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5月4日の水門たち…1

(『5月4日の辰巳埠頭』のつづき)

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280007.jpgお次は、5月4日徘徊時に通った水門たちをまとめてみました。おなじみの顔ぶれですが、この日このときの記録として、お目汚しまで。

新砂水門、桁下高が表記された西側の可動橋を通りざま。赤い塗色は変わらず鮮やかで、閉鎖時の視認性も抜群ですよね。先端の直下、黄色い柵囲いのところには常に監視員の方が立ち、通航船艇の監視・誘導を行っています。

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これといった目的もなくふらふらと荒川を遡上し、ふと目についた中川水門をくぐって、これまたふらふらと中川へ‥‥といった適当っぷり。こちらもお変わりなくて何より。首都高の桁で陽射しや雨から守られているせいか、堰柱周りも傷みが少ない気が。

いつもなら、渦を巻きさざ波を立てるほどの流速ですが、この日は干潮もまだ半ばとあってか、さほどでもありませんでした。

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280010.jpg長声を吹鳴しつつ中川に入れば、やはりつくづく眺めてしまうのが、都内有数の規模である上平井水門。全径間が更新されてからまみえるのは、これが初めてでしたね。

更新前のマルーンが美しかったころからくらべると、だいぶ地味になってしまいましたが、扉体は無塗装になって整備性はぐっと向上したのでしょう。まだ残工事があるのか、第2径間の両端から黒い電纜が伸びているのが見えますね。
撮影地点のMapion地図

(令和4年5月4日撮影)

(『5月4日の水門たち…2』につづく)

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タグ : 新砂水門中川水門上平井水門砂町運河中川

花畑運河再訪…7

(『花畑運河再訪…6』のつづき)

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260062.jpg花畑水門を離れて、両岸の釣り人さんに挨拶しながら後進で離脱、適当なところで転回して帰路へ。

右写真、富士見歩道橋の低さも改めて。3つの橋はおおむねA.P.+1.4m以下にならないとクリアできないので、仮に花畑水門が開いていても、綾瀬川上流の攻略は時間が限られそう。まあ、大潮の干潮時以外くぐれない、綾瀬新橋よりはマシではありますが‥‥。

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恐らく次に訪ねたときは、もう失われているであろう六ツ木水門を仰いで、名残を惜しみました。光のない信号を前にすると、やはり寂寥感が胸に迫るものがあります。

径間が狭まり、水深が浅くされれば、航行できないことはないにしても、進入はためらってしまうに違いありません。テラスや桜並木が築造され面目を一新した花畑運河‥‥、竣工の際はぜひ、テラスに説明板を設けて、物流に貢献した事蹟を顕彰していただきたいものです。

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260065.jpg雲で陽射しがさえぎられ、寒さが厳しくなってきました。両岸に残るマイタゲート跡を眺めながら、花畑運河とお別れです。

利根運河が導水路に転用され、可航環境を失って久しい今、二河川をショートカットする内陸の運河としては、抜けられずとも貴重な可航状態を保っていた花畑運河。大きな変化を前にした姿を目の当たりにできて、何よりではありました。

(令和2年12月29日撮影)

(『令和2年度川走り納め…7』につづく)

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タグ : 花畑運河中川花畑水門六ツ木水門

花畑運河再訪…1

(『令和2年度川走り納め…6』のつづき)
さて本日のお題水路、花畑運河です。日中の潮位が高い季節なので、潮時を待って少し道草をしたというわけ。六ツ木水門前の花見橋、手前に白い人道橋が新設されたのですね。

付近で竿を握る釣り人さんに「すみません、通らせてください!」と声をかけると、皆さんうなずいてすぐに竿を引いてくれました。ご協力に感謝します。このあたり、頻繁に独行艀が通る舟航河川ならでは、という感じがしたものです。

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ここで、今回花畑運河を訪ねることになったきっかけについて、少し長くなりますがお話ししておきたいと思います。

「続きを読む」をクリックしてご覧ください

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タグ : 中川花畑運河六ツ木水門

令和2年度川走り納め…6

(『令和2年度川走り納め…5』のつづき)

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10年ぶりの新大場川水門。扉体は褪色が進みハケ目が目立ってきましたが、叢雲の流れる冬空をバックに、変わらぬ威容を見せてくれました。右径間の向こうに、点々と竿が立てられているのを見ると、南側は以前同様浅いみたいですね。

260027.jpg水門の対岸にある、垳川排水機場と樋門を一枚。「垳」の字にわざわざ「がけ」とルビを振ってあることでもわかるように、「垳」はご当地の地名にしか使われていない、珍しい字なんだそう。

東西とも水の行き来のみで、通航はできない閉塞河川ですが、河道の形は乱流していたいにしえの姿を思い起こさせ、個性的な名前とともに、訪ねるたび目を向けてしまうのです。

260028.jpgこちらもお久しぶり、三愛石油の東京オイルターミナル。独航艀たちの目的地で、石油製品の荷役をするための桟橋と油槽が設けられています。「第八富士宮丸」はすでに着桟し、もう一隻荷役中の船も見えます。

企業情報 沿革」(三愛石油)にありますが、この東京オイルターミナル、開設は平成10年11月と、川の荷役施設としては若い部類。この部分でも興味が注がれるわけです。

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いったん上流へ航過してから転回し、荷役中の2隻をスナップ。右手奥、堤防の向こうにロゴをあしらった油槽群が見えますね。

右、上流側にもやうのは「第十一福祐丸」。左の「第八富士宮丸」とくらべると、荷役も進んだのか、だいぶ乾舷が高くなっているのがわかります。

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「第十一福祐丸」をほぼ正横から。実にこの日、6隻目の独航艀。生きた河川舟運を目の当たりにできた嬉しさとともに、三愛石油の盛業ぶりを実感したものでした。
何しろ、舟運以外の代替手段がなく、結果的に細々と命永らえたような「生き残り」でない、平成に入って新設された、若い河川航路ですから、輻輳ぶりもうなずけようというものです。

繋留、蛇管の接続と安全確認が終われば、荷役はポンプアップですから乗り組みさんはしばし休憩できるのでしょう、船上はのんびりムードですね。
撮影地点のMapion地図

(令和2年12月29日撮影)

(『花畑運河再訪…1』につづく)

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タグ : 中川独航艀新大場川水門

令和2年度川走り納め…5

(『令和2年度川走り納め…4』のつづき)

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西岸寄りを進む上航船の航跡をたどったせいで、下航船を右手に見ることに。船名は「第二十八栄進丸」。

よく見ると、船尾、操舵席付近に3人いる乗り組みさんが、揃って左舷を向いているのがわかりますね。何を気にしているのかというと‥‥。

260022.jpg船首が正横に来たところで、向こうからフライブリッジつきのプレジャーが飛び出してきて、追い抜いてゆきました。

ギリギリといったほどではないにせよ、独行艀と東岸の間隔はそう広くはなく、ゆるく取舵に当ててゆく区間ですから、乗り組みさんたちも心配されたことでしょう。


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前回の写真と同じに見えますが、またまた下航船、何と5隻目です! 今日は自分的に「当たり」の日といっていいほど。いやもうご馳走攻めにあった気分ですわ!

左、「第八富士宮丸」のちょうど向こうに、花畑運河の東口、六ツ木水門の堰柱が見えてきました。時間に余裕がありますから、運河への進入は後回しにし、いましばらく独行艀の方を堪能するとしましょう。

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ああ、何隻続いてもいいですなあ。船名はタイヤフェンダーに隠れてよく見えませんでしたが、たぶん「第五富士宮丸」かと。

260025.jpg六ツ木水門に近づいてみると、まだ新しい感じの人道橋が架けられたこと、東口付近に釣り人さんの姿が多いことに気がつきました。

釣りのことはわかりませんが、西口が閉塞されているとはいえ、分流点は釣果が違うのでしょうか。ともあれ進入時はご迷惑をおかけするので、声をかけてそろそろ歩かせようと考えながら、いったん前を通過して中川の遡上を続けます。
撮影地点のMapion地図

(令和2年12月29日撮影)

(『令和2年度川走り納め…6』につづく)

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タグ : 中川独航艀六ツ木水門