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2月7日の水路風景…3

(『2月7日の新呑川…5』のつづき)

261066.jpg帰路目にしたものを落穂ひろい的にいくつか。右写真は平和島運河の干潟水路から見える、昭和島南西角に鎮座している球形タンク。地図には汚泥処理工場とありました。

尾やヒレのない、つるんとした楕円形の金魚みたいなキャラクター(?)が描かれていますが、子供(??)を引き連れて泡を吹きだすさま、何とも飄々として面白いですね。名前がついていたりするのかしら。
撮影地点のMapion地図

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干潟水路をブイの澪標でほぼ直角に曲がり、昭和島に沿ったところで、針路上に鵜の大集団が浮いていました。潮位の低いときであれば、内側に露出する砂洲で憩う鵜たちも、この日は水面に浮かざるを得ないのでしょう。

何分航路幅が限られますから、避けようがありません。「ごめんね~!」と声をかけながら、減速して突入すると、いうまでもなく大騒ぎ。機関銃のような激しい水音を立てて、ギャアギャア鳴きながらいっせいに離水。鵜たちには申しわけないですが、なかなかの壮観ではありました。

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京浜運河に入り北上していると、右手にある大田市場の屋上にある看板に、ギョッという風に目が吸い寄せられました。派手派手なお花の看板、以前からあったかしら? 注意力散漫は毎度のことですが、今まで気づかなかったのが不思議なくらいです。

失礼ながら、可愛らしいというよりは、照りがあるせいかどこかギラギラした感じで、強烈なオーラを発しているように思えました。

261069.jpg亀島川に寄り道し、おなじみ南高橋を仰いで。明治の橋らしいディテール豊かな部材がつくる陰影、現代の橋では見られない構造と、くぐるほんの一瞬であっても目を楽しませてくれます。

シルバー(いや、グレーかな?)の塗装がよく似合っていますが、これは細身のトラスなればこそで、鋼橋でもタイドアーチやガーダーのように部材の幅がある橋だと、反射がまぶしかったりと差しさわりがあるかもしれません。

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霊岸橋手前、日本橋水門の扉体が見えてきたところで、構造のマス目に一つ一つ、楕円の水玉模様が。一瞬、新しい塗装かと思ったら、梁に開いた軽目穴から、日光が差し込んでいたのでした。

お日さまのいたずらがつくった小さな光の芸術、陽射しの角度は日々刻々と変わりますから、意外と貴重な瞬間が目にできたのかもしれませんね。
撮影地点のMapion地図

(令和3年2月7日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 平和島運河京浜運河亀島川日本橋水門水辺の鳥たち

2月7日のフネブネ…2

(『2月7日のフネブネ…1』のつづき)

261006.jpg高輪消防署の桟橋からちょっと戻って。同じく京浜運河北口、湾岸警察署舟艇部隊の拠点、水上安全課の建物に口を開けている、上架施設をのぞき込んで。

スロープ上に敷かれたレールの奥に、船台らしきものが引き揚げられていますね。警備艇、船底塗装など大きな整備や修理は、民間の造船所に発注されているので、こちらで行うのはちょっとした点検レベルといったところでしょうか。

261007.jpg
そして上架施設の左、北側の桟橋にもやう「ゆりかもめ」ほか2隻の警備艇群をスナップ。

船体をグレーに塗り上げる従来塗装の艇が少なくなり、白一色への更新が進んだのに加え、船艇の世代交代も進んで、旧来の通船タイプが姿をj消したのも、時の流れを感じさせるものが‥‥。

261008.jpgレインボーブリッジ西詰ループ下、東海汽船の桟橋では、左から「セブンアイランド大漁」、同じく「愛」、その向こうに「結」と、ジェットフォイル三姉妹が仲良くもやっていました。

伊豆諸島航路の華、カラフル塗装の艇が3隻が揃ったとなれば、存在感はかなりのもの。近くを通るたびに目を引かれるものがあります。


261009.jpg
亀島川に入り、高橋の南にある繋留施設のポンツン桟橋をかすめてゆるゆる歩かせていたら、おや、と足を止めるような艇が。FRP和船にもかかわらず、木造船のように、舷側に古風な垣立を並べているのが珍しく思えたのです。

古様を残しているのに、コンソールはセンター、動力は船外機と、ミスマッチなところがあって妙に惹かれるものが。オーナーの趣味でしょうか、あるいは母港としている地域独特のタイプなのでしょうか(ナンバーや定繋港の表記は加工で消してあります)。

261010.jpg
今や数少なくなった、運河に突き出したクレーンを擁する工場、桑原内燃機さん。本日の繋留船は‥‥おお、昨年「6月7日の隅田川…6」で出会った、「たから丸」じゃないですか。

砕氷艦のようなオレンジの船体色に、PC出力のフォントそのままの船名が印象的でしたから、よく覚えています。昼下がりの陽光を浴びてのどかな表情の、クレーンと鋼製豆曳船。素敵な無骨者同士のツーショットを、微速で流しながら嬉しく眺めたものでした。
撮影地点のMapion地図

(令和3年2月7日撮影)

(『2月7日の水路風景…1』につづく)

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タグ : 京浜運河亀島川東雲北運河警備艇曳船

11月1日のフネブネ…4

(『11月1日のフネブネ…3』のつづき)

257031.jpg左舷後方を続航してくる「エスエスNANO1」を横目で見ていたら、取り舵を切って亀島川に入ってゆきました。日本橋船着場へは、こちらを経由するのですね。珍しく思って何とはなしに航跡を追い、亀島川へ。

入って2本目、高橋は桁の再塗装でもするのか、足場の構築中。白旗を振る警戒船に挨拶しながら、鋭い声で指示の飛び交う足場を見上げつつ、微速でそろそろと抜けました。

257032.jpg
日本橋川を少し徘徊してから隅田川に戻ると、空はきれいに晴れ渡り、気持ちのよい秋晴れの陽光が降り注ぎました。

出かけるたびに雨や曇りつづきで、正直ウンザリしていたため、晴れるだけでまあご機嫌がよくなること。折よく行逢した「エメラルダス」も、銀色の船体を陽光にきらめかせ、普段の3倍は美しく見えようというものです(笑)。

257033.jpg
厩橋下流より、「竜馬」と「アーバンランチⅡ」の離合風景も佳きかな。アーバンランチ、今や大川筋でもすっかりおなじみの顔になりましたよね。

257034.jpg
言問橋付近でたゆたい、「ファスナーの船」の到着を待っていたときのこと。PWCのフリートが下航してきて、周りがひとしきり賑やかになったのですが、その中の何人かが着ぐるみやマスクで扮装をしているのに気づきました。ははあ、ハロウィンのコスプレといったところですね。河上でこういった楽しみ方を目にするのは初めてなので、ちょっと感慨深くもありました。

中でも目立っていたのは、現在空前のブームとなったコミック「鬼滅の刃」の主人公、竈門炭治郎と禰豆子に扮したお二人! 両岸に人通りの多いテラスのある、街場の川ならではのパフォーマンスといっていいでしょう。川の新たな遊び方を見せられた気がして、面白く思ったことではありました。

257035.jpg隅田川を下り、隅田川派川から春海運河に入って、春海橋手前で行逢艇が。あらら、先ほど第一航路で南下していった「すみれ」じゃないですか。

沖の水路群をめぐって、今度は河川まで巡回するとは。お勤めとはいえご苦労さまです。しかし一日に二度も出会うのは、珍しいですね。
撮影地点のMapion地図

(令和2年11月1日撮影)

(『11月1日のフネブネ…5』につづく)

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タグ : 亀島川隅田川春海運河水上バス警備艇

亀島川水門のクレーンが!

(『3月15日と20日の大横川』のつづき)

247016.jpg隅田川を横断して、亀島川に入ってみることにしました。たびたび触れているように、亀島川水門が早すぎる更新工事に取り掛かってだいぶ経ったので、進捗を眺めがてら通っておこうと思ったのです。

第一径間の巻上機室が桁とともに取り去られたのは、大晦日にすでに見ていましたが、径間正面にクレーン船が陣取り、堰柱には足場がかかっていますね。

247017.jpg
第二径間をくぐってから振り返って。足場の様子からして、これから堰柱の補強にかかるのでしょう。しかし、前回の大規模な設備更新からわずか10年で、耐震補強工事をしなければならないとは。前回の更新時には“耐震”が盛り込まれていなかったのかしら? まさか‥‥。

247018.jpgここで一つ、気づかされたことが。機材満載の台船越しに、排水機場へふと目をやったら‥‥あっ!
あのクレーンがなくなってる!

排水機場の柵内は、発電機やクレーン車でぎっしり。使われなくなって久しかったであろうあのクレーンは、工事の機材を置くスペース捻出のため、あっさり撤去されてしまったのでしょう‥‥。

247019.jpg
排水機場のささやかなストラクチャーとはいえ、どこか古風な感じのするその姿に惹かれたものでした。「12月9日の川景色…3」から写真を再掲して、手向けとさせていただきます。合掌。

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栄枯盛衰世の習いなれど、味のある水辺の建造物が去ってゆくのは、やはり寂しいもの。静かな水面を微速で歩かせながら、つらつら想いを巡らせていたら、もう霊岸橋と日本橋水門が見えてきました。

去るものもあれば、帰ってくるものもあり。そうだ、竣工間近い常磐橋を、しつこく訪ねてみるとするか‥‥。

(令和2年3月15日撮影)

(『3月15日の常磐橋』につづく)

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タグ : 亀島川亀島川水門日本橋水門台船

12月9日の川景色…3

(『12月9日の川景色…2』のつづき)

228111.jpg

228112.jpg「リアルドット絵」状態の橋2題。清洲橋は昨年10月14日の項でも触れましたが、角度を変えてご紹介。

こうして少し距離をおいた方が、よりピクセル化した雰囲気が出やすい(?)ようですね。背景となる空の色が、薄曇りでブルー、グレーともに境界が溶け込みやすい、というのも手伝っているかもしれません。SNS上でも、同様の感想を持たれた方がおられ、写真をアップしていました。

228113.jpg
亀島川の河口にも、ちょっとだけ寄り道。以前から気になっていた、亀島川水門排水機場の敷地内にある、クレーンの現状を見ておきたくなったからです。

ご覧のとおり、ジブは曲がったままの固定タイプで、よく見かけるラチスでなく、箱型構造というのがいかにも古風な感じがして、惹かれていたのでした。

228114.jpgもっともリベット組みではなく溶接で、スタイルの割に竣功年次が古くないことを示しています。久しぶりにまじまじ見たけれど、だいぶ錆が進んだなあ。使われなくなってもう長いのでしょうね。

フックのあたりをアップにしてみると、日立のロゴマークと、「2.8TON」という荷重が書かれているのがわかりました。排水機場や水門の機材搬入に使われていたのでしょうね。


228115.jpg
基部もアップで撮ってみました。左の旋回用モーター、右に張り出した巻上機のモーターと、機側操作の座席もなく至ってシンプル。

放置された感が強かった河畔の施設も、最近は積極的に手が入るようになり、気がついたら撤去されていた、なんてことも珍しくなくなりましたから、できるだけ記録しておきたいものです。
撮影地点のMapion地図

(30年12月9日撮影)

(『12月9日のフネブネ…4』につづく)

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タグ : 隅田川亀島川