2月3日の川景色…5

(『2月3日の川景色…4』のつづき)

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上平井水門をくぐった直後、まばゆい逆光に目を細めながら、第二径間を振り返って。左右の既存桁とくらべて、天地寸法があり外見としては厚みが増したので、竣工後はきっとがっしりとした、たくましい感じになるのではないでしょうか。

217022.jpgそのまま直進して綾瀬川に入り、綾瀬水門から荒川に出るという定番コースでご案内。

堀切橋と、京成線の古典トラスが並列するところまで来ました。ここをくぐれば、左手に綾瀬水門が見えてきます。むっ、堀切橋の桁の下端に、何やらグレーのいびつなボツボツがたくさん‥‥。


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‥‥鳩でした。邪魔はまず入らず幅もいい塩梅、おまけに陽当たり良好とくれば、トリの社交場としては好物件でしょう。堤防にお散歩に来る人の中に、美味しいものを与えてくれる愛鳥家がいるのかもしれません。

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217025.jpg綾瀬水門の前を一航過して進入艇のないことを確認、毎度おなじみ、流れに吸い込まれる軽いスリルを楽しみながら、荒川へ出ました。

おおっと、ちょっとでも気を緩めると、スターンが押しやられて斜めになってしまう‥‥。通い慣れた船路とはいえ、やはり流速のある区間、油断は禁物であります。
撮影地点のMapion地図

(30年2月3日撮影)

(『2月3日の川景色…6』につづく)

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タグ : 中川 綾瀬川 上平井水門 綾瀬水門

2月3日の川景色…4

(『2月3日の川景色…3』のつづき)

217016.jpg資材を満載した台船や、ぽつりと寂しげな風情の樋門を横目で見ながら遡上していると、間なしに上平井水門を遠望するところまで来ました。

おや、工事中の第三径間、昨年8月13日に見たときは堰柱の工事中だったのに、巻上機室の桁が架かったようですね! これは記録しておかねばと近づいてみると‥‥。

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第二径間を抜けて、独航艀が下ってきました! さすが土曜日、次々とたたみかけてくる業務船たちとの出会いに、テンションも高まろうというものです。

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2月10日にも掲載したシーンで恐縮ですが、嬉しかったのでもう一度。中川水門(工事中で通航止め)、上平井水門、かつしかハープ橋、そして独航艀と、大好きなモノが一枚に納まった、タマラン「全部乗せ」状態! この土木構造物集中点で、現代舟運風景の代表たる川タンカーを眺められた幸せ。

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しつこいようですが、接近したところでもう一枚。「第十二栄造丸」、中川水門とのツーショット。船首波を白く盛り上げ、下りゆく悠揚迫らぬその姿。折に触れて目にしているこの種の船ですが、間近で拝むとさらに魅力的。どうか道中お気をつけて。

217020.jpgおっと、上平井水門の桁が気になっていたのでした。昨年夏とくらべてみると、堰柱も補強・改築されたようで、既存のものより天端が低くなっています。

これから巻上機室の機械設備や上屋が造られ、その後に扉体周りと進んでゆくのでしょうか。最初に更新されたこの径間が、新しい上平井水門のスタイルを決めるわけで、竣工が楽しみですね。
撮影地点のMapion地図

(30年2月3日撮影)

(『2月3日の川景色…5』につづく)

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タグ : 中川 中川水門 上平井水門 独航艀

独航艀と水門と斜張橋と‥‥

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去る2月3日土曜日もお手伝いで、近場の水路をいくつか訪ねてきました。気温は低かったものの穏やかな好天に恵まれ、また通い慣れた船路ながら、各所で嬉しい出会いがあったりして、充実した水路行に。中でも印象深かったのが写真の、中川で目にしたシーンです。

今はともに工事中の中川水門、上平井水門が隣接し、上空にはかつしかハープ橋がそびえ立つ、魅力的な土木構造物の集中点として知られる中川・綾瀬川合流部ですが、それらすべてをバックに下航する独航艀という、ある種タマラン一瞬をものにできました。上平井水門から下流の中川で、独航艀に行き逢ったのは確か初めてなのも、嬉しさを倍加したものがあったのです。

どうも手塞がりで更新が滞りがちのため、取り急ぎ予告編ということで、改めて近日中にご紹介できればと思います。

(30年2月3日撮影)

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8月13日の上平井水門…2

(『8月13日の上平井水門…1』のつづき)

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近くで見ると、箱一つ一つの幅と厚みが、すべて異なっているのがわかりました。上平井水門、なぜか角落しの戸溝は切られていないので、水面下を点検修理しようと思ったら、こうして外から塞ぐしかないわけです。たぶん初めて目にするであろう工法に、興味津々です。

209057.jpg上流側のそれも。こちらは扉体の高さに合わせなくてもよいので、一段少なくなっています。

一番下の鋼函は、正面に走っている多くの配管と、天端に突き出たバルブで、中に水を入れ、空気を抜いて固定するといった方法が想像できるのですが、上の段はポンプアップして水を満たしているのかしら(すべて妄想です)。

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工事中の径間を、上流側ほぼ正面から。クレーンのジブが浮雲をバックに突き出していて、ぽっかり空いた径間が強調された感じに。新しい扉体や巻上機室、どんな構造に、またどんなデザインになるのでしょうね。

あっ、左側の堰柱に、A.P.+桁下高と径間幅員を示す標識が、仮設の幕でちゃんと掲げられているのですね。仮設の河川標識って珍しいので、目を引かれました。

209059.jpg少し遡上して、上流側からの全容を。写真右手、上流側にもクレーン船が陣取っており、航行できるのは左側2径間のみであることがわかります。

一径間30m、4連120m余の規模を誇るだけに、もし全ての径間に施行されるとなれば、工事の完了まで長い年月を要しそうではありますね。


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せっかくなのでそのまま綾瀬川に入り、綾瀬水門から荒川に戻ることにしました。かつしかハープ橋をくぐってから振り返ると、首都高のS字曲線に、屹立する主塔とワイヤーがつくる造形が美しく、空の明るさとあいまって、なかなか素敵な川景色でした。
撮影地点のMapion地図

(29年8月13日撮影)

(『8月13日の綾瀬水門』につづく)

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タグ : 中川 綾瀬川 上平井水門

8月13日の上平井水門…1

(『8月13日の新砂水門』のつづき)

209051.jpg荒川を遡上して、中川水門から中川へ入りましょう。このすぐ上流にある上平井水門の、更新工事を見ておきたかったのです。

この時間帯は、中川から荒川への流れがあり、写真でも硬くさざ波立った水面が、荒川の流速で右へ押しやられているのがわかります。長声を鳴らしつつ進入、ガクガクと振動する艇に流速を感じながら、水門をくぐりました。


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出てすぐ左へ向き直ってみると、第三径間の扉体と巻上機室がすっかり取り外され、かつてと雰囲気がガラリと変わった上平井水門の姿が、前方に広がりました。

角落しで塞がれた径間に接して、ジブを高々ともたげたクレーン船、曳船などがもやい、叢雲をバックにどこか勇壮な雰囲気。近づいて観察してみましょう。

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堰柱はすっかり足場で覆われ、中の様子はうかがい知れません。径間を塞ぐものは角落しというより、細長い角棒状の鋼函のようですね。

手前、台船上に積み上げられたコンクリート塊に、「6.1t」「6.6t」などと、0.1t単位で重さを大書きしてあり、また土嚢も多く積まれているのも気になります。クレーンが作業する際のカウンターウェイトなのか、もしかしたら、鋼函の中に入れて重石にでもするのかしら、などと妄想。

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一見して、何よりショックというと大げさですが、実際残念に思ったのが、鋼製部分の汚れや褪色です。

209055.jpg扉体には泥色の湛水線が付着し、美しいマルーンに塗り上げられた梁も、水垂れ状の痕が無数に付き、全体に薄汚れた印象は否めません。

上平井水門といえば、カラーリングのセンスの良さと、大面積の扉体や梁を活かした、塗装の美しさに惹かれたものですから、これは残念を通り越して、哀れを誘いました。何分この規模ですから、工事は長きにわたるものと思いますが、この姿がずっとさらされると思うと、同情を禁じ得ませんでした。
撮影地点のMapion地図

(29年8月13日撮影)

(『8月13日の上平井水門…2』につづく)

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