八郎潟の閘門を訪ねて…9
(『八郎潟の閘門を訪ねて…8』のつづき)
●周囲のほとんどは、地平線かと見まがうような平坦な地勢ですが、西側には男鹿半島の山並がはるかに望めました。
山の頂近く、斜面が大きく切り開かれて、遠目にも土色が目立つところがありましたが、位置的に見て寒風山展望台あたりかしら。寒風山、採石場もあるのですね。

●南下していて気になったのがこれ、中洲‥‥といってよいのでしょうか、砂洲に草が茂ったような、平坦な小島です。
Googleマップで見るとほぼ楕円形で、特に名前はついていないようでしたから、流入河川の土砂が堆積し、自然にできたものなのでしょう。ちょっと上陸してみたくなるような、冒険心をそそられるものがありました。
●ふたたび閘門に入り上陸。閘室横の護岸から見えるところには、銘板や説明など一切の掲示物がないのは、先ほどの通通航時に確認したばかり。
しかし、せっかくここまで来ながら、諸元的なものを何もこの目で確かめられないのは、あまりにも寂しいもの。よくないこととは知りながら、万止むをえまいと、扉体が操作される待ち時間を利用して、法面のブロックをわしわしよじ登り、管理橋の上に立ったのでした。
というわけで、ここで遅ればせながらお詫びしておきます‥‥。
申しわけございませんでした。

●管理橋上から撮った、放流ゲートの堰柱に掲げられていたメーカーズプレート。実は進入時、堰柱正面にチラリと黒く四角いものが目に入っていて、立入禁止だがさてどうしようかと、移動中ずっと悩んでいたのでした。
閘門ゲートは純径間4m、扉体高さ2.7m、開閉速度2m/分、扉体重量2.5t。極小閘門のカテゴリーに入れて差し支えないサイズのデータを、ここで目の当たりにすることができたのであります。まことに申しわけないことをしたとはいえ、最後に決断してこの前に立つことができ、閘門好きとして遠路訪ねてきた甲斐があったと、しみじみ実感した瞬間でもありました。

●船尾に離れゆく閘門を、名残惜しく振り返って。説明の掲示はもとより、作動中の警報音も一切ない「黙して語らぬ」閘門、とでも呼びたくなるような、ここをよく知る地元艇のためだけに在る、といってよい閘門。私の記憶に数ある閘門のイメージに、また一つ新しいパターンを認識させてくれたのでした。
地元の皆様のご協力と、好天に恵まれ、さらに閘門も故障などしておらず、長年の懸案であった訪問だけでなく、通航が実現できたのは本当にありがたく、嬉しいことでした。改めて厚く御礼申し上げます、ありがとうございました!
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年7月25日撮影)
(『真山神社の丸木舟…1』につづく)

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山の頂近く、斜面が大きく切り開かれて、遠目にも土色が目立つところがありましたが、位置的に見て寒風山展望台あたりかしら。寒風山、採石場もあるのですね。

●南下していて気になったのがこれ、中洲‥‥といってよいのでしょうか、砂洲に草が茂ったような、平坦な小島です。
Googleマップで見るとほぼ楕円形で、特に名前はついていないようでしたから、流入河川の土砂が堆積し、自然にできたものなのでしょう。ちょっと上陸してみたくなるような、冒険心をそそられるものがありました。

しかし、せっかくここまで来ながら、諸元的なものを何もこの目で確かめられないのは、あまりにも寂しいもの。よくないこととは知りながら、万止むをえまいと、扉体が操作される待ち時間を利用して、法面のブロックをわしわしよじ登り、管理橋の上に立ったのでした。
というわけで、ここで遅ればせながらお詫びしておきます‥‥。
申しわけございませんでした。

●管理橋上から撮った、放流ゲートの堰柱に掲げられていたメーカーズプレート。実は進入時、堰柱正面にチラリと黒く四角いものが目に入っていて、立入禁止だがさてどうしようかと、移動中ずっと悩んでいたのでした。
閘門ゲートは純径間4m、扉体高さ2.7m、開閉速度2m/分、扉体重量2.5t。極小閘門のカテゴリーに入れて差し支えないサイズのデータを、ここで目の当たりにすることができたのであります。まことに申しわけないことをしたとはいえ、最後に決断してこの前に立つことができ、閘門好きとして遠路訪ねてきた甲斐があったと、しみじみ実感した瞬間でもありました。

●船尾に離れゆく閘門を、名残惜しく振り返って。説明の掲示はもとより、作動中の警報音も一切ない「黙して語らぬ」閘門、とでも呼びたくなるような、ここをよく知る地元艇のためだけに在る、といってよい閘門。私の記憶に数ある閘門のイメージに、また一つ新しいパターンを認識させてくれたのでした。
地元の皆様のご協力と、好天に恵まれ、さらに閘門も故障などしておらず、長年の懸案であった訪問だけでなく、通航が実現できたのは本当にありがたく、嬉しいことでした。改めて厚く御礼申し上げます、ありがとうございました!
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年7月25日撮影)
(『真山神社の丸木舟…1』につづく)

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八郎潟の閘門を訪ねて…8
(『八郎潟の閘門を訪ねて…7』のつづき)

●しばらく防潮水門と平行に走ってもらい、調整池側からゲートの威容を楽しむことに。こちらはこの日、唯一開放されていた6号洪水吐ゲート。両端の放流ゲートで越流させるだけではないのですね。八郎潟への流入河川は数多いことですし、それだけ先般の豪雨の影響があったということなのでしょう。

●気になる東側の魚道ゲートにも近づいてもらいました。見れば見るほど発散される閘門モドキ臭(笑)。まあ近くでよく見れば、扉体を備えたゲートは、下流側の一基のみであることがわかるのですが。
ふと放流ゲートに目をやると、まあえらい数の鷺、サギ! 各種取り混ぜて、17~8羽はいたでしょうか。多くの水鳥を養うに足る八郎潟の豊かさ、釣人さんにとってもよきフィールドに違いありません。

●東側から眺める堰柱群! ちょうど雲が切れて陽が差し、爽快なシーンをスナップすることができました。さまざまな角度から居並ぶ堰柱群を愛でられて、艇上にいるありがたさがしみじみ感じられたものです。
防潮水門を離れた後は、お願いしてしばらく北上してもらうことに。遠ざかるとたちまち、一本の線になってゆく防潮水門と両岸の風景‥‥その平坦さと広大さ、潟湖と干拓地ならではの景色に見入ったことでありました。
(令和5年7月25日撮影)
(『八郎潟の閘門を訪ねて…9』につづく)

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●しばらく防潮水門と平行に走ってもらい、調整池側からゲートの威容を楽しむことに。こちらはこの日、唯一開放されていた6号洪水吐ゲート。両端の放流ゲートで越流させるだけではないのですね。八郎潟への流入河川は数多いことですし、それだけ先般の豪雨の影響があったということなのでしょう。


ふと放流ゲートに目をやると、まあえらい数の鷺、サギ! 各種取り混ぜて、17~8羽はいたでしょうか。多くの水鳥を養うに足る八郎潟の豊かさ、釣人さんにとってもよきフィールドに違いありません。


防潮水門を離れた後は、お願いしてしばらく北上してもらうことに。遠ざかるとたちまち、一本の線になってゆく防潮水門と両岸の風景‥‥その平坦さと広大さ、潟湖と干拓地ならではの景色に見入ったことでありました。
(令和5年7月25日撮影)
(『八郎潟の閘門を訪ねて…9』につづく)

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