8月17日の北前堀
(『南前堀は工事中?』のつづき)

●南前堀にフラれた(と勝手に思い込んでいるだけ)ので、そのお隣の水路、北前堀を訪ねて溜飲を下げようと転回、微速前進。こちらも久しぶりなので、最奥部にある橋の裏側くらいは拝みたいものです。
風が吹いてきたのと、通航艇が一隻あったので、水面が波立ち、護岸をたたくさざ波がタプン、タプンと音を立てて、静まりかえった水路が一瞬にして、音で満ちあふれたように感じられました。
●北前堀の護岸は、北川が右写真のように垂直で天端は草ぼうぼう。南側が堤防外側の基礎護岸上に、小さな法面をつけたこのあたりの標準型(?)で、釣り人さんが喜びそうなタイプ。どちらが古いのでしょうか。
実際、堀の入口南角では、数人の釣り人さんが糸を垂れて、煙草をふかしたり弁当を使ったりしながら談笑中でした。潮が上げているこの時間帯は、釣果もよいのでしょう。


●北前堀水門を見上げる位置まで来て、中の船溜をうかがうと、右手前の艇がもやいを解いて、まさに出港するところ。これはいけないとスロットルを引いて、そのままの姿勢で後退、二本の水路に、続けて袖にされたような結果と相成りました。
【撮影地点のMapion地図】
●北前堀は、水門が水路のほぼ中央なので、半分も走れなかったことになります。ずるずると後ずさって海老取運河へ戻り、三度目の正直とばかりに、新呑川の河口へ舵を切りました。
空もだいぶ明るく、青空ものぞくようになってきたので、遡上も楽しくなりそうです。京急蒲田駅周辺が大きく変貌を遂げていることもあり、水面からの眺めにも、いろいろな変化が期待できそうですね。
(26年8月17日撮影)
(『8月17日の新呑川…1』につづく)

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●南前堀にフラれた(と勝手に思い込んでいるだけ)ので、そのお隣の水路、北前堀を訪ねて溜飲を下げようと転回、微速前進。こちらも久しぶりなので、最奥部にある橋の裏側くらいは拝みたいものです。
風が吹いてきたのと、通航艇が一隻あったので、水面が波立ち、護岸をたたくさざ波がタプン、タプンと音を立てて、静まりかえった水路が一瞬にして、音で満ちあふれたように感じられました。

実際、堀の入口南角では、数人の釣り人さんが糸を垂れて、煙草をふかしたり弁当を使ったりしながら談笑中でした。潮が上げているこの時間帯は、釣果もよいのでしょう。


●北前堀水門を見上げる位置まで来て、中の船溜をうかがうと、右手前の艇がもやいを解いて、まさに出港するところ。これはいけないとスロットルを引いて、そのままの姿勢で後退、二本の水路に、続けて袖にされたような結果と相成りました。
【撮影地点のMapion地図】

空もだいぶ明るく、青空ものぞくようになってきたので、遡上も楽しくなりそうです。京急蒲田駅周辺が大きく変貌を遂げていることもあり、水面からの眺めにも、いろいろな変化が期待できそうですね。
(26年8月17日撮影)
(『8月17日の新呑川…1』につづく)

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羽田周辺の船溜めぐり…2
(『羽田周辺の船溜めぐり…1』のつづき)

●もう少し奥へ行ってみよう…と、いったん戻したスロットルを前進に入れたのですが、突風が断続的に吹いてきて、艇がやたらと振り回されます。風向きがよほど悪いのか、周囲が立て込んでいるにもかかわらず、全く風除けの効果は期待できない模様。
う~む、これは「呼ばれていない」に違いない…あの青い橋をくぐってみたかったのですが、繋留艇にぶつけでもしたらこと、ここは素直に退却した方がよさそうです。
●というわけで、転回もせずに後進をかけ、まさにしっぽを巻いて退散の情けないありさま。水門に笑われているような気が…。
ちなみにこの北前堀、リンク先である写真家さんのブログ「ブログ・ザ・デラックス」に、素晴らしい夜景写真(北前堀水門。 [彫刻水路都市])があります。静かな水面に映る水門の倒立像と、ライトの光芒が美しい…ぜひご覧ください。
●次なる船溜を目指して、海老取運河から平和島運河へ出て北上。
モノレールが、河底トンネルから躍り出てくるおなじみのシーンを楽しみつつ、干潟水路をゆるゆると進みます。モノレールの雄姿を見ると、東京南部の水路群に来たんだなあ、と、何か開放的な気分にさせられるのですから、不思議なものです。お客さんにばっちり注目されてしまうのは、ちょっと緊張しますが。
●大森南と昭和島の間、モノレールと首都高が渡る水路は、浚渫がされておらず極めて浅いのですが、この日の高潮位に助けられて、鼻歌まじりの気楽な通過。いや~、潮が上げている日って、こういうときは本当にありがたい。
おや、首都高の桁には足場がかかっている…補修工事のようですね。
●桁下に入ると、足場の段差ができた部分に、「高さ制限 A.P.+5.7m」と書かれた横断幕が。う~ん、桁の側面に張ったほうがいいような気も…。
ぐふふ、A.P.+2.3mをくぐりなれた我が艇には、脅しにもならんわい…などと、低次元な自慢をつぶやく不気味な船頭を乗せて、艇は二つ目の船溜へ。
【撮影地点のMapion地図】
(21年12月13日撮影)
(『羽田周辺の船溜めぐり…3』につづく)

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●もう少し奥へ行ってみよう…と、いったん戻したスロットルを前進に入れたのですが、突風が断続的に吹いてきて、艇がやたらと振り回されます。風向きがよほど悪いのか、周囲が立て込んでいるにもかかわらず、全く風除けの効果は期待できない模様。
う~む、これは「呼ばれていない」に違いない…あの青い橋をくぐってみたかったのですが、繋留艇にぶつけでもしたらこと、ここは素直に退却した方がよさそうです。

ちなみにこの北前堀、リンク先である写真家さんのブログ「ブログ・ザ・デラックス」に、素晴らしい夜景写真(北前堀水門。 [彫刻水路都市])があります。静かな水面に映る水門の倒立像と、ライトの光芒が美しい…ぜひご覧ください。

モノレールが、河底トンネルから躍り出てくるおなじみのシーンを楽しみつつ、干潟水路をゆるゆると進みます。モノレールの雄姿を見ると、東京南部の水路群に来たんだなあ、と、何か開放的な気分にさせられるのですから、不思議なものです。お客さんにばっちり注目されてしまうのは、ちょっと緊張しますが。

おや、首都高の桁には足場がかかっている…補修工事のようですね。

ぐふふ、A.P.+2.3mをくぐりなれた我が艇には、脅しにもならんわい…などと、低次元な自慢をつぶやく不気味な船頭を乗せて、艇は二つ目の船溜へ。
【撮影地点のMapion地図】
(21年12月13日撮影)
(『羽田周辺の船溜めぐり…3』につづく)

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羽田周辺の船溜めぐり…1
(『南前堀…5』のつづき)
●お次は、南前堀のすぐ北、やはり海老取運河に接する北前堀に入ってみました。
こちらは、本来の区間の大半が埋め立てられており、現存区間のほぼ半ばに、北前堀水門が位置する、まさに船溜と言ってよい小さな水面。
雲はますます厚く、怪しい空模様の上、ときおり吹く強い風でバウが振られて、針路が定まらないことおびただしい。ううむ、「呼ばれていない」感触が強い…。でも、せっかく来たのだからと、そろそろと前進開始。
【撮影地点のMapion地図】
●入口付近のコンクリート護岸は、急角度の法面の上に、波返しつきの垂直護岸が組み合わされたタイプ。この手の護岸、好きなんですよ。晴れた日に、法面の上にゴロンと寝転んで、焼けたコンクリートの感触を楽しみたい…。
柵付きのテラス護岸ばやりの昨今ですから、このような古い型の護岸も、いずれ貴重になるかもしれません。
●北前堀水門に接近。ご覧のとおり、南前堀水門と同じ図面から起こしたことを感じさせるそっくりさん。他の船溜の水門も略同型で、何か利根川下流域の「量産型」水門群を思い起こさせる情景です。
右手には、パイプ組みの桟橋が見えますが、繋留船はなし。水深はこの時点で2m前後、艇種によりますが、大干潮時の進入は控えたほうがよいでしょう。
建物の影に入ったのに、風が渦を巻いているのか、あいかわらず艇がフラフラする…。写真左手の水面に、風が細波を立てているのが写っていますね。

●針路の定まらないわが艇に緊張させられながらも、水門の下から、内部の水面をのぞいたスナップを一枚。おお、なんだかイイ感じの詰まりぐわい…。青い桁橋が架かっているのも見えますね。
短い水路でも、橋が架かっていると、どこかイキイキとして見えるから不思議ですね。水門にせよ、高架にせよ、水面上を横断するストラクチャーは、単調になりがちな水路に変化をつけてくれ、また造形を楽しませてくれる、親しい存在であることを再認識。(いまさらながら…)
●こちらの繋留船は、プレジャーが目立ちます。右奥のフライブリッジ付きの艇、出入りが大変そう…。最奥部はスロープになっていて、インクライン式の船台も見えます。
ちなみに、現存の可航区間は260mあまり。現在緑地となっている、本来の水路を含めた延長は約830mと、南前堀とあまり変わらない長さがありました。北前堀緑地は、昭和55年1月に埋め立てが完了したとのことです。
(21年12月13日撮影)
(『羽田周辺の船溜めぐり…2』につづく)

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こちらは、本来の区間の大半が埋め立てられており、現存区間のほぼ半ばに、北前堀水門が位置する、まさに船溜と言ってよい小さな水面。
雲はますます厚く、怪しい空模様の上、ときおり吹く強い風でバウが振られて、針路が定まらないことおびただしい。ううむ、「呼ばれていない」感触が強い…。でも、せっかく来たのだからと、そろそろと前進開始。
【撮影地点のMapion地図】

柵付きのテラス護岸ばやりの昨今ですから、このような古い型の護岸も、いずれ貴重になるかもしれません。

右手には、パイプ組みの桟橋が見えますが、繋留船はなし。水深はこの時点で2m前後、艇種によりますが、大干潮時の進入は控えたほうがよいでしょう。
建物の影に入ったのに、風が渦を巻いているのか、あいかわらず艇がフラフラする…。写真左手の水面に、風が細波を立てているのが写っていますね。

●針路の定まらないわが艇に緊張させられながらも、水門の下から、内部の水面をのぞいたスナップを一枚。おお、なんだかイイ感じの詰まりぐわい…。青い桁橋が架かっているのも見えますね。
短い水路でも、橋が架かっていると、どこかイキイキとして見えるから不思議ですね。水門にせよ、高架にせよ、水面上を横断するストラクチャーは、単調になりがちな水路に変化をつけてくれ、また造形を楽しませてくれる、親しい存在であることを再認識。(いまさらながら…)

ちなみに、現存の可航区間は260mあまり。現在緑地となっている、本来の水路を含めた延長は約830mと、南前堀とあまり変わらない長さがありました。北前堀緑地は、昭和55年1月に埋め立てが完了したとのことです。
(21年12月13日撮影)
(『羽田周辺の船溜めぐり…2』につづく)

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