって、この手の浅い小水路を訪ねるにはうってつけです。
都内最南端の高架下水路の入口、南前堀水門の向かって右側には、操作室とは別に、官舎らしい二階建ての建物(下写真)があるのが、以前から気になっていました。
水門の竣工年と同じか少しあとくらいで、そう古いものではないと思いますが、右角、玄関周りをちょっと引っ込めたあたりや、二階にある半円形の窓などの造作に、惹かれるものがあります。


●さて、南前堀水門に近づいて、中をのぞき込んでみると‥‥。う~ん、以前来たときにはなかった、鋼管矢板が護岸から前進して打ち込まれており、何やら工事中の雰囲気。
「通航禁止」などの表示はなかったので、入れないということはないのでしょうが、ただでさえ狭い水路幅が、さらに狭まっているであろうことに怖気をふるい、今回はパスさせていただきました。
【撮影地点のMapion地図】
(26年8月17日撮影)
(『8月17日の北前堀』につづく)

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平和島運河の干潟区間に出て、おなじみ羽田架道橋を見上げたところで、空が少し明るんできました。風も少し出てきたようだし、これから晴れてくれるかなあ。


都内最南端の高架下水路の入口、南前堀水門の向かって右側には、操作室とは別に、官舎らしい二階建ての建物(下写真)があるのが、以前から気になっていました。
水門の竣工年と同じか少しあとくらいで、そう古いものではないと思いますが、右角、玄関周りをちょっと引っ込めたあたりや、二階にある半円形の窓などの造作に、惹かれるものがあります。


●さて、南前堀水門に近づいて、中をのぞき込んでみると‥‥。う~ん、以前来たときにはなかった、鋼管矢板が護岸から前進して打ち込まれており、何やら工事中の雰囲気。
「通航禁止」などの表示はなかったので、入れないということはないのでしょうが、ただでさえ狭い水路幅が、さらに狭まっているであろうことに怖気をふるい、今回はパスさせていただきました。
【撮影地点のMapion地図】
(26年8月17日撮影)
(『8月17日の北前堀』につづく)

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南前堀…1
(『富士見橋架橋成る』のつづき)
●ええと、道々を時系列順にご紹介しようと思っていたのですが、長くなりそうなので、やはり本題から先にやってしまおうと思います。私は本当にこらえ性がない…。
冒頭にも触れたように、羽田周辺の未踏破船溜群を目指して、海老取運河に進入。久しぶりに見る羽田可動橋は、手入れが行き届いているのか、相変わらず端正な表情。
しかし、雲が厚くなって、まるで夕方のような空模様になってきましたね。天気予報では「晴れのち曇り」だったのですが、雲の動きが少し早まったようです。
●今回の探索水域である羽田周辺…大田区東部は、多摩川によってつくられた沖積低地で、多くの澪筋や小河川が、東京湾に開口していたところ。沖合いに広がる羽田洲によって、外海の波から守られていたこれらは、船溜としても格好の条件を備え、漁業や海苔養殖の拠点として栄えた、江戸以来の長い歴史を持つ水路たちなのです。
今では新呑川をのぞいて、ほとんどの水路が埋め立てられ、かつての全長のうち一部が、短い船溜として水面をのぞかせているに過ぎませんが、小さな水門に守られた船溜群には独特の風情があり、都心の小水路とは、一味違った雰囲気を楽しむことができました。
●船溜めぐりの一発目は、東糀谷と羽田旭町の境界に位置する、南前堀です。
水門をくぐったら、すぐ終端が見える他の船溜と異なり、結構な延長を有する、今回唯一の大物(?)と言ってよい水路。わざわざ大物を冠するわけは、もう一つあります。ここが、全区間を首都高に覆われた、
東京最南端の高架下水路だからです!

●まるで首都高を避けるかのように、はすに口をあけた南前堀水門へ。強くなった北西風で船尾が振られ、針路が定まらない…これは、「呼ばれていない」のか?
接近中は、一瞬「呼ばれていない」ような抵抗を感じたものの、水門に頭を突っ込むと、イヤな感じがスッと抜けて、気持ちよく突入することができました。ヨシ、これならイケそう!
●突入前と一転して、気持ちに余裕ができたのか、水門の裏側を振り返って一枚。ゼブラ塗装の信号が、何だか懐かしい…。
水門のかたわらにあった、官舎というか、管理者さんの住居らしき建物にも、惹かれるものがありました。後ほどまとめてご紹介したいと思います。常駐の管理者がおられるせいか、水門も築年数の割に小ぎれいな印象でした。

●水門を撮って向き直ると、
きましたよ高架下。しかも狭くて低い高架下水路。
日本橋川、神田川、古川、竪川、そして先般の大阪…高架下可航水路をさんざっぱら眺めていながら、いっぺんでハートをわしづかまれてしまう、この独特の空気は何でしょう?
これは南前堀と、ウマが合ったに違いない! 根拠の薄い妙な思い込みに力を得て、勇躍前進微速、さらに奥へ。
【撮影地点のMapion地図】
(21年12月13日撮影)
(『南前堀…2』につづく)

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冒頭にも触れたように、羽田周辺の未踏破船溜群を目指して、海老取運河に進入。久しぶりに見る羽田可動橋は、手入れが行き届いているのか、相変わらず端正な表情。
しかし、雲が厚くなって、まるで夕方のような空模様になってきましたね。天気予報では「晴れのち曇り」だったのですが、雲の動きが少し早まったようです。
●今回の探索水域である羽田周辺…大田区東部は、多摩川によってつくられた沖積低地で、多くの澪筋や小河川が、東京湾に開口していたところ。沖合いに広がる羽田洲によって、外海の波から守られていたこれらは、船溜としても格好の条件を備え、漁業や海苔養殖の拠点として栄えた、江戸以来の長い歴史を持つ水路たちなのです。
今では新呑川をのぞいて、ほとんどの水路が埋め立てられ、かつての全長のうち一部が、短い船溜として水面をのぞかせているに過ぎませんが、小さな水門に守られた船溜群には独特の風情があり、都心の小水路とは、一味違った雰囲気を楽しむことができました。

水門をくぐったら、すぐ終端が見える他の船溜と異なり、結構な延長を有する、今回唯一の大物(?)と言ってよい水路。わざわざ大物を冠するわけは、もう一つあります。ここが、全区間を首都高に覆われた、
東京最南端の高架下水路だからです!

●まるで首都高を避けるかのように、はすに口をあけた南前堀水門へ。強くなった北西風で船尾が振られ、針路が定まらない…これは、「呼ばれていない」のか?
接近中は、一瞬「呼ばれていない」ような抵抗を感じたものの、水門に頭を突っ込むと、イヤな感じがスッと抜けて、気持ちよく突入することができました。ヨシ、これならイケそう!

水門のかたわらにあった、官舎というか、管理者さんの住居らしき建物にも、惹かれるものがありました。後ほどまとめてご紹介したいと思います。常駐の管理者がおられるせいか、水門も築年数の割に小ぎれいな印象でした。

●水門を撮って向き直ると、
きましたよ高架下。しかも狭くて低い高架下水路。
日本橋川、神田川、古川、竪川、そして先般の大阪…高架下可航水路をさんざっぱら眺めていながら、いっぺんでハートをわしづかまれてしまう、この独特の空気は何でしょう?
これは南前堀と、ウマが合ったに違いない! 根拠の薄い妙な思い込みに力を得て、勇躍前進微速、さらに奥へ。
【撮影地点のMapion地図】
(21年12月13日撮影)
(『南前堀…2』につづく)

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