花畑運河再訪…7
(『花畑運河再訪…6』のつづき)

●花畑水門を離れて、両岸の釣り人さんに挨拶しながら後進で離脱、適当なところで転回して帰路へ。
右写真、富士見歩道橋の低さも改めて。3つの橋はおおむねA.P.+1.4m以下にならないとクリアできないので、仮に花畑水門が開いていても、綾瀬川上流の攻略は時間が限られそう。まあ、大潮の干潮時以外くぐれない、綾瀬新橋よりはマシではありますが‥‥。

●恐らく次に訪ねたときは、もう失われているであろう六ツ木水門を仰いで、名残を惜しみました。光のない信号を前にすると、やはり寂寥感が胸に迫るものがあります。
径間が狭まり、水深が浅くされれば、航行できないことはないにしても、進入はためらってしまうに違いありません。テラスや桜並木が築造され面目を一新した花畑運河‥‥、竣工の際はぜひ、テラスに説明板を設けて、物流に貢献した事蹟を顕彰していただきたいものです。

●雲で陽射しがさえぎられ、寒さが厳しくなってきました。両岸に残るマイタゲート跡を眺めながら、花畑運河とお別れです。
利根運河が導水路に転用され、可航環境を失って久しい今、二河川をショートカットする内陸の運河としては、抜けられずとも貴重な可航状態を保っていた花畑運河。大きな変化を前にした姿を目の当たりにできて、何よりではありました。
(令和2年12月29日撮影)
(『令和2年度川走り納め…7』につづく)

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右写真、富士見歩道橋の低さも改めて。3つの橋はおおむねA.P.+1.4m以下にならないとクリアできないので、仮に花畑水門が開いていても、綾瀬川上流の攻略は時間が限られそう。まあ、大潮の干潮時以外くぐれない、綾瀬新橋よりはマシではありますが‥‥。

●恐らく次に訪ねたときは、もう失われているであろう六ツ木水門を仰いで、名残を惜しみました。光のない信号を前にすると、やはり寂寥感が胸に迫るものがあります。
径間が狭まり、水深が浅くされれば、航行できないことはないにしても、進入はためらってしまうに違いありません。テラスや桜並木が築造され面目を一新した花畑運河‥‥、竣工の際はぜひ、テラスに説明板を設けて、物流に貢献した事蹟を顕彰していただきたいものです。


利根運河が導水路に転用され、可航環境を失って久しい今、二河川をショートカットする内陸の運河としては、抜けられずとも貴重な可航状態を保っていた花畑運河。大きな変化を前にした姿を目の当たりにできて、何よりではありました。
(令和2年12月29日撮影)
(『令和2年度川走り納め…7』につづく)

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花畑運河再訪…2
(『花畑運河再訪…1』のつづき)
●くぐる直前にもう一度、ぐっと仰いだ角度で肉薄した一枚を。次に訪れたときは、新樋門となりもうこの姿が拝めないと思えば、違ったアングルからもものしておきたくなるというもの。
しかし、樋門あるいは樋管を文字通り解釈すれば、径間はいずれ堤防の土かぶりの下ということになりますよね。護岸もごっそり改築され、マイタゲート跡も失われるんだろうなあ‥‥。

●水門を出て広がった、12年ぶりの運河風景。低い家並の上に見える空の広がり、両岸の鋼矢板と基礎護岸が、一直線の河道とともに醸し出すハードな雰囲気。いいですねえ。建物がいくつか新しくなったほかは、前回とほとんど変わりがありません。

●雲が少し多くなってきたこともあり、明るいうちにと、振り返って水門をもう一枚。電光掲示板や信号が光を失っているのは同様で寂しいですが、光の加減か、こちらの方がいくぶん穏やかな表情に見えます。お疲れさまでした、と声をかけてやりたくなりました。12年前はこの左に、一本水押の和船がもやっていましたよね。
そうそう、写真では見えづらいですが、左手に見える管理棟、入口上に「六ツ木水門監視所」とあるのですね。監視所とは何か悪いことをしているようで、穏やかではありませんが、よそも同様なのでしょうか。
●北岸にいた釣り人さんに声をかけながら通ったとき、ふと鋼矢板に掲げられた看板に目を留めました。
「六ツ木水門工事のお知らせ」‥‥えっ、今度の樋門化のことかしら? と思ったら、早とちりでした。平成9年とありますね。イヤ、今ようやく思い出した。これ12年前にも見てるわ! トシは取りたくないものであります。

●前回はそのフラットさに一回敗退した桜木橋も、橋詰のテラスとともにほとんどお変わりなく。今回は潮時を勘案して入ったので、通航には問題ない水位のはず。それでもこれだけ低いのですから、舟航の絶えた後の架橋とは、げに恐るべきもの。すり抜けを楽しみつつ通るとしましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年12月29日撮影)
(『花畑運河再訪…3』につづく)

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しかし、樋門あるいは樋管を文字通り解釈すれば、径間はいずれ堤防の土かぶりの下ということになりますよね。護岸もごっそり改築され、マイタゲート跡も失われるんだろうなあ‥‥。

●水門を出て広がった、12年ぶりの運河風景。低い家並の上に見える空の広がり、両岸の鋼矢板と基礎護岸が、一直線の河道とともに醸し出すハードな雰囲気。いいですねえ。建物がいくつか新しくなったほかは、前回とほとんど変わりがありません。

●雲が少し多くなってきたこともあり、明るいうちにと、振り返って水門をもう一枚。電光掲示板や信号が光を失っているのは同様で寂しいですが、光の加減か、こちらの方がいくぶん穏やかな表情に見えます。お疲れさまでした、と声をかけてやりたくなりました。12年前はこの左に、一本水押の和船がもやっていましたよね。
そうそう、写真では見えづらいですが、左手に見える管理棟、入口上に「六ツ木水門監視所」とあるのですね。監視所とは何か悪いことをしているようで、穏やかではありませんが、よそも同様なのでしょうか。

「六ツ木水門工事のお知らせ」‥‥えっ、今度の樋門化のことかしら? と思ったら、早とちりでした。平成9年とありますね。イヤ、今ようやく思い出した。これ12年前にも見てるわ! トシは取りたくないものであります。

●前回はそのフラットさに一回敗退した桜木橋も、橋詰のテラスとともにほとんどお変わりなく。今回は潮時を勘案して入ったので、通航には問題ない水位のはず。それでもこれだけ低いのですから、舟航の絶えた後の架橋とは、げに恐るべきもの。すり抜けを楽しみつつ通るとしましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年12月29日撮影)
(『花畑運河再訪…3』につづく)

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花畑運河再訪…1
(『令和2年度川走り納め…6』のつづき)
●さて本日のお題水路、花畑運河です。日中の潮位が高い季節なので、潮時を待って少し道草をしたというわけ。六ツ木水門前の花見橋、手前に白い人道橋が新設されたのですね。
付近で竿を握る釣り人さんに「すみません、通らせてください!」と声をかけると、皆さんうなずいてすぐに竿を引いてくれました。ご協力に感謝します。このあたり、頻繁に独行艀が通る舟航河川ならでは、という感じがしたものです。

●ここで、今回花畑運河を訪ねることになったきっかけについて、少し長くなりますがお話ししておきたいと思います。
【▼「続きを読む」をクリックしてご覧ください】
●さて本日のお題水路、花畑運河です。日中の潮位が高い季節なので、潮時を待って少し道草をしたというわけ。六ツ木水門前の花見橋、手前に白い人道橋が新設されたのですね。
付近で竿を握る釣り人さんに「すみません、通らせてください!」と声をかけると、皆さんうなずいてすぐに竿を引いてくれました。ご協力に感謝します。このあたり、頻繁に独行艀が通る舟航河川ならでは、という感じがしたものです。

●ここで、今回花畑運河を訪ねることになったきっかけについて、少し長くなりますがお話ししておきたいと思います。
【▼「続きを読む」をクリックしてご覧ください】
令和2年度川走り納め…5
(『令和2年度川走り納め…4』のつづき)

●西岸寄りを進む上航船の航跡をたどったせいで、下航船を右手に見ることに。船名は「第二十八栄進丸」。
よく見ると、船尾、操舵席付近に3人いる乗り組みさんが、揃って左舷を向いているのがわかりますね。何を気にしているのかというと‥‥。
●船首が正横に来たところで、向こうからフライブリッジつきのプレジャーが飛び出してきて、追い抜いてゆきました。
ギリギリといったほどではないにせよ、独行艀と東岸の間隔はそう広くはなく、ゆるく取舵に当ててゆく区間ですから、乗り組みさんたちも心配されたことでしょう。

●前回の写真と同じに見えますが、またまた下航船、何と5隻目です! 今日は自分的に「当たり」の日といっていいほど。いやもうご馳走攻めにあった気分ですわ!
左、「第八富士宮丸」のちょうど向こうに、花畑運河の東口、六ツ木水門の堰柱が見えてきました。時間に余裕がありますから、運河への進入は後回しにし、いましばらく独行艀の方を堪能するとしましょう。

●ああ、何隻続いてもいいですなあ。船名はタイヤフェンダーに隠れてよく見えませんでしたが、たぶん「第五富士宮丸」かと。
●六ツ木水門に近づいてみると、まだ新しい感じの人道橋が架けられたこと、東口付近に釣り人さんの姿が多いことに気がつきました。
釣りのことはわかりませんが、西口が閉塞されているとはいえ、分流点は釣果が違うのでしょうか。ともあれ進入時はご迷惑をおかけするので、声をかけてそろそろ歩かせようと考えながら、いったん前を通過して中川の遡上を続けます。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年12月29日撮影)
(『令和2年度川走り納め…6』につづく)

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●西岸寄りを進む上航船の航跡をたどったせいで、下航船を右手に見ることに。船名は「第二十八栄進丸」。
よく見ると、船尾、操舵席付近に3人いる乗り組みさんが、揃って左舷を向いているのがわかりますね。何を気にしているのかというと‥‥。

ギリギリといったほどではないにせよ、独行艀と東岸の間隔はそう広くはなく、ゆるく取舵に当ててゆく区間ですから、乗り組みさんたちも心配されたことでしょう。

●前回の写真と同じに見えますが、またまた下航船、何と5隻目です! 今日は自分的に「当たり」の日といっていいほど。いやもうご馳走攻めにあった気分ですわ!
左、「第八富士宮丸」のちょうど向こうに、花畑運河の東口、六ツ木水門の堰柱が見えてきました。時間に余裕がありますから、運河への進入は後回しにし、いましばらく独行艀の方を堪能するとしましょう。

●ああ、何隻続いてもいいですなあ。船名はタイヤフェンダーに隠れてよく見えませんでしたが、たぶん「第五富士宮丸」かと。

釣りのことはわかりませんが、西口が閉塞されているとはいえ、分流点は釣果が違うのでしょうか。ともあれ進入時はご迷惑をおかけするので、声をかけてそろそろ歩かせようと考えながら、いったん前を通過して中川の遡上を続けます。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年12月29日撮影)
(『令和2年度川走り納め…6』につづく)

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最強可航河川・中川散歩…2
(『最強可航河川・中川散歩…1』のつづき)
●屈曲区間を抜けて、中流部に入り北上開始。写真は中川橋、低い土手と広い空を楽しみながらの遡上です。
気になったのは、どういうわけだか魚探がまったく効かず、測深ができないこと。細かい気泡が多く含まれているとか、水質の問題でしょうか。中上流部については、比較的水深が安定している中川ですから、そんなに不安はありませんでしたが、帰途は潮位が低い時間帯にあたるため、浅瀬の多い屈曲区間ではちょっと心配です。

●花畑運河の入口、六ツ木水門の前まで来ました。(過去ログ『花畑運河を走る…1』ほか参照)
電光掲示板の水位表示は、1.3m。余裕で橋をかわして通れる水位で、「おいで、おいで、楽しいよ!」と誘われているようにすら感じられたのですが、この日はなるべく上流まで行ってみたい気持ちがあったので、誘惑を振り切って通過しました。
●こちらもお久しぶりの新大場川水門。お変わりないようで何よりです。
大場川は浅瀬の多い場所で、特に右径間のあたりはほとんど砂洲のはずですが、扉体についた汚れだけ見ると、結構水深があるように見えますね。増水時に閉鎖した時の水位でしょうか?
●三愛石油・東京オイルターミナルの桟橋を眺めていると、下流から爆音を響かせて疾走して来たPWCの艇隊が、次々と追い越してゆきます。
このあたりは、トレーラー搬送のPWCに下架場所を提供してくれるマリーナも多いためでしょう、PWCのメッカと言ってもいいくらいの賑やかさ。中流部から上は完全に真水になるため、上架後のエンジンの水通しもしなくてよいのだとか。
●過去ログ「中川…5」で訪れたときは、まだ工事中で仮橋が架かっていたここも、ついに橋が完成したようですね。もっとも、クルマや人の通行が見られなかったので、まだ道路としては竣工していないのかもしれません。
検索してみると、埼玉県HP「道路施設担当について」にある、県道松戸草加線の仮称・新中川橋というのが、これみたいですね。橋長600m、有効幅員22mとありました。
【撮影地点のMapion地図】
(22年5月4日撮影)
(『最強可航河川・中川散歩…3』につづく)

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気になったのは、どういうわけだか魚探がまったく効かず、測深ができないこと。細かい気泡が多く含まれているとか、水質の問題でしょうか。中上流部については、比較的水深が安定している中川ですから、そんなに不安はありませんでしたが、帰途は潮位が低い時間帯にあたるため、浅瀬の多い屈曲区間ではちょっと心配です。

●花畑運河の入口、六ツ木水門の前まで来ました。(過去ログ『花畑運河を走る…1』ほか参照)
電光掲示板の水位表示は、1.3m。余裕で橋をかわして通れる水位で、「おいで、おいで、楽しいよ!」と誘われているようにすら感じられたのですが、この日はなるべく上流まで行ってみたい気持ちがあったので、誘惑を振り切って通過しました。

大場川は浅瀬の多い場所で、特に右径間のあたりはほとんど砂洲のはずですが、扉体についた汚れだけ見ると、結構水深があるように見えますね。増水時に閉鎖した時の水位でしょうか?

このあたりは、トレーラー搬送のPWCに下架場所を提供してくれるマリーナも多いためでしょう、PWCのメッカと言ってもいいくらいの賑やかさ。中流部から上は完全に真水になるため、上架後のエンジンの水通しもしなくてよいのだとか。

検索してみると、埼玉県HP「道路施設担当について」にある、県道松戸草加線の仮称・新中川橋というのが、これみたいですね。橋長600m、有効幅員22mとありました。
【撮影地点のMapion地図】
(22年5月4日撮影)
(『最強可航河川・中川散歩…3』につづく)

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