日本橋川でボートが橋脚に衝突

おりしも、東京ドームでは野球の試合でも終わった後なのか、水道橋駅に向けて多くの人通りがあり、何事かと立ち止まる人もあって、遠くから見ても騒然とした様子がうかがえました。
●こちらはそのまま右折して通過したので、何の事故なのか、詳しいことはわからなかったのですが、ただならぬ雰囲気が気になって、帰宅後に「水道橋 事故 2013年5月4日」で検索してみると…。
トップに表示されたのが、「【画像】JR水道橋駅付近の神田川でボート事故 負傷者が数名いる模様」(NEVERまとめ)。「ボート事故」の文字に驚いて、読み進んでみると、大方は私と同じ「何か事故があったようだが、何だろう?」レベルの感想ながら、画像やいくつかの発言から、この付近で事故を起こした艇がいて、市兵衛河岸船着場で事故後の処置が行われていることは、確実のようでした。
●他ならぬ地元の川で起きた事故ということもあり、負傷者や艇の損傷はもちろん、今後の航路への影響も心配です。続報を待っていると、先ほど産経新聞のサイトに記事がアップされました。以下に転載させていただきます。
●都内の川でプレジャーボート衝突、男女4人軽傷 2013.5.4 21:22
4日午後4時半ごろ、東京都千代田区一ツ橋の日本橋川で、4人乗りのプレジャーボートが首都高の支柱に衝突、ボートに乗っていた50代と60代の男性と、30代の女性2人が足を打つなどの軽いけがを負った。警視庁神田署は、4人が行楽中に前方不注意で衝突した可能性があるとみて事故原因を調べている。
現場は陸地からの落差が大きく救助が困難だったため、4人は約1.5キロ上流のJR水道橋駅近くの神田川に移動して救助された。
●まずは、怪我をされた乗り組みの方々にお見舞い申し上げます。日本橋川で高架橋脚に衝突したとのこと、市兵衛河岸船着場から1.5kmというと、雉子橋と宝田橋の中間あたり(過去ログ『日本橋川…9』ほか参照)でしょうか。河道の屈曲と橋脚で見通しが悪いところでもありますから、不案内な向きには、少々難しい区間かもしれません。
乗り組みの皆さんの容体や、艇や施設の損傷の程度も気になりますが、艇の沈没に至らなかったのは何よりでした。水ぬるみ、通航艇も増える季節柄、この件をよい機会として、改めて入念な準備と、細心の注意を払った航行を心がけたいと思います。

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大川で砂船が爆発

●朝日新聞のニュースサイトを開いたら、「停泊中の運搬船が爆発、1人死亡3人けが 大阪・大川」というタイトルが目に入りました。
大川とあるなら、海の本船でなく川船…以前、淀川を水上バスで遡上したとき(『砂船づくし…1』『砂船づくし…2』参照)に見た、あの砂船の可能性が高いかも…、と思いつつ記事を開いたところ、やはり、砂船船隊の一隻だったのです。以下、記事より引用させていただきます。
●停泊中の運搬船が爆発、1人死亡3人けが 大阪・大川
11日午前7時8分ごろ、大阪市北区長柄東3丁目の大川右岸に停泊していた砂利採取・運搬船「成和丸」の男性船長(72)から、「船内でプロパンガスが爆発した」と119番通報があった。大阪府警によると、船内にいた60代の男性が死亡し、別の男性や船長ら3人が重軽傷を負った。府警が爆発の原因を調べている。
都島署と市消防局などによると、成和丸の船内にいた男性(45)が頭にけがをするなど重傷、船長も軽傷という。近くの別の船にいた男性(60)も、爆発で飛んできた破片がぶつかり腰に軽いけがをした。
成和丸は55トンで幅約6メートル、長さ約25メートル。船首付近にある操舵(そうだ)室の屋根が吹き飛び、室内にプロパンガスのボンベ(約5キロ)があったという。船の部品とみられる大型の金属片などが爆風で数十メートル離れたマンションや保育園まで吹き飛ばされた。府警は、操舵室内でガスを使って湯を沸かそうとした際、引火して爆発したとみて原因を調べている。
大川の一部を管理する国土交通省淀川河川事務所によると、現場の船着き場には「府淀川土砂採取協同組合」(大阪市北区)の砂利採取・運搬船約20隻が係留されている。川にたまっている土砂をポンプでくみ上げて積む作業をする船で、成和丸も同組合に所属。事故当時は作業前の準備をしていたとみられる。
●まずは亡くなられた方のご冥福と、怪我をされた方々の一日も早い快癒をお祈りいたします。記事添付の地図によれば、毛馬閘門下流の西岸、まさに「水上バスで淀川遡上…3」で見た、造修施設や船溜のある場所。僚船やマンションに被害が及んだのもうなずけます。
記事の写真はサイズが小さく、はっきりとはわからないものの、肋材らしきものが見えることから、上部構造物だけでなく、船体にも大きな損傷があったようですね。
●不謹慎ながら、記事中に事故船の要目や、砂船の組合名があったのは、まずこのような機会がなければ知ることもないものだけに、興味をそそられた部分ではありました。
以前も触れましたが、全国的に見ても希少な、「河川内で完結した実用舟運」である淀川の砂船。雄大な淀川を下りくるフネブネの姿に、初めて「生粋の川舟」を見た思いがして、それは嬉しかったことが思い出されます。貴重なこの小船隊の活動が、今回の事故を契機に淀川の河上から消えてしまったりしないよう、いち川舟ファンとして祈るばかりです。

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堀留橋でクルマが日本橋川に転落

すでに黒山の人だかりの新川橋上に立ち、皆さんの視線の先、下流側を見てみると、河上には消防艇がおり、堀留橋の上は消防車や警察車両がひしめいています。これはただごとではありません。
話を聞いてみると、何と、首都高の西神田出口から出てきたクルマが、堀留橋の高欄を突き破って、日本橋川に飛び込んだとのこと! なるほど、写真では見えないとは思いますが、向かって右側の堀留橋の高欄が、大きく壊れています。う~ん、乗っていた人は無事なんだろうか?
以下、携帯のカメラで撮ったので、画質の悪いのはご容赦ください。また、クリックしても拡大表示されません。

堀留橋近くの水面には、ダイバーが何人か浮き沈みしているのが見えます。沈んだクルマのドライバーは、すでに救出されたのでしょうか。

橋詰ではハシゴ車が、首都高と水面上の狭い空間に器用にハシゴを差し込み、作業の支援に当たっていました。

この後も、クルマの撤去作業や実況見聞で、当分は通航が制限されそうですね。
【撮影地点のMapion地図】
●なお、報道によると、ドライバーの男性は残念ながら亡くなられたとのこと。ご冥福をお祈りいたします。
●西神田の川に乗用車転落、運転の男性が死亡
6月9日20時31分配信 日経新聞
東京都千代田区の首都高速5号線の西神田出入口付近で、乗用車が日本橋川に転落した事故で、9日午後、水没した車の運転席から50~60歳代とみられる男性が救出されたが、病院で死亡が確認された。同乗者はいなかった。警視庁神田署は男性の身元を調べている。
同署によると、西神田出口の先は丁字路だが、乗用車はブレーキをかけた跡はなく、コンクリート製の欄干(高さ約1メートル)を突き破り、約5メートル下の日本橋川に転落したという。
(22年6月9日撮影)

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砂町運河で事故?
●本日6日は、艇をドック入りさせるため急遽出港。残念ながら時間が限られていたので、あちこち見て歩くような余裕はありませんでしたが、快晴の夏日で風も穏やかとあって、気持ちの良い航行を楽しむことができました。

●おなじみ砂町運河も、好天に誘われて繰り出したフネブネで大賑わいで、引き波のおさまる間もない輻輳ぶり。あれ? 新砂水門左側にある、貯木場跡の柵にクレーン台船が接舷しているようです。工事でもしているのでしょうか。

●普段なら、台船手前にもやう、背高ノッポのプッシャー(押船)に吸い寄せられるところですが、台船左側にクルーザーが吊り上げられているのが目に入ると、鈍感な私も、さすがに剣呑な空気を察しました。
吊り上げられているクルーザー、よく見るとフロントグラスが割れ、船体もあちこち損傷しているようです。もしかして、沈船のサルベージ…?
●運河内で何らかの事故があり、この艇は沈没してしまったため、クレーンが出動したのでしょうか。だとすれば、運河内では珍しい大事故ですね。
運河を行きかう艇の中には、ただならぬ雰囲気に気づいて、もの珍しげに近寄って見物してゆくのも見られましたが、吊り上げられた艇の痛ましい状態から、とても接近する気にはなれませんでした。せめて乗り組まれていた方が、無事であるよう祈るばかりです。
(22年6月6日撮影)

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●おなじみ砂町運河も、好天に誘われて繰り出したフネブネで大賑わいで、引き波のおさまる間もない輻輳ぶり。あれ? 新砂水門左側にある、貯木場跡の柵にクレーン台船が接舷しているようです。工事でもしているのでしょうか。

●普段なら、台船手前にもやう、背高ノッポのプッシャー(押船)に吸い寄せられるところですが、台船左側にクルーザーが吊り上げられているのが目に入ると、鈍感な私も、さすがに剣呑な空気を察しました。
吊り上げられているクルーザー、よく見るとフロントグラスが割れ、船体もあちこち損傷しているようです。もしかして、沈船のサルベージ…?
●運河内で何らかの事故があり、この艇は沈没してしまったため、クレーンが出動したのでしょうか。だとすれば、運河内では珍しい大事故ですね。
運河を行きかう艇の中には、ただならぬ雰囲気に気づいて、もの珍しげに近寄って見物してゆくのも見られましたが、吊り上げられた艇の痛ましい状態から、とても接近する気にはなれませんでした。せめて乗り組まれていた方が、無事であるよう祈るばかりです。
(22年6月6日撮影)

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旧江戸川で屋形船が炎上、出動した消防艇も座礁

先週12月3日、北上運河散策から帰宅してみると、航行水路メモ「旧江戸川」へのアクセスが集中しており、驚いてリンク先を見てみたら…。Yahooニュース・火災情報にリンクされていて、なんと3日未明、旧江戸川で屋形船が炎上していたことが報じられていました。
●旧江戸川で屋形船が全焼 炎上しながら流される
12月3日10時1分配信 産経新聞
3日午前3時半ごろ、東京都江戸川区の旧江戸川に係留してあった屋形船「あみ貞」(36トン)から出火、船は炎上しながら対岸方向に約100メートル流され、約3時間後に鎮火した。船に人は乗っておらずけが人はなかった。警視庁小松川署で出火原因を調べている。
小松川署の調べでは、船は全長約20メートル、定員90人。2日夕に東京湾遊覧で出航し、営業を終えて午後10時半ごろに船着き場に戻っていた。船着き場には約2メートルのフェンスがあり施錠され、外部から侵入した形跡はないという。調理場のある船後部付近から出火したとの目撃証言もあり、同署は失火の可能性もあるとみている。
●さらに驚かされたのは、船火事の消火に向かわんとしていた消防艇が、航程なかばの砂町南運河で座礁、小破してしまい、残念ながら活躍できなかったこと。
●屋形船炎上 救助に出動の消防艇が座礁 東京・旧江戸川
12月3日12時42分配信 産経新聞
東京都江戸川区で3日未明、旧江戸川に係留してあった屋形船からし出火、炎上しながら流されて沈没した火災で、消火活動に向かう途中の東京消防庁の消防艇「はまかぜ」(9.7トン)が、現場から約10キロ離れた江東区新木場の砂町南運河で工事現場の鉄製の杭に乗り上げ、座礁した。
はまかぜは午前4時10分ごろ、船首から左舷にかけて損傷し、燃料の軽油約800リットルが流出。東京海上保安部が処理作業に当たった。乗組員4人にけがはなかった。(以下略)
●まずはあみ貞さんと、消防艇「はまかぜ」の乗り組みの方にお見舞い申し上げたいと思います。人的損害がなかったのは、本当に何よりだったと思います。
船火事、特に河川繋留のそれが怖いのは、流れ出した火災船が、他の繋留船や橋脚にもたれかかり、被害が拡大してしまう恐れがあることですが、汐の加減と風向が幸いしたのか、漂流はわずかな距離にとどまり、陸上からの放水で鎮火できたのは、何よりでした。
それにしても残念なのは、消防艇の出動が未遂に終わり、しかも艇の破損にとどまらず、燃料油流出まで起こしてしまったことでしょう。
不謹慎かもしれませんが、消防艇の活躍する場面が見られるのは、めったにないことなので…。乗り組みの方々も、さぞ口惜しい思いをされたのではないでしょうか。「はまかぜ」の早期復帰を祈っております。
(写真は本文とは関係ありません)

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