5月4日のフネブネ
(『5月4日の水門たち…2』のつづき)
●5月4日の徘徊で出会ったフネブネを少し。
タワーマンションに囲まれて、今や残ったのが奇跡のような町場のドックヤード、伊澤造船。
この日の上架船は、船台を幅いっぱいに占拠した台船2隻でした。錆を落としてから、船底から甲板まで再塗装しているのでしょう。左の1隻はベコベコの波板で小屋掛けした、屋根付きなのが珍しい感じですね。

●隅田川に出て、穏やかな川面をゆるゆると下ってゆくと、言問橋の上流でコンベア清掃船「建河清第3号」と行逢。
乗り組みさんが二人とも右舷に出ており、船を護岸ギリギリまで寄せて実に丹念なお掃除ぶり。本当に頭が下がります‥‥。

●さらに下航してゆくと、水辺ライン両国発着場の上流にある繋船スペースでは、水上バス船隊が出航前の清掃中でした。
職員の皆さんが上半身シャツ一枚になり、水を流しながらブラシをかけるさま、実に素敵な1シーン。心なしか「こすもす」も嬉しそうな表情に見えます。

●いつも同じようなことをいって恐縮ですが、通航船艇の引き波に翻弄される姿が痛ましい日本橋消防署桟橋をスナップ。
おなじみ「はまかぜ」、「きよす」がもやっていましたが、「はまかぜ」は船尾に噴流が見られ、消防士の皆さんが乗り込んできたので、どうやら演習に出発する模様。我々にとっては休日でしたが、環境局、消防署とも、公的機関は平日扱いなのですね。
●4月10日に続いて、この日も平久川の日の丸クレーンにご挨拶してきました。
今回は初めて右舷(?)を眺められたのですが、あらら、こちらは側面全てが国防色(?!)ではないのですね。左舷より少しインパクトは弱い気がしますが、白フチ付き日の丸はきちんと掲げられていて、オーナーさんのこだわりが感じられたものでした。
(令和4年5月4日撮影)
(『5月4日の水路風景…1』につづく)

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タワーマンションに囲まれて、今や残ったのが奇跡のような町場のドックヤード、伊澤造船。
この日の上架船は、船台を幅いっぱいに占拠した台船2隻でした。錆を落としてから、船底から甲板まで再塗装しているのでしょう。左の1隻はベコベコの波板で小屋掛けした、屋根付きなのが珍しい感じですね。

●隅田川に出て、穏やかな川面をゆるゆると下ってゆくと、言問橋の上流でコンベア清掃船「建河清第3号」と行逢。
乗り組みさんが二人とも右舷に出ており、船を護岸ギリギリまで寄せて実に丹念なお掃除ぶり。本当に頭が下がります‥‥。

●さらに下航してゆくと、水辺ライン両国発着場の上流にある繋船スペースでは、水上バス船隊が出航前の清掃中でした。
職員の皆さんが上半身シャツ一枚になり、水を流しながらブラシをかけるさま、実に素敵な1シーン。心なしか「こすもす」も嬉しそうな表情に見えます。

●いつも同じようなことをいって恐縮ですが、通航船艇の引き波に翻弄される姿が痛ましい日本橋消防署桟橋をスナップ。
おなじみ「はまかぜ」、「きよす」がもやっていましたが、「はまかぜ」は船尾に噴流が見られ、消防士の皆さんが乗り込んできたので、どうやら演習に出発する模様。我々にとっては休日でしたが、環境局、消防署とも、公的機関は平日扱いなのですね。

今回は初めて右舷(?)を眺められたのですが、あらら、こちらは側面全てが国防色(?!)ではないのですね。左舷より少しインパクトは弱い気がしますが、白フチ付き日の丸はきちんと掲げられていて、オーナーさんのこだわりが感じられたものでした。
(令和4年5月4日撮影)
(『5月4日の水路風景…1』につづく)

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11月15日の水路風景…1
(『11月15日の水門…3』のつづき)

●11月15日に眺めた水路風景を以下にまとめます。まずは荒川河口、西岸にそびえ立つスマートな煙突は、汚泥を焼却処理する都下水道局の東部スラッジプラントのもの。
晴天と川面が穏やかのも手伝って、水鏡に姿を映すさまはなかなかどうして、爽快な眺め。ちょうど岸近くを2隻のプレジャーが飛ばしてゆくのが見えたので、煙突が2隻の中央に来たところでシャッターを切ってみました。
●川面が静穏そのものとくれば、エンジンの健康維持も兼ねてちょっと飛ばしてみたくなるもの。
プレーニングしたときは、決まって振り返り、真後ろの航跡をスナップするものですが、たまには違った視点でやってみようと、右舷のスプレーとウェーキを一枚。スピード感は今一つですが、いままさに切り裂かれてゆく川面の穏やかさが感じられて、悪くありません。

●京成押上線荒川橋梁をくぐる直前で、いいタイミングで都営浅草線の電車が通ったのでパチリ。先頭が構造に隠れてしまいましたが、白い車体とトラスが陽射しに輝いているのを眺めるのは、気持ちの良いものです。ああ、もう晴れてるってだけで(こればっかり)。
●毎度おなじみ、井澤造船のヤードを愛でるルーチン(?)。この日の上架艇は双浮舟タイプのポンツンと、もう一つは珍しく小屋掛けされていて、正体不明でした。
右の写真の角度、旧綾瀬川からではそれほどではないんですが、下のように隅田川に出てから見てみると、巨大マンションが背景に入って、ミスマッチ感が急上昇。工場がいらかを連ねた、かつての河畔の残り香が漂う貴重な街場の造船所。末永く成業を祈りたいものです。

【撮影地点のMapion地図】
(令和2年11月15日撮影)
(『11月15日の水路風景…2』につづく)

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●11月15日に眺めた水路風景を以下にまとめます。まずは荒川河口、西岸にそびえ立つスマートな煙突は、汚泥を焼却処理する都下水道局の東部スラッジプラントのもの。
晴天と川面が穏やかのも手伝って、水鏡に姿を映すさまはなかなかどうして、爽快な眺め。ちょうど岸近くを2隻のプレジャーが飛ばしてゆくのが見えたので、煙突が2隻の中央に来たところでシャッターを切ってみました。

プレーニングしたときは、決まって振り返り、真後ろの航跡をスナップするものですが、たまには違った視点でやってみようと、右舷のスプレーとウェーキを一枚。スピード感は今一つですが、いままさに切り裂かれてゆく川面の穏やかさが感じられて、悪くありません。

●京成押上線荒川橋梁をくぐる直前で、いいタイミングで都営浅草線の電車が通ったのでパチリ。先頭が構造に隠れてしまいましたが、白い車体とトラスが陽射しに輝いているのを眺めるのは、気持ちの良いものです。ああ、もう晴れてるってだけで(こればっかり)。

右の写真の角度、旧綾瀬川からではそれほどではないんですが、下のように隅田川に出てから見てみると、巨大マンションが背景に入って、ミスマッチ感が急上昇。工場がいらかを連ねた、かつての河畔の残り香が漂う貴重な街場の造船所。末永く成業を祈りたいものです。

【撮影地点のMapion地図】
(令和2年11月15日撮影)
(『11月15日の水路風景…2』につづく)

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2月9日の川景色…4
(『2月9日の川景色…3』のつづき)

●上架されていたのは、台船‥‥というかポンツン桟橋でしょうか、味のある抜き文字で「船1号」とありました。都章がちゃんと入っているのもいいですね。キャンバーのついた甲板には緑の滑止ペイントが塗られ、ボラードのほか複数のハッチや空気抜きなど、意外とディテール豊かです。
船台のあるスロープの水際では、オオバン君たちがおくつろぎ中。寒さで丸くふくらまり、可愛いものでした。

●伊澤造船の本屋(?)を正面から狙い、いかにもバックヤードらしい雰囲気の屋内を撮ってみたかったのですが、残念ながら影になっていて失敗。
それでも、水面に張り出したトタン張りの本屋に、枠で無造作に吊り上げられたFRP艇、星霜を経た護岸の肌や錆色の鋼材、手前に浮かぶおなじみ「伊沢丸55号」と、街場の造船所らしい滋味あふれる角度で、よいものでした。

●旧綾瀬川を出て右を見たら、トタンの上屋がついたいい感じのポンツン桟橋に、コンベア清掃船「第二みどり丸」がもやっており、真横につけて一枚。
隅田川に出ると、すぐ上流が屈曲であるせいか、荒川よりだいぶ風が穏やかで、しばらく微速のままリラックスムードで下航。気ままに寄り道しながら、南下とまいりましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年2月9日撮影)
(『2月9日の川景色…5』につづく)

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船台のあるスロープの水際では、オオバン君たちがおくつろぎ中。寒さで丸くふくらまり、可愛いものでした。

●伊澤造船の本屋(?)を正面から狙い、いかにもバックヤードらしい雰囲気の屋内を撮ってみたかったのですが、残念ながら影になっていて失敗。
それでも、水面に張り出したトタン張りの本屋に、枠で無造作に吊り上げられたFRP艇、星霜を経た護岸の肌や錆色の鋼材、手前に浮かぶおなじみ「伊沢丸55号」と、街場の造船所らしい滋味あふれる角度で、よいものでした。


隅田川に出ると、すぐ上流が屈曲であるせいか、荒川よりだいぶ風が穏やかで、しばらく微速のままリラックスムードで下航。気ままに寄り道しながら、南下とまいりましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年2月9日撮影)
(『2月9日の川景色…5』につづく)

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2月9日の川景色…3
(『2月9日の川景色…2』のつづき)

●旧綾瀬川に入ろうとスロットルをしぼり、右からの流速に抗しながら取舵に当てたら‥‥。あっ、隅田水門がすっぽりと養生されている! 不変と思い込んでいたここも、いよいよ耐震補強か設備更新の順番が回ってきたのですね。
うまく撮れませんでしたが、右はくぐりざま見上げたところ。一つ目の信号は健在でしたが、扉体ほか鋼製部分も塗り替えられるのでしょうか。

●あまりこちらから撮ったことがないので、くぐってから振り返って一枚。堰柱に設けられていた4つの標識は、横断幕にプリントして手前の人道橋に仮設で掲げられ、かえって見やすくなったくらい。
右手前、操作室棟の左に見える護岸の角にも、一つ目の信号がスピーカーとともに設けられていて、何か律儀で微笑ましいものが。赤信号だけの灯器って、珍しいと思うんですが、都内や近郊の水門で他に例があったかな?
●青空をバックに河道上を走る高架を仰ぎ、都内最北(だったかな)の高架下水路の滋味を堪能しながら、ゆるゆると下航。
高架に覆われた空間を、水管橋と綾瀬橋、二つの円弧が交錯する光景も旧綾瀬川らしい、鉄の匂い濃厚な角度。さて、伊澤造船の船溜エリアに近づいてきましたが、今日はどんな船が見られるかしら。

●近隣の河畔が刻々と姿を変えていっても、ここだけは時の流れをはねつけたように、風格ある姿を保つ伊澤造船。よきかな、佳き哉。
船台に上架されているのは、台船でしょうか。近づいて拝見とまいりましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年2月9日撮影)
(『2月9日の川景色…4』につづく)

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うまく撮れませんでしたが、右はくぐりざま見上げたところ。一つ目の信号は健在でしたが、扉体ほか鋼製部分も塗り替えられるのでしょうか。

●あまりこちらから撮ったことがないので、くぐってから振り返って一枚。堰柱に設けられていた4つの標識は、横断幕にプリントして手前の人道橋に仮設で掲げられ、かえって見やすくなったくらい。
右手前、操作室棟の左に見える護岸の角にも、一つ目の信号がスピーカーとともに設けられていて、何か律儀で微笑ましいものが。赤信号だけの灯器って、珍しいと思うんですが、都内や近郊の水門で他に例があったかな?

高架に覆われた空間を、水管橋と綾瀬橋、二つの円弧が交錯する光景も旧綾瀬川らしい、鉄の匂い濃厚な角度。さて、伊澤造船の船溜エリアに近づいてきましたが、今日はどんな船が見られるかしら。

●近隣の河畔が刻々と姿を変えていっても、ここだけは時の流れをはねつけたように、風格ある姿を保つ伊澤造船。よきかな、佳き哉。
船台に上架されているのは、台船でしょうか。近づいて拝見とまいりましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年2月9日撮影)
(『2月9日の川景色…4』につづく)

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