面白かった記事をいくつか
●引き続き手ふさがりで申しわけないです。
最近拝読した記事で、印象深かったものを以下簡単にご紹介させていただきます。
大岡川のアーカイブ@横浜市中区・南区・港南区(Kunlun☆blog)
●おなじみhozhoさんのブログ。2枚目の写真、ペア艇が出てきているここは暗渠なのでしょうか、それとも単なる短い橋? すごく気になります。1枚目の逆さランドマークタワーの写真も素敵。自艇でもたまに朝早く凪のうちに出ると、鏡のような水面に感動することがありますが、夕凪の川景色もそれに劣らず惹かれるものがありますよね。
また、過去ログのずいぶん前の記事を一つ一つ丁寧にリンクして下さり、ありがとうございました!
舞鶴を歩く(西) (まちかど逍遥)
●ぷにょさんの水辺探訪記事には、以前より刺激を受けるものが多いのですが、今回もまた、興奮のあまり表に飛び出したくなるような軒下ひたひたの水路風景が!
加えて「カニが水路と民家の敷地内を自由に行き来していた」というキャプションにハートわしづかまれ。カニ弱いです。子供のころ世話になった親戚の家が、座敷にカニが上がってくるような環境だったこともあるのかも。
水路は吉原運河というそうです。場所はMapion地図でいうと、ここですね。旧市街のような住宅密集地に沿った袋小路の水路ですが、周囲の様子から見て、放水路開鑿前の旧河道でしょうか。それとも漁師街の船溜として、新たに掘られたもの? いずれにせよ、この感動的なまでのひたひたぶりは、最大でも0.3m、小潮では0.1mにしかならない、日本海側の小さな干満差があってこその水辺風景といえるでしょう。

名古屋港跳上橋
中川口通船門(閘門)
船頭平閘門
松重閘門
加藤洲十二橋と閘門 その1
加藤洲十二橋と閘門 その2
加藤洲十二橋と閘門 その3
加藤洲十二橋と閘門 その4
加藤洲十二橋と閘門 その5
(以上がーちゃんフォトアルバム Vol.2)
●名古屋周辺探訪のシリーズは、今は亡き芝浦の跳開橋を彷彿させる跳上橋、幸運にも運転時に当たられた中川運河のマイタゲート、松重閘門の夜景と興奮の連続。
水郷のシリーズは、先日ご紹介した大野氏主催の濃厚サッパツアーのレポート。仲江間閘門のマイタゲート疑惑を聞き取り調査していただいたり、もと扇島閘門でも言及いただいたりと、ちょぶさんにはお世話になりっぱなしです。ありがとうございました。
個人的には「その4」にチラッと出てきた木製スライドゲートが、過去ログ「米島の廃水門」のそれと略同型に見えて、ものすごく意識しました。
●最後は、ウェブでなく雑誌のお話。
友人のC君に「川に外輪船が浮かんだレイアウトが載っているよ」と言われて、鉄道模型趣味11月号(第815号・機芸出版社)を横っ跳びに買いに行くと、果たして川蒸気船・通運丸が桟橋にもやったNゲージのレイアウトセクションが!
「東京下町の路面電車モジュール」(山尾比呂士氏製作)という、明治~大正の和風建築中心の町並みを再現した作品で、通運丸は例のペーパークラフトや、関東川蒸気の百科全書とも言える図録「川の上の近代」を参考に全自作したのだとか。模型の世界でも水運時代が題材として取り上げられるようになるとは、嬉しい限りです!

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最近拝読した記事で、印象深かったものを以下簡単にご紹介させていただきます。

●おなじみhozhoさんのブログ。2枚目の写真、ペア艇が出てきているここは暗渠なのでしょうか、それとも単なる短い橋? すごく気になります。1枚目の逆さランドマークタワーの写真も素敵。自艇でもたまに朝早く凪のうちに出ると、鏡のような水面に感動することがありますが、夕凪の川景色もそれに劣らず惹かれるものがありますよね。
また、過去ログのずいぶん前の記事を一つ一つ丁寧にリンクして下さり、ありがとうございました!

●ぷにょさんの水辺探訪記事には、以前より刺激を受けるものが多いのですが、今回もまた、興奮のあまり表に飛び出したくなるような軒下ひたひたの水路風景が!
加えて「カニが水路と民家の敷地内を自由に行き来していた」というキャプションにハートわしづかまれ。カニ弱いです。子供のころ世話になった親戚の家が、座敷にカニが上がってくるような環境だったこともあるのかも。
水路は吉原運河というそうです。場所はMapion地図でいうと、ここですね。旧市街のような住宅密集地に沿った袋小路の水路ですが、周囲の様子から見て、放水路開鑿前の旧河道でしょうか。それとも漁師街の船溜として、新たに掘られたもの? いずれにせよ、この感動的なまでのひたひたぶりは、最大でも0.3m、小潮では0.1mにしかならない、日本海側の小さな干満差があってこその水辺風景といえるでしょう。


中川口通船門(閘門)
船頭平閘門
松重閘門

加藤洲十二橋と閘門 その2
加藤洲十二橋と閘門 その3
加藤洲十二橋と閘門 その4
加藤洲十二橋と閘門 その5
(以上がーちゃんフォトアルバム Vol.2)
●名古屋周辺探訪のシリーズは、今は亡き芝浦の跳開橋を彷彿させる跳上橋、幸運にも運転時に当たられた中川運河のマイタゲート、松重閘門の夜景と興奮の連続。
水郷のシリーズは、先日ご紹介した大野氏主催の濃厚サッパツアーのレポート。仲江間閘門のマイタゲート疑惑を聞き取り調査していただいたり、もと扇島閘門でも言及いただいたりと、ちょぶさんにはお世話になりっぱなしです。ありがとうございました。
個人的には「その4」にチラッと出てきた木製スライドゲートが、過去ログ「米島の廃水門」のそれと略同型に見えて、ものすごく意識しました。
●最後は、ウェブでなく雑誌のお話。
友人のC君に「川に外輪船が浮かんだレイアウトが載っているよ」と言われて、鉄道模型趣味11月号(第815号・機芸出版社)を横っ跳びに買いに行くと、果たして川蒸気船・通運丸が桟橋にもやったNゲージのレイアウトセクションが!
「東京下町の路面電車モジュール」(山尾比呂士氏製作)という、明治~大正の和風建築中心の町並みを再現した作品で、通運丸は例のペーパークラフトや、関東川蒸気の百科全書とも言える図録「川の上の近代」を参考に全自作したのだとか。模型の世界でも水運時代が題材として取り上げられるようになるとは、嬉しい限りです!

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仲江間閘門にマイタゲート疑惑?

一昨年に訪ねて以来、すっかり気に入ってしまい、これまで何度か訪ねては、楽しませてもらってきましたが(『仲江間閘門を通る!…1』、過去ログ『仲江間の小さな閘門…1』ほか参照)、陸路初訪したときから、「これ、何だろう?」と、引っかかっていた謎の構造物がありました。
謎の構造物については、しばらく忘れていたのですが、最近ふとしたことから、
あ。
と思い当たるところがあったのです。
【↓「続きを読む」をクリックしてご覧ください】
極小閘門づくし

閘門が大好きです。
近場にある江戸川・扇橋・荒川の3閘門を、自艇でたびたび訪ねては通航するのも、もちろん大好きですが、陸路おもむいて他地方の閘門を見に行ったり、観光船を借りて通航したりするのも、自艇で通るのとは、また違った楽しさがあるものです。
●中でもどういわけだか、自分の艇ではちょっと通ることの難しそうな、小さな小さな閘門たちに、以前より特に惹かれるものがありました。小粒ながら、一人前に扉体で水を受け止めるミニ閘門たちを前にすると、何か模型を見るような楽しさがあり、つい時間を過ごしてしまうこともしばしばでした。
例によって、写真を並べて一人悦に入ってみたくなったこともあり、今回は、今までに出会った極小閘門のスナップを集めてみましょう。
以下に並べたものは、あくまで私の感覚で選んだものですが、改めて選んだものを見てみると、大体径間4~5m以下のものに、グッとくるところがあるようです。なお、陸路訪ねて銘板が確認できたものには、極力寸法などを明記することにしました。
【↓「続きを読む」をクリックしてご覧ください】
仲江間閘門を通る!…5
(『仲江間閘門を通る!…4』のつづき)
●水位の下がった閘室から、仲江間樋管を見てみると…、すでに背伸びをしないと、利根川の水面が見られないくらいの差がついていました。
しかし、松江の堀川遊覧で暗渠を通って(『松江堀川めぐり…8』ほか参照)以来、神田川の分水路もくぐったし、可航トンネル水路に何かとご縁があるなあ…。動力船でくぐれるトンネル、他にもあったら、ぜひくぐってみたいです。
●下流側の扉体もだいぶ上がってきて、閘室内の水位は、もうすでに下り切っています。扉体に張り付いていた枯れ草などのゴミも、水流とともにすっかり押し流されて、閘門君もさっぱりした表情。
しかし、作動音が間近にわんわんと聞こえる閘門なんて、めったに体験できるものはありません。動力は大抵はるか頭上にあって、しかも閉ざされた巻上機室にあるのが普通ですから、それだけでも貴重な体験をしたように思えました。
●舟はもやいを解き、エンジンがかかりました。管理人のご夫婦にお礼を言って、岸を離れます。
十六島伝統の、微高地上に固まった集落に静かに身を横たえる極小閘門、仲江間閘門…まあ、銘板によれば、「仲江間二重水門」が正式名称ですが、ここはあえて、仲江間閘門と呼ばせていただきたいです。
●まだ扉体は上がり続けているのですが、「もう大丈夫だよ、通れる、通れる」と船頭さん。先ほどにも増して、頭上ギリギリの出閘です。
出るにあたって、今一度、その星霜を経たコンクリートの肌を眺めまわし、心の中で閘門にお別れを言いました。いずれ機会があったら、また来てみたいなあ…イヤ、絶対また来ますって!
●名残を惜しみつつ、仲江間に出ました。
デジカメのタイムスタンプで確認したところ、閘室に入ってから出るまで、通航時間は約15分でした。充実したひとときだっただけに、30分は滞在していたような感じがしたのですが、実はほんの短時間だったのですね。
扉体のスローモーぶりにくらべて、おばあちゃんの手際の良さもあってか、排水時間は思ったより短かった印象でした。また、上流側の扉を開けて、注水して待っていたことも、手際のよさに加えて短時間で済んだ原因でしょう。そのひとつひとつに、水郷の人々の気遣いが感じられて、嬉しく思えたものです。
【撮影地点のMapion地図】
(21年7月20日撮影)
(『仲江間ふたたび』につづく)

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しかし、松江の堀川遊覧で暗渠を通って(『松江堀川めぐり…8』ほか参照)以来、神田川の分水路もくぐったし、可航トンネル水路に何かとご縁があるなあ…。動力船でくぐれるトンネル、他にもあったら、ぜひくぐってみたいです。

しかし、作動音が間近にわんわんと聞こえる閘門なんて、めったに体験できるものはありません。動力は大抵はるか頭上にあって、しかも閉ざされた巻上機室にあるのが普通ですから、それだけでも貴重な体験をしたように思えました。

十六島伝統の、微高地上に固まった集落に静かに身を横たえる極小閘門、仲江間閘門…まあ、銘板によれば、「仲江間二重水門」が正式名称ですが、ここはあえて、仲江間閘門と呼ばせていただきたいです。

出るにあたって、今一度、その星霜を経たコンクリートの肌を眺めまわし、心の中で閘門にお別れを言いました。いずれ機会があったら、また来てみたいなあ…イヤ、絶対また来ますって!

デジカメのタイムスタンプで確認したところ、閘室に入ってから出るまで、通航時間は約15分でした。充実したひとときだっただけに、30分は滞在していたような感じがしたのですが、実はほんの短時間だったのですね。
扉体のスローモーぶりにくらべて、おばあちゃんの手際の良さもあってか、排水時間は思ったより短かった印象でした。また、上流側の扉を開けて、注水して待っていたことも、手際のよさに加えて短時間で済んだ原因でしょう。そのひとつひとつに、水郷の人々の気遣いが感じられて、嬉しく思えたものです。
【撮影地点のMapion地図】
(21年7月20日撮影)
(『仲江間ふたたび』につづく)

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仲江間閘門を通る!…4
(『仲江間閘門を通る!…3』のつづき)
●そろそろ塩梅よしと見たのか、おばあちゃんが畑から戻ってきて、船頭さんたちと楽しげに世間話を始めました。この後、3人で水面をのぞきこんで盛り上がっていたので、何かしらと思ったら「大きなナマズが死んでいた」とのこと!
おばあちゃんに「(閘門が)できてからずっと、管理されてるんですか?」と尋ねると、「そうだよ」との答え。正確に何年からかは思い出せないようでしたが、閘門の古び方からすると、少なくとも40年以上にはなりそうに思えました。
●おばあちゃんは身を乗り出し、扉体が八分どおり閉まったのを見届けると、再びスイッチをいじり、何と、下流側の扉体を開け始めました。
ウィンウィンウィン…というモーターの音が、前後からステレオで響き渡る、このゼイタクな時間。しかし、上流側が閉まりきらないうちに、下流側を開くとなると…。
●当然、利根川からの水がむくむくと閘室内に湧き出し、結構な速さで内水側へ流れてゆきます。舟も水流にあおられて揺れ出し、もやいはギシギシときしんで、約1m分の水圧を実感。
おそらく、通航時間を少しでも短縮するための工夫なのでしょうが、この匙加減(?)は、人が操作している閘門ならではで、他の全自動「セルフ閘門」では味わえない部分でした。もちろん、超小型閘門だからこそできる芸当で、大型閘門では、こうは行きますまい。イヤ~、面白い!
●水面に波紋をつくりつつ、水位はぐんぐんと下がり、側壁の濡れた部分に目をやると、早や1mになんなんとするほど。ううむ、楽しい時間はあっという間に過ぎ去るものですね。
まあ、閘門なのですから、水が減るのは当たり前ではありますが、昨年1月に陸路初訪問してから、注排水シーンを思い描いていただけに、感動もひとしおであるわけです、はい。
●扉体はほぼ水面を脱しつつあり、水流で吸い寄せられた枯れ草などのゴミが、すっかり出口に集まって、茶色い線を作っています。
新鮮だったモーターの響きも、すっかり耳になじんだころ、名残惜しくも、そろそろ仲江間閘門とのお別れが近づいてきました…。
(21年7月20日撮影)
(『仲江間閘門を通る!…5』につづく)

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おばあちゃんに「(閘門が)できてからずっと、管理されてるんですか?」と尋ねると、「そうだよ」との答え。正確に何年からかは思い出せないようでしたが、閘門の古び方からすると、少なくとも40年以上にはなりそうに思えました。

ウィンウィンウィン…というモーターの音が、前後からステレオで響き渡る、このゼイタクな時間。しかし、上流側が閉まりきらないうちに、下流側を開くとなると…。

おそらく、通航時間を少しでも短縮するための工夫なのでしょうが、この匙加減(?)は、人が操作している閘門ならではで、他の全自動「セルフ閘門」では味わえない部分でした。もちろん、超小型閘門だからこそできる芸当で、大型閘門では、こうは行きますまい。イヤ~、面白い!

まあ、閘門なのですから、水が減るのは当たり前ではありますが、昨年1月に陸路初訪問してから、注排水シーンを思い描いていただけに、感動もひとしおであるわけです、はい。

新鮮だったモーターの響きも、すっかり耳になじんだころ、名残惜しくも、そろそろ仲江間閘門とのお別れが近づいてきました…。
(21年7月20日撮影)
(『仲江間閘門を通る!…5』につづく)

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