秋の水郷三昧…9

(『秋の水郷三昧…8』のつづき)

198041.jpg遊覧船乗り場の前に戻ってみると、先ほど出会ったお囃子舟が接岸して、嫁入り舟の後ろについていました。花嫁さんはまだサッパに乗っておらず、演奏もいったん休まれていたので、予想とは違いこれからアトラクションが始まるようです。

門の前を通り過ぎざまのぞいたら、しずしずと歩む花嫁さんの姿がちらりと見えました。もう少しタイミングが遅ければ、お嫁入りのシーンを目にすることができたのですが、惜しいことではありました。

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前川を離れ、潮来のホテル街を眺めながら常陸利根川を横断。一度、このどれかに泊まってみたいと思いながら、早や10年‥‥。おすすめの宿はどこでしょう、今度船頭さんに聞いてみよう。

198043.jpgお待ちかね、水郷の極小閘門筆頭格、加藤洲閘門を通って十二橋は新左衛門川へ。

あら、扉体に描いたせっかくのあやめが、水垢で隠れてしまっていますね。時間があったら、艇体掃除の柄付きスポンジをひっさげて、扉体磨きの勤労奉仕を志願したいところです。


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閘室の側壁のみならず、堰柱に至るまで緑のタイル風に造作され、操作用把手もケーシングされてと、小なりといえど十六島のみならず、水郷を代表する閘門だけに、細部まで気配りされていますよね。

‥‥毎回同じようなことを書いている気がするな。まあ、加藤洲閘門は小さくてカッコイイということです、ええ。

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今まであまり意識していなかったのですが、両側壁上に一つづつ設けられた照明も、曲線を取り入れたガス灯風(?)なのですね。タグ「加藤洲閘門」で過去の写真を確認してみると、以前からこのタイプであることがわかりました。

例によって船頭さんが把手を引くと、前扉が閉まり排水開始。ああ、草餅早く食べたいなあ。前川のお団子屋さんで食欲を刺激されて、今や「花より団子」ならぬ「水路より団子」の心持ちであります、はい。
撮影地点のMapion地図

(28年11月6日撮影)

(『秋の水郷三昧…10』につづく)

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タグ : 前川 常陸利根川 加藤洲閘門 閘門 水郷

秋の水郷三昧…8

(『秋の水郷三昧…7』のつづき)

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198037.jpg緩い屈曲、川面にはみ出た生垣、木立、陽を浴びる家並み、そしていい塩梅の川幅‥‥。このあたりが、前川で一番いい雰囲気に思えます。

少し進むと、護岸工事の現場にでくわしました。擬木で化粧した護岸がはがされ、水密を保つ鋼矢板が露出しています。標高が低く、盛土で生活空間を広げてきた場所も多い土地柄だけに、この手の工事は大切な営みの一つなのでしょう。

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198039.jpgコンクリートスラブの橋床を渡しただけの簡素さながら、高欄にあやめの装飾を施した、まこも橋‥‥あらら、銘板が落ちてしまっていますね。

右の写真は橋の手前にある、サッパの船大工さんの工房。お変わりないようで何より。過去ログ「ふたたび水郷へ!…8」の写真とみくらべてみたら、明らかに護岸がかさ上げされているのがわかりました。それとも、単に水位が下がっているだけかしら。

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今回は、以前のように川幅が広がったところまでは行かず、だいぶ手前の千石橋付近で折り返しました。天王橋まで戻ってくると、お客さんを乗せたサッパが、続々とこちらへ向かってきました。

この上天気、こうでなくてはウソですよね! フネブネの姿が、水路という水路に引きも切らない光景こそ、休日の水郷本来の川景色。この賑やかさが、いつまでもここに在りますように。

(28年11月6日撮影)

(『秋の水郷三昧…9』につづく)

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タグ : 前川 水郷

秋の水郷三昧…7

(『秋の水郷三昧…6』のつづき)

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右手に伸びるあやめ園からは、歌謡ショーでも催されているのか演歌が聞こえ、園内は結構な人出のようです。長屋門を思わせる遊覧船乗り場の前にさしかかると、朱墨も鮮やかに「寿」の一字を入れた提灯が掲げられ、船首に祝樽と紅白の縄をあしらった米俵が積まれたサッパが。

もしかして、「潮来花嫁さんは舟でゆく」のアトラクションが始まるのかな? あやめの季節のみのイベントだと聞いていたので、嫁入り舟が見られただけでも、トクをした気分です。

198032.jpgその先の左手、「慈母だんご」の看板を掲げたお店。団子とか五平餅とか、素朴なお菓子に弱い船頭としては、吸い寄せられるものがあるのですが、特に気になったのは、店正面の柵に扉があったこと。

これ、サッパに乗ったままお団子が買えるようにしたんですかね? このときは残念ながら営業していませんでしたが、きっとそうに違いないと妄想。そういえば、十二橋の「河畔のお土産屋さん」はやっているかな、猛烈に草餅が食べたくなってきた‥‥。

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198034.jpg潮音橋をくぐり、鹿島線の橋にさしかかったあたりで、向こうから艪漕ぎのサッパが下ってきました。ただのサッパではなく、ピーヒャラ、ドンドンとお囃子を演奏中! 軽やかかつ、いかにも縁起のよさそうな音色が実にお見事、初めて見るなあ‥‥。

お揃いの法被を着たご一行は、賑やかに奏でたままゆるゆると下ってゆきました。さっきの嫁入り舟に近づいたところで、花嫁さんが乗り込む手はずになっているに違いありません。

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黒い鋼橋、天王橋の両橋詰には、ご覧の立札がありました。あやめ園の乗り場から出る遊覧の艪舟は、ここで折り返すのでしょう。

そういえば、潮来の艪舟はまだ乗ったことがありません。近江八幡のそれ(過去ログ『西の水郷を訪ねて…10』参照)のように、艪漕ぎ体験をさせてくれたら、なお面白いでしょうね。
撮影地点のMapion地図

(28年11月6日撮影)

(『秋の水郷三昧…8』につづく)

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タグ : 前川 水郷

秋の水郷三昧…6

(『秋の水郷三昧…5』のつづき)

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198027.jpgこれもお久しぶりの前川水門、タイル張りの堰柱、同色に塗り上げたシェル式ゲートと、相変わらず端正なたたずまい。橋上に立つお揃いの法被をまとったカップルが見られますが、何かお祭りでもあるのかしら。

前川水門橋から、県道101号線あやめ橋の間は、水郷観光の中心地たる船溜の一つ。川面は空を映して青く、あくまで穏やか。右手は「水郷潮来あやめ園」、この上天気とあって、人出も多いことでしょう。

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198029.jpg橋の裏側ならぬ、扉体の裏側を見上げて。シェル式ゲート特有のつるりとした造作に、点々と並ぶ排水口、表面に汚れもほとんど見られないことから、定期的に洗浄されているのでしょう。さすが水郷の顔。

舳艫を接してもやうサッパの向こうには、食堂に土産物店、立ち並ぶ幟に客待ち顔の船頭さんと、懐かしい昔ながらの観光地の雰囲気濃厚な一角。我がサッパの船頭さんも、岸辺や橋の上にいるおばさんたちと、親しげに言葉を交わしながら進みます。

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あやめ橋、思案橋とくぐって、潮来を代表する橋、水雲橋を仰いで。いかにも軽快な感じのする人道橋で、道床をアーチに沿わして太鼓橋としたあたり、眺望もよさそう。渋めの塗装も効いていて、船から見上げた感じも良いものです。

先代橋は昭和10年、前川河口に創架された木橋で、潮来で初めて架けられた橋だったとのこと。現在の橋は、反橋だった先代橋のスタイルをモディファイし、昭和53年に竣工しました。名前は江戸時代に庄屋を務めた郷土の偉人、宮本茶村の号・水運から取ったのだそうです(橋詰の石碑・『水雲橋の名称由来』より)。
撮影地点のMapion地図

(28年11月6日撮影)

(『秋の水郷三昧…7』につづく)

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タグ : 前川 水郷 前川水門