6月18日のお散歩で

●ご無沙汰しております。6月18日は母港に用事があったためお休みをいただいて、せっかくなので2時間ばかり近所をお散歩してきました。その折のスナップを少しお目にかけて、生存確認的な小更新とさせていただきます。
曇り空の上靄もかかり、空気がもったりと重そうに感じる天候でしたが、水面は穏やかで走りやすいのが何より。曙運河を南下し新曙橋まで出ると、フェンスで囲った西側橋脚の向こうに土運船「68号千羽丸」の姿が。橋脚の向こうから、泥土をすくったユンボがニュッと顔を出しました。浚渫作業中だったのですね。

ううん、今回も艤装・入渠艇なし。端境期なのか、寂しい状態が続いていますね。複数の船艇で賑わうさまをたびたび目にしてきただけに、残念でしたが、こればかりは致し方ありません。

●港内に出てから隅田川を遡上したところ、浜前水門が閉じているのに気づいて減速。おや、左側の堰柱は色が変わっていますね。耐震補強工事のようです。
向こうには、クレーン船らしいジブが突き出しているのが見えますね。水門に隣接した勝どきマリーナは、閉鎖のため出入りが不便になる上、作業船の碇泊で河道が手狭になり、工期中は大変だろうなあ‥‥。

水を含んだ重そうな翼でバチャン、バチャンともがくさまは哀れで、早速ゴースターン。堰柱にぶつかりそうになるのをだましながら艇を寄せ、「ほら、こっちだよ」と声をかけながら両手で引き上げてやり、何とか水難救助に成功。写真は救難直後、放心状態の鳩さんです。

●よく見てみると、出血は止まっていましたが左の肩に怪我をしており、ぶるぶる震えてもいたので、乾いた古タオルのウェスで拭いてからくるんでやり、まずは保温。河上でカラスにでも襲われて“撃墜”され、落水したことでかえって捕食はまぬがれ、命だけは助かったのかも‥‥と想像。
体力を消耗していたせいか、身じろぎもせず包まれていたものの、行き足を上げるとしきりにもがくので、エンジンの音や振動が怖いのだろうと速度をしぼったところ、おとなしくなりました。鳩さんをいたわるため、スローでの帰港であります。
●帰港してから、さてどうしよう、しばらく家で保護した方がいいかしら‥‥と考えながら片付けていたら、羽毛が乾いてふっくらとし、体力も回復してきたのか、全力で暴れ始めたのです。
せっかく助けたのに、また落水したら元も子もありません。心配ではありましたが、暴れる鳩をなだめながら、木や下草の茂った公園の緑地まで連れて行ってやり、放鳥することに。意外としっかりした足取りで、草むらへ消えていったのを見送って、艇に戻ったのでありました。
(令和4年6月18日撮影)

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9月20日の川景色…2
(『9月20日の川景色…1』のつづき)

●亀島川の屈曲部に架かる、毎度おなじみ亀島橋。両岸は階段状護岸に植え込みを設けて、低い目線で見ると橋詰が埋まったように思えるほどの茂りっぷり。しかし、これではせっかくの階段状護岸が活かされていないような‥‥。
植え込みの及んでいない旧来の護岸上では、鴨さんが休憩中。あんまり草を生やし過ぎると、水鳥たちにとってもとっつきにくい川辺になったともいえそうですね。

●流頭部、日本橋水門は引き続き工事中で、霊岸橋と水門の間の狭い空間を、足場が埋め尽くしたような状態。右径間は通航できません。
●ちょっと微笑ましかったのが、この信号。足場にさえぎられ、水門本体に設けられた信号が見えにくいため、いわば遠方信号として特設されたのでしょうが‥‥。
灯器をさらに足場が囲んでいるのは、遠くから見えればいいんだからまあ‥‥と思ったものの、この直前には霊岸橋が迫っているので、見づらいことには変わりないのでした。う~ん、何で橋桁に取り付けないんだろう?

●日本橋川に出て遡上。好天とあって、名物江戸橋ジャンクションも格好良さが当社比三割増し。川風もさわやか、鼻歌が出そうな気持ちのよいお散歩を続けます。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年9月20日撮影)
(『9月20日の川景色…3』につづく)

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植え込みの及んでいない旧来の護岸上では、鴨さんが休憩中。あんまり草を生やし過ぎると、水鳥たちにとってもとっつきにくい川辺になったともいえそうですね。

●流頭部、日本橋水門は引き続き工事中で、霊岸橋と水門の間の狭い空間を、足場が埋め尽くしたような状態。右径間は通航できません。

灯器をさらに足場が囲んでいるのは、遠くから見えればいいんだからまあ‥‥と思ったものの、この直前には霊岸橋が迫っているので、見づらいことには変わりないのでした。う~ん、何で橋桁に取り付けないんだろう?

●日本橋川に出て遡上。好天とあって、名物江戸橋ジャンクションも格好良さが当社比三割増し。川風もさわやか、鼻歌が出そうな気持ちのよいお散歩を続けます。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年9月20日撮影)
(『9月20日の川景色…3』につづく)

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9月20日の川景色…1
(『9月20日の神田川奥部…4』のつづき)

●フネブネのお話と前後しますが、9月20に愛でた道々の川景色を落穂拾い的に。
●辰巳桜橋、光線もよろしく主塔とケーブルが秋晴れの青空に映え、背景のタワーマンション群とあいまって、胸のすくような眺め。高い上部構造を持つ下路式橋の面目躍如といったところであります。
右は“橋梁標”と呼ばれる航路標識の一つ、センターラインを示す中央標。本船航路の橋で見られるものですが、運河内の橋であるここにあるのが、以前から不思議に思っていました。設置される橋の基準はどのあたりにあるのでしょうね。

●朝潮運河と新月島川の分流する角地、月島倉庫跡地の再開発は、実に目を見張る急ピッチで、通るたびニョキニョキ、といった感じでビルが高さを増してゆきます。護岸も順次手が入ってきたようですから、竣工後はここもテラス化されるのでしょう。

●先日こちらで少し触れた、ウォーターズ竹芝のワンピース100巻発行記念の展示。愛読者として、しかも水辺に展示されるとあっては見逃すのは名折れとばかり、勢い込んで訪ねたのでした。
20ftコンテナ6個を使い、コミック100巻の背の絵柄を並べて見せるというアイディア、コルゲートの凹凸が本のそれを思わせて、実にいいですね!
もっと近くで眺めたかったのですが、左は観光汽船の水上バス船溜、右はウォーターズ竹芝船着場が迫り、近寄るのははばかられたのでズームでたぐってスナップ。9月17日から26日まで展示されたとのこと。
●亀島川経由で日本橋川に出ようと、亀島川水門をくぐって。薄いクリーム(?)の扉体が陽射しを受けると、まあまばゆいこと。
右径間、長らく工事をしていますが、巻上機室の上屋が取り去られ、機器類が露天になってずいぶん経ちますね。素人考えながら、さびなど手入れがたいへんだろうなあ、と気になってしまうものが。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年9月20日撮影)
(『9月20日の川景色…2』につづく)

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●フネブネのお話と前後しますが、9月20に愛でた道々の川景色を落穂拾い的に。

右は“橋梁標”と呼ばれる航路標識の一つ、センターラインを示す中央標。本船航路の橋で見られるものですが、運河内の橋であるここにあるのが、以前から不思議に思っていました。設置される橋の基準はどのあたりにあるのでしょうね。

●朝潮運河と新月島川の分流する角地、月島倉庫跡地の再開発は、実に目を見張る急ピッチで、通るたびニョキニョキ、といった感じでビルが高さを増してゆきます。護岸も順次手が入ってきたようですから、竣工後はここもテラス化されるのでしょう。

●先日こちらで少し触れた、ウォーターズ竹芝のワンピース100巻発行記念の展示。愛読者として、しかも水辺に展示されるとあっては見逃すのは名折れとばかり、勢い込んで訪ねたのでした。
20ftコンテナ6個を使い、コミック100巻の背の絵柄を並べて見せるというアイディア、コルゲートの凹凸が本のそれを思わせて、実にいいですね!
もっと近くで眺めたかったのですが、左は観光汽船の水上バス船溜、右はウォーターズ竹芝船着場が迫り、近寄るのははばかられたのでズームでたぐってスナップ。9月17日から26日まで展示されたとのこと。

右径間、長らく工事をしていますが、巻上機室の上屋が取り去られ、機器類が露天になってずいぶん経ちますね。素人考えながら、さびなど手入れがたいへんだろうなあ、と気になってしまうものが。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年9月20日撮影)
(『9月20日の川景色…2』につづく)

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2月7日の水路風景…3
(『2月7日の新呑川…5』のつづき)
●帰路目にしたものを落穂ひろい的にいくつか。右写真は平和島運河の干潟水路から見える、昭和島南西角に鎮座している球形タンク。地図には汚泥処理工場とありました。
尾やヒレのない、つるんとした楕円形の金魚みたいなキャラクター(?)が描かれていますが、子供(??)を引き連れて泡を吹きだすさま、何とも飄々として面白いですね。名前がついていたりするのかしら。
【撮影地点のMapion地図】

●干潟水路をブイの澪標でほぼ直角に曲がり、昭和島に沿ったところで、針路上に鵜の大集団が浮いていました。潮位の低いときであれば、内側に露出する砂洲で憩う鵜たちも、この日は水面に浮かざるを得ないのでしょう。
何分航路幅が限られますから、避けようがありません。「ごめんね~!」と声をかけながら、減速して突入すると、いうまでもなく大騒ぎ。機関銃のような激しい水音を立てて、ギャアギャア鳴きながらいっせいに離水。鵜たちには申しわけないですが、なかなかの壮観ではありました。

●京浜運河に入り北上していると、右手にある大田市場の屋上にある看板に、ギョッという風に目が吸い寄せられました。派手派手なお花の看板、以前からあったかしら? 注意力散漫は毎度のことですが、今まで気づかなかったのが不思議なくらいです。
失礼ながら、可愛らしいというよりは、照りがあるせいかどこかギラギラした感じで、強烈なオーラを発しているように思えました。
●亀島川に寄り道し、おなじみ南高橋を仰いで。明治の橋らしいディテール豊かな部材がつくる陰影、現代の橋では見られない構造と、くぐるほんの一瞬であっても目を楽しませてくれます。
シルバー(いや、グレーかな?)の塗装がよく似合っていますが、これは細身のトラスなればこそで、鋼橋でもタイドアーチやガーダーのように部材の幅がある橋だと、反射がまぶしかったりと差しさわりがあるかもしれません。

●霊岸橋手前、日本橋水門の扉体が見えてきたところで、構造のマス目に一つ一つ、楕円の水玉模様が。一瞬、新しい塗装かと思ったら、梁に開いた軽目穴から、日光が差し込んでいたのでした。
お日さまのいたずらがつくった小さな光の芸術、陽射しの角度は日々刻々と変わりますから、意外と貴重な瞬間が目にできたのかもしれませんね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年2月7日撮影)
(この項おわり)

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尾やヒレのない、つるんとした楕円形の金魚みたいなキャラクター(?)が描かれていますが、子供(??)を引き連れて泡を吹きだすさま、何とも飄々として面白いですね。名前がついていたりするのかしら。
【撮影地点のMapion地図】

●干潟水路をブイの澪標でほぼ直角に曲がり、昭和島に沿ったところで、針路上に鵜の大集団が浮いていました。潮位の低いときであれば、内側に露出する砂洲で憩う鵜たちも、この日は水面に浮かざるを得ないのでしょう。
何分航路幅が限られますから、避けようがありません。「ごめんね~!」と声をかけながら、減速して突入すると、いうまでもなく大騒ぎ。機関銃のような激しい水音を立てて、ギャアギャア鳴きながらいっせいに離水。鵜たちには申しわけないですが、なかなかの壮観ではありました。

●京浜運河に入り北上していると、右手にある大田市場の屋上にある看板に、ギョッという風に目が吸い寄せられました。派手派手なお花の看板、以前からあったかしら? 注意力散漫は毎度のことですが、今まで気づかなかったのが不思議なくらいです。
失礼ながら、可愛らしいというよりは、照りがあるせいかどこかギラギラした感じで、強烈なオーラを発しているように思えました。

シルバー(いや、グレーかな?)の塗装がよく似合っていますが、これは細身のトラスなればこそで、鋼橋でもタイドアーチやガーダーのように部材の幅がある橋だと、反射がまぶしかったりと差しさわりがあるかもしれません。

●霊岸橋手前、日本橋水門の扉体が見えてきたところで、構造のマス目に一つ一つ、楕円の水玉模様が。一瞬、新しい塗装かと思ったら、梁に開いた軽目穴から、日光が差し込んでいたのでした。
お日さまのいたずらがつくった小さな光の芸術、陽射しの角度は日々刻々と変わりますから、意外と貴重な瞬間が目にできたのかもしれませんね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年2月7日撮影)
(この項おわり)

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2月7日のフネブネ…2
(『2月7日のフネブネ…1』のつづき)
●高輪消防署の桟橋からちょっと戻って。同じく京浜運河北口、湾岸警察署舟艇部隊の拠点、水上安全課の建物に口を開けている、上架施設をのぞき込んで。
スロープ上に敷かれたレールの奥に、船台らしきものが引き揚げられていますね。警備艇、船底塗装など大きな整備や修理は、民間の造船所に発注されているので、こちらで行うのはちょっとした点検レベルといったところでしょうか。

●そして上架施設の左、北側の桟橋にもやう「ゆりかもめ」ほか2隻の警備艇群をスナップ。
船体をグレーに塗り上げる従来塗装の艇が少なくなり、白一色への更新が進んだのに加え、船艇の世代交代も進んで、旧来の通船タイプが姿をj消したのも、時の流れを感じさせるものが‥‥。
●レインボーブリッジ西詰ループ下、東海汽船の桟橋では、左から「セブンアイランド大漁」、同じく「愛」、その向こうに「結」と、ジェットフォイル三姉妹が仲良くもやっていました。
伊豆諸島航路の華、カラフル塗装の艇が3隻が揃ったとなれば、存在感はかなりのもの。近くを通るたびに目を引かれるものがあります。

●亀島川に入り、高橋の南にある繋留施設のポンツン桟橋をかすめてゆるゆる歩かせていたら、おや、と足を止めるような艇が。FRP和船にもかかわらず、木造船のように、舷側に古風な垣立を並べているのが珍しく思えたのです。
古様を残しているのに、コンソールはセンター、動力は船外機と、ミスマッチなところがあって妙に惹かれるものが。オーナーの趣味でしょうか、あるいは母港としている地域独特のタイプなのでしょうか(ナンバーや定繋港の表記は加工で消してあります)。

●今や数少なくなった、運河に突き出したクレーンを擁する工場、桑原内燃機さん。本日の繋留船は‥‥おお、昨年「6月7日の隅田川…6」で出会った、「たから丸」じゃないですか。
砕氷艦のようなオレンジの船体色に、PC出力のフォントそのままの船名が印象的でしたから、よく覚えています。昼下がりの陽光を浴びてのどかな表情の、クレーンと鋼製豆曳船。素敵な無骨者同士のツーショットを、微速で流しながら嬉しく眺めたものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年2月7日撮影)
(『2月7日の水路風景…1』につづく)

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スロープ上に敷かれたレールの奥に、船台らしきものが引き揚げられていますね。警備艇、船底塗装など大きな整備や修理は、民間の造船所に発注されているので、こちらで行うのはちょっとした点検レベルといったところでしょうか。

●そして上架施設の左、北側の桟橋にもやう「ゆりかもめ」ほか2隻の警備艇群をスナップ。
船体をグレーに塗り上げる従来塗装の艇が少なくなり、白一色への更新が進んだのに加え、船艇の世代交代も進んで、旧来の通船タイプが姿をj消したのも、時の流れを感じさせるものが‥‥。

伊豆諸島航路の華、カラフル塗装の艇が3隻が揃ったとなれば、存在感はかなりのもの。近くを通るたびに目を引かれるものがあります。

●亀島川に入り、高橋の南にある繋留施設のポンツン桟橋をかすめてゆるゆる歩かせていたら、おや、と足を止めるような艇が。FRP和船にもかかわらず、木造船のように、舷側に古風な垣立を並べているのが珍しく思えたのです。
古様を残しているのに、コンソールはセンター、動力は船外機と、ミスマッチなところがあって妙に惹かれるものが。オーナーの趣味でしょうか、あるいは母港としている地域独特のタイプなのでしょうか(ナンバーや定繋港の表記は加工で消してあります)。

●今や数少なくなった、運河に突き出したクレーンを擁する工場、桑原内燃機さん。本日の繋留船は‥‥おお、昨年「6月7日の隅田川…6」で出会った、「たから丸」じゃないですか。
砕氷艦のようなオレンジの船体色に、PC出力のフォントそのままの船名が印象的でしたから、よく覚えています。昼下がりの陽光を浴びてのどかな表情の、クレーンと鋼製豆曳船。素敵な無骨者同士のツーショットを、微速で流しながら嬉しく眺めたものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年2月7日撮影)
(『2月7日の水路風景…1』につづく)

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