北十間川樋門の閘門化は成るのか?

例によって、大事なことに気づくのがあまりに遅過ぎて汗顔の至りでありまするが、船頭的にはこの上ない慶事になりうるということもあり、まあ自分向けの記録ということで。

6月下旬に、スカイツリー周辺の北十間川が、どのくらい変貌を遂げているか陸路見物に行ったのですが、その後、この計画について何かウェブ上にアップされていないかしらと検索してみると、それらしきものを発見。

北十間川水辺活用構想」(墨田区公式ウェブサイト

PDFへのリンクがいくつか並んでいたので、一つづつ読んでゆくと…うをおおお!コレハ!
機能導入方針」に、北十間川樋門を閘門に改造する計画図が出ている! 
しかも、しかもマイタゲートだ!

扉体から降り注ぐ滴に悩まされないマイタゲートは、閘門バカのあこがれ! いや、別にローラーゲートが嫌いというわけじゃないんですが、それはともかく(取り乱している)、もし、これが実現すれば、何十年ぶりかに都内に、マイタゲート閘門が出現することになる!


あの、うだつの上がらなかった(ごめんね)北十間川樋門が、


こんなステキなマイタゲートに!


マイタゲートに!!


マイタゲートに!!!

6月に工事の様子を見に行った際も、写真のような浮き橋が設けられていたのを目にして、「やはり、艇では入れないんだろうなあ…」と凹んでいた矢先、この計画を知ったものですから、有頂天になったのも無理はありますまい。

しかし、頭を冷やして考えてみると、テラスの整備状況や水路の狭さから、「来るもの拒まず」的な従来通りの自由通航は、もしかしたら望めないかも、との不安が頭をもたげるようになりました。通航は要予約か、または登録された業務船オンリー…。まだ緒についてもいない閘門に、あらぬ不安を覚えるのも病的ではありますが。

まあ、このPDFのプロパティをのぞいてみると、最終更新が2007年10月になっていたので、気づくのが遅きに失したどころか、計画そのものがしぼんでいる可能性も無きにしもあらず。それでも閘門バカとしては、期待に胸をふくらませざるをえません。

もし実現したら、万難を排して通ってみたい! 
取らぬ狸の皮算用(ちょっと意味が違うかも)に、力みかえる今日このごろの船頭であります。


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「源森川」で吸われる…2

(『「源森川」で吸われる…1』のつづき)

57006.jpgで、ようやく本題なんですが、源森川の終点・北十間川樋門を控える鈑桁橋、小梅橋の手前まで来たときのこと。

当然、ここで転回となるわけですが、180°回頭してから一旦ニュートラルにし、振り向きざまスカイツリーを撮っておこう、と思ったのですね。
撮影地点のMapion地図


57007.jpg
艇の行き足もほとんどないということで安心して、両手でカメラを構えて…まあ、こんな風に。

57008.jpgカメラから目を離してふと気付くと、艇が後ずさっている感覚があり、あれ? と見回すと、ザーザーと水音がします。

これはもしかして、北十間川樋門がゲートを開けて、水位低下化河川に放水しているのでは…。だとすれば、我が木っ端ブネは水と一緒に、樋門に向けてちゅうちゅう吸われていることになります。


57009.jpg
少し緊迫しながらも、吸われながらカメラを向けてみると、やはり! 一径間だけですがゲートが開いており、向こう側の明かりが見えていました。過去何度も訪ねてはいるものの、樋門が実際に水を取り込んでいるところを見るのは、これが初めてです。

今回ようやく気付かされたのは、扉体に何か書いてあること。上がっている扉体に書かれた文字は「主1」のようです。だとするとその左は「主2」でしょう。両端の小さな扉体に書かれた文字は、残念ながらわかりませんでした。

57010.jpgまあ、樋門の前にはブイで張られた塵芥よけのスクリーンがあり、さらにゲートには格子が備えられているため、吸いこまれて奈落の底へ…という展開はまずないのですが、やはり気味のよいものではありません。

上の写真でもおわかりのように、ブイの上には鴨さんがつぶれてお昼寝をしているくらいですから、流れもきわめて緩いもの。大潮のときの隅田川の流速にくらべれば、何ほどのことはないでしょう。
しかし、「吸われた」経験は初めてのことだったので、珍しさのあまり、ご披露に及んだというお粗末でした。


(23年4月29日撮影)

(この項おわり)

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桜探し散策で…6

(『桜探し散策で…5』のつづき)

27051.jpg北十間川…旧源森川区間の最奥部にあるのは、古風な鈑桁橋・小梅橋と、その奥に見える北十間川樋門。石垣の護岸と復興橋を楽しめる、静かな袋小路。

ご存知のように、この向こうは水位低下化水域で、閘門がなければ通航することはできません。(『「源森川」に道草…1』ほか参照)
このあたりから見上げてみると…。

27052.jpgう~ん、左側のビルに阻まれて、高さの実感があまり得られない上、小梅橋を一緒に収めようとすると、だいぶ無理があります。

やはり、もうちょっと離れて眺めた方がよさそうですね。




27053.jpg
転回して、時々後ろを振り返りながら眺めていると、おっ、この辺がちょうどいいあんばい。

足元に、高架沿いに茂る木々の緑を従えて、うっそりとした風情の超弩級籠マスト。

27054.jpgお天気ということも手伝ってか、枕橋の上は、スカイツリーをカメラで狙う人たちの姿がちらほら。

この一本手前、源森橋(『「源森川」に道草…3』参照)の上などは、人だかりと言ってよいほどのカメラの砲列が見られ、スカイツリー人気のほどがうかがえました。


27055.jpg隅田川を下って、定番スポット・大横川に向かいましょう。両国橋をくぐったところで、下ってきた一隻のボートと、水上バス・ヒミコが、もうニアミスと言ってよいほどの接近ぶり。ボートは航路中央を譲ろうとせず、ヒミコが橋脚近くまで寄せて避けたのですが、見ていてヒヤリとさせられた場面でした!

下航船優先の原則があるとはいえ、相手はボートより、格段に運動力の劣る大型船、しかも公共の定期航路を担う船。う~ん、何か理由があったのかしら。


(22年3月22日撮影)

(『桜探し散策で…7』につづく)

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「源森川」に道草…4

(『「源森川」に道草…3』のつづき)

6108.jpg屋形船にもやっていた、FRP和船に目を引かれました。船宿のテンダーでしょうか。

コンソールを船尾ぎりぎりに持って来たせいか、軽快で速そうな感じ。船尾周りをブルワークで一段高く囲っているのも、船首の反り具合とバランスがよく、悪くないスタイルです。


6109.jpg繋留船の列はすぐに途切れ、可航幅がぐっと広くなりました。写真は西方を振り返ったところ。

高架線は徐々に水辺から距離を取り、岸との間にできた帯状の土地には、木が生い茂っています。この角度から見ると、ご覧のとおり高架線はすっかり木の陰に隠れ、まるで築堤のように見えます。

6110.jpg最奥部には、紺色の鋼桁橋、小梅橋(A.P.+4.5m)が架かり、その奥に見えるスライドゲート群・北十間川樋門で、旧源森川は終わっています。

樋門の向こうに続く北十間川は、ご存知のとおり水位低下化河川で、この時点では約2mの水位差があるはずです。ここに閘門を造ってもらえれば、いずれ完成する、東京スカイツリーを間近に眺めながらの水路行が楽しめるのですが…と、例によって妄想。

6111.jpg最奥部南側は、少し掘り広げられたような形になっていました。昔は船着場があったように思える造作です。

写真のすぐ右には、下水道局の業平橋ポンプ所がありますから、昔は汚泥や屎尿の積み出しを、船で行っていたのかもしれませんね。


6112.jpgさて、道草もここでおしまい、転回して戻るとしましょう。
写真左手、全面にツタがかぶさって、水面をまたいだような異様な建物は、業平橋ポンプ所の施設です。ここから見ると、視界の両側に緑が広がって、山間の水路か、廃墟の間に迷い込んだような錯覚を起こしそう…。

都大路・隅田川から一本入っただけの、言わば都心の水路にもかかわらず、そののんびりとした空気は独特のものがあります。立ち寄るたびに、戦前の墨東の残り香をかいだような、そんな気分にさせてくれる川です。
撮影地点のMapion地図

(21年5月3日撮影)

【5月3日の項の参考文献】
川の地図辞典(菅原健二 著)之潮
江東内部河川通航ガイド 東京都建設局河川部

(この項おわり)

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