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2月3日の川景色…11

(『2月3日の川景色…10』のつづき)

217051.jpg丁字流を左折して、仙台堀川経由で戻ることに。頭上をかすめてゆく崎川橋の装飾を眺めながら、ゆるゆる西へ向かっていると‥‥おや、台船が河道の真ん中に浮いていますね。

左に抜ける余地はあるようだけれど、ずいぶん狭いような。さて、無事抜けられるや否や。


217052.jpgむむむ、これは結構な狭さ。しかし、あまたのすり抜け歴(笑)を誇る我が艇としては、恐れるに足らずと余裕の表情。‥‥すいませんウソついて、それなりに緊張はしてるんですよ‥‥。

しかし、護岸の前に鋼矢板を打っているとなれば、あれこれ妄想が広がりますねえ。いったん止水しておいて、親水タイプの掘り込みテラスを造るのかしら。それとも船着場かな?

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というわけで、台船と護岸との間をつつがなくすり抜け。このあたりは基礎護岸の張り出しも少ないので、強風で振り回されるなど外力の影響がなければ、護岸ギリギリまで寄せても、まず危険はないのがよいところです。

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最後に、帰り際のスナップを2枚。日没の少し前になって、ようやく雲が薄くなり、夕陽がオレンジ色に運河を染めて、いい雰囲気に。

夕焼けの運河に見とれていたら、ポーッ、ポーッと汽笛が聞こえてきて、絶好のタイミングでガット船が入ってきました。もたげたジブも開いたグラブも、すべてが夕焼けに染まる舟航風景、よきかな、佳き哉。

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ディテールの交錯するプッシャーとその周囲を、ぐっとたぐり寄せて。腹に響くような爆音とともに、最微速で通過してゆく夕陽色のガット船。水の匂いも、音も、そして色彩も、このときにしかない諸々のおりなす水路風景に、陶然とさせられたひとときではありました。

(30年2月3日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 仙台堀川 砂町運河 江東内部河川 台船

最狭水路打通の日!…1

(『A.P.マイナスの日には…6』のつづき)

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すみません、大干潮時に浮かれてだいぶ引っ張りましたが、そろそろ既報の一件について、思いのたけを垂れ流してみたく存じまする。

仙台堀川の西端、正面に迫る清澄排水機場の呑口を眺めながら、左に転舵して大島川西支川へ。丁字流の南西角にある三菱倉庫、壁面に掲げられた赤い社紋がいかしてます。やはり河畔には、物流系の建物がしっくりきますよね。

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当たり前ですが、こちらの護岸もまた、貝の付着した部分を黒々と露出し、満潮時の湛水線は目の高さ。前方の見通しも、橋桁に邪魔されずまことによろしく、A.P.マイナスのありがたさを、しつこくも噛みしめる次第。

192033.jpgええ‥‥大島川西支川の最狭区間については、「最狭水路を抜けてみたい!…3」「最狭水路完走に光明が差してきた(?)件」ほかでたびたび触れてきたため、繰り返すまでもありますまい。
「この引き具合ならば、間違いなく福島橋まで到達できるだろう、様子見に入って、通れなければ引き返そう」そんなあきらめの混じった、どこか引き気味な心持ちでの舟行きでありました。少なくとも、この時点では。

魚探のモニターに目をやると、えっ、0.5m? 大干潮時になると、水圧が下がるせいか、河底の土中にあるガスが気泡になってポコポコ湧き上がってくる光景を目にしますが、この感も泡のせいかしら。もし、この数字が本当なら、ペラをとっくにこすっているはずだから、そうに違いない‥‥いや、そう信じたい‥‥。

192034.jpg魚探の感に肝を冷やしながらも、松永橋をくぐってゆるゆる進んでゆくと、このあたりでは聞き慣れぬ、ザーザーという水音が耳につきました。

おお、中の堀川の吐口が小瀑布に! この状態を目にしたのは、もちろん初めて。しかし、この短い堀割の河底が、A.P.±0mよりちょっとだけ高かったとは! 昔は可航水路だったんですよね?



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正面から、中の堀川樋門の径間を透かして、露出した水底をのぞき込む面白さ。これもA.P.マイナスのおかげ、出かけてみるものですじゃ。貴重な光景に出くわせたことに、何か幸先の良さも感じたものでした。もしかしたら、最狭水路打通、イケるかも‥‥?
撮影地点のMapion地図

(28年5月8日撮影)

(『最狭水路打通の日!…2』につづく)

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タグ : 仙台堀川 大島川西支川 江東内部河川 中の堀川樋門 樋門

A.P.マイナスの日には…6

(『A.P.マイナスの日には…5』のつづき)

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一つ積み忘れをしました、沢海橋をくぐった直後(『A.P.マイナスの日には…3』参照)、連れが撮った写真。

水管橋が姿を映していた水鏡を、引き波が乱した瞬間に偶然シャッターを落としたもの。アメのようにぐにゃりとした、何とも不思議なカタチが面白く、すっかり気に入ってしまいました。

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192028.jpg桁下端のラインが、戦前風味で格好良い木更木橋。西側河川の橋としては高い方といえる、A.P.+3.7mの桁下高とあって、大干潮時では橋脚も堂々たるもの。

ふと北側の護岸を見ると、足場の近くにヒモでつながれた缶のようなものが。釣りの生け簀にでもしているのか、はたまた防火用水のくみ上げにでも使うのかしら‥‥。


192029.jpg清澄通り、海辺橋(A.P.+3.2m)。シンプルそのもの、高欄の装飾も一切見られないような桁橋ながら、興味を惹かずにはおれないディテールを持っているのが面白いところ。

両橋詰、手前側をよく見てください、護岸上端を掘り込んだような、凹部がありますよね?


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北岸のものを正面から見ると、こんな感じ。どうやら、将来の拡幅を想定して、橋台を造ってあるようですね。道路趣味の方ならきっとご存知でしょう、水上からはいつも同様、ただ興味深く眺めるのみでした。

ちなみに、写真右手に掲げられた白いプレートを読み下したところ、海辺橋の直下A.P.-11.7mに、地下鉄12号線(大江戸線)のトンネル上端があるとのこと。埋設物お知らせの看板でした。
撮影地点のMapion地図

(28年5月8日撮影)

(『最狭水路打通の日!…1』につづく)

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タグ : 仙台堀川 大横川 江東内部河川 橋の裏側

A.P.マイナスの日には…5

(『A.P.マイナスの日には…4』のつづき)

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茂森橋をくぐった後は、舵を左に転じて丁字流を西に折れ、仙台堀川に入ることにしました。これといった理由はなく、ただせっかくのA.P.マイナスの潮位が嬉しくて、もうちょっと西側河川を堪能してゆこうという気になったに過ぎません。

東側から見上げる崎川橋(A.P.+3.0m)は、三弦タイプの水管橋にさえぎられ、橋を鑑賞するには具合のよくない状態ですが、角度によってはこれはこれで面白いかも、と思わせるものがありました。構造が交錯しても重苦しくないのは、爽やかに晴れ渡った天候のおかげもあるでしょう。

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192023.jpg東から数えて2つ目の、木場公園大橋。主塔の高さが約60mあるのは、各所で触れられていますが、A.P.桁下高はいくらなんでしょう?

一羽でぽつりと泳いでいた、鴨さんにも出会いました。春を過ぎるとすっかり水鳥の数が減り、都内の水路もちょっと寂しくなりますが、夏が近づくとマガモ、カルガモがそろそろ子育ての季節にさしかかり、可愛らしいヒヨコ艦隊が見られる楽しみがあります。

192024.jpg末広橋(A.P.+3.0m)、地味な鋼桁橋は普段見落としがちなので、せめて今日くらいはちゃんと写しておかないと‥‥。

平久川との丁字流を過ぎて、四角い側面形のトラス、亀久橋(A.P.3.3m)をくぐり、さらに東へ。ここまで来ると、ちょっと欲が出てきました。そう、アレの様子だけでものぞいてゆこうと‥‥。そう決めたら気持ちがはやり、スロットルを開けて、ちょっとだけ増速。

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撮影地点のMapion地図

(28年5月8日撮影)

(『A.P.マイナスの日には…6』につづく)

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タグ : 仙台堀川 江東内部河川 水辺の鳥たち

5月3日の西側河川…9

(『5月3日の西側河川…8』のつづき)

172041.jpg木場公園大橋の主塔を見上げて。薄雲がかかる青空によく映えて、爽快な眺めです。大河や臨海部でなしに、これだけの規模の斜張橋が水面から眺められるのは珍しくもあり、高いビルの少ない江東だけに、より堂々として見えるのもいいですね。

‥‥のんびりしているように見えますが、まだまだ低い橋が控えており、内部河川脱出の時刻も迫っているので、実はヒヤヒヤしながらの微速航行なのであります。はい。

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172043.jpg径間が比較的短くて、お手ごろ(?)感が好ましい崎川橋。両端がテラスで隠れてしまっているのはパターンですが、西側は水管橋もなく、存分に震災復興トラスの魅力が味わえるのはよいものです。

ここでおなじみ大横川との丁字流、くぐれなかった茂森橋をうらめしげに眺めながら、舵を左へ切って北上を始めると‥‥。


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大栄橋の橋名が、はがれかけたりひび割れたりして、何かを思い出させるへろへろ書体になっていました。あっ、「南前堀…2」で、橋脚に掲げられていた注意書き、「係船禁止」の劣化にそっくり。そういえば、白妙橋の橋名も、同じようにへろへろになっていたなあ。

本体は塗り替えて間がないのに、橋名がすでにこの状態では、ステッカーの材質がやわすぎるとしかいいようがありません。従来どおり、塗料でのレタリングにした方がよさそうですね。

ともあれ、A.P.+2.8mをくぐれて、少し気持ちが楽になりました。しかし、元木橋は本当に大栄橋と同じ桁下高なのか‥‥。しつこいですが、ますます気になってしまいました。

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通るたびに同じような感想で恐縮ですが、筋交を塗り分けたりして、トラスの中でも瀟洒な装いだった福壽橋、高欄の錆がますます進行しているようで、ちょっと痛ましくなってきました。

何か、橋梁パトロールみたいな感じになってきたな‥‥。まあ、好き者が道楽で勝手なことを書き散らしているだけで、その筋にもの申そうなどという意識高めの神経は、雀の涙ほども持ち合わせておりませなんだ。
撮影地点のMapion地図

(27年5月3日撮影)

(『5月3日の西側河川…10』につづく)

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タグ : 仙台堀川 大横川 江東内部河川