世界最小水路の旅!

(『京都市動物園にて…2』のつづき)

159036.jpgゴンドラが最高部を過ぎたところで、この小遊園地を見下ろしたとき、目を見開くと同時に、大げさかもしれませんがこう思いました。

今まで見たモノは、すべて前振りに過ぎなかったと!

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タグ : 京都市動物園 回転ボート

京都市動物園にて…2

(『京都市動物園にて…1』のつづき)

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というわけで、しばし水路から離れて、小さな遊園地の古びた風情を堪能することに。

おとぎ列車の機関車は、定番の北米古典型。運転台にはデンとモーターが露出し、中央三線式と併せて、いかにも模型的なのが嬉しくなります。ホームの上屋も味わい深いですね。結構な人気で、親子づれを乗せて、5分と置かずに頻発運行していました。ちなみに正式な呼び名は、「子供汽車」だそう。

159032.jpg「子供汽車」の踏切を越えて、園内へ。ご覧のとおり本当にこじんまりとしていて、箱庭を思わせるあたりさらに惹かれるものが。乗り物もおとなしいタイプばかりですので、小さなお子さん連れの方にはお勧めです。歩きまわって疲れたり、迷子になることもありませんから!

乗り物は、中央のテントにある自販機で「のりもの券」を購入して、直前に係の方に渡すシステム。券といっても紙ではなく、500円玉より少し大きめのメダルでした。

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で、ガツガツと観覧車に乗り込むと、いやもう、凄いのなんの! アングル材や帯金をボルト組みした、無骨そのものの構造美にほれぼれ。スポークの内側を眺めていると、遊具に乗っているというより、鉱山にでも運ばれていくような気にすらなってくるほど!橋梁や鉄塔とも、相通ずるものがありますよね。

写真左手にもちらりと見えていますが、櫓の上に載せたモーターから、ピニオンギヤでハシゴ状のスパーギヤ(『籠カナ』、『ピンギヤー』とも呼ばれるそう)を直接駆動しているようです。グリスの匂いがしてくるような、単純明快なメカニズム! ハートをわしづかまれたおっさんは、ただただ陶然となるばかり。

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ゴンドラの重さに加えて、我々の全体重を支えているのがこの軸受! オープンのゴンドラから、星霜を経た肌を間近に眺められるのも嬉しいのですが、この心許なさがまた何とも。当然ながら、ゴンドラの動揺を防ぐ装置は一切備えていないので、ちょっと体重を移動するだけで、実に景気よく揺れてくれます。くれぐれもお気をつけて。

帰宅後、「ニッポンの観覧車」(福井優子著・イカロス出版)をひもといてみると、昭和31年竣工の、国内でも二番目に古い観覧車なのだそう。やはり! このキカイ然とした魅力にあふれ、また小さいゆえの愛らしい姿、長く現役であっていてほしいものです。

159035.jpg観覧車の最高所から西側、京都市街を眺めて。

何分小さな観覧車ですから、鴨東運河を眼下に‥‥というわけにはいかず、チラ見程度ではありましたが、秋晴れの空の下に広がる、美しい街並みを楽しむことができました。

さて、下りに転じたところで、この小遊園地の園内に目を向けたら‥‥、
えらいモノを見つけてしまいました。
次回、水路のお話(というには微妙かも)に戻ります!


(26年9月21日撮影)

(『世界最小水路の旅!』に続く)

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タグ : 京都市動物園

京都市動物園にて…1

(『琵琶湖疏水記念館にて…2』のつづき)

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159027.jpg動物園をさらに奥へ進み、木立の間から顔を出してみると、おお、ここもいい感じ。薄く藻を流れになびかせた、マサの河底が鱗状の砂紋を作っている美しい運河風景を、柵にもたれてしばし堪能。これで小舟でも棹を突いていれば、最高の川景色になるところです。

真下に目を向けると、白川の吐いた砂でできた砂洲に、鴨さんが三羽、すっかり羽をゆるめてツブれ、くつろいでいるのを発見。トリ好きとしては、目尻の下がる光景であります。

159028.jpgまあ、動物園に来たのだし、よこしまな目的ばかりでなく、少しは見学しなければと、目についたのはペンギンの水槽。いや、哺乳類とか爬虫類には、あんまり興味がわかなくて‥‥。

ペンギン君たち、なかなか人懐こくて、手が届くくらいまで近寄ってきては、しきりに目線を合わせてくれるのが嬉しくなりました。トリ好き冥利に尽きますわい。泳ぎながら、一様にボリボリ羽づくろいをしていたのは、とや(換羽期)だからでしょうか?

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先ほどから視界に入っていた小さな観覧車、最初は気にも留めなかったのですが、近くで見上げつつ通り過ぎてから、「えっ?」と二度見! この観覧車、ずいぶん古くありませんか? 

159030.jpg近づいてみると、観覧車のあるところは小遊園地ともいうべき一角で、おとぎ列車らしい急カーブの線路で、ぐるりを囲まれています。その線路も、ご覧のとおり油の沁みた、いかにも年季の入っていそうな中央三線式! う~ん、これは乗り物全部が、相当貴重なものの可能性があるなあ‥‥。

水路から離れる後ろめたさはあるものの、抗しがたい引力に吸い寄せられ、小遊園地の中へ。念のため、私は一人ではありません。おっさん一名で入るのは、大変危険な場所ですのでご注意ください。はい。
撮影地点のMapion地図

(26年9月21日撮影)

(『京都市動物園にて…2』に続く)

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タグ : 琵琶湖疏水 京都市動物園 水辺の鳥たち

琵琶湖疏水記念館にて…2

(『琵琶湖疏水記念館にて…1』のつづき)

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テラスの北端に接して、石材とレンガで組み上げられた、美しいトンネルポータルが口を開けていました。改修時に洗浄でもされたのか、100年以上前の建造とは思えないほどきれいですね。

扁額に「楽百年之夢」とあるのに気がついて、以前本かどこかで見たなあとピンときました。疏水建設を進めた当時の京都府知事、北垣国道の書でしたよね? このポータルから出てくる水は確か、疏水分線からの余水だったと思います。

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ポータルの真ん前のテラスは、ご覧のとおり半島状になっています。ポータルからの余水と、インクライン横を流れ下る水路を分ける、導流堤の形そのままに、上にテラスをあつらえたようですね。

その先端の向こうには、先ほどから気になっていた、インクラインの「ドラム工場」(動力室/運転室)があった場所と思われる、動物園の東屋が。ちなみに、疏水記念館のパネル展示によると、蹴上インクラインの「ドラム工場」は、当初上流側の蹴上船溜に造られたのですが、後にここ、南禅寺船溜に移設されたとのことです。

159023.jpgこの半島状の先っぽからは、右のようにポータルと石造の橋が正面から眺められるのですが、気になるのはもっぱら、東屋の方ばかり。よくよく眺めると、東屋の下には蔦に覆われながらも、新しい建物が建っているのがわかり、ちょっとがっかり。

でも、護岸の鋼矢板には、何か切れ目らしきものがあるのを目ざとく見つけ、「あそこがワイヤーの繰り出し口跡か?」などと、妄想を繰り広げていたのですから、安上がりなものです。そんなわけで辛抱たまらず、先に触れた理由もあって、動物園に入ってみることにしました。

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東屋のベンチから。東屋というにはかなり大きく、まあ、吹き抜けの団体向け休憩所といったところでしょうか。

いろいろとくさしてしまいましたが、山並みをバックに伸びゆくインクラインを、真正面から望めるビュースポットがあるというだけで、ちょっとした感動でした。晴れてよかった‥‥。

159025.jpgせっかく動物園に入ったのですから、疏水‥‥鴨東運河の川面も間近から眺めてみたいと、柵や植え込みの切れ目を探してウロウロ。なんとも不真面目な入園者で、申しわけありませなんだ。

ようやく川面が拝めそうなところを見つけて、顔を出してみると、おや、何やら神田川の分水路のそれを思わせる、暗渠の吐口が。地図で確かめると、白川なる河川の合流部なのだそう。径間の半分以上を砂洲が占めてしまっていますが、まばゆいばかりの白い砂に、関東とは違ったマサ地帯であることが感じられ、面白く思ったものでした。
撮影地点のMapion地図

(26年9月21日撮影)

(『京都市動物園にて…1』に続く)

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タグ : 琵琶湖疏水記念館 琵琶湖疏水 白川 京都市動物園