水上バスで淀川遡上…5
(『水上バスで淀川遡上…4』のつづき)
●水管橋のすぐ上流側には、橋脚らしい遺構が3つ。のっけから見どころが多いなあ…さすが淀川、あなどれない。
手前の橋脚の天端には、90°に曲がったパイプが残されています。岸からここまで、パイプを渡してきて、ここで河底にもぐらせたのでしょうか?
●さらに遡ると、ワーレントラスが現れました。城東貨物線の淀川橋梁だそうです。昭和4年竣工の、人道橋を兼ねた珍しい橋で、赤川鉄橋とも呼ばれているとか。(参考:Wikipedia『城東貨物線淀川橋梁』)
トラスの縦横比が、私的には何ともイイあんばいで、眺めていてホッとさせるような雰囲気があります。この径間の短さ、以前本で見た、下流にある東海道線上淀川橋梁(明治34年竣工)によく似ていますが、何か関係があるのでしょうか。

●上流側から見たところ。改めて、径間が短い長大橋の面白さを実感。前の写真のように、一つ一つをばらして見ると、スケールのちょうどよさが快く、転じて全体を眺めれば、無限に続いてゆくかのような豪放さも感じられます。
東海道線上淀川橋梁は、1径間100ftで造られたとのことですが、どうやらこちらも、それに近い径間長のようですね。先輩橋梁に範をとって、標準化されて造られたものだったのでしょうか。
●斜張橋が見えてきました。有料の道路橋、菅原城北大橋。平成元年竣工の若い橋です。
このあたりから、岸にはワンドと呼ばれる湾入が見られるようになり、川面からの眺めも、だいぶ草深くなってきました。有名なデ・レイケが施したという、粗朶沈床の水制に土砂が堆積し、なかば陸化したものですね。淀川特有の光景といってよいでしょう。
●これも斜張橋ですね、安定感あるAの字の支塔が特徴の、国道479号を渡す豊里大橋。
さわやかな川風と景色を楽しみながら、実は、いつ「中に入ってください」とたしなめられるか、戦々恐々としていたのですが、今のところ船員さんからのお声はかからない…。後ろめたさを感じながらも、めったに来られない、淀川のナマ川景色を味わえないのは、ツライものがあります。
このまま枚方まで、立ちんぼでもよいから、願わくば声をかけないでほしいと、心の中で祈る川バカ約1名。(ツアーを主催された皆様、申しわけありませんでした…)
【撮影地点のMapion地図】
(21年9月11日撮影)
(『水上バスで淀川遡上…6』につづく)

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手前の橋脚の天端には、90°に曲がったパイプが残されています。岸からここまで、パイプを渡してきて、ここで河底にもぐらせたのでしょうか?

トラスの縦横比が、私的には何ともイイあんばいで、眺めていてホッとさせるような雰囲気があります。この径間の短さ、以前本で見た、下流にある東海道線上淀川橋梁(明治34年竣工)によく似ていますが、何か関係があるのでしょうか。

●上流側から見たところ。改めて、径間が短い長大橋の面白さを実感。前の写真のように、一つ一つをばらして見ると、スケールのちょうどよさが快く、転じて全体を眺めれば、無限に続いてゆくかのような豪放さも感じられます。
東海道線上淀川橋梁は、1径間100ftで造られたとのことですが、どうやらこちらも、それに近い径間長のようですね。先輩橋梁に範をとって、標準化されて造られたものだったのでしょうか。

このあたりから、岸にはワンドと呼ばれる湾入が見られるようになり、川面からの眺めも、だいぶ草深くなってきました。有名なデ・レイケが施したという、粗朶沈床の水制に土砂が堆積し、なかば陸化したものですね。淀川特有の光景といってよいでしょう。

さわやかな川風と景色を楽しみながら、実は、いつ「中に入ってください」とたしなめられるか、戦々恐々としていたのですが、今のところ船員さんからのお声はかからない…。後ろめたさを感じながらも、めったに来られない、淀川のナマ川景色を味わえないのは、ツライものがあります。
このまま枚方まで、立ちんぼでもよいから、願わくば声をかけないでほしいと、心の中で祈る川バカ約1名。(ツアーを主催された皆様、申しわけありませんでした…)
【撮影地点のMapion地図】
(21年9月11日撮影)
(『水上バスで淀川遡上…6』につづく)

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