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12月3日のフネブネ…1

(『都川を訪ねたものの…5』のつづき)

308056.jpg千葉港を後に、逆針路を取って一路母港へ。何分結果が結果だけにもの足りない感じはしましたが、初訪河川と港を体験できたことは、何物にも代えがたい充実感がありました。

これで燃料に余裕があれば、この北にある浜野川や村田川を探索して留飲を下げることもできたのでしょうが、なにしろ手元不如意ですから、大事を取って最短距離で帰港するのが最善策です。


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帰路も幸い、穏やかな海況は変わらず、快適にプレーニングすることができました。道々に目にした船影を以下にまとめます。

もうゲートブリッジも間近に見えてきたころ、泊地に投錨する本船の中で、塗色からひときわ目立ったものが2隻。うちひとつが、海技教育機構の練習船「青雲丸」。白い船体に、黄色く塗り上げられた煙突、遠方からも認識しやすい塗色ですよね。煙突は後檣を兼ねているので、マック(マストとスタックを合わせた造語)と呼んでもよさそうです。

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暖色系の塗色でひときわ目立つのが、近海郵船のRoRo船‥‥たぶん「しゅり」かな? 近海郵船の船隊は、塗装もデザインも揃えているので、遠くからでは見分けづらいですね。

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こちらは中防東岸に接して碇泊していた、杭打船でしょうか。船名はわかりませんでしたが、揚錨船を右舷にもやっています。また中防の拡張工事が始まるのかもしれません。

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こちらは辰巳運河南口もほど近い建材埠頭、晴海小野田レミコンのバースに憩うガット船「益福丸」。空荷で喫水がぐっと上がったことで、丸々と肥えた船型が強調され、可愛らしささえ感じられるものが。ブルーの塗装もきれいですね。

小型の本船、というだけである種の味があるものですが、ガット船は湾内でよく見かけるだけに、加えて親しみを感じさせますよね。
撮影地点のMapion地図

(令和5年12月3日撮影)

(『12月3日のフネブネ…2』につづく)

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タグ : 千葉港東京港

都川を訪ねたものの…5

(『都川を訪ねたものの…4』のつづき)

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さて、謎のワイヤー群に心を奪われつつも、正面に立ちはだかる大橋の低さが気になっていました。改めて舵を当て、正面から向き合ってみると‥‥。

こ、これは低い‥‥もしかして‥‥。

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ぐぬぬ‥‥ダメだ。

距離を取っていたときは、向こうの水面や繋留艇が見えたので、まあキツそうだけれどイケるだろうと踏んでいたのですが、明らかにフロントグラスをかわす高さがなく、通航を断念!

ちなみにルーバー状に見えたのは、細い鋼管を並べた装飾で、桁に架設した水管を隠すためのものらしいことが判明。ところどころ欠けているのは、デザインでなく通航艇がぶつけて、落としてしまったように思えました。この低さなら、無理もありません。鋼管が落ちたところから桁の下端が見えますが、装飾より桁下は、わずかながらさらに低いのです。

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未練がましくバウを突っ込んでみたものの、凶悪な低さを実感しただけに終わりました‥‥。先ほどくぐった寒川大橋がA.P.+3.3mとして、この大橋はA.P.+2m台なのは明らか。茂森橋より低いんじゃないかキミと、心の中で八つ当たりしたほど(実際にはそれほどでもないでしょう)。

検索してみると、この上流で釣船を営業されている方もおられるようで、出入りの時間帯が限られるとなれば、ご苦労も絶えないでしょう。ちなみに写真のタイムスタンプは10:03、晴海の推算潮位は10:00時点でA.P.+1.56m。私の艇であと0.4~0.5mは欲しいところでしたから、この日の日中、通航は難しかったと思われます。

Googleストリートビューで見ると、大橋の親柱に「平成九年三月竣工」の文字が見えました。新しい橋なのに、繋留船艇への配慮が薄いのはちょっとなあ‥‥と、首をかしげるところではあります。

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308055.jpgというわけで、わざわざ湾奥を横断して訪ねた未踏破河川・都川の探索は、河口から数えてわずか490mで敗退とあいなりました。水深からしても、大干潮時の攻略はできなそうだし、難しいところではありますね。

くやしい結果ではありましたが、逆光に沈む川景色や、千葉港のクレーン群を愛でつつ、初訪の地を後にしたのでありました。

(令和5年12月3日撮影)

(『12月3日のフネブネ…1』につづく)

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タグ : 都川千葉港

都川を訪ねたものの…1

(『千葉港散歩…3』のつづき)

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特急に目を奪われてしまいましたが、肝心の曳船ももちろん記録しとります。鉄板をぶつけて溶接組みしたような‥‥という形容がしっくりくる、船体からエンジンケーシングまで、まことにスクエアなスタイルが実に滋味あふれるもの。

背後は資材の山で、クレーン車が通れる余地はなさそうですから、上架はクレーン船を連れてくるのでしょうか。上げ下ろしだけでひと仕事ですね。

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308033.jpgさて、本日の大目的、都川です! 点々と錆が浮き出た、青い三弦トラスの水管橋をくぐっての初進入。Googleで上空から見たかぎり、河道内に繋留船がいたこともあって、まず大丈夫だろうと極端に行き足を落とすことはしませんでしたが、やはり初めての水路、緊張します。

水深はぐっと浅くなり、水管橋をくぐったあたりでは若干の波打ちを見せながらも安定して、1.9mに。う~ん、これでは大潮の干潮時ともなれば、0.5mを切ってしまうのでは‥‥。

意外な浅さに、日中潮位の高いこの日の訪問となったことを、ラッキーだったと喜んだのですが‥‥。まあ、結末は続きでご覧いただきましょう(河口進入時の動画はこちら)。

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魚探の感で見たかぎり、河道中央のこの付近に沈置物や障害はないようですね。第二橋、京葉線橋梁を仰いで。3本の橋が隣接して設けられていることがわかります。

複線のここに、何で3本の橋があるのかな、と検索したところ、「京葉線旧線跡(千葉みなと~蘇我間)」(配線略図.net)がヒット。なんと、未成の都川信号場の痕跡なんだそう。経緯も少々複雑なので、ぜひリンク先の記事をお読みください。

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第三橋は国道357号線、湾岸道路を渡す寒川大橋。あらまあ、ぐっと低くなったわねえ、とひとりごちて、さっそくすり抜けの楽しみができたことにニンマリであります。

こちらもずいぶんと錆が浮いて、天下の国道、湾岸道路の橋としては少々痛ましい雰囲気。歩道の持ち送りが張り出して見づらいですが、「航行可 桁下高AP×3.3M」と大書きされているのが、可航河川らしさを醸し出していて、しかも親切。「×3.3M」なる表記に違和感を覚えながらも、幅のある大道の橋が、頭上すれすれに覆いかぶさる面白さを思って、勇躍突入であります。
撮影地点のMapion地図

(令和5年12月3日撮影)

(『都川を訪ねたものの…2』につづく)

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タグ : 千葉港都川曳船

千葉港散歩…3

(『千葉港散歩…2』のつづき)

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何しろ燃料の残が心もとないので、あまりゆっくりもできません。後ろ髪を引かれる思いで、千葉港の官船溜とお別れしました。

写真は離れつつ振り返った、水上警察の桟橋。右から水上警察の「まき」、「ぼうそう」、「はつたか」。そして「あいりすⅡ」。千葉港湾事務所所属船舶によると、「あいりすⅡ」は港湾業務船だそうです。

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官船たちの対岸、先ほど見たハーバー・タグたちの右隣りには、小型の本船2隻が艫づけ。左が油槽船「第二かいうん丸」、右はガット船「第二藤進」。艫づけって、小型の本船らしい雰囲気が強調されていいですよね。

308028.jpgいったん南下して、先ほど通った十字流へ戻りましょう。正面には、白雲の浮かぶ冬空をバックに、JFEスチールや、その向こうのJERA千葉火発などの煙突が林立、逆光に煙をなびかせて、工業地帯風味横溢の水路風景。

出洲埠頭を回り込む形で取舵、東へ艇を向けて、いよいよ最奥部へ突入します。


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左に千葉県警ヘリポート、右に温泉施設のものらしい巨大駐車場と、二つの突出部に扼された向こうが、最奥部の水面。写真ほぼ正面、マイクロ波鉄塔の真下に見える青い水管橋が、目指す都川の第一橋です。目標に恵まれていて、遠目に見てもわかりやすい河口なのは助かりました。

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都川河口に接近したところで、右手の護岸上に上架された豆曳船が、曰くいい難い滋味を発散していたので吸い寄せられたところ、京葉線の高架上を特急列車が向かって来たのに目を奪われ、そちらを一枚。

千葉港のうつりかわり【1】~明治から大正~」(PDF)によると、この都川河口一帯、かつては寒川港と呼ばれていて、現在の千葉港のもととなった、いわば発祥の地とのこと。湾奥水運の歴史から見ると、重要な土地柄だったのですね。そういった意味でも都川に惹かれこうして訪ねたこと、よかったと思えました。
撮影地点のMapion地図

(令和5年12月3日撮影)

(『都川を訪ねたものの…1』につづく)

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タグ : 千葉港警備艇

千葉港散歩…2

(『千葉港散歩…1』のつづき)

308021.jpg左へと回り込んだどん詰まりの全景、これは離れるときに撮ったもの。正面奥の陸上は、千葉市消防局・中央消防署臨港出張所、千葉県警察本部分庁舎、千葉海上保安部など、セキュリティ関連のお役所が集まっているエリアです。

桟橋は右から海上保安部、消防局、県警水上警察、それに一番左は観光船乗り場だそう。ではちょっとだけ、拝見させていただきましょう。


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海上保安部の桟橋には、3隻の巡視艇がもやっていました。おお、うち2隻は船体がグレーですね。巡視艇らしさが強調されて、好きな塗色です。

手前の「しらうめ」は長崎生まれの20m型、元は灯台見回り船だったそう。他の2隻は桟橋の陰になって見えず、向こう側に回ろうかしらと考えたものの、1隻が黒煙を吐いてアイドリングしており、出港を邪魔したらことと、遠慮することにしました。

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やはり一番目立っていて惹かれたのが、この消防艇「まつかぜ」。千葉港でなければ見られない、まさに地場のフネですよね。真紅の船体、放水塔がそびえる引き締まった姿、いいですなあ。

千葉市消 防局消防艇 『まつかぜ』」(PDF)によると、100総t、全長31m、速力17㏏、平成16年竣工とのこと。

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県警水上警察の艇は、桟橋の間隔が狭すぎて、側面がわかるものはこれがせいいっぱいでした。グレーの船体は一番大型の「ぼうそう」。

このほか両脇に、監視取締艇タイプの小型艇「はつたか」「まき」がいました。千葉県警のサイトによると、「ぼうそう」は41総t、36㏏となかなかの韋駄天なのですね。

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消防艇「まつかぜ」、左舷側に控えのもやいが渡っていたり、県警の桟橋上では体操中の職員さんにジロリと睨まれたりして、ちょっと腰が引けていたのですが、も少しねばって、ほぼ正横からもスナップできたので改めて。

いや~‥‥よくまとまった、スマートかつ力強い外観にほれぼれ。光線の塩梅もよろしく、よい表情がものできたと嬉しくなりました。官船がこじんまりと肩を寄せ合った風情の、落ち着いた雰囲気の佳い船溜、ほんの短時間ながら楽しませていただきました!

(令和5年12月3日撮影)

(『千葉港散歩…3』につづく)

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タグ : 千葉港巡視艇消防艇警備艇