京浜運河地帯に拾う…2

(『京浜運河地帯に拾う…1』のつづき)

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赤い鈑桁橋、千鳥橋をくぐって。千鳥町を縦断し、川崎港海底トンネルを通って湾岸道路に至る大道が接続する橋だけに、幅も広く堂々たる印象。

地図を見ると、この上を通る国道132号線は、橋を渡った直後の橋詰が終点なのですね。

77027.jpg千鳥橋の前後は、本船が入ってくる運河とあって水深も十分なのですが、狭窄部はご覧のとおり、この時点でも水深2m足らず。大潮の干潮時ともなれば1m台になってしまう浅さで、急速に上昇する魚探の感にヒヤリとさせられるほど。

橋で上空高が制限されることもあり、本船の進入がないこの区間は、浚渫の対象からも外されているのでしょう。

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77029.jpg西側の鈑桁橋を振り返ったところ。鉄道橋と見まがう外観ながら、渡っているのは無数の電路と管路のみという、工業地帯ならではの橋です。

橋脚のコンクリートの肌や、リベット組みの桁の様子からして、架橋後半世紀以上は経っていそうですね。裏側から見上げて(右写真)みると、本当にパイプと電線のみで、メンテナンス用の歩み板すらないようでした。

77030.jpgここを通るたびに目を奪われるのが、川崎市消防局の消防艇。往きは光線の加減でうまく撮れなかったので、帰りに撮ったものです。

手前から第6川崎丸、第5川崎丸。上部構造のレイアウトは、新潟で見た消防艇「にほんかい」と似ています(『新潟市立歴史博物館と河畔散歩』参照)が、こちらの方がずっと大型ですね。
撮影地点のMapion地図

(23年10月10日撮影)

(『京浜運河地帯に拾う…3』につづく)

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タグ : 千鳥運河 消防艇 橋の裏側

京浜運河地帯に拾う…1

(『多摩川澪筋の風景…2』のつづき)

77021.jpg水深の心配がなくなったところで、チルトをダウンさせ、スロットルを倒して勇躍、前進原速。首都高神奈川6号川崎線と3段重ねの橋、浮島橋をくぐれば、そこはもう工業地帯の一角。

長い間訪ねていなかったので、「呼ばれていない」感じがするかしら、と心配しないでもなかったのですが、特に抵抗感のないまま「京浜運河地帯の門」を通過することができ、まずは幸先よい滑り出しではあります。

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浮島橋をくぐって、まず視界に飛び込んできたのがこの巨大な台船。左に見える4脚の頑丈そうな櫓、縦横に走るトラスやステーで支えられたパイプが物々しく、乾舷の高さとあいまって、意識を吸い寄せられる迫力があります。

櫓のてっぺんから、パイプの乗ったトラスの右にワイヤーが伸びていて、デリックのように動かすことができる構造であること、船体右端から水面に向かって突き出すパイプが見えることなどから、浚渫や埋め立て時の送泥作業に使う、ポンプ船のように思えました。

帰宅後、船名「第77扇栄」で検索してみると、「東京国際空港(羽田空港)の新しい滑走路(D滑走路)~埋立部 管中混合固化処理土の打設が3船団体制で本格化~」(PDF)がヒット。

羽田空港D滑走路の建設時に活躍した、「管中混合固化処理土船団」の一隻、信幸建設所属の打設船として、写真が出ていました。アンローダーの一種だったのですね。

77023.jpg多摩運河を出て、夜光・大師・千鳥各運河との十字流に入ったところで、水蒸気をもうもうと吐き出す、旭化成ケミカルズ川崎工場(…と、地図にありました。はい)の煙突がお出迎え。

パイピングや櫓、タンクや煙突などのもろもろが複雑に交錯する、工場風景を楽しみながら十字流を直進。

77024.jpg左に折れて大師運河を下ってもよいのですが、港湾部は旗日とはいえ平日並み、本船の出入りでもあればことと、ここはおとなしく千鳥運河経由のコースを取ることにしました。

微風も手伝って一面にもやがかかり、写真を撮ってもいま一つシャープさに欠けるのが痛いところですが、水面が穏やかなのはありがたく、木っ端ブネにとって何よりのご馳走です。

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国道132号線・千鳥橋の架かる、千鳥運河の狭窄部に近づきました。鉄道橋、道路橋、その向こうには鈑桁で管路が渡る橋梁密集地ですが、手前にも一つ管路を渡すトラスが。可撓継ぎ手なのか、途中でくにゃりと曲げてあるのが面白いですね。

千鳥運河名物である、お絵かきタンク(10月16日からのタイトル参照)の裏側は、なぜか絵柄がなく生地のままですが、「アサ」の字が残っているところを見ると、もとは「アサノセメント」とでも書かれていたのでしょうか。
撮影地点のMapion地図

(23年10月10日撮影)

(『京浜運河地帯に拾う…2』につづく)

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タグ : 多摩運河 千鳥運河 打設船