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中防水路の新水門…2

(『中防水路の新水門…1』のつづき)

240016.jpg第二航路を迂回して、中防水路西口に到着。全長200mの締切堤に、ぽつりと水門が配されているのは同様ですが、こちらは片勾配でなく、水門の管理橋を目指して盛り上がった形のため、見た目にも安定感があります。

締切堤越しに青い桁橋、中防大橋(『6月14日の中防水路…2』参照)や、左手には環境局の中防合同庁舎ほか、ビル群が顔を出しているので、東側ほど寂しい感じはしません。

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西側水門に右手から迫って。東側との大きな違いは一目瞭然、巻上機室の上屋を備えていないこと。もっとも、前回参照したPDFで、東側水門には「水門操作室」とありましたから、東西ゲート・揚排水機場とも東側で集中管理するのかもしれません。

排水機場の径間や、電光掲示板・信号のレイアウトは左右逆となったほかは、おおむね東側と略同でしょうか。いや、こちらの方がよりどっしりとした感じだな‥‥。

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正面から。どっしりとした感じ、違いがわかりました。堰柱の水面近く、扉体より手前の部分が、ちょうどスフィンクスの前足みたいに、ぐっと張り出しているのですね。

これは東側も同様ですが、角にはゴム製、側壁には木製のフェンダーがそれぞれ備えられ、船舶の通航を前提としたつくりになっているのです。一般艇が通航できるかはともかく、仮にメンテナンス船艇の出入り時程度にせよ、やはりいずれは開いて「通行可」の表示になることは、間違いないようです。

240019.jpg左手から見て。排水機場径間には、吐口の太いパイプがのぞけているのも、東側水門との違い。

日常風波にさらされる、沖合の埋立地という土地柄のせいか、構造も骨太で実に堅牢な感じがします。上屋を略したのは、人目に触れる頻度が低いからかしら、とも考えましたが、この点どちらもあまり変わりはないはずで、単なる操作室の有無なのかもしれませんね。
撮影地点のMapion地図

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中防水路を出て左手、第一航路に面した上組のバースをふと見てみたら、おお、クレーンがずいぶん増えていますね。

前回(『8月13日の川景色…3』参照)見たのがもう3年も前なので、当然ではありますが。背後に何もない、地先感満点の風景に屹立するスレンダーなクレーン群は、独特の魅力があって惹かれます。

(元年10月27日撮影)

(『10月27日のフネブネ…1』につづく)

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タグ : 中防水路 西側水門 東京港

中防水路の新水門…1

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徳島のお話をいったん休ませていただき、10月27日に訪ねた、中防水路の新しい水門ほかを垂れ流させていただきます。フネブネや道々の物件については後ほどまとめて、まずは水門から。

都内で最も沖合に位置する水路、中防水路(私が勝手に名付けました、はい)が「海の森水上競技場」に転用され、一般船艇の入れない閉塞水面となってしまったのは、「ゲートブリッジをお散歩…3」、「中防水路西口の様子」ですでに触れました。

出入りができないとなれば、自然に足が遠のいてしまうのが人情とはいうものの、閉塞工事もだいぶ前に終わり、なおかつ締切堤には水門が設けられたとのこと。都内でもっとも新しい水門の表情は如何と、久しぶりに訪問してみる気になったのです。

240012.jpg当日はあいにくの曇りで、水面は穏やかではあるものの、ゲートブリッジも背景に溶け込みそうな、重苦しいグレー一色。

中央防波堤の東端を回り込むと、凹凸の乏しい風景の奥にぽつりと、水門が見えてきました。空模様も手伝ってか、どこか寒々とした、寂しそうな感じが第一印象でした。

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微速で水門に近づきながら、正対する位置に艇を持ってきて、まず初対面の一枚。締切堤が左上がりで勾配がついているため、水平感覚がおかしくなりそうですね。

右に併設された2径間のこれは、塵芥除けの格子を備えていることから、揚水機の呑口でしょうか。全閉された扉体は堤防高より低いことから、高潮を防ぐなど防潮の用途はなく、単に競技場の内水面を一定に保つためとわかります。巻上機室は、堰柱と同様直線的なデザインですが、明るいグレーの塗色とともに、中央に大きな明り取りを配した姿は引きしまった印象で、悪くありません。

240014.jpg一見して何より気になったのは、この信号と電光掲示板の表示。

通行止」って‥‥。もしかしてこれ、信号が青を現示して、電光掲示板が「通行可」になるときが来るということでしょうか? 競技がないときは、内水を代謝させるため開放されることもあるのかしら、と余計な期待を抱かせてしまう罪作りな表示。

う~ん、閉塞され一般船艇とは無縁の存在となったと思っていたが、中防水路はまだ死んだわけではないのか? 年にほんの数日でも、自由通航が許される“開放日”もありうるのか? などなど、あれこれ栓のない妄想をしてしまいます。

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北側から見たところ。水門、揚水機場とも結構な厚みがあって、視点によっては大きく印象が変わりますね。いずれ背後に見えるゲートブリッジのシャフトから降りてきて、水門を眺めながら締切堤を渡れるようになるのでしょうか。

ところで、この水門の名前が気になりますよね。検索しても名前はヒットしなかったのですが、「海の森水上競技場整備工事」(PDF)のパース画によれば、キャプションに「水門、揚水施設 水門操作室」「東側水門」とありました。ここでは仮に「東側水門」としておき、正しい名称がわかったら、タグともども追記訂正させていただきましょう。

水門に併設されたあれは、揚水機場で正しかったようです。西側水門には排水機場が設けられているようなので、東西で機能を分担しているのですね。
撮影地点のMapion地図

(元年10月27日撮影)

(『中防水路の新水門…2』につづく)

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タグ : 中防水路 東側水門 東京ゲートブリッジ 東京港臨海大橋

中防水路西口の様子

(『南前堀が!…4』のつづき)

209036.jpg途中のもろもろはすっ飛ばして、気になることころだけ先にやってしまいます、その2。以前ゲートブリッジの上から見た、中防水路の閉塞状況が気になりました。せっかくなので、水上からも眺めておきましょう。

南前堀を出た後、昭和島あたりで運河を外れて港内に出ればよかったのですが、思い立ったのが京浜運河をだいぶ北上してから。第一航路に出て、北上した航程分また南下するというオロカなことに。

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まあ、百日近く走らせていなかったので、木っ端ブネを運動させるにしくはなしと、スロットルを倒して南風で波の出始めた航路を飛ばしました。

途中、ちょっと第二航路に寄り道して、たたずまいのよいクレーンを一枚。東洋埠頭(株)の川崎支店・豊洲営業所だそうで、クレーンの力量は500t/h、扱っている荷は石炭のようですね。

209038.jpg中防の突端、赤い灯台が見えてきました。陸上の風景からだんだんと凹凸が乏しくなり、地先感が横溢する眺めに変わってゆく面白さ。

中央やや右手に見える、海底トンネルの換気塔ですか、いつ見てもインパクトのある外観ですよね。カタチも色合いも、墓石のような、宗教施設のような‥‥ともかく浮世離れした感じがします。


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中防の突端をかわして、中防水路を正面に見た瞬間、左に見える警戒船が、まあえらい勢いで旗を振りながらすっ飛んできまして、とても近づける雰囲気ではありません。仕方なく、遠くから眺めるにとどまりました。

錆色の鋼矢板は完全に水路を塞いでおり、もちろん進入はできません。先日、「完全にふさがれる前に、一度通っておかないと‥‥。」などと愚考しておりましたが、遅きに失したのでありました。残念、無念。ああ、東京の可航水路がまた減ってしまった‥‥。

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致し方なし、波で転がされる艇上から、ズームでたぐって何枚かパシャパシャと。

ここから眺めたかぎり、以前紹介したバージから不燃ごみを荷役する「揚陸施設」、すでに撤去されたようですね。三崎町や堀船からのバージ便、どこか新たに揚陸施設を造って受け入れるのかしら(だからぐぐれと)。
撮影地点のMapion地図

(29年8月13日撮影)

(『8月13日の巡視船艇』につづく)

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タグ : 中防水路 東京港

ゲートブリッジをお散歩…3

(『ゲートブリッジをお散歩…2』のつづき)

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トラスに近づくにつれ、中防水路の様子が視界に入ってきました。ズームでたぐり寄せると、南北端に複数のクレーン船や警戒船が見え、航路を狭めて何か基礎工事のようなことをしています。

検索してみると、「海の森水上競技場」(東京オリンピック・パラリンピック準備局)がヒット。うひゃ~、閉塞水面になってしまうのか! ボート競技場になるのは以前から報じられていましたが、まさか前後を塞がれて、外から出入りできなくなるとは思いませんでした。完全にふさがれる前に、一度通っておかないと‥‥。

207032.jpg第三航路が真下を通っているとあって、出船入船は繁く、歩きながらときどき立ち止まって、下をのぞきつつ進むのも楽しみの一つ。残念ながら、本船の通航には出くわせませんでしたが。

風で細波立つ水面も、ここから見下ろすと縮緬じわのよう。何度目かにのぞき込んでみたら、ちょうど一隻のプレジャーが北上するところで、第三航路のブイとともに一枚。

207033.jpgクルマで通過していれば、どうということはないのでしょうが、二本の足で進む身にしてみれば、一見ゆるく見える橋上の勾配は、結構コタエるもの。トシだなあ‥‥。

しかし、強い風が汗をさっと乾かしてくれることもあって、汗だくのびしょ濡れになることは避けられ、助かったものでした。いよいよトラスも近づいてきて、テンションも上がってきます。水面から仰ぐばかりだったトラスの、中にいよいよ入れるんだ!

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うひょ~!

さえぎるもののない天空に、雄大な幾何学模様を描く上部トラスの構造! 橋上の眺望がよくないという点から、設計者にあまり好まれないともいわれるトラスですが、むしろ利用者に鮮烈な感動を与えて、「橋を渡った!」という実感が深くなり、好印象なのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

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何分吹きさらしの高所なだけに、トラスの中に入るとどこか安心感が。頭上に何もない状態より、縦横に走る構造に囲まれていた方が、守られているような感じがするものですよね。

(29年5月28日撮影)

(『ゲートブリッジをお散歩…4』につづく)

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タグ : 東京ゲートブリッジ 東京港臨海大橋 中防水路

6月14日の中防水路…3

(『6月14日の中防水路…2』のつづき)

154026.jpg中防大橋を振り返ると、逆光の中に黒く沈んで、街灯や道路標識のシルエットをくっきりと浮き上がらせていました。まだ7時前ですが、太陽もすでに高度を増して、日が長くなったことを感じさせます。

南岸のコンテナヤードを眺めながら進んでいると、西口近くで、フェリーバージが2隻、護岸にバウづけしているのを発見。東西に警戒船が出ているのを見ると、何か工事中のようですね。一昨年、春海運河で出会った(『12月2日のフネブネ』参照)のと、同じ船のようでした。

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154029.jpg右手に中央防波堤の西端、赤い灯台を眺めながら、中防水路と別れて第一航路へ。航路から北風が入ってくるので、ときおり縮緬じわのような波紋ができるものの、水面はぬめりをおびたように穏やかです。

航路に出ようとしたら、出港してゆく曳船+バージと、入港する本船に出くわし、一旦漂泊して待つことに。爽やかな空と水面が舞台だからでしょう、一遍の絵のように素敵なシーンに思え、待ち時間も苦になりません。
撮影地点のMapion地図

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ウグイス色の本船がトランサムを見せてから、艇をスタートさせました。ズラリと並ぶ赤いキリンさんたちをバックに、これまた乙な眺め。

船名を見ると、「第八すみせ丸」、船籍港は尾道。舷側には「住友大阪セメント」と大書きされていましたから、「すみせ」は住友セメントの略であることはわかりましたが、何ともまた、意表をついた略し方ですね。昔、友人が「住友セメント、略してスミント。チチブセメントは略してチチント」などといって笑わせてくれたのを思い出してしまいました。ん? そういえば「ちち丸一号」(『11月3日のフネブネと川景色…5』参照)なんてのもあったなあ。

(26年6月14日撮影)

(『第一航路と大井埠頭』につづく)

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タグ : 中防水路 東京港 曳船