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最狭水路打通の日!…1

(『A.P.マイナスの日には…6』のつづき)

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すみません、大干潮時に浮かれてだいぶ引っ張りましたが、そろそろ既報の一件について、思いのたけを垂れ流してみたく存じまする。

仙台堀川の西端、正面に迫る清澄排水機場の呑口を眺めながら、左に転舵して大島川西支川へ。丁字流の南西角にある三菱倉庫、壁面に掲げられた赤い社紋がいかしてます。やはり河畔には、物流系の建物がしっくりきますよね。

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当たり前ですが、こちらの護岸もまた、貝の付着した部分を黒々と露出し、満潮時の湛水線は目の高さ。前方の見通しも、橋桁に邪魔されずまことによろしく、A.P.マイナスのありがたさを、しつこくも噛みしめる次第。

192033.jpgええ‥‥大島川西支川の最狭区間については、「最狭水路を抜けてみたい!…3」「最狭水路完走に光明が差してきた(?)件」ほかでたびたび触れてきたため、繰り返すまでもありますまい。
「この引き具合ならば、間違いなく福島橋まで到達できるだろう、様子見に入って、通れなければ引き返そう」そんなあきらめの混じった、どこか引き気味な心持ちでの舟行きでありました。少なくとも、この時点では。

魚探のモニターに目をやると、えっ、0.5m? 大干潮時になると、水圧が下がるせいか、河底の土中にあるガスが気泡になってポコポコ湧き上がってくる光景を目にしますが、この感も泡のせいかしら。もし、この数字が本当なら、ペラをとっくにこすっているはずだから、そうに違いない‥‥いや、そう信じたい‥‥。

192034.jpg魚探の感に肝を冷やしながらも、松永橋をくぐってゆるゆる進んでゆくと、このあたりでは聞き慣れぬ、ザーザーという水音が耳につきました。

おお、中の堀川の吐口が小瀑布に! この状態を目にしたのは、もちろん初めて。しかし、この短い堀割の河底が、A.P.±0mよりちょっとだけ高かったとは! 昔は可航水路だったんですよね?



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正面から、中の堀川樋門の径間を透かして、露出した水底をのぞき込む面白さ。これもA.P.マイナスのおかげ、出かけてみるものですじゃ。貴重な光景に出くわせたことに、何か幸先の良さも感じたものでした。もしかしたら、最狭水路打通、イケるかも‥‥?
撮影地点のMapion地図

(28年5月8日撮影)

(『最狭水路打通の日!…2』につづく)

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5月3日の西側河川…8

(『5月3日の西側河川…7』のつづき)

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中の堀川(旧中ノ堀)、大島川西支川と中の堀川樋門で接する短いカギの手の水路で、ぽつりと取り残されたようなその姿は、西側河川でも異彩を放つ存在です。

水面から何とはなしに眺めていて、ふと気づかされたことが。「5月3日の西側河川…2」で、「両側面の鈑桁で高欄を兼ねた、中路式というんでしょうか、この手の最も簡素な鋼桁橋も、もはや数少なくなってきましたよね。」と書きましたが、ここにも古い鈑桁橋、豊島橋が生き残っていたんだっけ! 柵越しにガーダーがチラリと見えますね。

172037.jpgまあ、何分我が艇では、この中の堀川樋門の狭い径間をクリアできるわけもなく、よしんば通れても水深がないので‥‥。いずれお散歩にでも訪れて、陸から攻めてみるとしましょうか。

豊島橋を水面から楽しめるのは、小型のインフレータブルや、カヤックのオーナーの特権ということになりますね。


172038.jpg前方に迫ってきた元木橋、A.P.+2.8mとのことだったので、イケるかな‥‥と、フロントグラス上端から片目で透かし見ると、う~ん、桁裏が見えない。この向こうだと転回も面倒ではあるしと、脱出時間も考えてここで戻ることに。

松永橋の桁下、同乗者の皆さんが驚かれる例の「首つりロープ」、正しくは清掃船のもやいが、二本ぶら下がっていました。半ば袋小路ではあるし、休憩所としてはもってこいなのかも。

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仙台堀川へ戻って丁字流を直進、木場公園の近く、末広橋(A.P.+3.0m)を前に一枚。

どう見ても、元木橋と0.2mしか桁下高が違わないとは思えないなあ‥‥。元木橋、構造が新たに追加されたとか、地盤沈下したとか、何かあったに違いないと、根拠のない妄想が脳内をぐるぐる。
撮影地点のMapion地図

(27年5月3日撮影)

(『5月3日の西側河川…9』につづく)

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