7月9日の水路風景…1
(『7月9日のフネブネ…5』のつづき)
●7月9日の道々で目にしたもののまとめです。まずは恒例、東雲運河でのトライアル‥‥艇の健康チェックから。
まあ、49日ぶりのお出かけ、桟橋上から見たかぎりでも水線下にノリがモコモコの状態で、察しはついたのですが‥‥45.9km/h、24.8ktに留まりました。帰港後、炎天下汗みずくになってスクラビスでの船底掃除に励んだのは、いうまでもありません。

●京浜運河、勝島運河との丁字流もほど近い、人道橋・かもめ橋の架かるあたり。あれっ、視界に違和感が‥‥。あっ、「きぬた歯科 インプラント」の広告看板がなくなっている!
昨年11月の時点ではあったのに‥‥。平成29年8月に、そのまがいものめいた(失礼)強烈さに打ちのめされて以来、運河の名所としてココロ惹かれていたのですが。残念です。

●羽田周辺の他の入堀同様、堤防の強化とかさ上げ工事が続いていた北前堀ですが、今回通りがかってびっくり。ご覧のように完全閉塞されていました。

●昨年9月に見たときは、水門のそばまで鋼管矢板が打ち込まれていたので、水路そのものが埋め立てられる、ということはないと思いたいのですが。
いずれにせよ、羽田周辺の入堀は水門を撤去し、堤防をかさ上げして高潮に対応する方針なので、貴船堀水門同様、堰柱を切断するなどして、水門設備の廃止が行われるに違いありません。
●むう、潮位が高いときの海老取川澪筋は怖い‥‥。昔のように、旗付き棹がみっちり並んでいるでもなく、肝心の出口を示す鋼管の灯器付き澪標は流失して久しく、まるで枯野のような寂しさです。
赤矢印が澪筋の曲がり角を示す鋼管澪標、青矢印、緑矢印がそれぞれ、出入口を示す上下流のブイです。通航はくれぐれもお気をつけて。むしろ干潮時に訪れた方が、砂洲が露出していてわかりやすいかもしれません。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年7月9日撮影)
(『7月9日の水路風景…2』につづく)

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まあ、49日ぶりのお出かけ、桟橋上から見たかぎりでも水線下にノリがモコモコの状態で、察しはついたのですが‥‥45.9km/h、24.8ktに留まりました。帰港後、炎天下汗みずくになってスクラビスでの船底掃除に励んだのは、いうまでもありません。

●京浜運河、勝島運河との丁字流もほど近い、人道橋・かもめ橋の架かるあたり。あれっ、視界に違和感が‥‥。あっ、「きぬた歯科 インプラント」の広告看板がなくなっている!
昨年11月の時点ではあったのに‥‥。平成29年8月に、そのまがいものめいた(失礼)強烈さに打ちのめされて以来、運河の名所としてココロ惹かれていたのですが。残念です。

●羽田周辺の他の入堀同様、堤防の強化とかさ上げ工事が続いていた北前堀ですが、今回通りがかってびっくり。ご覧のように完全閉塞されていました。

●昨年9月に見たときは、水門のそばまで鋼管矢板が打ち込まれていたので、水路そのものが埋め立てられる、ということはないと思いたいのですが。
いずれにせよ、羽田周辺の入堀は水門を撤去し、堤防をかさ上げして高潮に対応する方針なので、貴船堀水門同様、堰柱を切断するなどして、水門設備の廃止が行われるに違いありません。

赤矢印が澪筋の曲がり角を示す鋼管澪標、青矢印、緑矢印がそれぞれ、出入口を示す上下流のブイです。通航はくれぐれもお気をつけて。むしろ干潮時に訪れた方が、砂洲が露出していてわかりやすいかもしれません。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年7月9日撮影)
(『7月9日の水路風景…2』につづく)

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7月9日のフネブネ…5
(『7月9日のフネブネ…4』のつづき)

●京浜運河の北口を、東から西へ横切ってゆく港湾局の監視艇「わかしお」。何度も出会っている艇ですが、相変わらず手入れが行き届いていますね。マストを倒しているのが、橋の架かる水路に出入りする艇らしさが感じられチャームポイントに。
5月に東京みなと祭に参加していた「海竜」の定繋地での姿も。先代「雲取」と違い、作業中の姿に出会えていないんですが、それだけ東京港も浚渫が行き届いたということかしら。

●隅田川に河口から入ると、まず目を奪われてしまうのはやはりこちら。昨年10月「築地大橋の怪物」でも紹介したコンクリートミキサー船、寄神建設の「第十七神昭」。

●その容貌魁偉というか、ビル街が河上に出現したような悪役風の迫力、曇天なのでいっそう強調された感じがします。
今回は、揚錨船が接舷していました。「神-No.1」、こちらも寄神建設船隊の一隻でしょうか。押船「神19‐1」で推進されるプッシャーバージでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年7月9日撮影)
(『7月9日の水路風景…1』につづく)

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5月に東京みなと祭に参加していた「海竜」の定繋地での姿も。先代「雲取」と違い、作業中の姿に出会えていないんですが、それだけ東京港も浚渫が行き届いたということかしら。

●隅田川に河口から入ると、まず目を奪われてしまうのはやはりこちら。昨年10月「築地大橋の怪物」でも紹介したコンクリートミキサー船、寄神建設の「第十七神昭」。


今回は、揚錨船が接舷していました。「神-No.1」、こちらも寄神建設船隊の一隻でしょうか。押船「神19‐1」で推進されるプッシャーバージでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年7月9日撮影)
(『7月9日の水路風景…1』につづく)

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7月9日のフネブネ…4
(『7月9日のフネブネ…3』のつづき)
●帰路、海老取運河に戻ってからの一枚。呑川河口近くにいた台船にもやっていたのがこれ、「20東庄丸」。都内水路ではよく出くわす東庄丸船隊らしい、シャープな感じの操舵室が魅力的な押船です。
定繋地は朝潮運河かな? 横田海事のフネブネって、甲板室が白で船体水線上が黒、喫水線下が赤い船底塗料という渋い組み合わせが多い印象で、私の好みでもあります。

●平和島運河南端の干潟水路(この日は日中潮位が高かったので、干潟は水面下でしたが)に出ると、昭和島南岸に沿って、警備艇「すみれ」が走ってくるのが見えました。
見通しのよい水面ですから、間なしにこちらを認めて行き足を落としてくれ、ブイの打たれた角を曲がって、モノレールの線路に沿ったところで行逢。手を振りあって別れました。

●ブイを過ぎてからモノレールが現れたので、振り返って警備艇と並走するシーンを一枚。多摩川までパトロールでしょうか、お気をつけて。
●京浜運河北端近く、台船やクレーン船が並ぶ中で、ふと目を引かれたのはこの台船。袋は土嚢でしょうか、その割に手前の石が積まれた側が喫水が深いので、荷ガサがあっても重さはないのかも。
土運船だとホールドに隠れてしまう積荷が、デッキ上に積み上げられていると、トリムの原因まで目視でわかって、面白いですよね。

●最近あまり全景を記録していなかったなあと思いついて、湾岸署水上安全課・高輪消防署と続く官船の船溜を南方からスナップ。
ここに居並ぶフネブネが、一隻残らず出払ってしまうときってあるのかなあ‥‥。まあ、イベントか何かでなければ、のっぴきならない事態でしょうから、こうして舷を寄せ合い憩うているときは、都内水路とその沿岸が平和であることに違いありません。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年7月9日撮影)
(『7月9日のフネブネ…5』につづく)

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定繋地は朝潮運河かな? 横田海事のフネブネって、甲板室が白で船体水線上が黒、喫水線下が赤い船底塗料という渋い組み合わせが多い印象で、私の好みでもあります。

●平和島運河南端の干潟水路(この日は日中潮位が高かったので、干潟は水面下でしたが)に出ると、昭和島南岸に沿って、警備艇「すみれ」が走ってくるのが見えました。
見通しのよい水面ですから、間なしにこちらを認めて行き足を落としてくれ、ブイの打たれた角を曲がって、モノレールの線路に沿ったところで行逢。手を振りあって別れました。

●ブイを過ぎてからモノレールが現れたので、振り返って警備艇と並走するシーンを一枚。多摩川までパトロールでしょうか、お気をつけて。

土運船だとホールドに隠れてしまう積荷が、デッキ上に積み上げられていると、トリムの原因まで目視でわかって、面白いですよね。

●最近あまり全景を記録していなかったなあと思いついて、湾岸署水上安全課・高輪消防署と続く官船の船溜を南方からスナップ。
ここに居並ぶフネブネが、一隻残らず出払ってしまうときってあるのかなあ‥‥。まあ、イベントか何かでなければ、のっぴきならない事態でしょうから、こうして舷を寄せ合い憩うているときは、都内水路とその沿岸が平和であることに違いありません。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年7月9日撮影)
(『7月9日のフネブネ…5』につづく)

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7月9日のフネブネ…3
(『7月9日のフネブネ…2』のつづき)

●こちらはおなじみ、京浜運河の顔といってもいい過ぎでない「レディ・クリスタル」。平成2年進水ですからもう32歳、失礼ながら老嬢と呼ぶべき船齢ですが、手入れが行き届いており、端正な美しさが失われていないのはさすが。
定繋地を対岸から移して12年、船社が変わってから6年経ち、コロナ禍の苦境も乗り越え、変わらぬ艶姿を見せてくれるありがたさ。湾奥レストラン船のはしりとして、末永く盛業してほしいものです。

●海老取運河東岸の業務船溜といえば、何度か紹介したコンベア清掃船転用の業務船、「幸丸2」を記録しておきたいもの。うむ、順調に(というと語弊がありますが)くたびれてきて、活用されているさまがうかがえますね。昨年4月からもやっている場所も変わっておらず、ポンツン的な使い方をされているように見えます。
●さらに南下して海老取川名物、ポンジュース看板の前にはクレーン船がもやっていたのですが、その短辺に繋がれた曳船がまた滋味のあるスタイルで、思わず一枚。
オーニングの向きからこちらが船首だと思ったら、よく見ると違いました。舷側がほぼ平行という、弁当箱のようなだんびろな船型がまたいいじゃないですか。船名は「第十六栄✕丸」と、残念ながら一字読めず。

●この日の最終目的地は、先月スライド式の改架工事を行った、多摩川の高速大師橋だったのですが、その現場で出会った押船2隻、「第一横羽丸」と「第二横羽丸」。それぞれハルナンバーもあって、TBS-1とTBS-2。
●前傾した妻板のある可動式の操舵室、その全体的にスクエアなスタイルに見覚えが‥‥もしかして、旧中島運輸?
こちらでも紹介しましたが、堀船清掃作業所通いのプッシャーバージを押していた、緑色の押船の仲間だったのかしら。不燃ゴミの積み替え施設もあらかた廃止されてお役御免となり、第二の人生を送っているのかもしれませんね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年7月9日撮影)
(『7月9日のフネブネ…4』につづく)

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●こちらはおなじみ、京浜運河の顔といってもいい過ぎでない「レディ・クリスタル」。平成2年進水ですからもう32歳、失礼ながら老嬢と呼ぶべき船齢ですが、手入れが行き届いており、端正な美しさが失われていないのはさすが。
定繋地を対岸から移して12年、船社が変わってから6年経ち、コロナ禍の苦境も乗り越え、変わらぬ艶姿を見せてくれるありがたさ。湾奥レストラン船のはしりとして、末永く盛業してほしいものです。

●海老取運河東岸の業務船溜といえば、何度か紹介したコンベア清掃船転用の業務船、「幸丸2」を記録しておきたいもの。うむ、順調に(というと語弊がありますが)くたびれてきて、活用されているさまがうかがえますね。昨年4月からもやっている場所も変わっておらず、ポンツン的な使い方をされているように見えます。

オーニングの向きからこちらが船首だと思ったら、よく見ると違いました。舷側がほぼ平行という、弁当箱のようなだんびろな船型がまたいいじゃないですか。船名は「第十六栄✕丸」と、残念ながら一字読めず。

●この日の最終目的地は、先月スライド式の改架工事を行った、多摩川の高速大師橋だったのですが、その現場で出会った押船2隻、「第一横羽丸」と「第二横羽丸」。それぞれハルナンバーもあって、TBS-1とTBS-2。

こちらでも紹介しましたが、堀船清掃作業所通いのプッシャーバージを押していた、緑色の押船の仲間だったのかしら。不燃ゴミの積み替え施設もあらかた廃止されてお役御免となり、第二の人生を送っているのかもしれませんね。
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(令和5年7月9日撮影)
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7月9日のフネブネ…2
(『7月9日のフネブネ…1』のつづき)

●辰巳埠頭に沿って西航すると、いつもの面々の元気な姿が。「あおがしま丸」、「新生丸」と、好ましいサイズ感の離島航路のフネブネを眺めるのは、楽しいものです。
●今回この2隻を紹介したのは、ハッチカバーの上に裸積みされたクルマが、いかにも島通い、といった雰囲気を醸していたからです。
いつも気になってしまうのは、これから外洋に出て常にスプレーを浴びるわけですから、海水でクルマが傷んでしまわないかしら、ということ。降ろしてから、真水で念入りに高圧洗浄してあげたくなりますよね。

●品川埠頭北端。いかついアンローダーが目印のここに、接岸している船が、アンカーが水面に接しそうなくらい満載しているのに目を引かれ、スナップしてみたもの。「勇青昇」、以前何度か出会っていますが、こんなにずっしりと喫水を沈めた姿は初めてかも。

●ずっしりスタイルが気に入って、帰路も一枚。おおお、船首側から見た方が、満載感が当社比5割増しといったところ、危険な匂いすらしそうで惹かれるものが! いいですねえ。
●京浜運河に入ってすぐ、新幹線大井車庫線のトラス下にある業務船溜も、バラエティー豊かな仕事ブネの表情が堪能できる、楽しいところ。観光船から通船、曳船と数ある船艇の中で惹かれたのは、やはり豆曳船でした。
「第62号縄定丸」! エンジンケーシングからパイプ一本きりの舷側排気、箱状のイスをポン置きしただけの操舵席と、質実剛健も極まった造作にシビレますわ!
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年7月9日撮影)
(『7月9日のフネブネ…3』につづく)

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●辰巳埠頭に沿って西航すると、いつもの面々の元気な姿が。「あおがしま丸」、「新生丸」と、好ましいサイズ感の離島航路のフネブネを眺めるのは、楽しいものです。

いつも気になってしまうのは、これから外洋に出て常にスプレーを浴びるわけですから、海水でクルマが傷んでしまわないかしら、ということ。降ろしてから、真水で念入りに高圧洗浄してあげたくなりますよね。

●品川埠頭北端。いかついアンローダーが目印のここに、接岸している船が、アンカーが水面に接しそうなくらい満載しているのに目を引かれ、スナップしてみたもの。「勇青昇」、以前何度か出会っていますが、こんなにずっしりと喫水を沈めた姿は初めてかも。

●ずっしりスタイルが気に入って、帰路も一枚。おおお、船首側から見た方が、満載感が当社比5割増しといったところ、危険な匂いすらしそうで惹かれるものが! いいですねえ。

「第62号縄定丸」! エンジンケーシングからパイプ一本きりの舷側排気、箱状のイスをポン置きしただけの操舵席と、質実剛健も極まった造作にシビレますわ!
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年7月9日撮影)
(『7月9日のフネブネ…3』につづく)

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