5月4日の水門たち…1
(『5月4日の辰巳埠頭』のつづき)

●お次は、5月4日徘徊時に通った水門たちをまとめてみました。おなじみの顔ぶれですが、この日このときの記録として、お目汚しまで。
新砂水門、桁下高が表記された西側の可動橋を通りざま。赤い塗色は変わらず鮮やかで、閉鎖時の視認性も抜群ですよね。先端の直下、黄色い柵囲いのところには常に監視員の方が立ち、通航船艇の監視・誘導を行っています。

●これといった目的もなくふらふらと荒川を遡上し、ふと目についた中川水門をくぐって、これまたふらふらと中川へ‥‥といった適当っぷり。こちらもお変わりなくて何より。首都高の桁で陽射しや雨から守られているせいか、堰柱周りも傷みが少ない気が。
いつもなら、渦を巻きさざ波を立てるほどの流速ですが、この日は干潮もまだ半ばとあってか、さほどでもありませんでした。

●長声を吹鳴しつつ中川に入れば、やはりつくづく眺めてしまうのが、都内有数の規模である上平井水門。全径間が更新されてからまみえるのは、これが初めてでしたね。
更新前のマルーンが美しかったころからくらべると、だいぶ地味になってしまいましたが、扉体は無塗装になって整備性はぐっと向上したのでしょう。まだ残工事があるのか、第2径間の両端から黒い電纜が伸びているのが見えますね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年5月4日撮影)
(『5月4日の水門たち…2』につづく)

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新砂水門、桁下高が表記された西側の可動橋を通りざま。赤い塗色は変わらず鮮やかで、閉鎖時の視認性も抜群ですよね。先端の直下、黄色い柵囲いのところには常に監視員の方が立ち、通航船艇の監視・誘導を行っています。

●これといった目的もなくふらふらと荒川を遡上し、ふと目についた中川水門をくぐって、これまたふらふらと中川へ‥‥といった適当っぷり。こちらもお変わりなくて何より。首都高の桁で陽射しや雨から守られているせいか、堰柱周りも傷みが少ない気が。
いつもなら、渦を巻きさざ波を立てるほどの流速ですが、この日は干潮もまだ半ばとあってか、さほどでもありませんでした。


更新前のマルーンが美しかったころからくらべると、だいぶ地味になってしまいましたが、扉体は無塗装になって整備性はぐっと向上したのでしょう。まだ残工事があるのか、第2径間の両端から黒い電纜が伸びているのが見えますね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年5月4日撮影)
(『5月4日の水門たち…2』につづく)

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令和2年度川走り納め…1

●昨年12月29日は、毎年恒例の川走り納めに出かけてきました。今回目指すのは花畑運河で、平成20年の年末以来、実に12年ぶりの再訪であります。
桁下高の関係で通航時間が限られるのと、午後から天気が崩れるとの予報を受け、少し早めの出港。おかげで新砂水門を通航したとき、径間のほぼ軸線上に朝日を拝みながら出られるという、嬉しいおまけがつきました。まさに早起きは三文のトクであります。

29日を選んだのは、この時点では翌30日が崩れ、暖かなのはこの日までで、以降は寒波が襲ってくるとの予報があったからですが、少なくとも終日穏やかで、陽が落ちてもさほど気温も下がらなかったので、正解だったようですね。

●中川に入ったところで、更新工事中の上平井水門と正対。昨年6月7日はまだ道半ばだった第2径間も、巻上機室が形を成し完成間近ですね。
冬の低い陽射しを浴びて、銀色の扉体を輝かせるこの凛々しさ! この快味を堪能したくて、寒中の水路行をしているようなものです。


連続屈曲区間の入口たる、2径間トラスの上平井橋をくぐってさらに遡上。この区間は平成30年末以来ですが、テラス化が急速に進展したことにともない、航路環境も改善され、以前よりはずいぶん楽になりました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年12月29日撮影)
(『令和2年度川走り納め…2』につづく)

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11月15日の水門…2
(『11月15日の水門…1』のつづき)
●遡上しながらの気楽なスナップで、しかも引き続きおなじみばかりで恐縮です。正横に中川水門が来たところで一枚。
ちょうど白く波が立っているところをとらえることができ、水位差による流速と緊張感が、遠目にも感じられる写真になりました。

●その少し上流、背割堤越しに頭をのぞかせた上平井水門も。
6月7日に訪ねたときは、手前の第3、第4径間が竣工済みで、第2径間はまだ桁が載ったばかり、第1径間は旧扉体が残されていましたが、見たところ第2径間は竣工も間近、第1径間も旧設備が取り外され、堰柱の補強工事に入ったようです。
●2月9日にはすっぽり養生されていた隅田水門、工事は終わったようですね。
直前に橋のある水門といえば、真っ先に隅田水門が思い出されたものですが、今や大島川水門、月島川水門と後続が登場する時代に。テラスの架橋が進めば今後も増えそうですから、この手のはしりとして記憶される存在になるかもしれません。

●でまあ、橋があるので正面から全貌を拝むことができないため、くぐる直前に仰いでスナップするという、少々アレなことを通るたびに繰り返しているんですが、工事後の変化は‥‥。
‥‥えーと、大きく変わったところはありませんが、クリーム色の壁面が再塗装され、きれいになったのと、堰柱の手前と基部の天端が、補強されたのかコンクリート生地のような色になったことでしょうか。一昨年12月の写真と、くらべてみてください。

●この日は流速はさほどではありませんでしたが、見通しの悪さでは都内随一の水門とあって、長声必須で、行逢艇に注意しながらの進入であることは変わりなく。
下流側の表情を記録しておきたくて、何度かこうして一瞬振り返りながら頑張ってみたものの、鉄道橋や人道橋があるのに加え、流速や屈曲というハードルもあって、これくらい離れてようやく巻上機室が頭をのぞかせる程度。‥‥しかし、標識は橋の桁側面に掲げた方がいいような気がするのですが、いかがでしょうか‥‥。
(令和2年11月15日撮影)
(『11月15日の水門…3』につづく)

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ちょうど白く波が立っているところをとらえることができ、水位差による流速と緊張感が、遠目にも感じられる写真になりました。

●その少し上流、背割堤越しに頭をのぞかせた上平井水門も。
6月7日に訪ねたときは、手前の第3、第4径間が竣工済みで、第2径間はまだ桁が載ったばかり、第1径間は旧扉体が残されていましたが、見たところ第2径間は竣工も間近、第1径間も旧設備が取り外され、堰柱の補強工事に入ったようです。

直前に橋のある水門といえば、真っ先に隅田水門が思い出されたものですが、今や大島川水門、月島川水門と後続が登場する時代に。テラスの架橋が進めば今後も増えそうですから、この手のはしりとして記憶される存在になるかもしれません。

●でまあ、橋があるので正面から全貌を拝むことができないため、くぐる直前に仰いでスナップするという、少々アレなことを通るたびに繰り返しているんですが、工事後の変化は‥‥。
‥‥えーと、大きく変わったところはありませんが、クリーム色の壁面が再塗装され、きれいになったのと、堰柱の手前と基部の天端が、補強されたのかコンクリート生地のような色になったことでしょうか。一昨年12月の写真と、くらべてみてください。

●この日は流速はさほどではありませんでしたが、見通しの悪さでは都内随一の水門とあって、長声必須で、行逢艇に注意しながらの進入であることは変わりなく。
下流側の表情を記録しておきたくて、何度かこうして一瞬振り返りながら頑張ってみたものの、鉄道橋や人道橋があるのに加え、流速や屈曲というハードルもあって、これくらい離れてようやく巻上機室が頭をのぞかせる程度。‥‥しかし、標識は橋の桁側面に掲げた方がいいような気がするのですが、いかがでしょうか‥‥。
(令和2年11月15日撮影)
(『11月15日の水門…3』につづく)

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6月7日の上平井水門
(『緊迫の激流水門二題!』のつづき)

●道々のスナップに戻りましょう。中川水門を脱出して、取舵を切れば視界いっぱいに広がるのが、更新工事中の上平井水門の姿。今年2月9日以来です。
第3・第4径間からは足場や横断幕がすっかり失せ、竣工したのがわかりました。第2径間の工事は続いているものの、巻上機室の桁が載せられ、第1径間は旧巻上機室が撤去されと、進捗著しいさまが見て取れます。

●スロットルを少し押して前進、第3径間を通って遡上することに。
更新後の配色、グレー系の面積が大部分となって、ずいぶん淡いものになりましたね。上平井水門というと、マルーンの太い箱桁が目立って、都内の水門では珍しく暖色系が多かった印象があるものですから、ちょっと物足りないような‥‥。

●他の径間の工事の際も見かけて、おなじみとなった角落し(?)。ピラミッドのように、下に行くにつれて幅を持たせたコレの量感はやはり強烈。堰柱の前後に戸溝を切っていないこともあるのでしょうが、都内の水門としては珍しい工法となっています。

●第3径間をくぐりざま仰いで。可航区間の水門では、都内最大の幅を誇るだけあって、広大な扉体は圧倒的です。高潮遡上の防御を担う第一線、頭上にのしかかる質量がまことに頼もしい感じ。
●くぐればこれもおなじみ、かつしかハープ橋が主塔から翼を広げる艶姿が。
橋脚の奥に延びゆく、背割堤の緑の法面が陽を浴びて輝くさまもきれいで、これから進んでゆくのを楽しみにさせる光景であります。綾瀬川では何が見られるでしょうか、道々拾ってゆくとしましょう。
(令和2年6月7日撮影)
(『6月7日の綾瀬川…1』につづく)

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●道々のスナップに戻りましょう。中川水門を脱出して、取舵を切れば視界いっぱいに広がるのが、更新工事中の上平井水門の姿。今年2月9日以来です。
第3・第4径間からは足場や横断幕がすっかり失せ、竣工したのがわかりました。第2径間の工事は続いているものの、巻上機室の桁が載せられ、第1径間は旧巻上機室が撤去されと、進捗著しいさまが見て取れます。

●スロットルを少し押して前進、第3径間を通って遡上することに。
更新後の配色、グレー系の面積が大部分となって、ずいぶん淡いものになりましたね。上平井水門というと、マルーンの太い箱桁が目立って、都内の水門では珍しく暖色系が多かった印象があるものですから、ちょっと物足りないような‥‥。

●他の径間の工事の際も見かけて、おなじみとなった角落し(?)。ピラミッドのように、下に行くにつれて幅を持たせたコレの量感はやはり強烈。堰柱の前後に戸溝を切っていないこともあるのでしょうが、都内の水門としては珍しい工法となっています。

●第3径間をくぐりざま仰いで。可航区間の水門では、都内最大の幅を誇るだけあって、広大な扉体は圧倒的です。高潮遡上の防御を担う第一線、頭上にのしかかる質量がまことに頼もしい感じ。

橋脚の奥に延びゆく、背割堤の緑の法面が陽を浴びて輝くさまもきれいで、これから進んでゆくのを楽しみにさせる光景であります。綾瀬川では何が見られるでしょうか、道々拾ってゆくとしましょう。
(令和2年6月7日撮影)
(『6月7日の綾瀬川…1』につづく)

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2月9日の川景色…2
(『2月9日の川景色…1』のつづき)

●直前を一航過して出船の有無を確認してから、呼吸を整えて中川水門へ。流速でさざ波立つ水路への進入は、毎度のことながらちょっとしたスリルではあります。長声を吹鳴しつつ水路を脱し、お目当ての上平井水門は如何と目を向けると‥‥。

●第3・第4径間はほぼ竣工し、現在第2径間を施工中のようですね。第一径間はまだ手つかずで、従来のままでした。首都圏でも有数の大型かつ、大径間の水門だけに、全てが完工するまでまだまだかかりそうですね。
●ほんの寄り道のつもりだったので、上平井水門をくぐって愛でたりはせず、すぐに反転してふたたび中川水門を指向。
背割堤越しに小さく見える、スカイツリーとのツーショット(うまく撮れなかったけれど)もいいもの。流入で川面に立つ波をざぶりと越えて、今度は流れに抗し上航の形になるため、スロットルを倒して増速します。

●荒川に戻って遡上を再開。耳を切るようにビュウビュウ鳴る強風が、船首波をしぶきに変えて打ちつけ、ウエーキが逆光でキラキラと輝く美しさ。寒さは厳しくとも、代えがたいこの爽快さ、やはり冬の川面が大好きです。
V字の橋脚がトレードマークの、首都高向島線新荒川橋が見えてくれば、隅田水門はすぐ左手です。そういえば、隅田水門もごぶさたですね。お変りはないでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年2月9日撮影)
(『2月9日の川景色…3』につづく)

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●直前を一航過して出船の有無を確認してから、呼吸を整えて中川水門へ。流速でさざ波立つ水路への進入は、毎度のことながらちょっとしたスリルではあります。長声を吹鳴しつつ水路を脱し、お目当ての上平井水門は如何と目を向けると‥‥。

●第3・第4径間はほぼ竣工し、現在第2径間を施工中のようですね。第一径間はまだ手つかずで、従来のままでした。首都圏でも有数の大型かつ、大径間の水門だけに、全てが完工するまでまだまだかかりそうですね。

背割堤越しに小さく見える、スカイツリーとのツーショット(うまく撮れなかったけれど)もいいもの。流入で川面に立つ波をざぶりと越えて、今度は流れに抗し上航の形になるため、スロットルを倒して増速します。


V字の橋脚がトレードマークの、首都高向島線新荒川橋が見えてくれば、隅田水門はすぐ左手です。そういえば、隅田水門もごぶさたですね。お変りはないでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年2月9日撮影)
(『2月9日の川景色…3』につづく)

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