ホワイトアイリスに乗って…2
(『ホワイトアイリスに乗って…1』のつづき)

●出港までまだ間があるので、船内をウロウロさせてもらいました。上の写真は、上甲板(1階)の船尾近くから船首方向を見たところ。
前方が客室で、ぐるりは通路が走り、船首にも自由に行き来できるのは、幅に余裕のあるカタマランならでは。左側の扉はお手洗いで、2階へと続く階段の向こうが客室への入口です。
●船尾側。ベンチ一つなくフラットなのは、入口に近いため、上下船時の人の流れを考えたのでしょうか。あるいは、船上パーティなどの用途も想定されていそうですね。客室には折りたたみイスが備えられているので、船が動いてしまえば、イスをこのあたりに並べてくつろぐこともできます。
上甲板の周りを囲うブルワークは高く、途切れずに連続しているので、小さなお子さんを連れて乗られても安心でしょう。
●2階に上がってみると…やはり自分的には、屋根つきで眺望がいま一つなのがちょっと残念。もっとも、このぐずぐずした空模様を考えれば、頭上のコレがありがたいと思えるような、本降りにならないとも限りません。
とはいうものの、周囲は手すりのみの素通しで視界は広く、視点の高さもあって眺めを楽しむなら断然こちら。ご覧のとおりベンチもありますが、いうまでもなく、座って落ち着いてなどおられませなんだ。
●あちこち見てまわっているうちに、エンジンの爆音がして、いよいよ出港。くるくると器用な回頭ぶりが、いかにもカタマランらしくて楽しいものです。
操舵室の周りも回廊があるのですが、船首側には出られないよう、ロープが張ってありました。これは後で、巡航中はとても、船首側に出られる状況ではないことに気づかされたのですが。

●ディンギー用のスロープや自走式クレーンの見える、マリーナの一角を後に湖上へ。流れる群雲に青空がふたたび隠されて、はっきりしない空模様が心配です。どうか、降りませんように…。
(24年5月4日撮影)
(『ホワイトアイリスに乗って…3』につづく)

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●出港までまだ間があるので、船内をウロウロさせてもらいました。上の写真は、上甲板(1階)の船尾近くから船首方向を見たところ。
前方が客室で、ぐるりは通路が走り、船首にも自由に行き来できるのは、幅に余裕のあるカタマランならでは。左側の扉はお手洗いで、2階へと続く階段の向こうが客室への入口です。

上甲板の周りを囲うブルワークは高く、途切れずに連続しているので、小さなお子さんを連れて乗られても安心でしょう。

とはいうものの、周囲は手すりのみの素通しで視界は広く、視点の高さもあって眺めを楽しむなら断然こちら。ご覧のとおりベンチもありますが、いうまでもなく、座って落ち着いてなどおられませなんだ。

操舵室の周りも回廊があるのですが、船首側には出られないよう、ロープが張ってありました。これは後で、巡航中はとても、船首側に出られる状況ではないことに気づかされたのですが。

●ディンギー用のスロープや自走式クレーンの見える、マリーナの一角を後に湖上へ。流れる群雲に青空がふたたび隠されて、はっきりしない空模様が心配です。どうか、降りませんように…。
(24年5月4日撮影)
(『ホワイトアイリスに乗って…3』につづく)

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ホワイトアイリスに乗って…1

今回訪ねたのは、土浦港の一角を占めるプレジャーボート基地、ラクスマリーナ。到着するころには、ぱらついていた雨もやんで、ときどき青空がのぞくくらいまで回復しました。

遊覧船ホワイトアイリスは、この時季、9時30分から16時30分まで、30分~1時間ヘッドで1日10便という結構な頻発運航。ふらりと立ち寄って気軽に乗れるのがいいですね。
以前、阿見の飛行場からセスナに乗ったとき(過去ログ「空から水路をゆく!…3」参照)、上空から航行中のホワイトアイリスを見かけたことがあったっけ。あれからはや5年、ようやく訪ねることができたわけです。

●出発の10分ほど前になると、係の方に案内され、遊覧船岸壁へ歩いて向かい、ホワイトアイリスとご対面。ご覧のとおり、二層の甲板を持った上背のあるカタマランで、この角度から見るとずんぐりとして、どこか愛嬌がありますね。
過去ログでも触れたように、ラクスマリーナ(旧称:京成マリーナ)は、かつて「さつき丸」ほかの内水用客船隊を擁し、霞ヶ浦ばかりか、水郷一帯に航路網を広げていた船社、水郷汽船の後身企業。いわばこのホワイトアイリスは、通運丸の昔からの血筋を受け継ぐ、サラブレッドといってよい船なのです。
土浦発の観光船にはいま一隻、常陽観光の運航する「つくば号」がありますが、こちらも「通運丸と黒田船長」(佐賀純一郎著・筑波書林)で貴重な証言を残したことで知られる、もと通運丸船長・黒田留吉氏の子孫が経営される船社なのですから! さすが、かつて栄華を誇った内水の港町・土浦、水運につちかわれた思いが、この船たちを走らせているのですね。

転回しているときに、正面から船体を見たところ、浅い三胴のような、ちょっと変わった船底形状をしているのに気づかされました。
帰宅してから、マリーナの就航船プロフィールを開いてみると、「船型 三胴」…おお、ちゃんと書いてあった。検索してみると、この艇を造ったヤンマーって、三胴船のハルに関してパテントを持っているんですね。(『三胴船の船体構造』日本特許情報)

●マリーナとは反対側に目を転じると、こちらは背の高い防波堤で囲まれた、広大なポンド。手前に並んでもやっている、二隻の浚渫船が目立っていますね。ここから見ても錆が目立ち、だいぶくたびれた印象です。
他にも数隻の土運船や曳船が見られ、後ろの岸壁に山と積まれた砂とともに、この港の用途が察せられました。
【撮影地点のMapion地図】
(24年5月4日撮影)
(『ホワイトアイリスに乗って…2』につづく)

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