FC2ブログ

平成最後のお花見水路…3

(『平成最後のお花見水路…2』のつづき)

232011.jpg次の週、4月7日もお声掛かりがあって大横川へ。週の中あたりに寒い日があって、桜も思ったより長持ちし、葉桜もまだわずかでまさに見ごろ。

というわけで、期待した花筏までには至らず、川面に浮く花びらは密度の薄いものでしたが、それでも船首波が模様をつくる、風流な川景色が楽しめました。


232012.jpg
石島橋下より東を見て。ちょうど左手を和船が艪を漕いで行逢したところで、船影の絶えた瞬間をねらって一枚。桜に隠れて見えませんが、テラス上は結構な人出で賑わっており、黒船橋船着場も、和船を待つ長蛇の列があったのは先週同様でした。

いや~‥‥毎年同じようなことを垂れ流して恐縮ですが、この密度、この咲きっぷり、水面を這わんばかりの低さ、実に見事です。満開の時期に出られて、本当によかったですわ。

232013.jpg
ちょうど日中潮位の低い日でもあったので、せっかくだからと茂森橋をくぐって左へ折れ、仙台堀川へ。何年ぶりでしょうか、満開の仙台堀川を訪ねられたのは‥‥。写真は亀久橋から西、木更木橋を望んだところ。

大横川から隔てること、北へわずか800m弱。川筋が1本違うだけで、同じお花見水路でもこの静けさ。もちろんあちらはさくらまつりの会場で、比較しても詮無いことですが、短い距離を隔てて並行する二つのお花見水路が、動と静をくっきり分けた様子、なにか改めて穴場を発見したような、えらくトクをした気分になったものでした。

232014.jpg
仙台堀川、大横川より若干護岸高が高く、桜が差し掛ける枝も全体に短めなので、少々ボリュームに欠けると感じられるかもしれません。

しかし、写真の海辺橋東側のように、枝に触れんばかりのところも何ヶ所かあり、お花見水路として好環境なのは大横川にそう劣りません。人手が極めて少ないことも手伝って、桜並木を貸し切りしている気分が楽しめるのが、何よりの利点といってよいでしょう。

232015.jpg静かに咲き誇る桜並木を満喫したところで反転、ふたたび亀久橋をくぐって東へ。側面が長方形の珍しい震災復興トラス、高欄から顔を突き出さんばかりにして手を振る子供たちに応えながら、ゆるゆると微速で歩かせます。

横断幕にもあるとおり、仙台堀川は現在、亀久橋から東の区間が、大規模な護岸の改修工事中。見たかぎりでは護岸を前進させて、テラスを拡幅するようですね。
撮影地点のMapion地図

(31年4月7日撮影)

(『平成最後のお花見水路…4』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 大横川 仙台堀川 江東内部河川

2月3日の川景色…11

(『2月3日の川景色…10』のつづき)

217051.jpg丁字流を左折して、仙台堀川経由で戻ることに。頭上をかすめてゆく崎川橋の装飾を眺めながら、ゆるゆる西へ向かっていると‥‥おや、台船が河道の真ん中に浮いていますね。

左に抜ける余地はあるようだけれど、ずいぶん狭いような。さて、無事抜けられるや否や。


217052.jpgむむむ、これは結構な狭さ。しかし、あまたのすり抜け歴(笑)を誇る我が艇としては、恐れるに足らずと余裕の表情。‥‥すいませんウソついて、それなりに緊張はしてるんですよ‥‥。

しかし、護岸の前に鋼矢板を打っているとなれば、あれこれ妄想が広がりますねえ。いったん止水しておいて、親水タイプの掘り込みテラスを造るのかしら。それとも船着場かな?

217053.jpg
というわけで、台船と護岸との間をつつがなくすり抜け。このあたりは基礎護岸の張り出しも少ないので、強風で振り回されるなど外力の影響がなければ、護岸ギリギリまで寄せても、まず危険はないのがよいところです。

217054.jpg
最後に、帰り際のスナップを2枚。日没の少し前になって、ようやく雲が薄くなり、夕陽がオレンジ色に運河を染めて、いい雰囲気に。

夕焼けの運河に見とれていたら、ポーッ、ポーッと汽笛が聞こえてきて、絶好のタイミングでガット船が入ってきました。もたげたジブも開いたグラブも、すべてが夕焼けに染まる舟航風景、よきかな、佳き哉。

217055.jpg
ディテールの交錯するプッシャーとその周囲を、ぐっとたぐり寄せて。腹に響くような爆音とともに、最微速で通過してゆく夕陽色のガット船。水の匂いも、音も、そして色彩も、このときにしかない諸々のおりなす水路風景に、陶然とさせられたひとときではありました。

(30年2月3日撮影)

(この項おわり)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 仙台堀川 砂町運河 江東内部河川 台船

最狭水路打通の日!…1

(『A.P.マイナスの日には…6』のつづき)

192031.jpg
すみません、大干潮時に浮かれてだいぶ引っ張りましたが、そろそろ既報の一件について、思いのたけを垂れ流してみたく存じまする。

仙台堀川の西端、正面に迫る清澄排水機場の呑口を眺めながら、左に転舵して大島川西支川へ。丁字流の南西角にある三菱倉庫、壁面に掲げられた赤い社紋がいかしてます。やはり河畔には、物流系の建物がしっくりきますよね。

192032.jpg
当たり前ですが、こちらの護岸もまた、貝の付着した部分を黒々と露出し、満潮時の湛水線は目の高さ。前方の見通しも、橋桁に邪魔されずまことによろしく、A.P.マイナスのありがたさを、しつこくも噛みしめる次第。

192033.jpgええ‥‥大島川西支川の最狭区間については、「最狭水路を抜けてみたい!…3」「最狭水路完走に光明が差してきた(?)件」ほかでたびたび触れてきたため、繰り返すまでもありますまい。
「この引き具合ならば、間違いなく福島橋まで到達できるだろう、様子見に入って、通れなければ引き返そう」そんなあきらめの混じった、どこか引き気味な心持ちでの舟行きでありました。少なくとも、この時点では。

魚探のモニターに目をやると、えっ、0.5m? 大干潮時になると、水圧が下がるせいか、河底の土中にあるガスが気泡になってポコポコ湧き上がってくる光景を目にしますが、この感も泡のせいかしら。もし、この数字が本当なら、ペラをとっくにこすっているはずだから、そうに違いない‥‥いや、そう信じたい‥‥。

192034.jpg魚探の感に肝を冷やしながらも、松永橋をくぐってゆるゆる進んでゆくと、このあたりでは聞き慣れぬ、ザーザーという水音が耳につきました。

おお、中の堀川の吐口が小瀑布に! この状態を目にしたのは、もちろん初めて。しかし、この短い堀割の河底が、A.P.±0mよりちょっとだけ高かったとは! 昔は可航水路だったんですよね?



192035.jpg
正面から、中の堀川樋門の径間を透かして、露出した水底をのぞき込む面白さ。これもA.P.マイナスのおかげ、出かけてみるものですじゃ。貴重な光景に出くわせたことに、何か幸先の良さも感じたものでした。もしかしたら、最狭水路打通、イケるかも‥‥?
撮影地点のMapion地図

(28年5月8日撮影)

(『最狭水路打通の日!…2』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 仙台堀川 大島川西支川 江東内部河川 中の堀川樋門 樋門

A.P.マイナスの日には…6

(『A.P.マイナスの日には…5』のつづき)

192026.jpg
一つ積み忘れをしました、沢海橋をくぐった直後(『A.P.マイナスの日には…3』参照)、連れが撮った写真。

水管橋が姿を映していた水鏡を、引き波が乱した瞬間に偶然シャッターを落としたもの。アメのようにぐにゃりとした、何とも不思議なカタチが面白く、すっかり気に入ってしまいました。

192027.jpg

192028.jpg桁下端のラインが、戦前風味で格好良い木更木橋。西側河川の橋としては高い方といえる、A.P.+3.7mの桁下高とあって、大干潮時では橋脚も堂々たるもの。

ふと北側の護岸を見ると、足場の近くにヒモでつながれた缶のようなものが。釣りの生け簀にでもしているのか、はたまた防火用水のくみ上げにでも使うのかしら‥‥。


192029.jpg清澄通り、海辺橋(A.P.+3.2m)。シンプルそのもの、高欄の装飾も一切見られないような桁橋ながら、興味を惹かずにはおれないディテールを持っているのが面白いところ。

両橋詰、手前側をよく見てください、護岸上端を掘り込んだような、凹部がありますよね?


192030.jpg
北岸のものを正面から見ると、こんな感じ。どうやら、将来の拡幅を想定して、橋台を造ってあるようですね。道路趣味の方ならきっとご存知でしょう、水上からはいつも同様、ただ興味深く眺めるのみでした。

ちなみに、写真右手に掲げられた白いプレートを読み下したところ、海辺橋の直下A.P.-11.7mに、地下鉄12号線(大江戸線)のトンネル上端があるとのこと。埋設物お知らせの看板でした。
撮影地点のMapion地図

(28年5月8日撮影)

(『最狭水路打通の日!…1』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 仙台堀川 大横川 江東内部河川 橋の裏側

A.P.マイナスの日には…5

(『A.P.マイナスの日には…4』のつづき)

192021.jpg
茂森橋をくぐった後は、舵を左に転じて丁字流を西に折れ、仙台堀川に入ることにしました。これといった理由はなく、ただせっかくのA.P.マイナスの潮位が嬉しくて、もうちょっと西側河川を堪能してゆこうという気になったに過ぎません。

東側から見上げる崎川橋(A.P.+3.0m)は、三弦タイプの水管橋にさえぎられ、橋を鑑賞するには具合のよくない状態ですが、角度によってはこれはこれで面白いかも、と思わせるものがありました。構造が交錯しても重苦しくないのは、爽やかに晴れ渡った天候のおかげもあるでしょう。

192022.jpg

192023.jpg東から数えて2つ目の、木場公園大橋。主塔の高さが約60mあるのは、各所で触れられていますが、A.P.桁下高はいくらなんでしょう?

一羽でぽつりと泳いでいた、鴨さんにも出会いました。春を過ぎるとすっかり水鳥の数が減り、都内の水路もちょっと寂しくなりますが、夏が近づくとマガモ、カルガモがそろそろ子育ての季節にさしかかり、可愛らしいヒヨコ艦隊が見られる楽しみがあります。

192024.jpg末広橋(A.P.+3.0m)、地味な鋼桁橋は普段見落としがちなので、せめて今日くらいはちゃんと写しておかないと‥‥。

平久川との丁字流を過ぎて、四角い側面形のトラス、亀久橋(A.P.3.3m)をくぐり、さらに東へ。ここまで来ると、ちょっと欲が出てきました。そう、アレの様子だけでものぞいてゆこうと‥‥。そう決めたら気持ちがはやり、スロットルを開けて、ちょっとだけ増速。

192025.jpg

撮影地点のMapion地図

(28年5月8日撮影)

(『A.P.マイナスの日には…6』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 仙台堀川 江東内部河川 水辺の鳥たち