くぐって、見上げて、航跡を追って

昨年の記事、「11月29日の水路風景」に載せた写真の前後のカットで恐縮ですが、改めて眺めてみて、このときのワクワク感が思い出され、しまっておくのも惜しくなったので、落ち穂拾い的にまとめてみました。

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他船の航跡をなぞって狭窄部通過、というだけでもちょっとしたイベント(?)ですが、加えて幅のある橋と水門を連続してくぐるのが、視界に豊かな変化を与えてくれて、ほんのわずかな時間ながら、高揚感のある舟行きになったのでしょう。

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ちょうどお昼どきで日が高かったこともあり、光線の塩梅もよろしく、橋や水門のディテールもくっきり。

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さらに、橋と水門が落とす影に入った屋形船が、サッと黒く沈み、しばらく後また陽なたに出て、細部を取り戻す面白さ。そして桁下のディテールがあらわになり、頭上をすっかり覆うと、今度は水門がじわじわと全貌を現わす‥‥。

微速に抑えていても、エンジンの爆音とハルが奏でる水音が、両の橋脚と桁裏に反射して、「くぐる充実感」を味わえるときでもあります。

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水門の影から出つつある屋形船の船尾から、複雑な構造が織りなす、佃水門の美しさとボリュームに目線を移して‥‥。ちょっとしたフィナーレといっても、大げさでなく思える瞬間。

頭上を横断する大きな構造物が続くと、こんなにも「移動感」(?)があるのだなあと、今さらながら再認識させられるものがありました。やはり水路の面白さの一つは、橋や水門あってこそのものがあります。
撮影地点のMapion地図

(27年11月29日撮影)

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タグ : 朝潮運河 佃水門

環状2号線の架橋工事…1

(『臨検ではじまる水路行!』のつづき)

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120007.jpg豊洲運河を出て、豊洲貯木場跡の前を過ぎ、佃水門から朝潮運河へ入ります。朝潮水門近くの、環状2号線の橋はどのくらい工事が進んだのか、通りがてら眺めてゆきましょう。

水門の右径間から朝潮大橋をのぞくと、桁側面にある橋名表記が、ちょうど真ん中に来るのですが…。
平仮名で「あさしおおおはし」と書いてあるのを見ると、「おおお」の部分が可笑しくて、妙に目を引かれてしまいます。

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120009.jpg現場が近づいてきたところで、前回(『環状第2号線の橋脚工事…1』参照)とは一変した様相に、目を見張る思いがしました。クレーン船で一括架設か、という想像は見事に裏切られ、JRの東北縦貫線工事と似たような、架設機で橋を架けているのですね。

まあ、前後に橋があることも考えると、クレーン船でというのは無理があったようです。右径間はすでに桁を設置済みで、右の橋詰を見ると、小型の橋脚や取り付け道路らしきものも。歩道部分のものでしょうか。

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すでにタイトルでもご覧に入れましたが、中央径間上空に伸びる架設機を見上げて。

これだけの桁が、右手のみの片持ちで、左手にはどこも支えるところがなく、いわば宙ぶらりんの状態で止まっているというのは、理屈ではわかっていても実に落ち着かず、眺めていて下腹がむずむずするような感じ。しなり具合といい、どこか釣り竿を連想させるものがありました。
撮影地点のMapion地図

(25年5月4日撮影)

(『環状2号線の架橋工事…2』につづく)

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タグ : 朝潮運河 佃水門 朝潮水門

7月23日の川景色…3

(『7月23日の川景色…2』のつづき)

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黒い窓枠の連続窓のせいか、キリッと締まった感じのする佃水門をくぐり、朝潮運河を出て…

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豊洲運河から、なんとなく左折して汐見運河へ。ええ、またなんとなくです。

69028.jpg平久運河との十字流、第一石油販売(『水門先生と江東運河地帯…2』ほか参照)に挨拶しつつ通り過ぎようとしたら、ひとつ驚かされたことがありました。

あ、あれ? 背後にドンとそびえていた、出光のロゴとマーク入りの油槽がなくなっている! 
撮影地点のMapion地図


69029.jpg見れば板囲いがされて、大きなクレーンも入り工事中のようですね。事務所や桟橋には変化がないことから、廃業されたようには見えませんでしたが、だとするとあの油槽は何だったのでしょう。実はすでに使われていなくて、地下のタンクか何かから給油していたのかしら。

つい先日、「タモリ倶楽部」の収録中に油槽を見たばかりだったので、驚きもひとしお。フネブネと濃いつながりのあった運河のシンボルが、また一つ消えてしまいました。

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いささか凹み気味でゆるゆる流しつつ、ふと運河沿いの団地を見上げると、屏風を立てたように両翼を広げたかたち。水面から見上げるとなかなか雄大で、南風を一杯にはらんだ帆のようでもありました。


(23年7月23日撮影)

(『7月23日の川景色…4』につづく)

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タグ : 朝潮運河 汐見運河 佃水門 第一石油販売

朝潮運河


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朝潮運河
所在地:東京都中央区佃3~豊海町
延長:2.2km
最小水深:A.P.-3.0m
最小桁下高:A.P.+4.5m
メモ:月島・晴海の両埋立地間を貫流する運河。北西岸に月島川緑印)、新月島運河黄印)が分岐しており、水門は南西側に朝潮水門青印、2径間)、北東側に佃水門赤印、2径間)がある。
黎明橋橋詰には、ポンツン桟橋「朝潮小型船乗り場」(紫印)があり、屋形船など遊覧船の出入りがある。
勝どき、月島沿岸、晴海の首都大学付近沿岸には曳船溜りがあり、晴海の清掃工場付近にも都の繋留施設があり、集油船などがもやっている。
桁下高は、大潮の満潮時でも2m以上あり、小型船舶の航行に支障はない。
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