竣工後の多摩川スカイブリッジ…1
(『大井埠頭の「しらせ」…2』のつづき)

●おなじみB滑走路の進入灯をくぐり、トラスを仰ぎながら西航。先ほどの「しらせ」と同じく、暖色系の構造物は青空とも相性がよろしく、目に快いものです。
さらに進んで京浜大橋近くに至ると、昨年11月に見かけた「マリーンシャトル」が。前回は沖がかりの錨泊でしたが、この日はご覧のとおりプレジャーの桟橋に横付け。低舷側の港内遊覧船でなくては、こういう繋留法はできないでしょう。
●真下を通る首都高のトンネルが耐用年数目前とかで、再活用がにわかにクローズアップされてきた羽田可動橋。
とはいっても確か幅員は一車線分、拡幅するのか、もう一つ橋を併設するのか‥‥。いずれにせよ、動く日が来たらぜひ訪ねてみたいものです。

●海老取川澪筋を出て、多摩川本流へ。訪ねたかった物件はもちろん、多摩川スカイブリッジ。竣工後にまみえるのは、この日が初めてなのです。
靄が立ち込めた沖合をバックに、河上低く一線に伸びゆくシルエット。少し風が出てきて、さざ波立つ川面がキラキラと陽光を反射し、白っぽくなりがちな風景に彩りを添えてくれました。

●羽田空港船着場付近まで近づいての一枚。橋上を人影が、クルマが次々と渡ってゆく様子に、今まで眺めてきたのとは違った"生きた橋"の息吹を感じて、しみじみ。
羽田川橋脚の上下流に、鋼材の杭列が点々と伸びているのが気になりました。防護工としては仮設っぽいし、澪標としても大げさに過ぎるような気がしたので、台船の繋留に用いたものが残されていたのでしょうか。この水域の風物詩でもあった、旗付き竹竿の澪標ズラリも絶えて久しいので、浅瀬との境界がはっきりするのは嬉しいですが。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年4月10日撮影)
(『竣工後の多摩川スカイブリッジ…2』につづく)

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さらに進んで京浜大橋近くに至ると、昨年11月に見かけた「マリーンシャトル」が。前回は沖がかりの錨泊でしたが、この日はご覧のとおりプレジャーの桟橋に横付け。低舷側の港内遊覧船でなくては、こういう繋留法はできないでしょう。

とはいっても確か幅員は一車線分、拡幅するのか、もう一つ橋を併設するのか‥‥。いずれにせよ、動く日が来たらぜひ訪ねてみたいものです。

●海老取川澪筋を出て、多摩川本流へ。訪ねたかった物件はもちろん、多摩川スカイブリッジ。竣工後にまみえるのは、この日が初めてなのです。
靄が立ち込めた沖合をバックに、河上低く一線に伸びゆくシルエット。少し風が出てきて、さざ波立つ川面がキラキラと陽光を反射し、白っぽくなりがちな風景に彩りを添えてくれました。

●羽田空港船着場付近まで近づいての一枚。橋上を人影が、クルマが次々と渡ってゆく様子に、今まで眺めてきたのとは違った"生きた橋"の息吹を感じて、しみじみ。
羽田川橋脚の上下流に、鋼材の杭列が点々と伸びているのが気になりました。防護工としては仮設っぽいし、澪標としても大げさに過ぎるような気がしたので、台船の繋留に用いたものが残されていたのでしょうか。この水域の風物詩でもあった、旗付き竹竿の澪標ズラリも絶えて久しいので、浅瀬との境界がはっきりするのは嬉しいですが。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年4月10日撮影)
(『竣工後の多摩川スカイブリッジ…2』につづく)

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城南島の水辺風景

到着したのがすでに夕方といってよい時間帯で、おまけに雲行きも怪しくなってきたため、少々薄暗い空の下でのお散歩となりましたが、いつもは沖を通っているところを陸側から眺めるのはやはり面白く、短時間ながら楽しい散策でした。
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薄曇りの東京港で
●10月10日月曜日は、山口昌彦氏にご一緒いただいて、久しぶりに横浜方面へ遠出(船頭と木っ端ブネ的には十分遠出)してみることにしました。
自分の書いたものを読み返してみると、なんと20年11月1日に、新山下運河と入江川水系の一部を訪ねて以来(過去ログ『大師運河波高し…1』以下のシリーズ参照)、神奈川県の水路にはまったく出向いておらず、実質3年ぶり。9月の「新芝川足掛け7年ぶり」ほどではありませんが、ずいぶんご無沙汰してしまったのですね。
3年ぶりとあれば、あちらの水路もずいぶん様子が変わっただろう…ということで、未紹介区間の踏破はほどほどにしておき、過去に通ったコースをなぞりつつ、川景色の変化を楽しみながらのお散歩となりました。

●曙運河を出て、辰巳埠頭の東端、海上保安庁桟橋のあたりを通過していると、さっそく発見が。山吹色に塗りあげられた、まだ新しい感じの浮きドックがもやっていました。
●浮きドックの側面には、墨田川造船の名が英語で書かれていますね。この造船所は保安庁船艇の建造所でもありますから、ドックは巡視艇の艤装やメンテナンスに使うためのものなのでしょう。橋や水門をくぐって造船所まで入るのは、高さのある巡視艇にとって難儀なことでしょうからね。
あっ、左にもやっている巡視艇「はたぐも」は、7月に墨田川造船の前で艤装中(『7月23日の川景色…4』参照)だった、新型巡視艇じゃないですか。竣工して、すでに任務に就いたのでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】

●有明のフェリー埠頭では、おなじみ「おーしゃん いーすと」(オーシャン東九フェリー)が、バイザーを開け放って超弩級アカンベーを披露中。接舷している小型の本船は、補給でしょうか、それとも何かの回収でしょうか、舷側の開口部にブームを差し込んで作業中でした。
●第二航路を出て、第一航路を横切り針路を城南島南方へ。薄曇りでかつもやがあり、遠方は霞んでいますが視界は十分。南北に開けた航路を滑走状態で横切っても、ほとんど衝撃のないこの穏やかさ。
波のない水面を約束する、ちょっと霞みがかったくらいの天候が、すなわち木っ端ブネにとって最高のコンディション。しかも重苦しい曇り空でなく、この後の晴れを予感させる薄曇りなのですから、気分も高揚して飛ばし気味になろうというものです。
●城南島東端をかすめて、羽田空港の北、京浜南運河の水域を左手に見ながら、内水に入るまでしばしの高速航行。写真は撮りませんでしたが、城南島東端にある海浜公園、朝早くにもかかわらず、多くの人出でにぎわっていたのが印象的でした。
B滑走路の誘導灯を眺めるのも、ずいぶん久しぶりな気が…。このあたりでたゆたいながら、飛行機の離着陸を眺めたら面白いでしょうね。
【撮影地点のMapion地図】
(23年10月10日撮影)
(『海老取川の水鏡』につづく)

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自分の書いたものを読み返してみると、なんと20年11月1日に、新山下運河と入江川水系の一部を訪ねて以来(過去ログ『大師運河波高し…1』以下のシリーズ参照)、神奈川県の水路にはまったく出向いておらず、実質3年ぶり。9月の「新芝川足掛け7年ぶり」ほどではありませんが、ずいぶんご無沙汰してしまったのですね。
3年ぶりとあれば、あちらの水路もずいぶん様子が変わっただろう…ということで、未紹介区間の踏破はほどほどにしておき、過去に通ったコースをなぞりつつ、川景色の変化を楽しみながらのお散歩となりました。

●曙運河を出て、辰巳埠頭の東端、海上保安庁桟橋のあたりを通過していると、さっそく発見が。山吹色に塗りあげられた、まだ新しい感じの浮きドックがもやっていました。

あっ、左にもやっている巡視艇「はたぐも」は、7月に墨田川造船の前で艤装中(『7月23日の川景色…4』参照)だった、新型巡視艇じゃないですか。竣工して、すでに任務に就いたのでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】

●有明のフェリー埠頭では、おなじみ「おーしゃん いーすと」(オーシャン東九フェリー)が、バイザーを開け放って超弩級アカンベーを披露中。接舷している小型の本船は、補給でしょうか、それとも何かの回収でしょうか、舷側の開口部にブームを差し込んで作業中でした。

波のない水面を約束する、ちょっと霞みがかったくらいの天候が、すなわち木っ端ブネにとって最高のコンディション。しかも重苦しい曇り空でなく、この後の晴れを予感させる薄曇りなのですから、気分も高揚して飛ばし気味になろうというものです。

B滑走路の誘導灯を眺めるのも、ずいぶん久しぶりな気が…。このあたりでたゆたいながら、飛行機の離着陸を眺めたら面白いでしょうね。
【撮影地点のMapion地図】
(23年10月10日撮影)
(『海老取川の水鏡』につづく)

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京浜南運河
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京浜南運河
所在地:東京都大田区羽田空港1~大田区羽田空港3
延長:3.3km
最小水深:メモ参照
最小桁下高:メモ参照
メモ:羽田空港北岸に沿って、京浜島との間を走る水路。
東側水面には新旧の着陸誘導灯(青印・赤印)の櫓列があり、東京港側からの良い目標となっている。西側は京浜運河(緑印)、平和島運河(空色印)と接続している。
航空写真でもわかるように、浅瀬・干潟が多い水路であり、特に干潮時は、赤線で示した澪筋以外の航行は避けたほうがよい。
西側水面は特に、空港側に浅瀬、ガレ場があり、危険な箇所はブイや竿などが設けてあるが、わかりにくい場合もある。京浜運河との接続点近く、京浜島側には、低い杭の列があり、満潮時には完全に水没するので注意。
水深は、澪筋でも、場所によっては干潮時1m前後になる。橋はないが、空港の隣接地なので、上空制限高はA.P.+6.0mである。



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