気づけば十年

135091.jpg来月で、ブログを始めてから十年になります。

欲望のおもむくまま徘徊しては、好きなことを好きなだけ垂れ流してきただけですので、ことさら騒ぐようなことは何もないのですが、ブログ以前は日記を付ける習慣すらなかっただけに、振り返ってみると感慨がないわけではありません。

思えばこの十年、多くの方々にお世話になり、お陰さまで楽しく過ごさせていただくことができました。厚く御礼申し上げます。

また、この道楽に理解を示してくれ、暖かく見守ってくれた家族、そして、下手な操船にもよく応え、水路行をともにしてくれた我が艇にも。本当にありがとう。

最近、寄る歳波とまではいかないものの、船頭も艇もくたびれてきたなあ、と感じることがたびたびになりました。当たり前ですが、経た年月相応にトシを取ったのです。

こんなことを書くと、遊びブネ道何十年の先輩からは、「若造め、まだ十年早い!」と怒られるかもしれませんね。ともあれ、オリンピック開催が決まったことで、ますます変貌著しくなりそうな水路たちを、これからも折に触れて訪ね、また楽しんでゆきたいと思っています。今後とも、よろしくお願いいたします。

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タグ : 中村川 高架下水路

9月28日の中村川…2

(『9月28日の中村川…1』のつづき)

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135077.jpg西之橋上流側のバージハウス、水線付近にだいぶ傷みが目立つようになったもの、まずはお元気そうでなによりです。前回、「中村川の船影…2」のときは、上流側に漁船が2隻もやっていましたが、今回はそれもなく、ちょっと寂しい雰囲気。

西之橋も変わらず、鋼アーチらしい軽妙な姿を楽しませてくれました。ちなみに写真左側、西之橋とバージハウスの間には、台船らしい錆び崩れた残骸が沈んでいますので、近寄らないようご注意!

135078.jpg谷戸橋かっこいいよ谷戸橋。構造の複雑さはもとより、親柱から続く橋台下の段々など、ディテールにタマラン部分がてんこ盛り。横浜の復興橋も東京のそれに劣らず、魅力的なものが多いですよね。

ええと、西之橋から下流は中村川でなく、正しくは堀川です。流してしまってごめんなさい。



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135080.jpgこれも毎回、同じようなアングルで撮ってしまいます。堀川河口から、首都高の新山下出入口がおりなす、複雑なカタチに見惚れて一枚。

河口右手、新山下運河西口には、まだ塗料の色も真新しい、霞橋が見えました(過去ログ『新山下運河…6』参照)。この橋、浦舟水道橋と同じく、古典橋梁の部分を再利用した、移設保存橋というべきもの。詳しくは、また後日ご紹介しましょう。
撮影地点のMapion地図

(25年9月28日撮影)

(『9月28日のタイクーン』につづく)

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タグ : 中村川 堀川 新山下運河 高架下水路

9月28日の中村川…1

(『9月28日の堀割川…4』のつづき)

135071.jpg静かな中村川を下ってしばし。浦舟水道橋もお変わりなく、赤い塗装も鮮やかに明治の香りを放っていました。前回の通航と同じような写真ばかりで恐縮です…。

さて、今回特に驚かされたのは、沿岸の変化でも、ましてや橋の架け替えでもなく、水面を透かして見えたあるモノでした。



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ちょ、ちょっと魚が多すぎないか?

水面のあちこちに波紋を作りつつ、群れをなして身をくねらせ、ついついと泳ぎ回る魚たち!
ええと、ボラでいいのかな? 間違っていたらごめんなさい。

135073.jpgいや、多いなんて生やさしいものじゃありません。艇の前後左右、常に濃い魚影が、ビュンビュンと泳ぎ回っている感覚です。大横川などでも、ボラの泳ぐのをよく見かけましたが、ここまで群れをなしているのを見たのは、もちろん初めてです。

透明度の高さも手伝って、魚一匹一匹の姿がよく見えるのも、印象を深くしたのでしょう。しかし、私の下手な写真では、この濃厚さというか、群れっぷりがどうもうまく伝わらないなあ…。

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というわけで、F記者撮影の写真を一枚、お借りしてきました。いや、さすがF記者、見事に捉えられていますね、この玉のような群れっぷり! こういった群れをいくつも眺めていたら、何やら楽しそうで、可愛らしくさえ思えてきたものです。

最後の方になると、もう何か感情移入してきて「ボラちゃん、可愛いねえ」などと、声をかけてしまう不審人物に。そんなわけで、ほとんどボラ(でいいのか)たちに意識をちゅうちゅう吸い取られ、ほとんど周りを見ていなかったというていたらくでした。

135075.jpg見事といってよいほどのボラ(?)の大群も、不思議なことに、あるときを境にぱったりと見られなくなりました。淡水と海水の塩梅なのか、彼らにとって心地よい環境があるのでしょうね。

さらに下ると、おっ、健在のようですね。横浜の川ならではの見物だった「船の休憩室」も含め、繋留船がほぼ一掃され、今や寂しくなった中村川だけに、かの船の存在はひときわ輝いて見えます。
撮影地点のMapion地図

(25年9月28日撮影)

(『9月28日の中村川…2』につづく)

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タグ : 中村川 高架下水路

9月28日の堀割川…4

(『9月28日の堀割川…3』のつづき)

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足場をくぐり抜けたところで、天神橋の側面を垣間見ることができました。桁側面は色あせて、書かれている橋名や「桁下高2.2m」の文字も判読が難しいほど。高欄には横断幕が掲げられ、「天神橋架替工事のお知らせ 工期:平成25年2月15日~平成27年11月末(予定)」とありました。

石材が張られた、古い橋脚を持つ鋼桁橋が、また一つ引退してゆくのですね。撤去される前に、ひと目でも眺めることができて、何よりではありました。

135067.jpgほぼ完全な形で残るのは、ここだけということもあり、通るたびにカメラを向けてしまう、堀ノ内町1丁目の荷揚場跡。

昨今の変貌著しい水辺に慣れてしまうと、今度こそ跡形もなくなっているのでは…と、心配しながら近づき、健在を確認して胸をなでおろすのですが、石段やアイの残る石垣護岸が、ほとんどの区間で現役のうちは、あまり心配しなくてもよさそうです。

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135069.jpg最後の屈曲を抜けるあたりでくぐるのは、コンクリート生地の側面もまだま新しそうな、中村橋。新しい橋とあって見通しのよい一径間、航路標識を桁下端に表示するサービスも。

中村橋をくぐれば、こちらもお久しぶり、首都高狩場線が上を通る高架下水路、中村川との丁字流です。左右にもやうフネブネも、オーナーが在艇しているものが相変わらず少なくなく、横浜らしさが感じられて嬉しいもの。手を振ってあいさつしつつ通り抜け、堀割川にお別れです。

135070.jpg面舵を切り、久良岐橋をくぐって中村川を下ります。堀割川は水が透んでいましたが、こちらも決して悪くないコンディションのようです。

高架も2段式で、幅が抑えてあるとあって、青空が望める明朗な高架下水路、中村川! 期待にたがわず、この後、以前通ったときとは違った表情を見せてくれました。
撮影地点のMapion地図

(25年9月28日撮影)

(『9月28日の中村川…1』につづく)

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タグ : 堀割川 中村川 高架下水路

12月9日のフネブネ

(『12月9日の川景色』のつづき)

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前後しますが、扇橋閘門を出た後、小名木川でこの船を見て、あっと驚きました。横浜の川にいたあの船が東京に? 一瞬、似たような船かと疑ったものの、建築用のサッシやドアを流用した、いかにも素人工作臭が濃厚な外観は、記憶に鮮やかで見間違えっこありません。

塗装もはがれて、だいぶくたびれた風情ですが、なぜ長途ここまで移動してきたのでしょう。横浜の川も、河川繋留に対する取り締まりが、以前よりだいぶやかましくなっていたようですので、難を逃れて東京にやってきたというところでしょうか。

111057.jpg右の写真は初見時、19年8月12日に中村川で見かけたときのもの。低い乾舷の比較的細長い船体に、背の高い半流線形(?)の甲板室を乗せたアンバランスな外観、加えてサッシを使った珍妙さに、一発で惹かれたものでした。

その後、23年10月10日に「堀割川ふたたび…4」で出会ったときは、中村川の繋留船が一掃されたあおりをうけて、堀割川に移動していましたっけ。ともあれ、小名木川が安住の地になるといいですね。

111058.jpg隅田川を河口まで下った後、晴海埠頭に客船と練習帆船が接岸しているのをご覧に入れようと、港内を回って春海運河へ。月島・晴海沖は、風向きのせいもあってだいぶ波があり、しぶきも厳しく皆さんにはご迷惑をおかけしてしまいました(泣)。

客船埠頭には商船三井の「にっぽん丸」がもやっていました。「新装『にっぽん丸』来航」以来、晴海で出会うのは2度目です。船尾にハーバー・タグがついているのは、接岸作業をしているのでしょうか。

111059.jpgその奥、豊洲大橋橋詰近くには、練習帆船の日本丸が。年末は、僚船海王丸とも東京にいることが多いですね。

客船・帆船と「ダブル日本丸」が楽しめる貴重なツーショット、同乗の皆さんにも喜んでいただけたようで、二隻の美しさを堪能しながら、微速で春海運河を北上。



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フネブネにカメラを向けつつ、賑やかに談笑しながら進んで豊洲大橋をくぐったあたりで、「『にっぽん丸』が出港していきますよ!」とウエダさん。振り返ってみると、曳船につきそわれて、すでに埠頭を離れた「にっぽん丸」の姿が、さざ波の向こうに小さくなりつつありました。

なるほど、曳船がついていたのは、接岸でなく出港作業のためだったのですね。ここでボォーッ! と、「にっぽん丸」から胸に沁みるような長声一発! 運河を抜ける強風と波に悩まされながらも、港情緒が満喫できた一瞬でした。
撮影地点のMapion地図

(24年12月9日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 小名木川 春海運河 中村川 江東内部河川