新川畔をお散歩…3
(『新川畔をお散歩…2』のつづき)
●派出所の前の柵には、ご覧のとおりの貼り紙が。「派出所」を名乗れど、街中にある普通の交番とは違い、警官が常駐しているわけではないので、一般の依頼は受け付けかねるということでしょう。
通報先を「水上面」「陸上面」と称して、分けているところが面白いですね。これで「空中面」とか「暗黒面」があったらどうしよう…などと、下らないことに妄想が及びました。
●ここで爆音がしたので、期待して振り返るとそれにたがわず、江戸川競艇の警戒艇が下航してきました。ハードトップにパトランプをつけて、舷側をざっくり切り取った精悍なスタイル。折からの南風で水煙が巻き上がり、勇壮な姿を楽しめました。
もっとも、陽が陰っていたこともあり、この一瞬後に撮ったタイトルともども、いま一つの仕上がりだったのが残念。背割堤の向こうに、ちょうど上航してきた艇があり、いいタイミングだと思ったのですが。

●そして水上派出所とくれば、その正面に設けられた警備艇の桟橋。柵越しとはいえ、こんな近くで警備艇を眺められるところは、他にないのではないでしょうか。これもテラスが整備されたおかげでしょう。
カディのぐるりにめぐらされた、背の高いハンドレールが警備船艇らしい雰囲気。白い船体も増えているようですが、個人的にはやはり、グレーの方が引き締まった感じで、より警備艇らしいと思います。ちなみに艇名は「はまちどり」。

●今まで、河上ではさんざん行き合っていたにもかかわらず、警備艇のフラッグには、まったく意識が及んでいませんでした。今回ようやく認識したというていたらく。これも間近で、ゆっくり眺められたたおかげです。
はためいていてよく見えない部分がありますが、上が警察の旭日章らしいマーク、下の黒一本線と、「ホ」のような赤い絵柄は何を意味するのでしょう。
●帰宅後に検索してみると、大阪水上警察署のページがヒット、詳しい説明がありました。この旗、全国の水上署で掲げられている「水上警察旗」で、旭日章が太陽、黒線が国民と水平線、赤い「ホ」は「保護」の頭文字なのだそう。
なるほど! どこか明治の香りがするデザインというか、いかにも古くに制定された雰囲気があり、惹かれるものがありますね。
(25年8月4日撮影)
(『新川畔をお散歩…4』につづく)

にほんブログ村

通報先を「水上面」「陸上面」と称して、分けているところが面白いですね。これで「空中面」とか「暗黒面」があったらどうしよう…などと、下らないことに妄想が及びました。

もっとも、陽が陰っていたこともあり、この一瞬後に撮ったタイトルともども、いま一つの仕上がりだったのが残念。背割堤の向こうに、ちょうど上航してきた艇があり、いいタイミングだと思ったのですが。


カディのぐるりにめぐらされた、背の高いハンドレールが警備船艇らしい雰囲気。白い船体も増えているようですが、個人的にはやはり、グレーの方が引き締まった感じで、より警備艇らしいと思います。ちなみに艇名は「はまちどり」。

●今まで、河上ではさんざん行き合っていたにもかかわらず、警備艇のフラッグには、まったく意識が及んでいませんでした。今回ようやく認識したというていたらく。これも間近で、ゆっくり眺められたたおかげです。
はためいていてよく見えない部分がありますが、上が警察の旭日章らしいマーク、下の黒一本線と、「ホ」のような赤い絵柄は何を意味するのでしょう。
●帰宅後に検索してみると、大阪水上警察署のページがヒット、詳しい説明がありました。この旗、全国の水上署で掲げられている「水上警察旗」で、旭日章が太陽、黒線が国民と水平線、赤い「ホ」は「保護」の頭文字なのだそう。
なるほど! どこか明治の香りがするデザインというか、いかにも古くに制定された雰囲気があり、惹かれるものがありますね。
(25年8月4日撮影)
(『新川畔をお散歩…4』につづく)

にほんブログ村
新川畔をお散歩…2
(『新川畔をお散歩…1』のつづき)
●西水門橋の銘板を発見。検索してみると、メーカーである矢田工業株式会社のサイトが一発でヒット。ありがたい時代になったものですじゃ。
「施工事例」のページを開くと、橋梁2250橋超、水門5676門の実績を誇り、のみならず水管橋、鉄塔と鋼製構造物全般に渡り手がけられて、これまたそそる写真もたくさん。その筋の方には、楽しめること間違いなしのサイトです。
●排水機場の裏を離れ、小ぎれいな小径を登ってゆくと、視界が開けたところでこんな石段が。どこか、城址の公園を思い出させる雰囲気です。
新川から離れて恐縮ですが、ここは中川の東岸にある堤防の一部。この石段を登れば…。

●天端は石畳の広場、芝が刈り込まれた法面の下は、もちろん河畔のテラス。見晴らしもよく、川風に吹かれつつ水面を眺めるには、まずいうことのない好環境。
上流側には、おなじみの物件も見えますね。後で見に行ってみましょう。
●天端から、旧新川西水門の堰柱を眺めて。蔦に覆われて、いかにも遺跡然としています。
水門は廃止されて久しいものの、考えてみれば新しい広場と橋、二つも名前を冠してもらえているのですね。ある意味ねんごろに顕彰されているといえなくもありません。

●こちらが先の写真で奥に見えた、湾岸署中川水上派出所の建物。水上派出所では、都内で一番東に位置しています。
神田川や豊洲運河のそれが、いかにも陸上の交番を、そのまま持ってきたような外観なのにくらべて、こちらは一味違った詰所風の造作。いつもは水上から遠く眺めるだけだったのを、こうして間近に拝めるのは、やはり楽しいものです。柵の前を何度もウロウロしてしまいました。
【撮影地点のMapion地図】
(25年8月4日撮影)
(『新川畔をお散歩…3』につづく)

にほんブログ村

「施工事例」のページを開くと、橋梁2250橋超、水門5676門の実績を誇り、のみならず水管橋、鉄塔と鋼製構造物全般に渡り手がけられて、これまたそそる写真もたくさん。その筋の方には、楽しめること間違いなしのサイトです。

新川から離れて恐縮ですが、ここは中川の東岸にある堤防の一部。この石段を登れば…。

●天端は石畳の広場、芝が刈り込まれた法面の下は、もちろん河畔のテラス。見晴らしもよく、川風に吹かれつつ水面を眺めるには、まずいうことのない好環境。
上流側には、おなじみの物件も見えますね。後で見に行ってみましょう。

水門は廃止されて久しいものの、考えてみれば新しい広場と橋、二つも名前を冠してもらえているのですね。ある意味ねんごろに顕彰されているといえなくもありません。

●こちらが先の写真で奥に見えた、湾岸署中川水上派出所の建物。水上派出所では、都内で一番東に位置しています。
神田川や豊洲運河のそれが、いかにも陸上の交番を、そのまま持ってきたような外観なのにくらべて、こちらは一味違った詰所風の造作。いつもは水上から遠く眺めるだけだったのを、こうして間近に拝めるのは、やはり楽しいものです。柵の前を何度もウロウロしてしまいました。
【撮影地点のMapion地図】
(25年8月4日撮影)
(『新川畔をお散歩…3』につづく)

にほんブログ村
2月10日の中川下流部…4
(『2月10日の中川下流部…3』のつづき)
●排水機場のすぐ上流にある、湾岸警察署最東端の水上交番・中川水上派出所とも久しぶりのご対面。残念ながら警備艇はいませんでしたが、建物も桟橋も、きれいに維持されているのはさすが。
ポンツン桟橋の側面に、何か書いてありますね。一部フェンダーで隠れていますが、「都台船3号」でしょうか?
●いかにも肉厚で堅牢な感じの、都営新宿線の橋の下流に至り、少しスロットルをゆるめて様子をうかがう我が艇。ううん、それにしても今回は遅いなあ…。ちょっと心配になってきました。
何を待っているかって、みなまでいわずともおわかりの方も少なくないでしょう! 中川下流部最大のお楽しみ(といっては不謹慎かもしれませんが)といえば…。

●来 ま し た よ 。(←武者震い)
白いウェーキで緩やかなカーブを描きつつ、船堀橋をくぐって爆音高くこちらへ突進してくる警戒艇! うひょ~、カッコイイ!

●ご存知、江戸川競艇場の上下流に常駐し、接近してくる船艇の監視・誘導を務める警戒艇です。落水者救助など、コース内での諸作業がしやすいようにでしょう、船体後半のブルワークをざっくり切り取った独特のライン、精悍な印象ですね。
以前と同様、「全速で抜けてください!」と指示があり、手を振って応諾。その前に…とお断りしてから、一枚撮らせてもらいました。お邪魔をしてすみません、ありがとうございました!
●遠慮なくスロットルを一杯に倒し、「徐行」のブイを右手に見ながら、船堀橋をくぐってコースへまっしぐら。鈍足木っ端ブネの全速力、流速に逆らっていることも考えると、果たして20ktも出ていたかどうか。
うむむ、写真では止まっているように見えてしまうな。この時点で、かなりのスピードを出しているのですが…。
【撮影地点のMapion地図】
(25年2月10日撮影)
(『2月10日の中川下流部…5』につづく)

にほんブログ村

ポンツン桟橋の側面に、何か書いてありますね。一部フェンダーで隠れていますが、「都台船3号」でしょうか?

何を待っているかって、みなまでいわずともおわかりの方も少なくないでしょう! 中川下流部最大のお楽しみ(といっては不謹慎かもしれませんが)といえば…。

●来 ま し た よ 。(←武者震い)
白いウェーキで緩やかなカーブを描きつつ、船堀橋をくぐって爆音高くこちらへ突進してくる警戒艇! うひょ~、カッコイイ!

●ご存知、江戸川競艇場の上下流に常駐し、接近してくる船艇の監視・誘導を務める警戒艇です。落水者救助など、コース内での諸作業がしやすいようにでしょう、船体後半のブルワークをざっくり切り取った独特のライン、精悍な印象ですね。
以前と同様、「全速で抜けてください!」と指示があり、手を振って応諾。その前に…とお断りしてから、一枚撮らせてもらいました。お邪魔をしてすみません、ありがとうございました!

うむむ、写真では止まっているように見えてしまうな。この時点で、かなりのスピードを出しているのですが…。
【撮影地点のMapion地図】
(25年2月10日撮影)
(『2月10日の中川下流部…5』につづく)

にほんブログ村
| HOME |