5月4日の水路風景…5
(『5月4日の水路風景…4』のつづき)

●すでに今月のトップ画像で紹介しましたが、清澄橋の桁側面に書かれた橋名に惹かれて。側面に張られた化粧パネルの一枚一枚を、原稿用紙のマス目に見立てたがごとく文字がキッチリと納まり、下端に配したローマ字のルビ的な配分も気持ちよく、ほう、と声を漏らしてしまったものでした。
パネルを最近塗り替えた際、橋名も一緒に書き込んだものと思われますが、簡単なようでいて、こうした心配りはなかなかできないもの。施工業者に、慧眼をお持ちの方がおられたのでしょう。

●西端、清澄排水機場前の清川橋も、塗り替えられたブルーの塗装がきれい。左の三菱倉庫の社紋も好みで、来るたびにカメラを向けてしまいます。
そうそう、往路に撮った亀久橋も掲げておきましょう。仙台堀川の顔、名物の四角いトラスとなれば、やはり記録はしておきたいもの。

●丁字流まで戻って、平久川を下ります。鶴歩橋のすぐ南で出会ったのは、ずん胴風味の船体が魅力的な曳船「第25栄進丸」。この日は休工なのでもやったまま、航路指示の矢印を出してご案内役です。
栄進丸船隊、曳船、通船はいうに及ばず、独行艀の油槽船まで、多岐に渡っていますよね。東京の川や運河では、おなじみの名前です。
●鶴歩橋~汐見橋間の東岸は、ご覧のとおり鋼矢板が打ち込まれて、護岸の耐震補強工事中。
大きな台船も2隻出ながら、「日の丸クレーン船」のいる平久川下流部のように流路を圧迫している感じがしないのは、川幅あってこそ。特にすり抜けの緊張感もなく、楽々通航できました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年5月4日撮影)
(『5月4日の水路風景…6』につづく)

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●すでに今月のトップ画像で紹介しましたが、清澄橋の桁側面に書かれた橋名に惹かれて。側面に張られた化粧パネルの一枚一枚を、原稿用紙のマス目に見立てたがごとく文字がキッチリと納まり、下端に配したローマ字のルビ的な配分も気持ちよく、ほう、と声を漏らしてしまったものでした。
パネルを最近塗り替えた際、橋名も一緒に書き込んだものと思われますが、簡単なようでいて、こうした心配りはなかなかできないもの。施工業者に、慧眼をお持ちの方がおられたのでしょう。


そうそう、往路に撮った亀久橋も掲げておきましょう。仙台堀川の顔、名物の四角いトラスとなれば、やはり記録はしておきたいもの。

●丁字流まで戻って、平久川を下ります。鶴歩橋のすぐ南で出会ったのは、ずん胴風味の船体が魅力的な曳船「第25栄進丸」。この日は休工なのでもやったまま、航路指示の矢印を出してご案内役です。
栄進丸船隊、曳船、通船はいうに及ばず、独行艀の油槽船まで、多岐に渡っていますよね。東京の川や運河では、おなじみの名前です。

大きな台船も2隻出ながら、「日の丸クレーン船」のいる平久川下流部のように流路を圧迫している感じがしないのは、川幅あってこそ。特にすり抜けの緊張感もなく、楽々通航できました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年5月4日撮影)
(『5月4日の水路風景…6』につづく)

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5月4日の水路風景…4
(『5月4日の水路風景…3』のつづき)
●小名木川から十字流を右に折れ、大横川を南下することに。両岸の緑濃い桜並木と、頭上をかすめる橋の低さを楽しみながら、好ましい静寂を破らないようにそろそろと。
この日の干潮は12:50、A.P.0.17mでしたが、亥之堀橋を通ったときはまだ10:00前とあって、すり抜け感覚を堪能できる潮位の高さでした。

●まだ茂森橋をくぐれる潮位でないこともあり、丁字流を右折し仙台堀川へ。青空をバックに仰ぐ木場公園大橋、いいですなあ。中小の橋梁が過半を占める江東内部河川では、高さ、延長とも随一の規模ということもあって、存在感が群を抜いています。

●‥‥で、大横川ではほとんど見られなかったのに、不思議なことに仙台堀川へ入ったとたん、クラゲがやたらと目につくようになりました。
水温が上がったこともあって、水深の浅いこのあたりはすでに透明度が低く、うまく撮れなかったのは残念。しかし、水ぬるむ季節を象徴するようなクラゲさんの大発生、夏が近づいた風物詩ともいえ、これはこれで味わいがあるものです。
●せっかくここまできたのだからと、平久川との丁字流を直進、仙台堀川の西端までお散歩してみることに。
丁字流北面にはご覧の横断幕が掲げてあります。昨年3月に訪ねたときは、海辺橋西側で護岸の補強をしていましたね。進捗はどうでしょう?

●しばらく進んでみたものの、特に工事をしている様子は見られず、少々拍子抜けした気分に。補強工事は終わったのかな?
西端近く、清澄橋の東に至ってようやく、まだ塗装がきれいな土運船が、一隻だけもやっていたのを見つけました。船名は「65号千羽丸」。緑の船体に山吹色の囲壁が映えて、周りの木々ともよくなじみいい雰囲気でした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年5月4日撮影)
(『5月4日の水路風景…5』につづく)

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この日の干潮は12:50、A.P.0.17mでしたが、亥之堀橋を通ったときはまだ10:00前とあって、すり抜け感覚を堪能できる潮位の高さでした。

●まだ茂森橋をくぐれる潮位でないこともあり、丁字流を右折し仙台堀川へ。青空をバックに仰ぐ木場公園大橋、いいですなあ。中小の橋梁が過半を占める江東内部河川では、高さ、延長とも随一の規模ということもあって、存在感が群を抜いています。

●‥‥で、大横川ではほとんど見られなかったのに、不思議なことに仙台堀川へ入ったとたん、クラゲがやたらと目につくようになりました。
水温が上がったこともあって、水深の浅いこのあたりはすでに透明度が低く、うまく撮れなかったのは残念。しかし、水ぬるむ季節を象徴するようなクラゲさんの大発生、夏が近づいた風物詩ともいえ、これはこれで味わいがあるものです。

丁字流北面にはご覧の横断幕が掲げてあります。昨年3月に訪ねたときは、海辺橋西側で護岸の補強をしていましたね。進捗はどうでしょう?

●しばらく進んでみたものの、特に工事をしている様子は見られず、少々拍子抜けした気分に。補強工事は終わったのかな?
西端近く、清澄橋の東に至ってようやく、まだ塗装がきれいな土運船が、一隻だけもやっていたのを見つけました。船名は「65号千羽丸」。緑の船体に山吹色の囲壁が映えて、周りの木々ともよくなじみいい雰囲気でした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年5月4日撮影)
(『5月4日の水路風景…5』につづく)

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お花見水路の道々で…11
(『お花見水路の道々で…10』のつづき)

●桜にはさまれたトラスが撮りたくなり、福壽橋をくぐってから振り返って。ここまで南下すると枝ぶりも控え目になり、葉桜も見られて密度は粗くなりますが、静かな川面から愛でる桜とトラスは、まこと乙なもの。
帰路は仙台堀川も見ておこうと、丁字流を右へ折れて西航。まず目についたのは木場公園大橋あたりの一群。少し散り気味なものの、まだまだ十分イケるレベルでした。
●干潮のピークを目前にしているとあって、場所によっては基礎護岸の鋼矢板が露出しているところも。決まってハトや水鳥が群れていて、餌をついばんでいました。
中に一羽だけ、鷺さんがいたので見ていると、やにわにかがんで狙いを定める姿勢に。お魚を見つけたのでしょうね。

●仙台堀川の桜並木は、亀久橋以西が主力(?)なので、平久川との丁字流を過ぎてそのまま西進。木々の一本一本は大横川のそれより小ぶりなものの、こちらもまだ盛りといってよい見事さ。
流れがゆるいせいでしょう、凹部などに花筏がひと固まりしたようなさまは見られなかったものの、川面には花びらのつくった水玉模様がまんべんなく広がり、ひと風吹けば花筏に成長しそうな雰囲気でした。

●転回して亀久橋に向き直ったところで、一陣の風が抜けて、おお‥‥と声が出てしまうくらいの桜吹雪に。例によって、写真がまずいのでうまくお伝えできないのがもどかしいのですが、古豪トラスの中でも個性派である亀久橋をバックに眺める桜吹雪、素晴らしいものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年3月31日撮影)
(『お花見水路の道々で…12』につづく)

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帰路は仙台堀川も見ておこうと、丁字流を右へ折れて西航。まず目についたのは木場公園大橋あたりの一群。少し散り気味なものの、まだまだ十分イケるレベルでした。

中に一羽だけ、鷺さんがいたので見ていると、やにわにかがんで狙いを定める姿勢に。お魚を見つけたのでしょうね。

●仙台堀川の桜並木は、亀久橋以西が主力(?)なので、平久川との丁字流を過ぎてそのまま西進。木々の一本一本は大横川のそれより小ぶりなものの、こちらもまだ盛りといってよい見事さ。
流れがゆるいせいでしょう、凹部などに花筏がひと固まりしたようなさまは見られなかったものの、川面には花びらのつくった水玉模様がまんべんなく広がり、ひと風吹けば花筏に成長しそうな雰囲気でした。

●転回して亀久橋に向き直ったところで、一陣の風が抜けて、おお‥‥と声が出てしまうくらいの桜吹雪に。例によって、写真がまずいのでうまくお伝えできないのがもどかしいのですが、古豪トラスの中でも個性派である亀久橋をバックに眺める桜吹雪、素晴らしいものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年3月31日撮影)
(『お花見水路の道々で…12』につづく)

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6月7日の西側河川…2
(『6月7日の西側河川…1』のつづき)
●おなじみ仙台堀川を西行、木場公園大橋と末広橋を振り返って。
速度は3kt前後ですが、この程度でも行き足分の風が快く、先ほどの大横川北端区間の最微速を思えば、暑さもだいぶしのぎやすくなります。水深があるって偉大‥‥(1.5mくらいですが)。
●仙台堀川の顔といえば、平久川との丁字流西側に架かる四角いトラス、亀久橋。しかしこの橋、自分的に満足のいく全景が撮れたためしがないんですよ。
まあ、こちら側は太い水管橋がかぶさっていて、おまけに逆光という悪条件もありますが。何分艇で訪ねると、光線がよくなるまでしばらくねばって、というわけにはいきません。潮が満ちると、橋がくぐれなくなり閉じ込められちゃうから。

●くぐって光線のよい西側へ出ても、両橋詰の木がかぶさっていま一つ‥‥。まあ、橋門構が素敵なデザインということもあり、陸上から眺めたほうがより魅力を堪能できる橋かもしれません(過去ログ『福富川公園…2』参照)。

●ここで平久川に入り南下、鶴歩橋も一枚。通るたびに同じようなことをいっている気がしますが、こうして眺めるにつけ、江東水路はまことに震災復興トラスの博物館だな、という印象が深くなります。

●しばらく西岸を護岸工事していた平久川南半部、一段落したのか鋼矢板ものぞかれ、さっぱりとした感じに。幾度もすり抜けに緊張(? 半ば楽しんでいましたが)させられたここも、この日は小型の台船が2隻のみ。
航路幅も余裕があり、涼しい顔で「これはすり抜けなんてレベルじゃないな!」と、増長した態度で鼻歌交じり(笑)。まあ、出かけるたび川に鍛えられているようなものであります。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年6月7日撮影)
(『6月7日の西側河川…3』につづく)

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速度は3kt前後ですが、この程度でも行き足分の風が快く、先ほどの大横川北端区間の最微速を思えば、暑さもだいぶしのぎやすくなります。水深があるって偉大‥‥(1.5mくらいですが)。

まあ、こちら側は太い水管橋がかぶさっていて、おまけに逆光という悪条件もありますが。何分艇で訪ねると、光線がよくなるまでしばらくねばって、というわけにはいきません。潮が満ちると、橋がくぐれなくなり閉じ込められちゃうから。

●くぐって光線のよい西側へ出ても、両橋詰の木がかぶさっていま一つ‥‥。まあ、橋門構が素敵なデザインということもあり、陸上から眺めたほうがより魅力を堪能できる橋かもしれません(過去ログ『福富川公園…2』参照)。

●ここで平久川に入り南下、鶴歩橋も一枚。通るたびに同じようなことをいっている気がしますが、こうして眺めるにつけ、江東水路はまことに震災復興トラスの博物館だな、という印象が深くなります。

●しばらく西岸を護岸工事していた平久川南半部、一段落したのか鋼矢板ものぞかれ、さっぱりとした感じに。幾度もすり抜けに緊張(? 半ば楽しんでいましたが)させられたここも、この日は小型の台船が2隻のみ。
航路幅も余裕があり、涼しい顔で「これはすり抜けなんてレベルじゃないな!」と、増長した態度で鼻歌交じり(笑)。まあ、出かけるたび川に鍛えられているようなものであります。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年6月7日撮影)
(『6月7日の西側河川…3』につづく)

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