新潟の水上バス…11
(『新潟の水上バス…10』のつづき)
●平成大橋に続いて、国道8号線新潟バイパス・新潟大橋、上越新幹線(写真下)と橋をくぐり、船は終着点・ふるさと村へ遡上を続けます。
県庁前~ふるさと村は長丁場とあって、この橋までですでに15分が経っており、忙しく離着岸を繰り返していた下流部がウソのよう。眺めも開けてきて、大河らしい川景色をたっぷり堪能できました。

●おおお、6径間の樋門と排水機場が! 今度は左側とあって、船尾から身を大きく乗り出すようにして一枚。新潟に残された数少ない大潟湖、鳥屋野潟からの排水を取る樋門ですね。
地図には、親松排水機場、鳥屋野潟排水機場と二つの機場がありましたが、どちらの樋門でしょうか。ちなみに鳥屋野潟からここに至る水路は、親松導水路というそうです。

●右側の岸は、堤防が岸から離れたのか、ご覧のとおり草木が茂って、野趣あふれる雰囲気になってきました。
葦でしょうか、水際に密生している背の高い草が、引き波に合わせてサラサラと波打つさまが美しく、写真を撮るのも忘れて見惚れてしまいました。
●最後にくぐった橋が、実に格好のよい斜張橋でした。支塔の先端を斜めにカットし、3本のラインを塗装で入れてあるのが小面憎いほど効いていて、またバックの夏空がよく似合うんですよ!
名前は何ていうのかな…と、後で地図を見てみて、驚かされました。
ときめき橋
……このカッコよさに、全然似合わない…。
(地元の方、申しわけありません)
帰宅後に検索してみると、この橋のすぐ西にはときめきという地名があり、新潟交通の鉄道線があったころは、「ときめき駅」も存在していたそう。いずれもこの、ときめき橋が由来なのだとか。(参照:『ときめき駅』Wikipedia)
【撮影地点のMapion地図】
(23年8月9日撮影)
(『新潟の水上バス…12』につづく)

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県庁前~ふるさと村は長丁場とあって、この橋までですでに15分が経っており、忙しく離着岸を繰り返していた下流部がウソのよう。眺めも開けてきて、大河らしい川景色をたっぷり堪能できました。


地図には、親松排水機場、鳥屋野潟排水機場と二つの機場がありましたが、どちらの樋門でしょうか。ちなみに鳥屋野潟からここに至る水路は、親松導水路というそうです。

●右側の岸は、堤防が岸から離れたのか、ご覧のとおり草木が茂って、野趣あふれる雰囲気になってきました。
葦でしょうか、水際に密生している背の高い草が、引き波に合わせてサラサラと波打つさまが美しく、写真を撮るのも忘れて見惚れてしまいました。

名前は何ていうのかな…と、後で地図を見てみて、驚かされました。
ときめき橋
……このカッコよさに、全然似合わない…。
(地元の方、申しわけありません)
帰宅後に検索してみると、この橋のすぐ西にはときめきという地名があり、新潟交通の鉄道線があったころは、「ときめき駅」も存在していたそう。いずれもこの、ときめき橋が由来なのだとか。(参照:『ときめき駅』Wikipedia)
【撮影地点のMapion地図】
(23年8月9日撮影)
(『新潟の水上バス…12』につづく)

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新潟の水上バス…10
(『新潟の水上バス…9』のつづき)
●水門を出て、右舷後方に見えてくるのが信濃川最下流部の放水路・関屋分水(関屋分水路)。分流点に架かる最上流部の橋は、県道16号線関屋大橋です。
信濃川の放水路というと、大河津分水が有名ですが、新潟の市街地を洪水から守るこちらも、それに劣らず重要な役割を果たしています。
●分流点からしばらく遡ると、幸運にも右側に、これまたココロ惹かれる造作の水門が見えてきました。通航標識が立てられているところから、可航河川であることは確実。水門をくぐって支派川に入ったら、楽しいだろうなあ。
帰宅後、佐藤老師の「Floodgates」で探してみたら、ありました! 西川水門(Floodgates List 8)というそうです。航走中のボートも写っていて、可航河川であることが実感できる、素晴らしい写真ですね。
【撮影地点のMapion地図】

●信濃川水門を出た後は、両岸の堤防もぐっと高くなり、緑の法面の向こうに家並が頭をのぞかせる、東京の川に近い風景となりました。
このあたりは、結構な数の繋留船が見られますね。先日の増水のときは、どうしていたのでしょうか。

●分流点を離れて初めての橋、国道116号線・平成大橋をくぐります。
「平成大橋」(新潟市ガイド)によると、先代の帝石橋は、その名のとおり帝国石油が造った橋で、当初天然ガスを運ぶガス管橋として計画されながら、県と市の要望により道路橋として建設されたとのこと。何やら、多摩川のガス橋を思わせる話で、興味深く拝読しました。
【撮影地点のMapion地図】
(23年8月9日撮影)
(『新潟の水上バス…11』につづく)

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信濃川の放水路というと、大河津分水が有名ですが、新潟の市街地を洪水から守るこちらも、それに劣らず重要な役割を果たしています。

帰宅後、佐藤老師の「Floodgates」で探してみたら、ありました! 西川水門(Floodgates List 8)というそうです。航走中のボートも写っていて、可航河川であることが実感できる、素晴らしい写真ですね。
【撮影地点のMapion地図】


このあたりは、結構な数の繋留船が見られますね。先日の増水のときは、どうしていたのでしょうか。

●分流点を離れて初めての橋、国道116号線・平成大橋をくぐります。
「平成大橋」(新潟市ガイド)によると、先代の帝石橋は、その名のとおり帝国石油が造った橋で、当初天然ガスを運ぶガス管橋として計画されながら、県と市の要望により道路橋として建設されたとのこと。何やら、多摩川のガス橋を思わせる話で、興味深く拝読しました。
【撮影地点のMapion地図】
(23年8月9日撮影)
(『新潟の水上バス…11』につづく)

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新潟の水上バス…9
(『新潟の水上バス…8』のつづき)
●水門が視界の大半を占め始め、そのずっしりとした質量が迫ってきました。こうして近くまで来ると、橋も扉体も、思ったより高さがないようですね。
水門の接近には関係なく、ぎっしり詰まった子供たちは引き続きえらい盛り上がりようで、三つに折ったボール紙製のうちわを広げ、ビラビラと風に流して楽しそうです。
●水門に併設された橋、本川大橋をくぐります。桁下高はかなり低く、後部トップが高いアナスタシア号はほぼギリギリで、エンジンを絞り最徐航で通過します。
閘門部分の径間は、桁の天地寸法を薄くして、桁下高をかせいでいるようでしたが、この様子では水上バスの閘門通過は、おぼつかないように思えました。

●くぐりざま、橋と扉体の間から堰柱を狙って。塗り替えられて間がないのか、堰柱が扉体に映っています。扉体の下端は汚れており、先日の増水で閉鎖されたことが実感できました。

●初めて見る、信濃川水門の表側。夏の日差しに輝く白い堰柱がまぶしく、魅力的な表情を楽しませてくれました。扉体の真ん中に描かれた湛水線は、洪水から町を守ったあかしです。
堰柱側面に設けられた信号の灯器は、赤信号のみというのがシンプルかつ合理的。考えてみれば、閘門でもないかぎり、青信号ってあまり必要ないですよね。
●遠ざかる信濃川水門の全景を眺めて。ほんの一瞬でしたが、まずは最初の接近遭遇、堪能できました。いや~、来てよかった!
水門3径間、閘門1径間、右側は魚道2径間ですか、3種6径間の多彩さも楽しめますが、閘門だけ赤い扉体というのも個人的にポイント高し。新潟の水門との初邂逅、好印象のうちに終わりました。
【撮影地点のMapion地図】
(23年8月9日撮影)
(『新潟の水上バス…10』につづく)

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水門の接近には関係なく、ぎっしり詰まった子供たちは引き続きえらい盛り上がりようで、三つに折ったボール紙製のうちわを広げ、ビラビラと風に流して楽しそうです。

閘門部分の径間は、桁の天地寸法を薄くして、桁下高をかせいでいるようでしたが、この様子では水上バスの閘門通過は、おぼつかないように思えました。

●くぐりざま、橋と扉体の間から堰柱を狙って。塗り替えられて間がないのか、堰柱が扉体に映っています。扉体の下端は汚れており、先日の増水で閉鎖されたことが実感できました。

●初めて見る、信濃川水門の表側。夏の日差しに輝く白い堰柱がまぶしく、魅力的な表情を楽しませてくれました。扉体の真ん中に描かれた湛水線は、洪水から町を守ったあかしです。
堰柱側面に設けられた信号の灯器は、赤信号のみというのがシンプルかつ合理的。考えてみれば、閘門でもないかぎり、青信号ってあまり必要ないですよね。

水門3径間、閘門1径間、右側は魚道2径間ですか、3種6径間の多彩さも楽しめますが、閘門だけ赤い扉体というのも個人的にポイント高し。新潟の水門との初邂逅、好印象のうちに終わりました。
【撮影地点のMapion地図】
(23年8月9日撮影)
(『新潟の水上バス…10』につづく)

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新潟の水上バス…8
(『新潟の水上バス…7』のつづき)
●おおお、見えてきました、信濃川水門が!
この水門と、これから見えてくる関屋分水の働きで、今まで通ってきた信濃川最下流部の流域は洪水被害をまぬがれ、堤防の低い、ひらけた水辺が楽しめるというわけですね。
水門のある分流点の左手は締切堤といって、流量調節のために半島状の土手を設け、わざと狭窄部を造ったものだそうです。
●県庁前船着場を出発。こちらの船着場は今までと異なり、フラットを広く取った、荒川の防災船着場に近い雰囲気の造り。後で知ったのですが、実際防災船着場として設計されたとのこと。
小型ということもあるのでしょうが、船の動きは実に機敏でしかもパワフルな印象。船着場を離れるときの引き波からも、その力強さが見て取れます。

●いよいよ水門が近づいてまいりました! 下流側には隣接して水管橋があるので、こちらからの眺めとしては今ひとつですね。
ご覧のとおり閘門を併設していることもあって、いやが上にも気分が盛り上がります。訪ねる前は、もしや閘門を通ってくれるのかしら、と期待に胸をふくらませたのですが、画像を検索してみると、水門が常時開ということがわかり、ちょっとがっかり。
●閘門下流側の岸に掲げられた、河川通航標識。東京や大阪の水路同様、信濃川・阿賀野川流域でも、指定された水域で通航方法が定められ、略同の通航標識が設けられています。詳しくは「信濃川・阿賀野川下流域における河川法に基づく通航方法の適用区域(通航方法指定区域)」(PDF)参照。
東京では見られない独特の標識もありますね。写真右の標識、「急発進・急加速・急回転の禁止」だそうですが…、う~ん、ちょっとわかりにくいかも…。

●閘門を真横から。水位差はパッと見、最大1.5mくらいでしょうか。橋の桁下に余裕があまりなさそうなので、通航できる船は限られそうではありますね。
【撮影地点のMapion地図】
(23年8月9日撮影)
(『新潟の水上バス…9』につづく)

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この水門と、これから見えてくる関屋分水の働きで、今まで通ってきた信濃川最下流部の流域は洪水被害をまぬがれ、堤防の低い、ひらけた水辺が楽しめるというわけですね。
水門のある分流点の左手は締切堤といって、流量調節のために半島状の土手を設け、わざと狭窄部を造ったものだそうです。

小型ということもあるのでしょうが、船の動きは実に機敏でしかもパワフルな印象。船着場を離れるときの引き波からも、その力強さが見て取れます。

●いよいよ水門が近づいてまいりました! 下流側には隣接して水管橋があるので、こちらからの眺めとしては今ひとつですね。
ご覧のとおり閘門を併設していることもあって、いやが上にも気分が盛り上がります。訪ねる前は、もしや閘門を通ってくれるのかしら、と期待に胸をふくらませたのですが、画像を検索してみると、水門が常時開ということがわかり、ちょっとがっかり。

東京では見られない独特の標識もありますね。写真右の標識、「急発進・急加速・急回転の禁止」だそうですが…、う~ん、ちょっとわかりにくいかも…。

●閘門を真横から。水位差はパッと見、最大1.5mくらいでしょうか。橋の桁下に余裕があまりなさそうなので、通航できる船は限られそうではありますね。
【撮影地点のMapion地図】
(23年8月9日撮影)
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新潟の水上バス…7
(『新潟の水上バス…6』のつづき)
●越後線とトラスの水管橋をくぐると、右手に繋留船の一群が見えてきました。奥のほうには、櫛形桟橋もあるようで、東京でいう暫定繋留施設みたいなものでしょうか。
後ろのマンション群、高さが揃っていて、川面から眺めていても整然とした感じがしますね。昔の丸の内のビル群が、高さ100尺(約30m)でピシッと揃っていた時代を思い起こさせます。

●やはり意識を吸い寄せられたのが、手前の保安庁払い下げとおぼしき艇。
「おきつかぜ」という名前がいかにもそれらしい。船体を美しい緑色で塗り上げているのも素敵ですね。甲板室後部にオーニングが伸ばされているところを見ると、警戒船…いや、監視船にでも使われているのでしょうか。
●船の爆音が低まり、行き足が落ちてきたなと思うと、右へ左へと舵を切り、何かを避けている様子。途中、浮流物が多く見られたので、流木でも避けているのかしら、と思ったら、ドラム缶で作った航路標識のブイが見えてきました。
増水で、浅瀬でもできたのかな? ブイ自体にも、草やら木っ端くずがいっぱい引っかかって、船にとっては厳しい環境であることを実感します。

●右手に見えたガスタンク兄弟を一枚。いやもう右舷から動けないので、ひたすら右を眺めているより他にないのであります。
手前のボートの周り、すごい量のゴミが溜まりまくっている…。
●ガスタンクに見送られながら、千歳大橋をくぐりました。
ここをくぐれば、そろそろこのコース一番の物件が視界に入ってくるはず。楽しみです!
【撮影地点のMapion地図】
(23年8月9日撮影)
(『新潟の水上バス…8』につづく)

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後ろのマンション群、高さが揃っていて、川面から眺めていても整然とした感じがしますね。昔の丸の内のビル群が、高さ100尺(約30m)でピシッと揃っていた時代を思い起こさせます。

●やはり意識を吸い寄せられたのが、手前の保安庁払い下げとおぼしき艇。
「おきつかぜ」という名前がいかにもそれらしい。船体を美しい緑色で塗り上げているのも素敵ですね。甲板室後部にオーニングが伸ばされているところを見ると、警戒船…いや、監視船にでも使われているのでしょうか。

増水で、浅瀬でもできたのかな? ブイ自体にも、草やら木っ端くずがいっぱい引っかかって、船にとっては厳しい環境であることを実感します。

●右手に見えたガスタンク兄弟を一枚。いやもう右舷から動けないので、ひたすら右を眺めているより他にないのであります。
手前のボートの周り、すごい量のゴミが溜まりまくっている…。

ここをくぐれば、そろそろこのコース一番の物件が視界に入ってくるはず。楽しみです!
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タグ : 信濃川ウォーターシャトル信濃川水上バス